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Yamareco

記録ID: 4154240
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
氷ノ山

佐坊から仏ノ尾(またの名を兵庫白馬)

2022年04月09日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:44
距離
8.2km
登り
707m
下り
715m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:20
休憩
1:00
合計
6:20
8:59
56
スタート地点 林道起点
9:55
9:56
116
11:52
12:47
104
14:31
14:35
44
15:19
ゴール地点 林道起点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
林道起点近くの廃業?事業所横にかろうじて駐車。
コース状況/
危険箇所等
林道は風雪が残した多数の木、枝、また、残雪がある。登山道標識は2か所、トレールは最下部ではごく一部が融雪により露出、大半は雪の下。マーキングは地籍調査のもの他あり。
その他周辺情報 村岡温泉。
青ヶ丸が姿を現わす。
2022年04月09日 09:08撮影 by  iPhone XR, Apple
4/9 9:08
青ヶ丸が姿を現わす。
コブシ咲く。
2022年04月09日 10:02撮影 by  iPhone XR, Apple
4/9 10:02
コブシ咲く。
不思議な雪原が林道終点にある。ちょっと上に登って見返す。
2022年04月09日 10:05撮影 by  iPhone XR, Apple
1
4/9 10:05
不思議な雪原が林道終点にある。ちょっと上に登って見返す。
鉢伏山と扇の山が背後にそびえる。
2022年04月09日 11:13撮影 by  iPhone XR, Apple
4/9 11:13
鉢伏山と扇の山が背後にそびえる。
山村が見える。
2022年04月09日 11:20撮影 by  iPhone XR, Apple
4/9 11:20
山村が見える。
眺めに励まされて登る。
2022年04月09日 11:41撮影 by  iPhone XR, Apple
4/9 11:41
眺めに励まされて登る。
随分登ってきた。
2022年04月09日 11:44撮影 by  iPhone XR, Apple
4/9 11:44
随分登ってきた。
山名板。
2022年04月09日 11:55撮影 by  iPhone XR, Apple
4/9 11:55
山名板。
伸びやかな山頂。
2022年04月09日 11:55撮影 by  iPhone XR, Apple
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伸びやかな山頂。
山頂の先は雪原。
2022年04月09日 12:32撮影 by  iPhone XR, Apple
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山頂の先は雪原。
痛快な眺め。
2022年04月09日 12:35撮影 by  iPhone XR, Apple
4/9 12:35
痛快な眺め。
鉢伏山(左)と扇ノ山(右)の見事な姿。
2022年04月09日 12:39撮影 by  iPhone XR, Apple
2
4/9 12:39
鉢伏山(左)と扇ノ山(右)の見事な姿。
あちらにも雪の山があるが、どなた?
2022年04月09日 12:40撮影 by  iPhone XR, Apple
4/9 12:40
あちらにも雪の山があるが、どなた?
写真撮影に余念がないkinuasa。背後が仏ノ尾山頂。
2022年04月09日 12:40撮影 by  iPhone XR, Apple
1
4/9 12:40
写真撮影に余念がないkinuasa。背後が仏ノ尾山頂。
2022年04月09日 12:41撮影 by  iPhone XR, Apple
4/9 12:41
2022年04月09日 12:42撮影 by  iPhone XR, Apple
4/9 12:42
2022年04月09日 12:46撮影 by  iPhone XR, Apple
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4/9 12:46
2022年04月09日 12:48撮影 by  iPhone XR, Apple
4/9 12:48
2022年04月09日 12:57撮影 by  iPhone XR, Apple
4/9 12:57
行きには林道をショートカットしたため気づかなかった看板。
2022年04月09日 14:38撮影 by  iPhone XR, Apple
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4/9 14:38
行きには林道をショートカットしたため気づかなかった看板。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ザック 昼ご飯 飲料 レジャーシート 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ GPS ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 サングラス カメラ シュリンゲ アイゼン ストック

