残雪の荒島岳（勝原〜新下山周回）

2022年03月27日(日) [日帰り]

• GPS: 13:36
• 距離: 20.5km
• 登り: 1,669m
• 下り: 1,669m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:38
• 休憩: 0:37
• 合計: 9:15

6:36 勝原スキー場跡
7:45 7:50 トトロの木
8:13 8:14 深谷ノ頭
8:45 8:53 しゃくなげ平
9:19 9:24 もちが壁
9:43 9:48 前荒島
9:56 9:56 中荒島岳
10:07 10:13 荒島岳
10:36 10:36 大ナベ
10:51 10:52 小ナベ
13:41 13:41 新下山コース登山口
13:45 13:51 越前下山駅
15:51 15:51 勝原スキー場跡
15:51 ゴール地点

天候

曇りのち晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

勝原登山口駐車場へ。駐車台数は15〜20台程度だが雪だまりで駐車できない部分あり。トイレは冬期閉鎖中につき使用不可。

コース状況／危険箇所等

【勝原登山口〜しゃくなげ平】最下部は一部雪が切れている部分あり。前日の雨と気温上昇により雪面は緩んでおりツボ足で問題なし。時々踏み抜き発生。
【もちが壁〜荒島岳山頂】しゃくなげ平でアイゼン装着。ピッケルはスタートからストック代わりに使用。前荒島〜荒島山頂間で雪面にクラック、稜線東側に小さな雪庇があるが歩行に影響するほどではなかった。雪質は相変わらず柔らかい。
【荒島岳山頂〜新下山登山口】P1312付近で雪面割れが大規模に発生しており深さ2m以上のクラックや陥没箇所多数。ブロック崩落のリスクもあり通過は危険が伴う。雪融けに伴うシュルンドやツリーホールが至る所にあり、腰や胸辺りまでの踏み抜きを多発。雪面コンディションが非常に悪くおすすめできない状況。
【下山登山口〜勝原登山口】国道158号線の路肩を歩行。路肩の狭い区間も多く、大型車やスピードの速い車両が多く通るので注意。

その他周辺情報

【温泉】
九頭竜温泉　平成の湯
https://www.hotelfurearuizumi.com/onsen/index.html
【コンビニ】
大野市街地に数軒有り。最寄りはローソン大野春日店。R158沿い。

写真

3/27 6:33

朝6時半。おなじみの勝原登山口からスタート。私以外に7、8台の車が停まっていて何組かは既に入山されているようでした。ちなみにトイレは閉鎖中でした。

3/27 6:48

旧勝原スキー場のゲレンデを登ります。前日は雨が降っていたおかげで雪がグサグサ。

3/27 6:48

柔らかい雪面なのでツボ足キックステップで登ります。

3/27 7:18

リフトの支柱の残骸。調べてみたら2010年の春まではスキー場が営業されていたんですね。

3/27 7:33

ゲレンデ跡からブナ林の緩い尾根道へ。トトロの木は倒れて無くなってしまったそうです。

3/27 8:42

尾根を延々と登った突き当りがシャクナゲ平。しっかり道標立っている筈ですが雪の下みたい。ここでアイゼンを装着していたら、少し後から来られた方がパスして小荒島のほうへ向かってました。

