冬富士〜裸のアホウが登ります笑〜
- GPS
- 16:16
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 2,515m
- 下り
- 2,519m
コースタイム
- 山行
- 15:24
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 16:16
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
ピッケル1アックス1の二本立てだったが今回はアックスは使わず
バランス取りに片手ストック片手ピッケルが効果的だった
アイゼンはギンギンに研いでおいて良かった。先端も大事だが下山時に使うかかとも研ぐ
薄手と厚手のバラクラバを両方使用した
標高2000mくらいまではチェーンスパイクで快適だった
ときどきズボるがおおむね固くスノーシューやワカンは必要ない感じだった
下部は日が出てからは裸で歩けた
上部標高3000mくらいからは薄手インナー薄手フリース(パタのr1的なやつ)オーバージャケットさらに厚手ダウンを羽織って登った
行動時間が長く靴下が湿ったためか下山時に靴ずれをして辛かった
換え靴下を持って行けば良かった
パートナーは下山時に爪をやられていた
移動速度が格段に落ちるので足トラブルには注意
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共同装備 |
スクリューも2本持っていったが今回はスクリュー使うような蒼氷はなかった
ロープとスクリューとハーネスは非常用で軽量化を優先する場合省いてもいいかもしれない
標高3000より上は登山道の鉄杭があったので鉄杭沿いで行けば滑落のリスクは減らせる
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感想
冬山登山者の1つの目標 冬富士
冬の低気温と独立峰による強風、そしてアイゼンの刃を寄せ付けないほどの蒼氷
十数年前にレーサーの片山右京さんパーティーの遭難で、畏怖の念を覚えた
安易に足を踏み入れては行けない場所という認識であった。
今回声をかけてもらって初の冬富士に出発した。
出発は午前6時ころ
新潟から夜間移動だったので睡眠時間的にしょうがないのであるが、下山してみればもっと早い時間の方が良かった。
太郎坊洞門のところに2台分駐車スペースがあり、1台分空いていたのでそこに駐車
そこから林の中のトレースを適当に追っていく
トレースが無くなったので御殿場登山道方面にズボる雪の中を歩いていく 少しすると沢地形が出てきた。御殿場口から2つ塚方面へ通るトレースがあった。そこをさらに御殿場登山道方面へ歩くと登山道のトレースに合流
富士山がばっちり見えて、景色は快晴
平日のため富士山は貸切の模様
出発時はまだ日が出る前にでマイナス10度だったので着込んできたが日が出るとあったかい
ウェアを脱いで、脱いで、まだ脱げるぞ、あれ裸で行ける!って事で近くに登山者も居なかったのでしばらく裸で登っていく パートナーには写真を撮るたびに「キモっ!」と言われた泣
そこからはひたすら登山道を登っていく標柱がずっと続いているが直登出来そうなところはショートカットして登っていく。
途中で先行していた2人組に追いつく
なんと朝2時出発したという
我々も明るいうちに下山するにはそれくらいの時間に出ないとでした笑
だんだんと風が出てきて寒くなるが風避けになるものが少ないので小屋の陰や岩の陰で休憩やウェアの調整をする
相変わらず天気は最高、サングラスを外すと目が痛いくらいだ
山頂近くがずっと見えているがスケールが大きすぎてなかなか近づかない。
景色よりも標高で登った距離やペースを計算する
外輪山直下の登りでアックスとピッケルの計2本を拾った。なぜここに置いてあるんだろう?
御殿場口頂上に出て四時近く、下山のことも気になり、たっぷり登って山頂に執念の無い私はここから下山をと考えたが、パートナーは山頂まで行きたいということで山頂へ もう20分ほど登って山頂へ出て記念撮影
お釜の中もよく見える お釜がデケーな
5月頃?にアイスクライミングが出来るというサミットフォールを探したがよく分からなかった
結果的に山頂へ行けて写真も撮れて良かった。
さてここからの降りはだいぶ日も落ちてきて気温が下がって雪も硬くなるので滑落注意だ
登山道沿いは鉄杭とロープがあるのでそこに沿って降りていく 最悪、その杭やロープ掴んで止まればいいな
斜面に対して垂直に足を置かないとたまにアイゼンが弾かれて、転びそうになる。慎重に、慎重に
それでも標高3300mくらいから下は比較的歩き安くなり、1時間あたり5〜600mくらいのペースで標高を落とせた 暗くなるのは避けられないので、小屋陰で休憩とヘッドライトの準備をして降っていく
だんだん雪も歩き安くなってきたころに暗くなる
そのまま良いペースで歩いていると、いつの間にか2人ともペースが遅くなる
俺は足裏の靴ヅレでパートナーは足の爪がやられたらしい
真っ直ぐ歩けなくなり、横向きでヨチヨチ降って行く。
今までのペースでいけば8時過ぎには下山出来るかと思っていたが、大ブレーキがかかる
標高2700m付近の宝永山から標高1900mくらいの二つ塚までが相当長く感じた。見えてるのに高度が下がらない。ときどきズボるような雪で足にもキツい
1人だったら発狂してたけど、2人とも同じような状況だったので笑えた、「うちらヨチヨチ歩きのお爺ちゃんみたいだな笑」って
足の痛みに耐えてひたすら降っていくと二つ塚付近ヘッドライトが見える
テント泊の人?
遠かったため声もかけずに過ぎていってしばらくするとヘッドライトが降りて来ている
そのまま颯爽と追い抜かれて降っていった。
いいなぁ、うちらも足が大丈夫ならあのスピードで降れるのに遠くに消えた灯りの方へ頑張って下山していく
御殿場口の新5合目に到着
ここまで来るともう会話はない 無言でこの拷問が終わることを願って歩き続ける
そして、ここからもかなり長かった。なんで富士山なんか来たんだろうかとネガティブなことを考えながらなんとか除雪のされてる車道に着いた
あとは5分ほど歩いて車を取りに行って
おっっっっつかれさまでしたぁぁぁぁあ!
時間は夜の10時過ぎ
2人ともゴミのようになりながら下山連絡をし、お風呂を探す
ちょうど良く泊まれそうなお風呂、サウナがあり「オアシス御殿場」、まんぼうの影響ですき家のテイクアウトを車内で食べ、風呂に入って、風呂場の床の石で靴擦れを再発し笑 仮眠室で泥のように眠りました
翌日は湯川でアイスクライミングを予定していたが、2人とも身体も足もボロボロなので観光しながら帰ることして、昇仙峡とエルク、カモシカ松本に寄って新潟へ帰った。
暗くなって足痛いときはなんで富士山なんか来たんだろうと思ってしまったが、今となっては冬富士に挑戦出来て本当に良かった!
ただ今度は絶対スキーで来よう笑
車出しとほとんどの区間で運転してくれたパートナーに感謝🙏
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