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Yamareco

記録ID: 4124271
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

残雪の白馬岳(栂池スキー場から)

2022年03月28日(月) 〜 2022年03月29日(火)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
12:01
距離
17.0km
登り
1,460m
下り
1,434m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:53
休憩
0:02
合計
3:55
2日目
山行
7:37
休憩
0:27
合計
8:04
5:33
46
6:19
6:21
47
7:08
7:14
38
7:52
7:53
68
9:01
9:04
70
10:14
10:15
26
10:41
10:43
68
11:51
11:56
52
12:54
13:01
34
13:37
ゴール地点
天候 3月28日(月):ガスのち曇り
3月29日(火):高曇り
過去天気図(気象庁) 2022年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
栂池ロープウェイ早春運行:
3月12日から3月31日まで毎日運行
なお、4月は金土日運行、5月から毎日運行とのこと
https://www.tsugaike.gr.jp/archives/1004

ロープウェイ最終は15時。ゴンドラ最終は16:30。
乗車時間はゴンドラが20分、ロープウェイが5分。
ゴンドラは並んでいなければすぐに乗車可能だが、ロープウェイは30分間隔(変更される場合があるので事前に要確認)

ロープウェイ最終に乗り遅れた場合は急いでゴンドラ山頂駅まで歩いて下りる。ゴンドラ最終にも間に合わない場合は長〜いゲレンデを歩いて下りることになる

ゴンドラ「イブ」+ロープウェイ料金:
片道2000円。往復3380円(3日間有効)
https://www.tsugaike.gr.jp/snow/price

駐車場:
夜間も駐車できるのは第2駐車場のみ。ゴンドラ「イブ」乗り場から市道を400mほど坂道を上ったところにある。無料。トイレ棟あり
https://www.tsugaike.gr.jp/snow/gelande

トイレ:
ロープウェイ山頂駅に洋式水洗トイレあり。これが最後となる

備忘録:
葛西IC5時半頃 →(首都高・関越・上信越・長野道)→ 長野IC → 栂池10時半頃。長野ICを下りてから、白馬長野有料道路を通る。210円。ETC不可
コース状況/
危険箇所等
登山ポスト:
チケット売り場とゴンドラ「イブ」の麓駅の間にあり
なお、チケット売り場で登山届の書面提示を求められる。コンパスWeb提出は書面提示不要

全般的な雪の状況:
春山らしく雪は締まって固くなってきている。気温が低い時は滑りやすい。当日は、ツボ足でくるぶしから足首あたりまで沈む程度。踏み抜きは、山頂駅から白馬大池経由で船越の頭まではほとんどなかった。船越の頭から小蓮華山を経由して白馬岳へ進む尾根は、所々夏道が露出している。ただし、すぐ横の雪の上を歩くと踏み抜き多し

新雪または踏み抜きを懸念してスノーシューを持って行ったが歩荷訓練で終わった。終始アイゼンで通したが、山頂駅から天狗原までの上り下りは、滑り止めとしてスノーシューを履く手もあったように思う


自然園駅から天狗原:
夏道を踏襲して、栂池ヒュッテ方面に進む方が多い(山頂駅を出て左手方向)。私は山頂駅から右手方向に進み、尾根伝いに真っ直ぐ天狗原を目指した。直登は二段構えの急登なので足にくる。途中やや傾斜が緩くなったところで休憩。下山時は急斜面の下りとなるので転倒、滑落などに要注意

天狗原から白馬大池山荘(テン場):
BCの方々は白馬乗鞍岳を目指して直登する。これから残雪が緩むと雪崩の危険が高まるので、要注意かと思う。私は上りも下りも向かって右端の尾根筋を使用した。このルート取りは、尾根を登り切った後、GPSを確認しながら大池を目指して最短距離で真っ直ぐ進めるメリットもある

なお、尾根の右側の端に寄りすぎると、万一滑った場合は相当下まで落ちる。滑っても天狗原方向に落ちて止まるルート取りをすると多少の保険になる(障害物なしの天然大滑り台)

白馬大池山荘から小蓮華経由で三国境:
基本的に夏道を踏襲した。夏道は雪がない部分もある。船越の頭から小蓮華山を経由して白馬岳へ進む尾根は、夏道のすぐ横に融雪や踏み抜きによる亀裂や穴が多々ある。アイゼンを履いていると、ついつい雪の上を歩きたくなるが、夏道を進むことをお薦めする。私も数回股下まで踏み抜いた。下が空洞なので脱出に苦労する

