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Yamareco

記録ID: 40434
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
妙高・戸隠・雨飾

黒姫山〜北信五岳中央からの展望満喫も火口原は敗退、表登山道往復

2009年06月02日(火) [日帰り]
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GPS
09:01
距離
10.0km
登り
1,477m
下り
1,473m

コースタイム

表登山道休憩所西1kmの林道脇駐車地8:21-(9:03しなの木-9:43七曲り上<四合目>)-10:08日ノ出岩<五合目>[R1]10:15-(10:59だけかんば帯<七合目>-11:09ひかりごけ<八合目>)-11:53あおとど帯<九合目>11:55-[ルート喪失、藪の中を直登]-12:12稜線出合い12:13-12:22黒姫山頂上[R2・L]13:28-(13:36峰ノ大池・西新道分岐)-14:03峰ノ大池[ルート探査]14:12-[ルート喪失、藪の中を直登]-15:20黒姫山頂上15:23-15:30表登山道合流地15:31-15:54ひかりごけ<八合目>[R3]16:00-16:54しなの木[R4]16:59-17:22駐車地

【実働】7時間21分、頂上往復のみの場合5時間38分
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
JR黒姫駅北側の踏切を渡り右折、黒姫高原へ向かう県道を1km強進んだ"赤渋十字路"に"赤渋登山口"の標識があるので左折、800mほど先の十字路右側に前記のトイレ付き休憩所と駐車場がある。
今回駐車したのは旧黒姫ラベンダー園下から黒姫童話館へ抜ける林道が表登山道と交差する地点で、脇に3台ほど駐車でき歩行距離も1kmほど短縮できるが、途中の経路がわかり難い。
コース状況/
危険箇所等
【コースの状況】
残雪がなければ頂上まで明瞭で迷うことのない安心な道だが、今回は八合目から上ではまだルート上に残雪があり、八〜九合目は迂回しての藪漕ぎ、九合目〜稜線はルートロストしての藪漕ぎを強いられた。
夏期は明瞭な道である反面、ルート上を残雪が覆っている場合に頼りになるテープ等のマーキングが少なく、特に登りではルートファインディングが難しい。
頂上南のコルから峰ノ大池への下りも夏期は問題ないが、今回は中間部より下に残雪がありルートがわかり難かった。何とか峰ノ大池ほとりまで出たが、その先は融雪水によってどこもかしこも足を踏み入れるとズブズブと沈み込むような湿地帯と化しており、通行は困難だった。
周辺をあちこち探索しても七ツ池方面への分岐がどうしても確認できず、火口原経由小泉登山道下山の予定コースは断念せざるを得なかった。
分岐コルまで引き返そうとしたが、登りではなおさらルートがわかり難く途中で完全にロスト、木の巨根と岩ゴロとネマガリで身動きに困るほどの急斜面を必死に上へ向かって這い上がり、どうにか分岐コルの100mほど北の頂上直下ガレ場にたどり着き、そこから頂上へ向かう道を見つけて復帰できた。
黒姫乗越側から火口原に入れるかどうかは未確認だが、いずれにせよ完全に残雪が消える時期になるまでは火口原のルートへは行かない方が無難。

【水場・登山ポスト・その他施設】
二合目に"弘法清水上"という標識があるが位置不明で、他にも水場はない。
今回駐車した林道から東へ1kmほどの表登山道途中部に、登山者と"町民の森"利用者のためのトイレ付き休憩所と登山ポストがある。

【周辺情報】
温泉は黒姫温泉があり、黒姫童話館近くの"アスティくろひめ"で日帰り入浴できる。大人500円。
食事は通年営業施設としては信濃町IC隣の"道の駅しなの"、観光シーズンであれば黒姫高原内の"コスモプラザ"内レストランなどが利用できる。蕎麦屋は町内各所にあるが、営業時間は戸別に要確認。

