草津白根山の5峰周回
- GPS
- 04:17
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 845m
- 下り
- 840m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
草津側から入る場合は国道292号線が通行止めなので万座ハイウェイで迂回しないといけない(解除予定は4月22日午前10時とのこと) |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回のコースの後半は嬬恋村によって立入禁止とされているので(詳細は感想欄ご参照)、山行を検討する際はご留意下さい。 今回のコースで滑落や雪崩の危険を感じた個所はなし。 自分は車道以外は終始チェーンスパイク。この日はアイゼンは必要なかった。 全般にルート取りに迷いやすい。冬にこの山域に入る場合は同時期に歩いた人のGPSをダウンロードして手元で確認しながら進む方が良いかも。 万座しぜん情報館から白根探勝歩道に取り付いた直後の百数十メートルは急斜面のトラバースで踏み抜きも多く、歩きにくい(自分は下山で利用)。 レストハウスから逢ノ峰を経て2154m峰手前まではワカンかスノーシューがある方が歩きやすいと思った。ツボ足だったので1歩ごとに20〜30センチ沈んだ。 |
その他周辺情報 | 下山後は万座プリンスホテルで昼食、日帰り入浴。標高1800mで、通年営業している温泉街としては濁河温泉とともに国内最高標高らしい(こういう謳い文句に弱い・・)。 |
写真
感想
***草津白根山ってどの山?***
今回は草津白根山域の5つのピークを回ってみた。「草津白根山」というのが正式にどれを指すのかわからなかったので調べてみたところ、Aを指して使われる場合とDを指して使われる場合があるようだ。
登った順に(=北から順に):
A. 2160m峰:気象庁と嬬恋村は「白根山(湯釜付近)」と表記している
B. 2110m峰:「逢ノ峰」
C. 2154m峰:無名峰。山と高原の地図には載っていない
D. 2171m峰:「本白根山」。草津町は「草津白根山(本白根山)」と表記している
E. 2165m峰:「二等三角点白根山」
深田久弥さんの「日本百名山」ではAを中心に紹介しつつ、Dの方が高いので「これを草津白根山の本峰と見なすべきかもしれない」と書いてもいる。Wikipediaによると、草津白根山というのはもともとAの俗称だが、2018年の本白根山の噴火以降はA・B・Dの総称として使われることも増え、その場合はDが草津白根山の最高峰とのこと。
***立入禁止規制について***
この山域の規制もわかりにくかったので調べてみた。
まず気象庁は、2018年の本白根山の噴火以降、白根山(湯釜付近)エリアの噴火警戒レベルと本白根山エリアの噴火警戒レベルを別々に公表するようになり、前者は2021年3月23日に、後者は2019年4月5日に、それぞれ2から1に引き下げている。
で、白根山(湯釜付近)エリアについては「湯釜火口から概ね500mの範囲では・・・地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください」と書いている(https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/350.html)。
つまり、湯釜火口から500m離れていればOK。
ややこしいのは本白根山エリアで、気象庁は「地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください」と書いているだけ。
(https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/351.html)
で、自治体のサイトは以下のようになっている。
草津町(山域の東側)→「草津白根山(本白根山)の火口中心から半径500m圏内を、警戒区域として立入禁止の規制を実施いたします。また、周辺の遊歩道についても、当面の間は入口での立入禁止の規制を継続します」(https://www.town.kusatsu.gunma.jp/www/contents/1554430186441/index.html)
嬬恋村(山域の西側)→「本白根山探勝コース・鏡池探勝コース・石津本白根コースは、災害対策基本法63条により登山道への立ち入りを禁止しております」
(https://www.vill.tsumagoi.gunma.jp/www/contents/1000000000313/index.html)
要するに、本白根山付近の立ち入りは火口から500mに限らず広く禁止されている。しかも嬬恋村の禁止は勧告ではなく災害対策基本法63条によるものなので、罰則もありうる。
私見だが、2018年の本白根山の噴火直後ならまだしも、その後気象庁が噴火警戒レベルを1に引き下げて3年も経つのにいまだに災害対策基本法63条に基づく規制を解いていないのは保守的すぎる気がする。レベル1でここまで厳しい規制が敷かれている山は他にあまりないんじゃないだろうか?
ちなみに、噴火リスクとは関係ないけれど、国道292号の冬季通行止めは車だけでなく歩行者も対象なので(万座しぜん情報館に確認した)、万座温泉街から湯釜を往復する際の行きか帰りに292号を歩くのも冬季は禁止ということになる。ただし、写真8と9の間は規制対象区間外。
https://www.manzanc.jp/traffic/traffic-reg
***登山の感想***
白根山(湯釜付近)から湯釜南側にかけての斜面が雄大だった。ある程度下ったところで突然姿を見せてくれるエメラルドグリーンの湯釜が素晴らしい。
また、無名峰の2154m峰は、誰も登らない手つかずの静かで伸びやかな雪山で、印象に残っている。トレースはまったくなかったけれど、比較的歩きやすかった。
今回登った5つのピークのうち、白根山(湯釜付近)と二等三角点白根山は山頂部に樹林がなくて展望が良い。
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