三国境から白馬岳:
三国境を越えたところから急斜面が2つある。登りも下りも滑落しないよう、ピッケルおよびアイゼンワークが求められる。一つ目の急斜面で、ピッケルに換えずにストックのままで登ったら、半分弱くらいのところで滑落し、30mほど逆様に「背中セード」してしまった。雪庇に近づかない程度に斜面の真ん中よりを登っていたので、取り付きの擂鉢の底のような所に軟着陸した

もし斜面の端を登っていたら、擂鉢の底ではなく、富山側の斜面をどんどん落ちていただろう。アタックザックにつけていたピッケルで登り直し、斜面の途中に転がっていたストック2本を回収した。私のように横着せず、その都度、適切な装備に換装して登ることが肝要

急斜面の下りは前向きであっという間に下りられるが、不安のある方はクライムダウンなどを活用して万全を期す方が良い。特にこれから雪が硬くなった場合は慎重に判断を
その他周辺情報 コンビニ:
長野ICを下りてからメジャーなコンビニが多数ある。最後は、R148の「岩岳入口」の交差点のセブン。この交差点から岩岳や栂池方面にR433を6キロほど進むが、コンビニはない。ゴンドラ「イブ」の少し先へ市道を進んだところにヤマザキがあるが、電気が消えていた。営業しているか不明

日帰り温泉:
ゴンドラ「イブ」に隣接していた「栂の湯」は2020に閉館。数百メートル下ったところにある「栂池温泉 元湯栂の森」は21−22シーズンは休業。諦めて、八方温泉方面に行き、「みみずくの湯」を利用した

みみずくの湯:
露天風呂から白馬三山が見える。施設自体は大きくない。650円。12−20時。TEL:0261-72-6542。ナビでもアクセスが分かりずらいのが難点。今回は16時前に利用したが、他県ナンバーに加えて地元の人が入りに来る時間だったようで途中から混雑した
https://hakuba-happo-onsen.jp/mimizukunoyu/