【山頂からのパノラマ展望図】
  http://www.kashmir3d.com/panomaga/htmlview.cgi?20010907
表登山道のルートに車で乗り入れられる最奥の地点からスタート。

標高はおよそ800m。先行者の車が1台停まっていた。
2009年06月02日 08:22撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 8:22
表登山道のルートに車で乗り入れられる最奥の地点からスタート。

標高はおよそ800m。先行者の車が1台停まっていた。
緩やかな登山道は、途中でスタート地点の林道の支線と2回出合う。

この支線は入口にゲートがあり一般車は進入できない。

2回目の林道出合いで標高990mほど。
2009年06月02日 08:54撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 8:54
緩やかな登山道は、途中でスタート地点の林道の支線と2回出合う。

この支線は入口にゲートがあり一般車は進入できない。

2回目の林道出合いで標高990mほど。
2回目の林道出合いから程なく"しなの木"に到る。

標高およそ1,050mで、シナノキの巨木が木陰を作る小広場の休憩適地。
2009年06月02日 09:03撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 9:03
2回目の林道出合いから程なく"しなの木"に到る。

標高およそ1,050mで、シナノキの巨木が木陰を作る小広場の休憩適地。
七曲りの最初の屈曲地点で木々の間から四阿火山群〜奥志賀にかけての山並が望める。

標高およそ1,100m。
2009年06月02日 09:16撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 9:16
七曲りの最初の屈曲地点で木々の間から四阿火山群〜奥志賀にかけての山並が望める。

標高およそ1,100m。
七曲りといっても単に七回ほど屈曲するというだけのことで、勾配はそれほどきつくない。

七曲り上が四合目で、標高1,230m付近。
2009年06月02日 09:43撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 9:43
七曲りといっても単に七回ほど屈曲するというだけのことで、勾配はそれほどきつくない。

七曲り上が四合目で、標高1,230m付近。
ブナの木が目立ち始める辺りから徐々に勾配が増してくる。
2009年06月02日 09:59撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 9:59
ブナの木が目立ち始める辺りから徐々に勾配が増してくる。
ブナの幹に刻まれた落書き。

一人がやると次々とやりたくなる者が出てくるようだ。

恥を知ってもらいたい。
2009年06月02日 10:01撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 10:01
ブナの幹に刻まれた落書き。

一人がやると次々とやりたくなる者が出てくるようだ。

恥を知ってもらいたい。
標高1,300mくらいからルート上に火山性の露岩が現れ始める。
2009年06月02日 10:06撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 10:06
標高1,300mくらいからルート上に火山性の露岩が現れ始める。
五合目の"日ノ出岩"で最初の休憩を取る。

この岩に登ってみたが、木に遮られて展望はない。

標高1,400m付近。
2009年06月02日 10:08撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 10:08
五合目の"日ノ出岩"で最初の休憩を取る。

この岩に登ってみたが、木に遮られて展望はない。

標高1,400m付近。
日ノ出岩から先がいよいよ頑張りどころの登りとなる。

七合目には"だけかんば帯"の標識。残り標高差500mを切る。
2009年06月02日 10:59撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 10:59
日ノ出岩から先がいよいよ頑張りどころの登りとなる。

七合目には"だけかんば帯"の標識。残り標高差500mを切る。
八合目に向けて急登だが、要所は整備されていて比較的にまだ登り易い。
2009年06月02日 11:01撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 11:01
八合目に向けて急登だが、要所は整備されていて比較的にまだ登り易い。
急登の足休めに後ろを振り返ると、野尻湖と斑尾山が清々しい。
2009年06月02日 11:05撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 11:05
急登の足休めに後ろを振り返ると、野尻湖と斑尾山が清々しい。
八合目の"ひかりごけ"。

後ろに見えるように、標高1,800mを超えてくると残雪が現れ始める。

ここから先であれほど手こずることになろうとは…。
2009年06月02日 11:09撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 11:09
八合目の"ひかりごけ"。

