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記録ID: 41261
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甘利山〜千頭星山〜辻山〜夜叉神峠

2009年05月09日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
10:25
距離
19.0km
登り
1,779m
下り
2,338m

コースタイム

05:30 椹池
06:30 甘利山
07:55 千頭星山
09:00 大ナジカ峠
11:25 苺平
12:20 杖立峠
13:00 夜叉神峠
13:50 夜叉神峠登山口
15:55 芦安バス停
過去天気図(気象庁) 2009年05月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
白峰三山の雪景色を間近に見たくなって苺平へ行くことにしました。ただし夜叉神峠からの往復では一日楽しむには物足りないので地図を眺めながら決めたルートは甘利山から苺平に登り、芦安へ下りるというルートです。大ナジカ峠から苺平までの状況が気になりますが、天気も良さそうなので出かけることにしました。

椹池から甘利山駐車場までは登山道と道路を行ったり来たりしながら登っていきます。笹原のカラマツ林を抜けると甘利山駐車場に出ます。この時間でも数台の車が既に停まっていました。

甘利山の山頂に向かう登山道の周囲にはレンゲツツジが生えていますがまだこの時期にはまったく芽吹いていません。甘利山の頂上まではあっというまです。鳳凰三山の山頂がちょっとだけ顔を出しています。八ヶ岳や奥秩父の山々、富士山の眺めが素晴らしいです。

甘利山から千頭星山までは暫くは樹林帯の中を歩き、やがて笹原にでます。この時期はまだ笹が刈られておらず、朝露で足がびしょぬれになってしまいました。千頭星山の山頂近くになってちらほらと残雪が。千頭星の山頂は木々に囲まれています。

大ナジカ峠へ向かうと暫くは笹原と樹林帯の登山道ですが、徐々に倒木が多くなってきます。崩壊地を超える部分にはロープが渡されておりますが、慎重に歩けば問題はありません。2004mの岩峰を越える所は南側の沢に向かっていったん下るようにして巻いて行きます。樹林帯の中のガレ場を過ぎるとやがて笹原となり、ほどなく大ナジカ峠に到着です。

苺平への登り返しは最初は笹原の気持ちの良い道ですが、やがてシラビソの幼木が茂る樹林帯に入って行きます。徐々に残雪が現れ、大崩壊地の最上部に到達したあたりからは完全に登山道が分からなくなりました。踏跡もなく、テープも見つからない事からそのまま直登することにします。緩んだ残雪は場所によっては1mほどにもなり、踏み抜くことが多々ありました。GPSで進行方向と標高を確認しながらひたすら直登を続けるとようやくテープと再開することができました。思わずホッとします。ここからは辻山の北斜面を巻くようにして苺平へ向かいますが残雪は1m程はあるようで、頻繁に踏み抜いてしまいます。くたくたになりながらひたすら上ると夜叉神峠からの道と合流することができ、ほどなく苺平に到着です。椹池を出発してここまで誰ともすれ違う事がありませんでした。

夜叉神峠に向かって下山を始めると樹林帯の中には残雪がありますが、さすがに登山者の多いルートという事もありしっかりと踏まれているせいか歩きやすい道が続きます。先ほどまでとは雲泥の差です。やがて山火事跡に到着する頃には残雪は消えていました。山火事跡からは天気が良かった事もあり、今日の目的であった白峰三山の素晴らしい眺望を楽しむことができました。夜叉神峠登山口までは障害もなくハイペースで下りていく事ができます。午後に入っていますが、続々と上ってくる登山者とすれ違います。

