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Yamareco

記録ID: 4151316
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
志賀・草津・四阿山・浅間

草津白根山の5峰周回

2022年04月09日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
04:17
距離
10.8km
登り
845m
下り
840m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:59
休憩
0:19
合計
4:18
8:20
8:27
8
8:35
8:35
10
8:45
8:48
18
9:06
9:07
68
10:15
10:16
6
10:35
10:38
54
11:32
11:32
2
11:34
本白根探勝歩道入口
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
APAホテル軽井沢荘に前泊。翌日タイムズカーで万座しぜん情報館まで往復。

草津側から入る場合は国道292号線が通行止めなので万座ハイウェイで迂回しないといけない(解除予定は4月22日午前10時とのこと)
コース状況/
危険箇所等
今回のコースの後半は嬬恋村によって立入禁止とされているので(詳細は感想欄ご参照)、山行を検討する際はご留意下さい。

今回のコースで滑落や雪崩の危険を感じた個所はなし。

自分は車道以外は終始チェーンスパイク。この日はアイゼンは必要なかった。

全般にルート取りに迷いやすい。冬にこの山域に入る場合は同時期に歩いた人のGPSをダウンロードして手元で確認しながら進む方が良いかも。

万座しぜん情報館から白根探勝歩道に取り付いた直後の百数十メートルは急斜面のトラバースで踏み抜きも多く、歩きにくい(自分は下山で利用)。

レストハウスから逢ノ峰を経て2154m峰手前まではワカンかスノーシューがある方が歩きやすいと思った。ツボ足だったので1歩ごとに20〜30センチ沈んだ。
その他周辺情報 下山後は万座プリンスホテルで昼食、日帰り入浴。標高1800mで、通年営業している温泉街としては濁河温泉とともに国内最高標高らしい(こういう謳い文句に弱い・・)。
万座しぜん情報館。トイレを利用させて頂いて出発。
2022年04月09日 07:14撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 7:14
万座しぜん情報館。トイレを利用させて頂いて出発。
白根探勝歩道に取り付く人たち。自分は反対に回って数時間後にあそこから下ってくる予定。
2022年04月09日 07:14撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 7:14
白根探勝歩道に取り付く人たち。自分は反対に回って数時間後にあそこから下ってくる予定。
ここにも駐車場。ここのトイレは雪でふさがれてた。
2022年04月09日 07:26撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 7:26
ここにも駐車場。ここのトイレは雪でふさがれてた。
ここでゲレンデを登り始める。
2022年04月09日 07:29撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 7:29
ここでゲレンデを登り始める。
ここまでテカテカの雪面は初めて見た。凪いだ海のよう。
2022年04月09日 07:36撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 7:36
ここまでテカテカの雪面は初めて見た。凪いだ海のよう。
後で登る本白根山方面が見えた。
2022年04月09日 07:48撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 7:48
後で登る本白根山方面が見えた。
どんどん傾斜が急になって
2022年04月09日 07:50撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 7:50
どんどん傾斜が急になって
国道292号線に出た。ここを左に進んで
2022年04月09日 07:57撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 7:57
国道292号線に出た。ここを左に進んで
ここからまた雪道。
2022年04月09日 08:05撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 8:05
ここからまた雪道。
ハイマツを避けながら登っていく。
2022年04月09日 08:12撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 8:12
ハイマツを避けながら登っていく。
着いた〜。「白根山(湯釜付近)」。山頂標識は読めなくなってる。右奥は本白根山。
2022年04月09日 08:21撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 8:21
着いた〜。「白根山(湯釜付近)」。山頂標識は読めなくなってる。右奥は本白根山。
東の彼方には雲海。
2022年04月09日 08:21撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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東の彼方には雲海。
山頂の北の肩まで歩いていくと横手山が大きく見える。
2022年04月09日 08:23撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
1
4/9 8:23
山頂の北の肩まで歩いていくと横手山が大きく見える。
四阿山(左)と根子岳。
2022年04月09日 08:26撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 8:26
四阿山(左)と根子岳。
槍穂。iPhoneだとこれが精一杯。
2022年04月09日 08:27撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 8:27
槍穂。iPhoneだとこれが精一杯。
後立山連峰。
2022年04月09日 08:27撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 8:27
後立山連峰。
遠くに頸城山塊。右手前のトンガリは何だろう?
2022年04月09日 08:27撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
2
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遠くに頸城山塊。右手前のトンガリは何だろう?
湯釜の南側に下って行く。標高2000m超えの広大な雪原。
2022年04月09日 08:29撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 8:29