後ろに見えるように、標高1,800mを超えてくると残雪が現れ始める。

ここから先であれほど手こずることになろうとは…。
下から見上げてもう登山道に残雪はないだろうと思って今日登ってきたのだが甘かった。

これくらいならまだいいのだが…。
2009年06月02日 11:13撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 11:13
下から見上げてもう登山道に残雪はないだろうと思って今日登ってきたのだが甘かった。

これくらいならまだいいのだが…。
中途半端に大きくて空洞になった小雪渓はタチが悪い。

迂回せざるを得ず、藪の急登を笹を掴んで登るような破目に。

ルートも隠れて不明瞭なため何回も前進と後退を繰り返した。

テープ等のマーキングの少なさも残雪時には心許ない。
2009年06月02日 11:33撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 11:33
中途半端に大きくて空洞になった小雪渓はタチが悪い。

迂回せざるを得ず、藪の急登を笹を掴んで登るような破目に。

ルートも隠れて不明瞭なため何回も前進と後退を繰り返した。

テープ等のマーキングの少なさも残雪時には心許ない。
どうにかルートを辿って九合目"あおとど帯"へ辿り着くも、八合目から44分も要した。

ここで右に折れて画像の雪田を行けばよかったのだが、直進してしまい行く手には再び藪が立ちはだかる。

もう稜線間近なのでそのまま強引に突き進む。
2009年06月02日 11:53撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 11:53
どうにかルートを辿って九合目"あおとど帯"へ辿り着くも、八合目から44分も要した。

ここで右に折れて画像の雪田を行けばよかったのだが、直進してしまい行く手には再び藪が立ちはだかる。

もう稜線間近なのでそのまま強引に突き進む。
藪との格闘の中、稜線を通る登山者のクシャミが間近に聞こえ、道がすぐ近くであることが確認できた。

元気付いて一気に稜線の縦走路に飛び出す。
2009年06月02日 12:12撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 12:12
藪との格闘の中、稜線を通る登山者のクシャミが間近に聞こえ、道がすぐ近くであることが確認できた。

元気付いて一気に稜線の縦走路に飛び出す。
縦走路から頚城アルプスと乙見湖が見える。
2009年06月02日 12:15撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 12:15
縦走路から頚城アルプスと乙見湖が見える。
同じ場所から高妻山・乙妻山。
2009年06月02日 12:15撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 12:15
同じ場所から高妻山・乙妻山。
5〜6回目ではあるが、7〜8年振りくらいの2,053m黒姫山頂上、他にはやはり着いて間もない単独登山者が二人。

3人で弁当を広げながら山談義を楽しむ。

「黒姫山がこんなにいい山だとは知らなかった」とはよく聞く感想であり、地元民としても誇らしい。
2009年06月02日 12:22撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 12:22
5〜6回目ではあるが、7〜8年振りくらいの2,053m黒姫山頂上、他にはやはり着いて間もない単独登山者が二人。

3人で弁当を広げながら山談義を楽しむ。

「黒姫山がこんなにいい山だとは知らなかった」とはよく聞く感想であり、地元民としても誇らしい。
先週登った霊仙寺山(左のピーク)と飯縄山(中央が本峰、右が南峰)。

この方向からはバランスがよく取れていて格好いい。
2009年06月02日 12:58撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 12:58
先週登った霊仙寺山(左のピーク)と飯縄山(中央が本峰、右が南峰)。

この方向からはバランスがよく取れていて格好いい。
信濃町の田園地帯と上信国境の山並。
2009年06月02日 12:58撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 12:58
信濃町の田園地帯と上信国境の山並。
中央右に高妻山と乙妻山、左手前から奥へ戸隠山・西岳連峰・北アルプス五竜岳。
2009年06月02日 13:01撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 13:01
中央右に高妻山と乙妻山、左手前から奥へ戸隠山・西岳連峰・北アルプス五竜岳。
頚城アルプスの雄姿、右から妙高山(外輪)-火打山・影火打-焼山-金山・天狗原山-雨飾山と全景が見える。