夜叉神峠から芦安バス停までは近道となる旧道を使って下りました。数回沢を渡るところがありますが、水量もさほど多くなく問題はありません。最後は舗装道路を延々と下って行きます。狭い道ですが頻繁にダンプカーが通過するので注意が必要です。
椹池を出発します。さすがにこの時間はまだ肌寒いです。
2009年05月09日 05:29撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 5:29
椹池を出発します。さすがにこの時間はまだ肌寒いです。
甘利山に向けて登り始めます。
2009年05月09日 05:30撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 5:30
甘利山に向けて登り始めます。
林道と登山道を行ったり来たりしながら標高を上げていきます。
2009年05月09日 05:55撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 5:55
林道と登山道を行ったり来たりしながら標高を上げていきます。
笹原のカラマツ林を抜けると・・・
2009年05月09日 06:00撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 6:00
笹原のカラマツ林を抜けると・・・
甘利山駐車場に到着です。
2009年05月09日 06:14撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 6:14
甘利山駐車場に到着です。
甘利山山頂までは整備された登山道を歩いて行きます。
2009年05月09日 06:19撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 6:19
甘利山山頂までは整備された登山道を歩いて行きます。
甲府盆地が見降ろせます。
2009年05月09日 06:22撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 6:22
甲府盆地が見降ろせます。
ほどなくして甘利山山頂に到着です。
2009年05月09日 06:28撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 6:28
ほどなくして甘利山山頂に到着です。
遠くに八ヶ岳が見えます。
2009年05月09日 06:29撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 6:29
遠くに八ヶ岳が見えます。
瑞牆山/金峰山/国師ヶ岳の山々。手前には茅ヶ岳が見えます。
2009年05月09日 06:29撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 6:29
瑞牆山/金峰山/国師ヶ岳の山々。手前には茅ヶ岳が見えます。
甲府盆地の雲海の先には富士山が見えます。
2009年05月09日 06:29撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 6:29
甲府盆地の雲海の先には富士山が見えます。
かすかに見えるのは塩見岳でしょうか。
2009年05月09日 06:30撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 6:30
かすかに見えるのは塩見岳でしょうか。
千頭星山に向かって進みます。
2009年05月09日 06:30撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 6:30
千頭星山に向かって進みます。
千頭星山の山頂が見えてきました。
2009年05月09日 06:47撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 6:47
千頭星山の山頂が見えてきました。
朝日が気持ちのよい道を進みます。
2009年05月09日 07:15撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 7:15
朝日が気持ちのよい道を進みます。
青木鉱泉から御所山を経由して登ってくる道と合流します。
2009年05月09日 07:22撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 7:22
青木鉱泉から御所山を経由して登ってくる道と合流します。
笹が蔽い茂っています。
2009年05月09日 07:30撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 7:30
笹が蔽い茂っています。
鳳凰三山が見えました。
2009年05月09日 07:38撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 7:38
鳳凰三山が見えました。
釜無川と御勅使川の合流地点が見えます。信玄堤のあたりです。
2009年05月09日 07:40撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 7:40
釜無川と御勅使川の合流地点が見えます。信玄堤のあたりです。
奥秩父の山々。
2009年05月09日 07:46撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 7:46
奥秩父の山々。
千頭星山に到着です。
2009年05月09日 07:50撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 7:50
千頭星山に到着です。
大ナジカ峠に向かって下りて行きます。
2009年05月09日 08:03撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 8:03
大ナジカ峠に向かって下りて行きます。
倒木が目立ち始めました。
2009年05月09日 08:04撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 8:04
倒木が目立ち始めました。
これから登り返す辻山の東斜面。結構な標高差があります。
2009年05月09日 08:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 8:07
これから登り返す辻山の東斜面。結構な標高差があります。
比較的新しい崩壊地を越えて行きます。
2009年05月09日 08:13撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 8:13
比較的新しい崩壊地を越えて行きます。
2004m岩峰の手前で南に巻いて行きます。
2009年05月09日 08:21撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 8:21
2004m岩峰の手前で南に巻いて行きます。
岩峰の南側には洞穴もあります。
2009年05月09日 08:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 8:24
岩峰の南側には洞穴もあります。
振り返ると、越えてきた岩峰と千頭星山が見えます。
2009年05月09日 08:40撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 8:40
振り返ると、越えてきた岩峰と千頭星山が見えます。
笹原に入ると大ナジカ峠まではあと少し。
2009年05月09日 08:52撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 8:52
笹原に入ると大ナジカ峠まではあと少し。
大ナジカ峠は綺麗な笹原です。
2009年05月09日 08:54撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 8:54
大ナジカ峠は綺麗な笹原です。
辻山に向かって登り返します。