湯釜の南側に下って行く。標高2000m超えの広大な雪原。
山と高原の地図には湯釜から500mの円が引かれているので、スマホで現在位置と照らし合わせながら円に沿ってしばらく歩く。でもこの円上からは湯釜が見えず、少しだけ500mの中に入った。
山と高原の地図には湯釜から500mの円が引かれているので、スマホで現在位置と照らし合わせながら円に沿ってしばらく歩く。でもこの円上からは湯釜が見えず、少しだけ500mの中に入った。
青空と湯釜! 立入禁止区域なので長居せずに退散。
2022年04月09日 08:37撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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青空と湯釜! 立入禁止区域なので長居せずに退散。
休業中のレストハウスに下って行く。正面左は逢ノ峰、右は2154m峰。
2022年04月09日 08:39撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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休業中のレストハウスに下って行く。正面左は逢ノ峰、右は2154m峰。
シュカブラ
2022年04月09日 08:56撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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シュカブラ
逢ノ峰山頂には立派な東屋。
2022年04月09日 09:06撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 9:06
逢ノ峰山頂には立派な東屋。
この樹林帯を縫うように下って行く。正面奥が本白根山、右手前は2154m峰。
2022年04月09日 09:07撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 9:07
この樹林帯を縫うように下って行く。正面奥が本白根山、右手前は2154m峰。
ここでまた車道に出て、その向こうに見える踏み跡へ。
2022年04月09日 09:18撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 9:18
ここでまた車道に出て、その向こうに見える踏み跡へ。
2154m峰山頂直下。広々として静かな空間で、妙に印象に残っている。
2022年04月09日 09:48撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 9:48
2154m峰山頂直下。広々として静かな空間で、妙に印象に残っている。
2154m峰山頂には立派な白骨樹が立っていた。
2022年04月09日 09:51撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 9:51
2154m峰山頂には立派な白骨樹が立っていた。
振り返ると自分の足跡。
2022年04月09日 09:51撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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振り返ると自分の足跡。
しばらく稜線を進んで本白根山、2171mのピーク。
2022年04月09日 10:13撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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しばらく稜線を進んで本白根山、2171mのピーク。
標識が2つある・・・
2022年04月09日 10:14撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 10:14
標識が2つある・・・
右奥は四阿山。この角度から見ると尖ってカッコいい。左手前は「二等三角点白根山」。
2022年04月09日 10:15撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 10:15
右奥は四阿山。この角度から見ると尖ってカッコいい。左手前は「二等三角点白根山」。
二等三角点白根山の左彼方には浅間山。
2022年04月09日 10:16撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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二等三角点白根山の左彼方には浅間山。
この日のラスボス、二等三角点白根山に着いたものの、三角点は見当たらず・・・写真左奥は横手山。その右下に白根山(湯釜付近)が見える。あそこから縦走してきた。
2022年04月09日 10:38撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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4/9 10:38
この日のラスボス、二等三角点白根山に着いたものの、三角点は見当たらず・・・写真左奥は横手山。その右下に白根山(湯釜付近)が見える。あそこから縦走してきた。
そして浅間山。存在感がハンパない。
2022年04月09日 10:38撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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4/9 10:38
そして浅間山。存在感がハンパない。
少し下って二等三角点白根山を振り返る。
2022年04月09日 10:55撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 10:55
少し下って二等三角点白根山を振り返る。
白根探勝歩道はこんな感じの樹林帯の道が多い。
2022年04月09日 11:09撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 11:09
白根探勝歩道はこんな感じの樹林帯の道が多い。
万座しぜん情報館が見えてきた。ここから最後の下りが一番歩きにくかった。
2022年04月09日 11:29撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
4/9 11:29
万座しぜん情報館が見えてきた。ここから最後の下りが一番歩きにくかった。
軽井沢への帰り道、鬼押ハイウェイからの浅間山が雄大だった。車を停めて写真を撮っている人が他にもたくさん。
2022年04月09日 14:37撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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4/9 14:37
軽井沢への帰り道、鬼押ハイウェイからの浅間山が雄大だった。車を停めて写真を撮っている人が他にもたくさん。