話をしながら撮っていたら妙高山本体を撮り忘れてしまった。
2009年06月02日 13:03撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 13:03
頚城アルプスの雄姿、右から妙高山(外輪)-火打山・影火打-焼山-金山・天狗原山-雨飾山と全景が見える。

話をしながら撮っていたら妙高山本体を撮り忘れてしまった。
野尻湖・斑尾山と信濃町中心部。
2009年06月02日 13:04撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 13:04
野尻湖・斑尾山と信濃町中心部。
恒例の頂上1時間滞在のあと、火口原経由・小泉登山道下山を予定して南の分岐コルへ下る。

行ってだめだったら戻ってくればいいとタカをくくって峰ノ大池へ向けて降りていったのだが…。
2009年06月02日 13:36撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 13:36
恒例の頂上1時間滞在のあと、火口原経由・小泉登山道下山を予定して南の分岐コルへ下る。

行ってだめだったら戻ってくればいいとタカをくくって峰ノ大池へ向けて降りていったのだが…。
正面に小黒姫を見ながら中間辺りまでは調子よく下ったが、岩ゴロの沢筋に残雪が現れるととたんにルートが怪しくなる。

だが、雪のある沢筋さえ下ってしまえば、と思ってしまったのが迂闊だった。

七ツ池方面への分岐が見つからない…。
2009年06月02日 13:52撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 13:52
正面に小黒姫を見ながら中間辺りまでは調子よく下ったが、岩ゴロの沢筋に残雪が現れるととたんにルートが怪しくなる。

だが、雪のある沢筋さえ下ってしまえば、と思ってしまったのが迂闊だった。

七ツ池方面への分岐が見つからない…。
峰ノ大池のほとりまで来たが、その先の道は落ち葉に隠れた底なし沼状態で通行不能、手前にあったはずの分岐もどうしても見つからない。

遂に決心して引き返し始めたが、途中で完全にルート喪失、身動きつかない薮の中で遭難気分を味わう破目に…。
2009年06月02日 14:03撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 14:03
峰ノ大池のほとりまで来たが、その先の道は落ち葉に隠れた底なし沼状態で通行不能、手前にあったはずの分岐もどうしても見つからない。

遂に決心して引き返し始めたが、途中で完全にルート喪失、身動きつかない薮の中で遭難気分を味わう破目に…。
とにかく上に登ればいいのだが、進むにつれ斜面は急になり、ネマガリの嵐の中をハイマツやコメツガなどの根や枝が入り組み、しかも岩ゴロという悲惨な状況に。

時間にも追われかなり消耗もしたが、頂上への道が見えたときは心底ホッとした。
2009年06月02日 15:20撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 15:20
とにかく上に登ればいいのだが、進むにつれ斜面は急になり、ネマガリの嵐の中をハイマツやコメツガなどの根や枝が入り組み、しかも岩ゴロという悲惨な状況に。

時間にも追われかなり消耗もしたが、頂上への道が見えたときは心底ホッとした。
頂上にはリュック3つだけが置かれていて妙に思ったが、その主たちとは稜線ですれ違った。

草刈機を抱え西新道から薮刈をしてきた人たちだった。

遅くまで本当にご苦労様。

画像は表登山道の合流点、往路に出た地点から100mほど先だった。
2009年06月02日 15:30撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 15:30
頂上にはリュック3つだけが置かれていて妙に思ったが、その主たちとは稜線ですれ違った。

草刈機を抱え西新道から薮刈をしてきた人たちだった。

遅くまで本当にご苦労様。

画像は表登山道の合流点、往路に出た地点から100mほど先だった。
表登山道合流点から呆気ないほど簡単に九合目を通過、難関の九〜八合目もクリアしたらあとは問題なし。

