残雪の白馬岳(栂池スキー場から)
- GPS
- 12:01
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,460m
- 下り
- 1,434m
コースタイム
- 山行
- 3:53
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 3:55
天候 | 3月28日(月):ガスのち曇り 3月29日(火):高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
3月12日から3月31日まで毎日運行 なお、4月は金土日運行、5月から毎日運行とのこと https://www.tsugaike.gr.jp/archives/1004 ロープウェイ最終は15時。ゴンドラ最終は16:30。 乗車時間はゴンドラが20分、ロープウェイが5分。 ゴンドラは並んでいなければすぐに乗車可能だが、ロープウェイは30分間隔(変更される場合があるので事前に要確認) ロープウェイ最終に乗り遅れた場合は急いでゴンドラ山頂駅まで歩いて下りる。ゴンドラ最終にも間に合わない場合は長〜いゲレンデを歩いて下りることになる ゴンドラ「イブ」+ロープウェイ料金: 片道2000円。往復3380円(3日間有効) https://www.tsugaike.gr.jp/snow/price 駐車場: 夜間も駐車できるのは第2駐車場のみ。ゴンドラ「イブ」乗り場から市道を400mほど坂道を上ったところにある。無料。トイレ棟あり https://www.tsugaike.gr.jp/snow/gelande トイレ: ロープウェイ山頂駅に洋式水洗トイレあり。これが最後となる 備忘録: 葛西IC5時半頃 →(首都高・関越・上信越・長野道)→ 長野IC → 栂池10時半頃。長野ICを下りてから、白馬長野有料道路を通る。210円。ETC不可 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト: チケット売り場とゴンドラ「イブ」の麓駅の間にあり なお、チケット売り場で登山届の書面提示を求められる。コンパスWeb提出は書面提示不要 全般的な雪の状況: 春山らしく雪は締まって固くなってきている。気温が低い時は滑りやすい。当日は、ツボ足でくるぶしから足首あたりまで沈む程度。踏み抜きは、山頂駅から白馬大池経由で船越の頭まではほとんどなかった。船越の頭から小蓮華山を経由して白馬岳へ進む尾根は、所々夏道が露出している。ただし、すぐ横の雪の上を歩くと踏み抜き多し 新雪または踏み抜きを懸念してスノーシューを持って行ったが歩荷訓練で終わった。終始アイゼンで通したが、山頂駅から天狗原までの上り下りは、滑り止めとしてスノーシューを履く手もあったように思う 自然園駅から天狗原: 夏道を踏襲して、栂池ヒュッテ方面に進む方が多い(山頂駅を出て左手方向)。私は山頂駅から右手方向に進み、尾根伝いに真っ直ぐ天狗原を目指した。直登は二段構えの急登なので足にくる。途中やや傾斜が緩くなったところで休憩。下山時は急斜面の下りとなるので転倒、滑落などに要注意 天狗原から白馬大池山荘(テン場): BCの方々は白馬乗鞍岳を目指して直登する。これから残雪が緩むと雪崩の危険が高まるので、要注意かと思う。私は上りも下りも向かって右端の尾根筋を使用した。このルート取りは、尾根を登り切った後、GPSを確認しながら大池を目指して最短距離で真っ直ぐ進めるメリットもある なお、尾根の右側の端に寄りすぎると、万一滑った場合は相当下まで落ちる。滑っても天狗原方向に落ちて止まるルート取りをすると多少の保険になる(障害物なしの天然大滑り台) 白馬大池山荘から小蓮華経由で三国境: 基本的に夏道を踏襲した。夏道は雪がない部分もある。船越の頭から小蓮華山を経由して白馬岳へ進む尾根は、夏道のすぐ横に融雪や踏み抜きによる亀裂や穴が多々ある。アイゼンを履いていると、ついつい雪の上を歩きたくなるが、夏道を進むことをお薦めする。私も数回股下まで踏み抜いた。下が空洞なので脱出に苦労する 三国境から白馬岳: 三国境を越えたところから急斜面が2つある。登りも下りも滑落しないよう、ピッケルおよびアイゼンワークが求められる。一つ目の急斜面で、ピッケルに換えずにストックのままで登ったら、半分弱くらいのところで滑落し、30mほど逆様に「背中セード」してしまった。雪庇に近づかない程度に斜面の真ん中よりを登っていたので、取り付きの擂鉢の底のような所に軟着陸した もし斜面の端を登っていたら、擂鉢の底ではなく、富山側の斜面をどんどん落ちていただろう。アタックザックにつけていたピッケルで登り直し、斜面の途中に転がっていたストック2本を回収した。私のように横着せず、その都度、適切な装備に換装して登ることが肝要 急斜面の下りは前向きであっという間に下りられるが、不安のある方はクライムダウンなどを活用して万全を期す方が良い。特にこれから雪が硬くなった場合は慎重に判断を |