感想

***草津白根山ってどの山?***
今回は草津白根山域の5つのピークを回ってみた。「草津白根山」というのが正式にどれを指すのかわからなかったので調べてみたところ、Aを指して使われる場合とDを指して使われる場合があるようだ。

登った順に(=北から順に):
A. 2160m峰:気象庁と嬬恋村は「白根山(湯釜付近)」と表記している
B. 2110m峰:「逢ノ峰」
C. 2154m峰:無名峰。山と高原の地図には載っていない
D. 2171m峰:「本白根山」。草津町は「草津白根山(本白根山)」と表記している
E. 2165m峰:「二等三角点白根山」

深田久弥さんの「日本百名山」ではAを中心に紹介しつつ、Dの方が高いので「これを草津白根山の本峰と見なすべきかもしれない」と書いてもいる。Wikipediaによると、草津白根山というのはもともとAの俗称だが、2018年の本白根山の噴火以降はA・B・Dの総称として使われることも増え、その場合はDが草津白根山の最高峰とのこと。

***立入禁止規制について***
この山域の規制もわかりにくかったので調べてみた。

まず気象庁は、2018年の本白根山の噴火以降、白根山(湯釜付近)エリアの噴火警戒レベルと本白根山エリアの噴火警戒レベルを別々に公表するようになり、前者は2021年3月23日に、後者は2019年4月5日に、それぞれ2から1に引き下げている。

で、白根山(湯釜付近)エリアについては「湯釜火口から概ね500mの範囲では・・・地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください」と書いている(https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/350.html)。
つまり、湯釜火口から500m離れていればOK。

ややこしいのは本白根山エリアで、気象庁は「地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください」と書いているだけ。
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/351.html)

で、自治体のサイトは以下のようになっている。

草津町(山域の東側)→「草津白根山(本白根山)の火口中心から半径500m圏内を、警戒区域として立入禁止の規制を実施いたします。また、周辺の遊歩道についても、当面の間は入口での立入禁止の規制を継続します」(https://www.town.kusatsu.gunma.jp/www/contents/1554430186441/index.html)

嬬恋村(山域の西側)→「本白根山探勝コース・鏡池探勝コース・石津本白根コースは、災害対策基本法63条により登山道への立ち入りを禁止しております」
https://www.vill.tsumagoi.gunma.jp/www/contents/1000000000313/index.html)

要するに、本白根山付近の立ち入りは火口から500mに限らず広く禁止されている。しかも嬬恋村の禁止は勧告ではなく災害対策基本法63条によるものなので、罰則もありうる。

私見だが、2018年の本白根山の噴火直後ならまだしも、その後気象庁が噴火警戒レベルを1に引き下げて3年も経つのにいまだに災害対策基本法63条に基づく規制を解いていないのは保守的すぎる気がする。レベル1でここまで厳しい規制が敷かれている山は他にあまりないんじゃないだろうか?

ちなみに、噴火リスクとは関係ないけれど、国道292号の冬季通行止めは車だけでなく歩行者も対象なので(万座しぜん情報館に確認した)、万座温泉街から湯釜を往復する際の行きか帰りに292号を歩くのも冬季は禁止ということになる。ただし、写真8と9の間は規制対象区間外。
https://www.manzanc.jp/traffic/traffic-reg

***登山の感想***
白根山(湯釜付近)から湯釜南側にかけての斜面が雄大だった。ある程度下ったところで突然姿を見せてくれるエメラルドグリーンの湯釜が素晴らしい。

また、無名峰の2154m峰は、誰も登らない手つかずの静かで伸びやかな雪山で、印象に残っている。トレースはまったくなかったけれど、比較的歩きやすかった。

今回登った5つのピークのうち、白根山(湯釜付近)と二等三角点白根山は山頂部に樹林がなくて展望が良い。


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草津白根山
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5

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