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Yamareco

記録ID: 4075400
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ハイキング
伊豆・愛鷹

真春の大冒険 伊豆山稜線歩道 遥かなる無雪のロングトレイル

2022年03月12日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
12:00
距離
28.8km
登り
2,214m
下り
2,308m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
11:56
休憩
0:00
合計
11:56
5:30
716
スタート地点
17:26
ゴール地点
伊豆山稜線歩道は距離があるので一日で歩くには早朝出発が必須です。
ピストンでは距離があり過ぎますから車利用で出発点へ向かい、縦走後にバスで戻るのが合理的です。
(早朝のバス便はありません。6時台は都市間のみ)
出発点と到着点をどこにするかはバス便に合わせました。
心情的には天城峠出発で戸田峠到着が理想です。
富士山へ向かって歩けるし夕日の沈む駿河湾を眺められます。
しかしこの方向ではバス便がうまく合いません。
戸田峠発修善寺温泉行の最終バスは17:18ですが天城峠へ向かうバスは既に終わっています。
ひとつ前の便は14:38で間に合う時間ではありません。
天城峠⇒二本杉峠間は危険個所が多く夜間歩行には適しません。
逆方向にしますと天城峠発修善寺温泉行の最終バスは17:49で戸田行に乗換えて戸田峠へ19:17に到着します。
一般人が日帰りで歩くには早朝出発の戸田峠⇒天城峠の一択になります。
全線縦走に拘らなければ、車で要所をピストンすることで効率的に美味しいところだけ回れます。
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2022年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
●戸田峠へ駐車:無料・24H・舗装・区画無し・20台ほど・すぐ脇が戸田峠バス停、トイレ無し、街灯もありません
1.5kmほど修善寺寄りに「だるま山高原レストハウス」有り
24H水洗トイレ(照明有り)、飲料自販機、公衆電話、バス停有り
●伊豆山稜線歩道(戸田峠⇔天城峠)のうちバスでアクセス可能なポイントは
戸田峠(修善寺駅⇔戸田・戸田峠バス停)バス停から0分
船原峠(修善寺駅⇔土肥、松崎など・大曲茶屋バス停)バス停から3.1km、標高差180m
天城峠(修善寺駅⇔河津・天城峠バス停)バス停から800m、標高差230m
の三箇所だけです。
コース状況/
危険箇所等
●伊豆山稜線歩道という名称の付いたこれほど長い登山道が管理されていることにまず感謝します。
全体を通して、可能な限り整備しようとする意志が感じられます。しかし補修が追い付けない部分も散見されました。
●道標はとてもしっかり整備されています。
大きな特徴として、区間の距離表示がされています。コースタイムが併記されているところもあります。客観データを知ることで自分のペースから到着時刻を読むことが出来ます(地図読みが出来るとして)。
●バス便によるアクセスも限られますが、コース上にトイレがありません。水場もありません。登山道と並走する県道59、127、411号にもトイレは無いようです。
旧天城トンネル入口にある唯一のトイレは未だ冬季閉鎖中…
●伊豆山稜線歩道は大きく二つの様相に分かれると思います。
〇戸田峠から仁科峠を経て猫越岳西側の後藤山まではイメージにある視界の開けた高原を歩きます。やや粘土質であるものの道幅が広く明るく歩き易いです。
けっこうなアップダウンがありますので見た目ほど容易ではありません。
車道に近いので興覚めという感覚もありますが稜線通しのため視界は車道と異なります。また万一の際にもタクシーや救急車を呼べますのでヘリを呼ぶことを思えば気軽に歩けます。
〇古希山を下ったところから船原峠手前までは伽藍山の前後を除き舗装路(西伊豆スカイライン)歩きとなります。
〇猫越岳から天城峠までは樹林帯を歩きます。道幅が狭くなり泥濘もあります。猫越岳前後は水流により道がえぐれ、さらに木の枝により頭をぶつける場面がしばしばあります。
猫越岳と三蓋山はきっちり山頂を踏みます。その間は水平歩道とも言える高低差の無いトラバース道です。
雪が少し残っていましたが踏まずに歩けるくらいでした。
〇二本杉峠⇔天城峠間もトラバース道ですが崩壊箇所が多く出てきます。復旧の対策がされていますが地形上完全とはいかないようです。
その他周辺情報 直帰しました。
戸田峠登山口が伊豆山稜線歩道の始点です。
駐車場の脇が登山口でバス停もすぐ隣。
これでトイレがあれば申し分無いのですが。
2022年03月12日 05:28撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 5:28
戸田峠登山口が伊豆山稜線歩道の始点です。
駐車場の脇が登山口でバス停もすぐ隣。
これでトイレがあれば申し分無いのですが。
戸田港が見えます。対岸の明りは清水でしょうか?
私の足ですとこの時間に出ないと終バスに間に合わなくなります。
2022年03月12日 05:35撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 5:35
戸田港が見えます。対岸の明りは清水でしょうか?
私の足ですとこの時間に出ないと終バスに間に合わなくなります。
達磨山の手前で夜が明けました。
2022年03月12日 05:59撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 5:59