その他周辺情報 | コンビニ: 長野ICを下りてからメジャーなコンビニが多数ある。最後は、R148の「岩岳入口」の交差点のセブン。この交差点から岩岳や栂池方面にR433を6キロほど進むが、コンビニはない。ゴンドラ「イブ」の少し先へ市道を進んだところにヤマザキがあるが、電気が消えていた。営業しているか不明 日帰り温泉: ゴンドラ「イブ」に隣接していた「栂の湯」は2020に閉館。数百メートル下ったところにある「栂池温泉 元湯栂の森」は21−22シーズンは休業。諦めて、八方温泉方面に行き、「みみずくの湯」を利用した みみずくの湯: 露天風呂から白馬三山が見える。施設自体は大きくない。650円。12−20時。TEL:0261-72-6542。ナビでもアクセスが分かりずらいのが難点。今回は16時前に利用したが、他県ナンバーに加えて地元の人が入りに来る時間だったようで途中から混雑した https://hakuba-happo-onsen.jp/mimizukunoyu/ 八方温泉: 800円。12−20時。TEL:0261-72-5705 https://hakuba-happo-onsen.jp/happo/ |
写真
感想
先週の木曜と金曜に計画した白馬岳。天気は良いのだが、残念ながら木曜の夜は風が強い予報で、私にはとてもテン泊できそうにない。諦めかけていたが、今週の月曜と火曜が曇り/晴れの予報になり、しかも風もそれほど強くない。という訳で、ウィークデイにロープウェイを利用して出かけられる白馬残雪登山のラストチャンスにかけることにした
結果はレコの写真の通り。予報は外れでほとんどガスか曇り。それでもそこそこ遠望があり、雪上歩きを楽しむことができた。ついでにプチ滑落も(笑)
久々に滑り落ちた。「この急斜面、ストックじゃきついな」と思いつつ、「万一滑っても下で止まるか。突起物もクラックもないし・・」と高を括って半分くらいまで急斜面を詰めたところで、本当にひっくり返った。その後は、スキーの上級斜面で転倒したときと同じ
残雪期の堅い雪は良く滑る。ストックじゃ止めようがない。じたばたしようもなく、開き直って成り行きに任せ、御鉢の底のような所で停止。幸運としか言いようがない。赤城神社の登山御守のご加護か、天狗原で白馬岳神社の祠にお参りしたおかげか、とにかく助けられた
それにしても、初日のロープウェイ駅から天狗原までと、白馬乗鞍の急登は辛かった。相変わらずパッキングが下手で、20キロ弱のテン泊装備を担いでの急登は、途中でやめて帰ろうかと思うほど苦しく、脹脛もつりそうだった
全く使用しなかったスノーシューとコンデジ用三脚で3キロは重量を減らせた。まぁ、結果論ではあるのだが・・
相変わらず、テン泊は寝られない。あれだけ疲れているのだから、ぐっすり眠れても良さそうなのに。周りがうるさいわけでも、強風でバタバタするわけでもないのに、一向に眠りに落ちない。しっかりとアルコールを注入しているにもかかわらずだ
年のせいかな?先週の白馬山行計画を諦めた際に、金曜の日帰りで雪がたっぷりありそうな赤岳か谷川岳へ出かけるつもりで準備した。2時に起きられれば赤岳へ、ダメなら5時起きで谷川岳へ、と決めていたのだが、結局眠れなくて1時の時点で赤岳を断念。その後も眠れず4時になってしまい谷川も諦めた。レコを拝見すると、いずれも素晴らしい雪山日和だった(涙)
家のベッドでもこうなのだからテントで眠れないのは仕方ないか・・・
蛇足ながら、レコの歩くペース計測では、CTの2.1〜2.2倍となっているが、これは自動サンプリングによる計測の綾。おそらく初日の山頂駅から白馬大池までの所要時間をベースに算出されたと推察。ゆっくり登っていることは間違いないが、過去のテン泊登山の実績から、全体ではCTの1.2倍程度ではないかと推量
くれぐれもCTで歩けば日帰りできると誤解しないように。CTの5割から6割程度のスピード登山なら日帰りも可能かもしれないが、これから雪の状態は悪くなる一方なので、残雪の白馬に出かける方は、余裕を持った計画でお出かけを!