3/27 8:55

シャクナゲ平から一旦ゆるく下る。

3/27 9:01

なかなかガスが晴れないなあ。。。

3/27 9:02

そんなところで目の前にもちが壁。ほんと壁という感じです。

3/27 9:02

もちが壁は夏よりも雪が付いているほうが登りやすい。

3/27 9:15

無事に登りきりました。

3/27 9:16

雪面に小さなクラックが出来てます。

3/27 9:29

今日は雪が悪くて歩きづらいから引き返してきたという男性とお話ししていたら、急にガスが切れて雲海の向こうに白山が！

3/27 9:29

神々しい輝き。

3/27 9:40

すぐにガスの中に消えてしまいましたが。

3/27 9:47

いつの間にか前荒島を過ぎて中荒島へ。もう一登りすれば山頂か。

3/27 9:50

この辺りは夏はなかなかしんどい泥んこの笹原ですが、冬は歩きやすい。

3/27 10:06

10時ちょうどに山頂到着。残念ながらガスは切れず。

3/27 10:07

祠には綺麗な石が置かれていました。

3/27 10:42

休憩もそこそこに下山方面へ下ります。

3/27 10:20

地面にぱっくりクラックが。

3/27 10:42

ここはかなり深い。2m以上はあろうかと。落ちたら登るのに難儀しそうです。

3/27 10:42

だんだんガスは晴れてきたのですが。。。

3/27 11:07

ここが最大の核心部でした。クラックだらけの尾根を通過する必要があるのですが、下を巻くこともできず慎重に雪塊の上を渡りました。かなりの緊張感…

3/27 11:11

なんとか通過。

3/27 11:19

クラックがないところでも至る所で腰くらいまで陥没するので気が抜けません。

3/27 11:48

進行方向が南へ曲がる小ピークでランチ休憩。降りてきた斜面を振り返ります。

3/27 11:49

かなり遠望が利くようになりました。

3/27 11:50

眼下には蛇行する九頭竜川が見えています。

3/27 11:54

ここから先も雪がゆるゆるでかなりしんどい。

3/27 12:39

かなりの急斜面です。

3/27 12:46

おおっ、樹林越しですが白山もすっかり顔を出しました。

3/27 12:39

ということで、白山にパワーをもらって一気に下る。

3/27 13:39

13:39、新下山登山口へ着陸。

3/27 13:39

無事に下山出来てホッとしました。

3/27 13:41

少し歩くとすぐに越前下山駅。ちょっと見ていこう。

3/27 13:42

もちろん無人駅です。

3/27 13:42

すぐに列車が来る感じではないですが。。。

3/27 13:43

こちらが時刻表です。1日4本。次の列車は約50分後。
普通なら待って乗るところなんですが。。。

3/27 14:13

約10km国道の路肩を歩いて戻ります。路肩が狭いのでかなり気を遣います。

3/27 14:04

下りてきた山を見上げたり。

3/27 14:32

滝を眺めたり。

3/27 14:48

九頭竜川を眺めたりとそれなりに楽しんでます。

3/27 15:33

スノーシェッドは何度も通りますが、ここは全長710mの馬返しトンネル。これを通過すれば勝原です。

3/27 15:43

無事に通過。

3/27 15:47

国道から別れてこの脇道を入れば…

3/27 15:49

帰還！時間は15:49。国道歩きに2時間掛かりました。この区間は高低差もほとんどないので自転車をデポして使うのも有りだったかと。

撮影機器：

PENTAX K-70 ボディ ペンタックス

Galaxy S8 SCV36 au サムスン

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 ゲイター ネックウォーマー 毛帽子 靴 ザック 輪カンジキ アイゼン 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 レジャーシート 笛 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 携帯 時計 ツェルト カメラ ピッケル

感想

tonzablow

日に日に春を感じるようになり、今シーズンの雪山も終わりが見えてきました。今週末は日曜日の日中から回復傾向とのことで、ほど良い距離感の荒島岳へ。夏の荒島は2度歩いていますが雪山シーズンは今回が初めて。ほとんどの人が選ぶ勝原コースピストンが安全で堅実ですが、多少のチャレンジ要素を盛り込もうと新下山コースへ下るルートにしてみました。

結果としては無事に下山できましたが、この時期の新下山コースは2m以上の深さのクラックが至る所に出来ていて腰高以上の踏み抜きも頻発する状況でした。雪面上を安全に歩くことが出来ず、かといって夏道も出ていなくてかなり神経をすり減らしながら通過しました。

戻りの国道歩きは自己満足以外の何者でもありませんので、JR越美北線を利用して戻るほうがおすすめで安全です。

コメント

chaos

はじめまして。
山頂手前で引き返す途中でお話させてもらった者です。
もし山頂まで行っていたら見たであろう景色が確認できてよかったです。
それにしても新下山コースは凄い状態ですね！

tonzablow

chaosさん、こんにちは。
昨日はお疲れさまでした。私もあの後で山頂には行ったもののガスが抜けるまで待っていられなくて祠の写真を撮っただけになってしまいました。もう1時間遅らせて登っていたら展望も良かったのでしょうけどね。
おっしゃる通り雪の状態が悪くて歩きづらかったですね😅下山ルート方面は日当たりが良いせいか、更にクラックや踏み抜きが多くて大変でした。この時期はルート取りにも注意が必要ですね。