達磨山の手前で夜が明けました。
達磨山への登りです。
登山道の状態はとても良いです。
2022年03月12日 06:05撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 6:05
達磨山への登りです。
登山道の状態はとても良いです。
本日の富士山。
霞みながらもお出ましになられました。
左端は戸田港です。
振り返らないと見られないのが難点。
2022年03月12日 06:22撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 6:22
本日の富士山。
霞みながらもお出ましになられました。
左端は戸田港です。
振り返らないと見られないのが難点。
まず一座目の達磨山。
2022年03月12日 06:24撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 6:24
まず一座目の達磨山。
最初の三角点タッチ。
2022年03月12日 06:24撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 6:24
最初の三角点タッチ。
達磨山は以前はもっと高い山であったそうです。
なだらかな高原は溶岩台地なんですね。
2022年03月12日 06:25撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 6:25
達磨山は以前はもっと高い山であったそうです。
なだらかな高原は溶岩台地なんですね。
土肥が見えて来ました。
2022年03月12日 07:04撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 7:04
土肥が見えて来ました。
船原峠は車道が立体交差します。
登山道は一旦下の車道へ下がらなければなりません。
2022年03月12日 07:43撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 7:43
船原峠は車道が立体交差します。
登山道は一旦下の車道へ下がらなければなりません。
今日もランチパックとピクニック。
2022年03月12日 07:47撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 7:47
今日もランチパックとピクニック。
一時的に杉林を歩きます。
2022年03月12日 08:08撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 8:08
一時的に杉林を歩きます。
今では滅多に見られなくなってしまったコンクリート製の灰皿。
愛煙家には嬉しい装備でしょうね。
2022年03月12日 08:31撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 8:31
今では滅多に見られなくなってしまったコンクリート製の灰皿。
愛煙家には嬉しい装備でしょうね。
「魂ノ山」と書いて“こんのやま”
“たましいのやま”じゃなかったんだ。
2022年03月12日 10:00撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 10:00
「魂ノ山」と書いて“こんのやま”
“たましいのやま”じゃなかったんだ。
歩いて来た方向と
2022年03月12日 10:25撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 10:25
歩いて来た方向と
同じくらいのこれから先。
2022年03月12日 10:27撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 10:27
同じくらいのこれから先。
素晴らしいロケーションの道です!
斜度が違いますが剣山ー三嶺の道を彷彿させます。
2022年03月12日 10:38撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 10:38
素晴らしいロケーションの道です!
斜度が違いますが剣山ー三嶺の道を彷彿させます。
後藤山の登りに掛り、この情景も見納めになります。
2022年03月12日 11:41撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 11:41
後藤山の登りに掛り、この情景も見納めになります。
地味な後藤山ですが伊豆山稜線歩道の転換点だと思います。
以北は高原、以南は樹林となります。
道幅も違います。
2022年03月12日 12:00撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 12:00
地味な後藤山ですが伊豆山稜線歩道の転換点だと思います。
以北は高原、以南は樹林となります。
道幅も違います。
猫越岳の池。
火口湖と言われていますが火口は崩れてしまって無いと案内板には書かれていました。
2022年03月12日 12:44撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 12:44
猫越岳の池。
火口湖と言われていますが火口は崩れてしまって無いと案内板には書かれていました。
伊豆山稜線歩道の最高峰、猫越岳。
“にゃんこしだけ”かと思ったら“ねっこだけ”だそうです。
山頂は開けていますが視界はありません。
2022年03月12日 12:53撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 12:53
