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記録ID: 4079606
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山滑走
増毛・樺戸

暑寒別岳 THE THIRD

2022年03月13日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:06
距離
20.6km
登り
1,339m
下り
1,340m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:33
休憩
0:34
合計
9:07
6:27
124
スタート地点
8:31
8:31
90
10:01
10:01
157
12:38
12:39
15
12:54
13:03
8
13:11
13:34
53
14:27
14:28
66
15:34
ゴール地点
天候 曇りのち快晴
過去天気図(気象庁) 2022年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
道道暑寒別岳公園線の始点近くからスタート。
コース状況/
危険箇所等
上りC900までは、サンクラストした上に5〜10cmほどの新雪。C900から上はウィンドクラストとシュカブラが混ざりはじめ、C1300より上はガリガリで、アイゼンが無ければ直登は無理な感じ。スキーアイゼンならジグで何とかいけるかもしれない。シールだけなら、時間はかかるが、風で削られた吹きだまりの雪を踏みながら北側の箸別ルート側に巻けば、C1300からのガリガリ大斜面をパスできるが、山頂までの距離は伸び、時間も消耗する。
その他周辺情報 国道231号と暑寒別岳公園線交差点近くにセコマあり。
道民にはおなじみ、路側を示す矢羽がこんな近くに。
2022年03月13日 06:33撮影 by  SOG01, Sony
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3/13 6:33
道民にはおなじみ、路側を示す矢羽がこんな近くに。
登山口まで2km。
2022年03月13日 06:45撮影 by  SOG01, Sony
3/13 6:45
登山口まで2km。
左が扇風岩、右が山頂。
2022年03月13日 07:22撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
3/13 7:22
左が扇風岩、右が山頂。
山頂は見える。
2022年03月13日 07:22撮影 by  SOG01, Sony
3/13 7:22
山頂は見える。
増毛山岳会の方々が雪下ろしを行なっている暑寒荘。感謝。
2022年03月13日 07:31撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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3/13 7:31
増毛山岳会の方々が雪下ろしを行なっている暑寒荘。感謝。
林道を辿り稜線を目指す。
2022年03月13日 08:27撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
3/13 8:27
林道を辿り稜線を目指す。
キタキツネのトレース。
2022年03月13日 08:35撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
3/13 8:35
キタキツネのトレース。
佐上台をパスして夏山暑寒ルートの稜線へ。
2022年03月13日 08:52撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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3/13 8:52
佐上台をパスして夏山暑寒ルートの稜線へ。
No.73 Forest Limit Gate
2022年03月13日 09:17撮影 by  SOG01, Sony
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3/13 9:17
No.73 Forest Limit Gate
1000mドームが見えてきた。
2022年03月13日 09:33撮影 by  SOG01, Sony
3/13 9:33
1000mドームが見えてきた。
エゾユキウサギのトラック。
2022年03月13日 09:50撮影 by  SOG01, Sony
3/13 9:50
エゾユキウサギのトラック。
太陽に向かって直登。
2022年03月13日 09:57撮影 by  SOG01, Sony
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3/13 9:57
太陽に向かって直登。
1000mドームと呼ばれる理由は見てのとおり。
2022年03月13日 10:11撮影 by  SOG01, Sony
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3/13 10:11
1000mドームと呼ばれる理由は見てのとおり。
標高が上がれば、ウィンドパック。ガリガリのシュカブラ。
2022年03月13日 10:20撮影 by  SOG01, Sony
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3/13 10:20
標高が上がれば、ウィンドパック。ガリガリのシュカブラ。
北側の稜線は箸別ルート。
2022年03月13日 10:38撮影 by  SOG01, Sony
3/13 10:38
北側の稜線は箸別ルート。
1000mドームを左から巻くと扇風岩。そして、夏はロープ場になる急登の大斜面。
2022年03月13日 10:50撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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3/13 10:50
1000mドームを左から巻くと扇風岩。そして、夏はロープ場になる急登の大斜面。
扇風岩を左から巻く。すなわちトラバース。
2022年03月13日 11:13撮影 by  SOG01, Sony
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3/13 11:13
扇風岩を左から巻く。すなわちトラバース。
大斜面の下に出る。
2022年03月13日 11:30撮影 by  SOG01, Sony
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3/13 11:30
大斜面の下に出る。
9合目辺りまでは雪は柔らかかったが。
2022年03月13日 11:36撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
3/13 11:36
9合目辺りまでは雪は柔らかかったが。
斜度はキツくなり、ウィンドパックとシュカブラでエッジが立たなくなってくる。
2022年03月13日 11:41撮影 by  SOG01, Sony
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3/13 11:41
斜度はキツくなり、ウィンドパックとシュカブラでエッジが立たなくなってくる。
大斜面を左から巻き、何とかクリア。山頂が見えてくる。
2022年03月13日 12:38撮影 by  SOG01, Sony
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3/13 12:38
大斜面を左から巻き、何とかクリア。山頂が見えてくる。
ついに登頂!
2022年03月13日 12:56撮影 by  SOG01, Sony
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3/13 12:56
ついに登頂!
パーティーはGICKそして
2022年03月13日 13:01撮影 by  SOG01, Sony
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3/13 13:01
パーティーはGICKそして
RETARUI
2022年03月13日 13:02撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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3/13 13:02
RETARUI
西暑寒別岳へ続く稜線は上級者向け滑走コース。(行くの無理)
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西暑寒別岳へ続く稜線は上級者向け滑走コース。(行くの無理)
初級者は上りルート引き返し。
初級者は上りルート引き返し。
箸別ルートに降りないように注意する。
2022年03月13日 12:57撮影 by  SOG01, Sony
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3/13 12:57
箸別ルートに降りないように注意する。
滑走はあっという間に終わった。
2022年03月13日 14:53撮影 by  SOG01, Sony
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3/13 14:53
滑走はあっという間に終わった。