八方温泉:
800円。12−20時。TEL:0261-72-5705
https://hakuba-happo-onsen.jp/happo/
第2駐車場を利用。夜間も駐車できる。無料。トイレ棟あり。スキーバスはここに駐車している
2022年03月28日 11:18撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/28 11:18
第2駐車場を利用。夜間も駐車できる。無料。トイレ棟あり。スキーバスはここに駐車している
ゴンドラ「イブ」でワープ中。天気予報と大分違うな・・
2022年03月28日 11:52撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/28 11:52
ゴンドラ「イブ」でワープ中。天気予報と大分違うな・・
天狗原までの最初の登りはホワイトアウト手前。10mほどしか視界がなかった。その分、急登に集中できたが、天気予報は残念な方に外れた
2022年03月28日 13:10撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/28 13:10
天狗原までの最初の登りはホワイトアウト手前。10mほどしか視界がなかった。その分、急登に集中できたが、天気予報は残念な方に外れた
急登を終えて天狗原に着くころに視界が開け始めた。奥が白馬乗鞍岳
2022年03月28日 13:54撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/28 13:54
急登を終えて天狗原に着くころに視界が開け始めた。奥が白馬乗鞍岳
白馬岳神社の祠に安全祈願のお参り
2022年03月28日 14:14撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3/28 14:14
白馬岳神社の祠に安全祈願のお参り
白馬乗鞍岳は中央左の小さな黒い点に見えるところ。BCの方はそこに向けて夏道を直登。私は右端の尾根筋を進んだ
2022年03月28日 14:10撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/28 14:10
白馬乗鞍岳は中央左の小さな黒い点に見えるところ。BCの方はそこに向けて夏道を直登。私は右端の尾根筋を進んだ
尾根筋を登っていると妙高、火打、焼山の頚城三山が見えた。ロープウェイ駅からこの雲の中を登って来たようだ
2022年03月28日 14:46撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
2
3/28 14:46
尾根筋を登っていると妙高、火打、焼山の頚城三山が見えた。ロープウェイ駅からこの雲の中を登って来たようだ
こちらは高妻山
2022年03月28日 14:46撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/28 14:46
こちらは高妻山
急斜面を登り終えて乗鞍の裏側へと進むと、船越の頭から小蓮華山の稜線も見えてきた
2022年03月28日 15:27撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
3/28 15:27
急斜面を登り終えて乗鞍の裏側へと進むと、船越の頭から小蓮華山の稜線も見えてきた
先人の遺構を手入れして再利用させてもらった。雪は固くなり始めており、掘るのは大変。本当にありがたい。風上側にブロックを高く積んだが、この夜は予報が嬉しい方に外れてほぼ無風だった
2022年03月28日 16:51撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/28 16:51
先人の遺構を手入れして再利用させてもらった。雪は固くなり始めており、掘るのは大変。本当にありがたい。風上側にブロックを高く積んだが、この夜は予報が嬉しい方に外れてほぼ無風だった
夏仕様のテントしかないので、雪が降らないときしかテン泊できない。テントの背後は白馬大池小屋の屋根の棟(むね:屋根が三角に合わさったてっぺんの横木)。小屋の横ならホワイトアウトしてもGPSで容易に戻れる
2022年03月28日 16:51撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/28 16:51
夏仕様のテントしかないので、雪が降らないときしかテン泊できない。テントの背後は白馬大池小屋の屋根の棟(むね:屋根が三角に合わさったてっぺんの横木)。小屋の横ならホワイトアウトしてもGPSで容易に戻れる
これが無雪期の白馬大池小屋。屋根の一番上の部分がやっと顔を出しているということ。さすが豪雪地帯だ
これが無雪期の白馬大池小屋。屋根の一番上の部分がやっと顔を出しているということ。さすが豪雪地帯だ
翌朝、5時出立の予定が、もたもたして5時半過ぎスタート。ヘッデン不要に
2022年03月29日 05:54撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3/29 5:54
翌朝、5時出立の予定が、もたもたして5時半過ぎスタート。ヘッデン不要に
高妻山方面が赤く染まるも、ご来光は拝めず。夕日も星も朝日もなく、山中泊の楽しみがごっそり消滅
2022年03月29日 06:02撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
3/29 6:02
高妻山方面が赤く染まるも、ご来光は拝めず。夕日も星も朝日もなく、山中泊の楽しみがごっそり消滅
後立の山並み。今日も予報が外れて青空はない。でも高曇りで眺望はある
2022年03月29日 06:21撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 6:21
後立の山並み。今日も予報が外れて青空はない。でも高曇りで眺望はある
船越の頭。山頂には雪はない
2022年03月29日 06:24撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3/29 6:24
船越の頭。山頂には雪はない
これから進むあの坂道。夏道は所どころ露出
2022年03月29日 06:27撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 6:27
これから進むあの坂道。夏道は所どころ露出
杓子岳から鹿島槍へと続く後立山連峰の稜線
2022年03月29日 06:27撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 6:27
杓子岳から鹿島槍へと続く後立山連峰の稜線
八ケ岳と右奥に富士山
2022年03月29日 06:34撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 6:34
八ケ岳と右奥に富士山
南アルプス北部
2022年03月29日 06:35撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3/29 6:35
南アルプス北部
中アもかろうじて見える
2022年03月29日 06:35撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3/29 6:35
中アもかろうじて見える
夏道の横には融雪なのか踏み抜きなのか穴ぼこだらけ
2022年03月29日 06:36撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 6:36
夏道の横には融雪なのか踏み抜きなのか穴ぼこだらけ
穴を覗くと中は空洞。踏み抜くと深い
2022年03月29日 06:40撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3/29 6:40
穴を覗くと中は空洞。踏み抜くと深い
夏道は所々雪がないので、雪の上をアイゼンで歩きたくなる。私も股下まで数回踏み抜いて夏道を歩くことに
2022年03月29日 06:41撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 6:41
夏道は所々雪がないので、雪の上をアイゼンで歩きたくなる。私も股下まで数回踏み抜いて夏道を歩くことに
後立の稜線の奥には裏銀座の山並みか
2022年03月29日 07:01撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3/29 7:01
後立の稜線の奥には裏銀座の山並みか
小蓮華山。ここまでほぼCT通り
2022年03月29日 07:12撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 7:12
小蓮華山。ここまでほぼCT通り
白馬目指して先へ進む
2022年03月29日 07:13撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 7:13
白馬目指して先へ進む
白馬山頂へワープ。ここまで喘ぎ喘ぎで写真を撮る余裕なし。途中のプチ滑落もありCTより30分遅く到着
2022年03月29日 09:07撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 9:07
白馬山頂へワープ。ここまで喘ぎ喘ぎで写真を撮る余裕なし。途中のプチ滑落もありCTより30分遅く到着
毛勝三山
2022年03月29日 09:07撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 9:07
毛勝三山
剱岳
2022年03月29日 09:07撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 9:07
剱岳
これは槍か??いいえ、剱岳(右)と立山連山(左)、と思ったら、違いますね。どこを撮ったのででょう(笑)
2022年03月29日 09:08撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 9:08
これは槍か??いいえ、剱岳(右)と立山連山(左)、と思ったら、違いますね。どこを撮ったのででょう(笑)
白馬山荘。南側斜面は雪の消失は早い
2022年03月29日 09:09撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 9:09
白馬山荘。南側斜面は雪の消失は早い
雪倉、朝日岳方面。奥は日本海
2022年03月29日 09:10撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3/29 9:10
雪倉、朝日岳方面。奥は日本海
山頂標にカメラを乗せて念のため自撮りも
2022年03月29日 09:11撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 9:11
山頂標にカメラを乗せて念のため自撮りも
帰路の苦行、小蓮華山への登り返し
2022年03月29日 09:36撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 9:36
帰路の苦行、小蓮華山への登り返し
鉢ヶ岳の左に黒部川が日本海に注ぐ、で合ってるか?
2022年03月29日 09:43撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3/29 9:43
鉢ヶ岳の左に黒部川が日本海に注ぐ、で合ってるか?
テントを撤収して天狗原からの下り斜面より鹿島槍アップ
2022年03月29日 13:08撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3/29 13:08
テントを撤収して天狗原からの下り斜面より鹿島槍アップ
右側の天狗岳から不帰ノ嶮、左に唐松岳
2022年03月29日 13:10撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 13:10
右側の天狗岳から不帰ノ嶮、左に唐松岳
五竜から鹿島槍
2022年03月29日 13:10撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 13:10
五竜から鹿島槍
杓子岳と白馬鑓ヶ岳。天狗原から劇下り中。右下の私が立っている斜面の角度が物語る
2022年03月29日 13:10撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 13:10
杓子岳と白馬鑓ヶ岳。天狗原から劇下り中。右下の私が立っている斜面の角度が物語る
栂池ヒュッテ、栂池山荘、その向こうに自然園。それにしても意図せずモノクロ写真のオンパレードのレコになってしまった(笑)。雪山は青空バックがよく映える
2022年03月29日 13:31撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/29 13:31
栂池ヒュッテ、栂池山荘、その向こうに自然園。それにしても意図せずモノクロ写真のオンパレードのレコになってしまった(笑)。雪山は青空バックがよく映える
撮影機器:

感想

先週の木曜と金曜に計画した白馬岳。天気は良いのだが、残念ながら木曜の夜は風が強い予報で、私にはとてもテン泊できそうにない。諦めかけていたが、今週の月曜と火曜が曇り/晴れの予報になり、しかも風もそれほど強くない。という訳で、ウィークデイにロープウェイを利用して出かけられる白馬残雪登山のラストチャンスにかけることにした

結果はレコの写真の通り。予報は外れでほとんどガスか曇り。それでもそこそこ遠望があり、雪上歩きを楽しむことができた。ついでにプチ滑落も(笑)

久々に滑り落ちた。「この急斜面、ストックじゃきついな」と思いつつ、「万一滑っても下で止まるか。突起物もクラックもないし・・」と高を括って半分くらいまで急斜面を詰めたところで、本当にひっくり返った。その後は、スキーの上級斜面で転倒したときと同じ

残雪期の堅い雪は良く滑る。ストックじゃ止めようがない。じたばたしようもなく、開き直って成り行きに任せ、御鉢の底のような所で停止。幸運としか言いようがない。赤城神社の登山御守のご加護か、天狗原で白馬岳神社の祠にお参りしたおかげか、とにかく助けられた

それにしても、初日のロープウェイ駅から天狗原までと、白馬乗鞍の急登は辛かった。相変わらずパッキングが下手で、20キロ弱のテン泊装備を担いでの急登は、途中でやめて帰ろうかと思うほど苦しく、脹脛もつりそうだった

全く使用しなかったスノーシューとコンデジ用三脚で3キロは重量を減らせた。まぁ、結果論ではあるのだが・・

相変わらず、テン泊は寝られない。あれだけ疲れているのだから、ぐっすり眠れても良さそうなのに。周りがうるさいわけでも、強風でバタバタするわけでもないのに、一向に眠りに落ちない。しっかりとアルコールを注入しているにもかかわらずだ

年のせいかな?先週の白馬山行計画を諦めた際に、金曜の日帰りで雪がたっぷりありそうな赤岳か谷川岳へ出かけるつもりで準備した。2時に起きられれば赤岳へ、ダメなら5時起きで谷川岳へ、と決めていたのだが、結局眠れなくて1時の時点で赤岳を断念。その後も眠れず4時になってしまい谷川も諦めた。レコを拝見すると、いずれも素晴らしい雪山日和だった(涙)