伊豆山稜線歩道の最高峰、猫越岳。
“にゃんこしだけ”かと思ったら“ねっこだけ”だそうです。
山頂は開けていますが視界はありません。
本日二つ目の三角点。
2022年03月12日 12:53撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 12:53
本日二つ目の三角点。
猫越岳⇔猫越峠間が伊豆山稜線歩道で一番歩きづらい区間かと思います。
道幅が狭く水流でえぐれ粘土質で滑りやすい。おまけに低い幹や枝で屈まないと通れないことしばしば。
2022年03月12日 13:22撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/12 13:22
猫越岳⇔猫越峠間が伊豆山稜線歩道で一番歩きづらい区間かと思います。
道幅が狭く水流でえぐれ粘土質で滑りやすい。おまけに低い幹や枝で屈まないと通れないことしばしば。
猫越岳からの下りが終わると高低差の無いトラバース道になります。
道標には区間距離とコースタイムが併記されています。
ここはネコバスではなくネッコパス
2022年03月12日 13:31撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/12 13:31
猫越岳からの下りが終わると高低差の無いトラバース道になります。
道標には区間距離とコースタイムが併記されています。
ここはネコバスではなくネッコパス
要所で補修が行われています。
2022年03月12日 14:11撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/12 14:11
要所で補修が行われています。
天城峠までずっとトラバース道(標高800m余り)かと思いましたが、三蓋山(みかさやま)はしっかり山頂を通っていました。
最後のアルバイトになります。
2022年03月12日 14:49撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/12 14:49
天城峠までずっとトラバース道(標高800m余り)かと思いましたが、三蓋山(みかさやま)はしっかり山頂を通っていました。
最後のアルバイトになります。
急傾斜の下りの後、再びトラバース道になりますが荒れているところがあります。
登山道の下に土がありません。天城峠から来ると現場が見えません。向こうを向いている看板には「足下注意」とだけ書かれています。
2022年03月12日 15:10撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 15:10
急傾斜の下りの後、再びトラバース道になりますが荒れているところがあります。
登山道の下に土がありません。天城峠から来ると現場が見えません。向こうを向いている看板には「足下注意」とだけ書かれています。
二本杉峠へ到着。
終バスが厳しければここから降りようかと思いましたが、可能性を信じて先へ進みます。
2022年03月12日 15:45撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 15:45
二本杉峠へ到着。
終バスが厳しければここから降りようかと思いましたが、可能性を信じて先へ進みます。
天城峠へ到着しましたが、まだ安心出来ません。
2022年03月12日 16:53撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 16:53
天城峠へ到着しましたが、まだ安心出来ません。
急な下りを経て旧天城トンネルまで降りました。
2022年03月12日 17:13撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/12 17:13
急な下りを経て旧天城トンネルまで降りました。
最後の希望のトイレですが、何と未だ冬季閉鎖中。
2022年03月12日 17:13撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/12 17:13
最後の希望のトイレですが、何と未だ冬季閉鎖中。
さらに急な道を下り天城峠バス停でゴールです。
バス停には何もありません。
写っている休憩所とトイレは法面工事業者が設置したものでバス停の装備ではありません。
トイレは無施錠でしたので使わせていただきました。
2022年03月12日 17:26撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/12 17:26
さらに急な道を下り天城峠バス停でゴールです。
バス停には何もありません。
写っている休憩所とトイレは法面工事業者が設置したものでバス停の装備ではありません。
トイレは無施錠でしたので使わせていただきました。

感想

伊豆山稜線歩道。
なんとも良い響きの道です。
ふと歩いてみたくなりました。
でもそう簡単には行けません。
とにかく道程が長く所定時間内に歩き切れるかどうか…
まだ明け切らない戸田峠から出発。
一心に南へと下ってゆきます。
いくつもの頂を越えても終わらない、ある意味理想の過ごし方ですね。
そうは言っても疲労は確実にやってくる。
どこまで先を伸ばせるか?
ようやく見えた終点。バス停の文字は「天城峠」
歩き切った充実感で満たされました。

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利用交通機関: 車・バイク、 タクシー
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5

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