感想

大雪だった今冬、雪山を長く楽しんできたが、もう限界。先週はその最終戦のつもりで因幡の「くらます」に登った。「くらます」は山頂付近こそすっぽりと雪に覆われていたが、少し下ると雪はきれいになくなっていた。しかし、「くらます」山頂から眺めた扇ノ山や仏ノ尾、青ヶ丸はまだまだ白い輝きを放って誘いかけているかのよう。
阪神間では桜も満開を過ぎ、この週末は気温が25℃を越えて夏日となる予想だ。すでに大和葛城山あたりでカタクリとギフチョウが盛りとなっているだろうから、行ってみるか、と思う反面、このあいだ「くらます」から眺めた北の白い山々が頭から離れない。あそこなら、まだ雪があるんじゃないか。最後の最後、本当の最後のチャンスかもしれないぞ。結局、この考えが勝利を収め、但馬へと向かうことになった。仏ノ尾と青ヶ丸は、ずっと気になりながらそのアプローチの悪さと情報の乏しさから、今日まで足を踏み入れていない。自分にとって、いわば謎の山域である。加藤文太郎がそれぞれ兵庫白馬、兵庫鷲羽と呼んだという二座だ。
山登りで国道9号を北に向かった最北は”はち高原口”、その先は湯村温泉と浜坂での海水浴、城崎のカニ鍋旅行であったが、今日は国道9号からさらに国道482号に入り記録を更新。そして。香美町小代区佐坊を目指す。途中、4回、地元の方々に道を尋ね、いずれも丁寧に教えてくださって、佐坊集落の仏ノ尾林道の起点にたどり着いた。ここまで、細い舗装道路をぐいぐいとのぼってきた。ようやく駐車スペースを確保。登山開始だ。佐坊集落は山の中腹にあって、眼下には深い谷、それを隔てて鋭く立ち上がる山々を見晴らせる地にあり、ちょっとチベットの集落を思わせる不思議な魅力を漂わせている。山村にも拘わらずその規模は大きく、人々もアクティブで活気がある。
林道はまだ雪の眠りのさなかであり、登山口までは歩いてゆくほかない。ここで片道1時間余りを消費する。林道が曖昧になる頃、だだっ広い雪原に到達した。その左奥まで進むと、「仏ノ尾→」「登山道」の標識がある。どこにも「道」はない感じだが、その指す方向へと林内に進む。この先、雪に覆われているように見えるので、アイゼンを装着する。なんとなく尾根かな、と思われるふくらみに向かって進んでいくと、雪の解けたところにはトレールが顔を出していた。そんなところにはイワウチワの大きな葉っぱが、たくさん陽を反射して広がっている。この先しばらくは雪がモザイク状に残る。小尾根らしくなると全面雪に覆われるが、やがて「道」は左の斜面をトラバースするようになり、一旦雪が剥げる。左の谷の源頭をかすめて右の稜線に再び乗り上げ、登っていく。この場所に、ランドマークとなっている栗の大木がある。下りの時には尾根をまっすぐに進まぬように注意が必要な箇所だ。ここからは完全に雪に覆われる。しばし登ると、大きな尾根に合流する。自分たちが登ってきたのは支尾根に見えるので下りの際には右に折れる感じになり、要注意である。
尾根が大きくなってからは、どんどん傾斜が急になっていく。雪は当然のことながら溶けかかっているので、アイゼンの効きが悪くなる。それでもどっさりと雪があり、勾配はますます急なので、なかなかきつい登りである。杉の植林帯が長く続いたあと、ブナの大木が目立つ温帯広葉樹林へと変わる。この辺りにくると、左手後方に鉢伏山、真横に扇の山、左手前寄りに青ヶ丸が雪を纏って誇らしげに聳えているのが見える。下の山村を見下ろすと、その高度感がまた爽快である。右手は切れ落ちて、緩んだ雪の崩落の可能性を意識せざるを得ない。上を見上げれば白い稜線が天の果てまで続くかのようである。まだまだか。そうこうしているうちに、これまでより一段と見事な眺望が開ける。扇の山がマッターホルンのように見えて、若い頃ゴルネグラートから眺めたその素晴らしい眺望が頭をよぎった。ここからちょい上ると「登山道」の標識が木に括られていて、まるでまだ遠いかのようだが、山頂は目前。真っ白く広々とした山頂空間に飛び出した。そこには右の尾根から登ってきた単独行者の真新しい足跡があった。山頂からは、思わず息を飲む素晴らしい眺望が。ここで昼食。シャツ一枚になっても暑いくらいの陽射し。雲一つない青空の下、風もなく実におだやかな山頂である。山頂から少し青ヶ丸方向へ進むと雪原が広がり、鉢伏山と扇ノ山の眺めがこれまた見事だ。今日は林道歩きに往復2時間を余分に費やすことになるので、「青ヶ丸」はまたの機会とし、往路を慎重に下って出発点に戻る。こんな素晴らしい山行が今シーズンの最後の雪山となって、ほんと、ラッキー!

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技術レベル
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体力レベル
3/5

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