装備

個人装備
ハードシェル フリース インナーダウンジャケット Tシャツ タイツ ズボン ウールソックス グローブ アウターグローブ バラクラバ 帽子 サングラス ヘルメット ゴーグル ブーツ スキー・ビンディング シール ストック ザック スコップ アバランチビーコン コンパス ヘッドランプ 予備電池 スマホ 保険証 時計 アクションカメラ 自撮り棒
共同装備
クマよけスプレー
備考 日焼止め

感想

2月の休日に暑寒別岳は山頂を見せることはなかった。今冬2回のトライは1000mドームまで。1200mの扇風岩を見るのがやっとで、3月になり気温も上がり薄曇りではあるが、朝から山頂が見える好機を逃さずにはいられない。3回目の挑戦。

暑寒別岳公園線の始点より300mから山行開始。林道伝いの番号札を辿り、1合目の佐上台をパスして稜線に上がる。C600の雪庇を超えC700あたりからの森林限界へ。1000mドームが近づけば、ウインドクラストした斜面にシュカブラが顔を出し始める。

この辺りまでは、エゾユキウサギを追うキタキツネのトラックが見られる。しかし1000mドーム付近で雪面のトラックはかき消される。我々のスキーのトレースも同じ。ここの風は強い。

登り返しになるので1000mドームと1200mの扇風岩ピークは踏まず北側に巻いて、ひたすら左に傾いた斜面を、難関の急登である大斜面まで進む。高層雲が消え太陽は容赦なく照り付け(日焼け止めを忘れ顔が松崎しげる化した)、風が凍り付いた雪の斜面を削り取り、砂の様な細かい雪の粒が吹き溜まりとなる。サンクラストして解けた雪が竜の逆鱗の様に輝くところもある。そこをサラサラと雪の粒が流れていく。見た目は美しいが、山スキーヤーにとっては難関。エッジが効かないのだ。

ならば、スキーアイゼンとザックから取り出すが・・・あっ!これテレマークスキー用じゃない間違えた・・・。同行のれたるい君はスキーアイゼンを装着するが、自分はシールで上るしかない。吹き溜まりを選びながら、クラストしたガリガリ斜面にジグを切るがやはり限界がある。やむを得ず箸別ルート方向から巻くことにする。

当然距離は伸び、なかなか大斜面の上にたどり着けない。気持ちがめげかけるが箸別ルートの9合目標柱を見つけたとき、気持ちが奮い立った。でこぼこのシュカブラを超え、山頂までの一直線のフラットなルートが開ける。ここまでくれば山頂へたどり着ける。

天気は良いが、風は強く気温も低い。3月に入ったとはいえやはり高山だ。淡々と進み山頂へ到達。

ここで驚いたのは山頂標識と祠にイエロースノーがあった事。流石に人のものではないだろう。キタキツネのマーキングの可能性がある。だとしたら標高1,500mまで彼らは獲物(ネズミやユキウサギ)を追って登山するのだろうか。

寒いので山頂標識で感慨深さを味わう暇もなく記念写真をとってそそくさと引き返す。シールをつけたまま箸別ルート側から巻いてなるべく柔らかい雪を辿る。大斜面C1300mあたりでシールを外し滑走開始。扇風岩を左手にパスし、1000mドームに乗り上げて、そこからC700あたりまでのパウダースノーを楽しんだ。

しかし、標高が下がれば春の陽気。雪は湿りスキーのすべりが悪くなる。C600あたりからは下山のためのリエゾンと割り切り進んだ。春であることを実感させられた。厳冬期は去ったのだ。

何はともあれ、今冬3度目の挑戦にしてやっと山頂に辿りつくことができたのは喜ばしい。

とは言え日焼け止め用意せず顔が焼け、モバイルバッテリーどこかで落として、スキーアイゼン忘れてキツい上りを強いられたり、今回も反省点ばかりだった。

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