八合目"ひかりごけ"で給水休憩を取る。
2009年06月02日 15:54撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 15:54
表登山道合流点から呆気ないほど簡単に九合目を通過、難関の九〜八合目もクリアしたらあとは問題なし。

八合目"ひかりごけ"で給水休憩を取る。
1時間弱下って"しなの木"でも給水休憩、伐採樹のベンチに腰掛けてシナノキの巨木を見上げる。

この樹は数百年前から黒姫登山道のシンボルであったという。
2009年06月02日 16:54撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 16:54
1時間弱下って"しなの木"でも給水休憩、伐採樹のベンチに腰掛けてシナノキの巨木を見上げる。

この樹は数百年前から黒姫登山道のシンボルであったという。
今回の駐車地からさらに登山道を1kmほど下った十字路に、登山者と"町民の森"利用者用に建てられた休憩所がある。

中に洋式便器も備えた男女別トイレがあり、脇には駐車場もある。

本来はここが車で来る表登山道利用者のベース。
2009年06月02日 17:33撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 17:33
今回の駐車地からさらに登山道を1kmほど下った十字路に、登山者と"町民の森"利用者用に建てられた休憩所がある。

中に洋式便器も備えた男女別トイレがあり、脇には駐車場もある。

本来はここが車で来る表登山道利用者のベース。
休憩所前の登山ポストとコース概念図(ホント大雑把な…)。

ここまで黒姫駅からは2kmちょっとの道程。
2009年06月02日 17:33撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 17:33
休憩所前の登山ポストとコース概念図(ホント大雑把な…)。

ここまで黒姫駅からは2kmちょっとの道程。
帰宅後、自宅前からの黒姫山。

ここから見る限りもうすっかり雪はないように思えたのだが…。
2009年06月02日 17:41撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 17:41
帰宅後、自宅前からの黒姫山。

ここから見る限りもうすっかり雪はないように思えたのだが…。
以下は道中で見つけた花々。

歩き出してすぐ出会ったのは、コップを洗うブラシのような花をつけたヒトリシズカ。
2009年06月02日 08:25撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 8:25
以下は道中で見つけた花々。

歩き出してすぐ出会ったのは、コップを洗うブラシのような花をつけたヒトリシズカ。
林道に出合う付近ではタニウツギが目立つ。
2009年06月02日 08:35撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 8:35
林道に出合う付近ではタニウツギが目立つ。
春の花が終わって端境期だった山麓で一番多かったのがチゴユリ。
2009年06月02日 08:39撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 8:39
春の花が終わって端境期だった山麓で一番多かったのがチゴユリ。
咲き残ったガマズミ属の一種、ミヤマガマズミか。
2009年06月02日 08:41撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 8:41
咲き残ったガマズミ属の一種、ミヤマガマズミか。
これもタニウツギ、やはり林道脇。
2009年06月02日 08:52撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 8:52
これもタニウツギ、やはり林道脇。
ニガイチゴ
2009年06月02日 08:55撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 8:55
ニガイチゴ
ミツバツチグリ
2009年06月02日 08:58撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 8:58
ミツバツチグリ
七曲りの途中に咲いていたニョイスミレ(ツボスミレ)。
2009年06月02日 09:20撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 9:20
七曲りの途中に咲いていたニョイスミレ(ツボスミレ)。
山麓ではもう咲き終わって実ができていたタチツボスミレだが、四〜五合目付近ではたくさん咲いていた。
2009年06月02日 09:49撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 9:49
山麓ではもう咲き終わって実ができていたタチツボスミレだが、四〜五合目付近ではたくさん咲いていた。
稜線ではムシカリ(オオカメノキ)もまだ花はこれからというところ。
2009年06月02日 12:20撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 12:20
稜線ではムシカリ(オオカメノキ)もまだ花はこれからというところ。
山頂部の端でヤマザクラの低木が一本、慎ましやかに花を咲かせていた。
2009年06月02日 15:23撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 15:23
山頂部の端でヤマザクラの低木が一本、慎ましやかに花を咲かせていた。
復路の二合目付近で見つけたチャーミングなアカモノ(イワハゼ)の花。
2009年06月02日 17:03撮影 by  EX-Z57 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
6/2 17:03
復路の二合目付近で見つけたチャーミングなアカモノ(イワハゼ)の花。

