暑寒別岳 THE THIRD
- GPS
- 09:06
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,339m
- 下り
- 1,340m
コースタイム
天候 | 曇りのち快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上りC900までは、サンクラストした上に5〜10cmほどの新雪。C900から上はウィンドクラストとシュカブラが混ざりはじめ、C1300より上はガリガリで、アイゼンが無ければ直登は無理な感じ。スキーアイゼンならジグで何とかいけるかもしれない。シールだけなら、時間はかかるが、風で削られた吹きだまりの雪を踏みながら北側の箸別ルート側に巻けば、C1300からのガリガリ大斜面をパスできるが、山頂までの距離は伸び、時間も消耗する。 |
その他周辺情報 | 国道231号と暑寒別岳公園線交差点近くにセコマあり。 |
写真
装備
個人装備 |
ハードシェル
フリース
インナーダウンジャケット
Tシャツ
タイツ
ズボン
ウールソックス
グローブ
アウターグローブ
バラクラバ
帽子
サングラス
ヘルメット
ゴーグル
ブーツ
スキー・ビンディング
シール
ストック
ザック
スコップ
アバランチビーコン
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
スマホ
保険証
時計
アクションカメラ
自撮り棒
|
---|---|
共同装備 |
クマよけスプレー
|
備考 | 日焼止め |
感想
2月の休日に暑寒別岳は山頂を見せることはなかった。今冬2回のトライは1000mドームまで。1200mの扇風岩を見るのがやっとで、3月になり気温も上がり薄曇りではあるが、朝から山頂が見える好機を逃さずにはいられない。3回目の挑戦。
暑寒別岳公園線の始点より300mから山行開始。林道伝いの番号札を辿り、1合目の佐上台をパスして稜線に上がる。C600の雪庇を超えC700あたりからの森林限界へ。1000mドームが近づけば、ウインドクラストした斜面にシュカブラが顔を出し始める。
この辺りまでは、エゾユキウサギを追うキタキツネのトラックが見られる。しかし1000mドーム付近で雪面のトラックはかき消される。我々のスキーのトレースも同じ。ここの風は強い。
登り返しになるので1000mドームと1200mの扇風岩ピークは踏まず北側に巻いて、ひたすら左に傾いた斜面を、難関の急登である大斜面まで進む。高層雲が消え太陽は容赦なく照り付け(日焼け止めを忘れ顔が松崎しげる化した)、風が凍り付いた雪の斜面を削り取り、砂の様な細かい雪の粒が吹き溜まりとなる。サンクラストして解けた雪が竜の逆鱗の様に輝くところもある。そこをサラサラと雪の粒が流れていく。見た目は美しいが、山スキーヤーにとっては難関。エッジが効かないのだ。
ならば、スキーアイゼンとザックから取り出すが・・・あっ!これテレマークスキー用じゃない間違えた・・・。同行のれたるい君はスキーアイゼンを装着するが、自分はシールで上るしかない。吹き溜まりを選びながら、クラストしたガリガリ斜面にジグを切るがやはり限界がある。やむを得ず箸別ルート方向から巻くことにする。
当然距離は伸び、なかなか大斜面の上にたどり着けない。気持ちがめげかけるが箸別ルートの9合目標柱を見つけたとき、気持ちが奮い立った。でこぼこのシュカブラを超え、山頂までの一直線のフラットなルートが開ける。ここまでくれば山頂へたどり着ける。
天気は良いが、風は強く気温も低い。3月に入ったとはいえやはり高山だ。淡々と進み山頂へ到達。
ここで驚いたのは山頂標識と祠にイエロースノーがあった事。流石に人のものではないだろう。キタキツネのマーキングの可能性がある。だとしたら標高1,500mまで彼らは獲物(ネズミやユキウサギ)を追って登山するのだろうか。
寒いので山頂標識で感慨深さを味わう暇もなく記念写真をとってそそくさと引き返す。シールをつけたまま箸別ルート側から巻いてなるべく柔らかい雪を辿る。大斜面C1300mあたりでシールを外し滑走開始。扇風岩を左手にパスし、1000mドームに乗り上げて、そこからC700あたりまでのパウダースノーを楽しんだ。
しかし、標高が下がれば春の陽気。雪は湿りスキーのすべりが悪くなる。C600あたりからは下山のためのリエゾンと割り切り進んだ。春であることを実感させられた。厳冬期は去ったのだ。
何はともあれ、今冬3度目の挑戦にしてやっと山頂に辿りつくことができたのは喜ばしい。
とは言え日焼け止め用意せず顔が焼け、モバイルバッテリーどこかで落として、スキーアイゼン忘れてキツい上りを強いられたり、今回も反省点ばかりだった。
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