残雪期の白馬岳いいですね。
私もこんな季節に3000m級の山に登ってみたいです。
30枚目の写真は,本当に「剱岳(右)と立山連山(左)」ですか?
私の勘違いならごめんなさい。
これからもいい山行を楽しんでください。
あわててレコをアップしたのですが、あらためてよく見ると、明らかに劔・立山連山ではないですね。白馬山頂で急いでシャッターを切った1枚ではあるのですが、どの山を撮ったのやら思い出せません(笑)
槍・穂高でもなさそうですし、この山一体どこでしょう
もし心当たりがあれば、ぜひとも教えていただけると助かります
とりあえず、写真の添文は加筆修正しておきました
返信ありがとうございます。
私も自信がありませんが,槍のような気がしています。
詳しい方に確認できるといいですね。
槍ではないかとのこと、その後、レコ繋がりのeurekapapa さんからも槍・穂高とのコメをいただきました。
これを持って槍穂と確定できました(笑)。どうもお騒がせしました。
yonayo3さんは地元の白山に足繁く行かれていますが、数年前に高山に二年住んだ時には、私も季節を変えて数回訪れました。
実家の尾張に移住したら近くなるので、何度も再訪したいと思っています。お会いできることを楽しみにしております。
プチ滑落では怪我もなく、よかったですね。
また、快晴とはいかなかったものの、周囲の山は見えて、まずまずだったのではないでしょうか。
30枚目の写真は、右が槍、左が穂高で、穂高の左が吊尾根だと思います。
テント泊で寝られないのは私もよくありますね。
緊張なのか、床が硬いからか、原因不明ですが。
私は、「少し寝られればいい」くらいな気持ちになってしまっています(笑)
12月の屋久島縦走以来のテン泊装備の山行で、ヘロヘロになりました(汗)
写真の山の件、槍穂高とのこと、ご教示ありがとうございました。トンガリから左下に伸びる尾根は北鎌のように見えますし、尾根の先は独標のようにも見えます。
また、穂高の中に見える別の小さなトンガリは涸沢槍のように見えます。
過去に白馬岳山頂に二回立っていますが、いずれも雲に邪魔されて槍穂は見えませんでした。
今シーズンに久しぶりに不帰ノ劍を再訪したいと思っているので、その際に白馬山頂に立ち、槍穂をじっくりと眺めてきます(笑)
貴重なレコありがとうございます😊
白馬岳を計画していますが
なかなかレコが上がらず、
登山道の様子が掴めずにおりました。
参考にさせていただきます。
白馬を計画されているとのこと、天候の良い日を選んでお出かけください
大池のテン場で利用したサイトは、そのままにして置きましたので、再利用可能かと思います
テン泊の穴は一つだけですので、週末は早い者勝ちかと・・
どうか小蓮華からの尾根の踏み抜きにはご注意下さい。存分に楽しんできてください
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