感想

黒姫山麓に移り住んで以来17年、この冬の降雪量は記憶にないくらい極端に少なかった。1月に雪ではなく雨が降ったのもかつてなかったし、春の訪れもこれまた早かった。それでも下から見上げる黒姫山の山体に全く雪が見えなくなったのはつい最近のことだ。
200名山にも数えられる黒姫山は、積雪期でもかなりの登山者がある。だが、自分は積雪期に登山する装備も技量もズクもない。北信五岳も雪が消えた順に斑尾山・飯綱山と登り、ようやく2,000m級の黒姫山も自ら解禁できる時期となってきた。

黒姫山は自宅から最も近い山で、過去に4〜5回は登っている。しかし、しばらく登山をしなかった時期が続いたのでこの山も7〜8年くらいは登っておらず、ヤマレコに載せられるような登山記録も残っていない。
今回黒姫山の記録を載せれば、ヤマレコの上でも北信五岳と信越黒姫山三山を完登したことになる。そういう意識も久し振りの黒姫山に早く登りたいという気持ちを後押ししていた。

6月の黒姫山には、ネマガリダケのタケノコ採りで多くの人が入り込む。
黒姫山のタケノコはまるでスイートコーンのような風味のする極上品で、一種のブランド品として市場でも高く売れる。だから商売として早朝から毎日のように入山するプロの人もいて、この時期は西新道に近い南山麓の林道を起点に縦横無尽に山中を歩き回っている。
黒姫山の登山コースは最近は西新道がメインコースとなっているが、こうした理由でこの時期の西新道周辺は人口密度が高く、純粋に登山を味わうには何かと落ち着けない感じがする。
だから今回はあえて東山麓を起点とする表登山道を登り、火口原を経由して北側の小泉登山道を下りる計画としたのだが、結果としてこの計画で行くのはまだ少し時期が早かったようだ。

思い起こしてみれば、過去の黒姫山登山はいずれも7月以降だったように思う。だが過去の順調な山行体験しか記憶していない頭で、まだルートの一部を雪が覆っていること、さらにそれがルートファインディングを困難にするなどとは想定することができなかった。
表登山道の詰めの薮漕ぎだけだったなら、こうも懲りることはなかったと思う。だが、峰ノ大池からの引き返しで道を見失った後のことは正直まいった。何とか道に戻ろうと左右に進路を振りながら登っているうちに、見通しも利かず進退窮まるような薮に捉えられ、果たして明るいうちに脱出できるのかとマジで不安になるような大変な思いをする破目になった。
何回も登っている地元の山という安直な意識があったのは否めない。戒めとしては良い経験だったとも言えるが、今回の失敗は肝に銘じておきたい。今後はどこの山に行くにせよ、マーキング用のビニルテープは必ずリュックに入れておこうと思う。

まあそんなことはあったが、久し振りの黒姫山はやはり素晴らしいと思った。山頂には小泉登山道からの登山者と西新道からの登山者の二人がいたが、彼らの賞賛の感想を聞いてなおさらそう思った。
北信五岳の中心に位置するこの山から見る他の四山はみな格好がいいのだ。それ以外に高妻や火打、焼山なども、ことさら登行意欲をかきたてるような姿で聳えて見える。だから「山はいいなあ」と誰もが実感できる山なのだろうし、200名山たる所以であるような気がする。
今回は撤退せざるを得なかった火口原もこの山の魅力としてははずせない。機会を改めてまた足を伸ばしたい。

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