家のベッドでもこうなのだからテントで眠れないのは仕方ないか・・・


蛇足ながら、レコの歩くペース計測では、CTの2.1〜2.2倍となっているが、これは自動サンプリングによる計測の綾。おそらく初日の山頂駅から白馬大池までの所要時間をベースに算出されたと推察。ゆっくり登っていることは間違いないが、過去のテン泊登山の実績から、全体ではCTの1.2倍程度ではないかと推量

くれぐれもCTで歩けば日帰りできると誤解しないように。CTの5割から6割程度のスピード登山なら日帰りも可能かもしれないが、これから雪の状態は悪くなる一方なので、残雪の白馬に出かける方は、余裕を持った計画でお出かけを!

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コメント

Pinball_1957さん,初めまして。

残雪期の白馬岳いいですね。
私もこんな季節に3000m級の山に登ってみたいです。

30枚目の写真は,本当に「剱岳(右)と立山連山(左)」ですか?
私の勘違いならごめんなさい。

これからもいい山行を楽しんでください。
2022/3/30 13:05
yonayo3さん、コメならびにご指摘ありがとうございました

あわててレコをアップしたのですが、あらためてよく見ると、明らかに劔・立山連山ではないですね。白馬山頂で急いでシャッターを切った1枚ではあるのですが、どの山を撮ったのやら思い出せません(笑)

槍・穂高でもなさそうですし、この山一体どこでしょう
もし心当たりがあれば、ぜひとも教えていただけると助かります

とりあえず、写真の添文は加筆修正しておきました
2022/3/30 14:30
Pinball_1957さん こんばんは(^^)
返信ありがとうございます。

私も自信がありませんが,槍のような気がしています。
詳しい方に確認できるといいですね。
2022/3/30 20:36
yonayo3さん、ありがとうございます。

槍ではないかとのこと、その後、レコ繋がりのeurekapapa さんからも槍・穂高とのコメをいただきました。

これを持って槍穂と確定できました(笑)。どうもお騒がせしました。

yonayo3さんは地元の白山に足繁く行かれていますが、数年前に高山に二年住んだ時には、私も季節を変えて数回訪れました。

実家の尾張に移住したら近くなるので、何度も再訪したいと思っています。お会いできることを楽しみにしております。
2022/3/30 21:57
久々の登山、お疲れさまでした。
プチ滑落では怪我もなく、よかったですね。
また、快晴とはいかなかったものの、周囲の山は見えて、まずまずだったのではないでしょうか。
30枚目の写真は、右が槍、左が穂高で、穂高の左が吊尾根だと思います。

テント泊で寝られないのは私もよくありますね。
緊張なのか、床が硬いからか、原因不明ですが。
私は、「少し寝られればいい」くらいな気持ちになってしまっています(笑)
2022/3/30 21:03
eurekapapaさん、毎度コメありがとうございます。

12月の屋久島縦走以来のテン泊装備の山行で、ヘロヘロになりました(汗)

写真の山の件、槍穂高とのこと、ご教示ありがとうございました。トンガリから左下に伸びる尾根は北鎌のように見えますし、尾根の先は独標のようにも見えます。

また、穂高の中に見える別の小さなトンガリは涸沢槍のように見えます。

過去に白馬岳山頂に二回立っていますが、いずれも雲に邪魔されて槍穂は見えませんでした。

今シーズンに久しぶりに不帰ノ劍を再訪したいと思っているので、その際に白馬山頂に立ち、槍穂をじっくりと眺めてきます(笑)
2022/3/30 22:14
Pinball_1957さん、はじめまして
貴重なレコありがとうございます😊
白馬岳を計画していますが
なかなかレコが上がらず、
登山道の様子が掴めずにおりました。
参考にさせていただきます。
2022/3/30 22:22
3MaSさん、拙いレコをご覧いただき、ありがとうございました

白馬を計画されているとのこと、天候の良い日を選んでお出かけください

大池のテン場で利用したサイトは、そのままにして置きましたので、再利用可能かと思います

テン泊の穴は一つだけですので、週末は早い者勝ちかと・・

どうか小蓮華からの尾根の踏み抜きにはご注意下さい。存分に楽しんできてください
2022/3/31 6:00
プロフィール画像
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積雪期ピークハント/縦走 白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
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体力レベル
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