2009年05月09日 09:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 9:23
辻山に向かって登り返します。
シラビソの幼木が茂る樹林帯に入って行きます。
2009年05月09日 09:29撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 9:29
シラビソの幼木が茂る樹林帯に入って行きます。
大崩壊地と小武川の遥か先に八ヶ岳が見えます。
2009年05月09日 09:38撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 9:38
大崩壊地と小武川の遥か先に八ヶ岳が見えます。
ルートが分からなくなってきました。
2009年05月09日 10:04撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 10:04
ルートが分からなくなってきました。
仕方なく斜面を直登することにします。緩んだ雪は時折踏み抜いてしまい、急斜面も相まって体力を消耗します。
2009年05月09日 10:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 10:09
仕方なく斜面を直登することにします。緩んだ雪は時折踏み抜いてしまい、急斜面も相まって体力を消耗します。
トレースは全くありませんでした。
2009年05月09日 10:39撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 10:39
トレースは全くありませんでした。
ようやくテープと再開。ホッとしますが、積雪は深いところで1mはあります。
2009年05月09日 11:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 11:10
ようやくテープと再開。ホッとしますが、積雪は深いところで1mはあります。
夜叉神からの登山道とようやく合流です。ここまでくれば安心です。
2009年05月09日 11:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 11:23
夜叉神からの登山道とようやく合流です。ここまでくれば安心です。
苺平には残雪がたっぷりです。
2009年05月09日 11:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 11:23
苺平には残雪がたっぷりです。
このケルンは結構高かったような。
2009年05月09日 11:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 11:23
このケルンは結構高かったような。
夜叉神に向かって下ります。登山者の多いルートということもあり、雪は締まっています。
2009年05月09日 11:30撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 11:30
夜叉神に向かって下ります。登山者の多いルートということもあり、雪は締まっています。
山火事跡近くまで来ると地面が見えていました。
2009年05月09日 11:37撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 11:37
山火事跡近くまで来ると地面が見えていました。
ここからの景色を見るのが今日の目的でした。綺麗です。
2009年05月09日 11:44撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 11:44
ここからの景色を見るのが今日の目的でした。綺麗です。
杖立峠まで下ってきました。
2009年05月09日 12:17撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 12:17
杖立峠まで下ってきました。
夜叉神峠まではもう少し。
2009年05月09日 12:43撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 12:43
夜叉神峠まではもう少し。
夜叉神峠にはハイキングの方もたくさんいらっしゃいました。
2009年05月09日 13:05撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 13:05
夜叉神峠にはハイキングの方もたくさんいらっしゃいました。
登山口までは広い登山道が続きます。
2009年05月09日 13:18撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 13:18
登山口までは広い登山道が続きます。
夜叉神登山口まで下りてきました。
2009年05月09日 13:46撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 13:46
夜叉神登山口まで下りてきました。
今日は甲府駅行きの臨時バスはありませんので、芦安まで旧道経由で下ります。
2009年05月09日 14:03撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 14:03
今日は甲府駅行きの臨時バスはありませんので、芦安まで旧道経由で下ります。
沢を越えたり・・・
2009年05月09日 14:18撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 14:18
沢を越えたり・・・
川を越えたり・・・
2009年05月09日 14:35撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 14:35
川を越えたり・・・
何度か道路を横断しながら・・・
2009年05月09日 15:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 15:06
何度か道路を横断しながら・・・
芦安の街まで下りてきます。
2009年05月09日 15:19撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 15:19
芦安の街まで下りてきます。
ゲートは開いています。
2009年05月09日 15:21撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 15:21
ゲートは開いています。
芦安山岳館の前を通過します。
2009年05月09日 15:26撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 15:26
芦安山岳館の前を通過します。
金山沢温泉の前を通過します。
2009年05月09日 15:33撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 15:33
金山沢温泉の前を通過します。
雪解けの時期なので水量は豊富です。
2009年05月09日 15:49撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 15:49
雪解けの時期なので水量は豊富です。
バス停までもう少し。
2009年05月09日 15:53撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 15:53
バス停までもう少し。
今日も長い一日が終わりました。
2009年05月09日 16:01撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
5/9 16:01
今日も長い一日が終わりました。
撮影機器:

感想

快晴の天気に恵まれて目的だった残雪の白峰三山を見ることができました。この季節に大ナジカ峠から苺平に向かう際には相応の装備が必要です。

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