大仏岳 浦子内から残雪踏んで周回
- GPS
- 05:14
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,109m
- 下り
- 1,106m
コースタイム
- 山行
- 4:51
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 5:13
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪山バリエーションです。 |
写真
装備
個人装備 |
スパイク長靴。
|
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感想
昨年、仕事でお世話になっている方から、「大仏岳のレコを見たよ」と声をかけられた。過去、2014年に残雪期と夏に一度ずつ登っている。ネットには他に記録が少なく、だいぶ前の私の記録を参考にせざるを得ないとすれば、登山道は廃道に近いということだろう。しかし大仏岳はブナ林が残り、山頂部からの展望が素晴らしい山である。久しぶりに登ってみたくなった。
晴れ予報となった24日はお昼までに帰宅しなければならず、効率的に登るルートを考えた。夏道のある(あった)スーパー林道側は林道歩きが長い。浦子内から入る方が車を奥まで入れることができる。ただ、傾斜の強い篠岳を経由するルートは避けたい。浦子内沢沿いの林道を終点まで辿り、まだ雪に埋まっているであろう沢を詰めて、大仏岳と篠岳との鞍部まで上がるというルートをとることにし、早起きして出かけた。
雪面はよく締まり、結果的にこのルート取りはうまくいった。沢の水量は意外に多く、ゴウゴウと音を立てている。踏み抜かないよう、沢岸の雪の上を慎重に登る。デブリは一ヶ所程度で、地図を見て予想した通り、両側の斜面に険しさはあまり無い。
尾根に上がると、素晴らしいブナ林が待っている。急なひと登りで大仏岳山頂に立つ。正面に岩手山や秋田駒が明瞭だ。ただ西側が樹木に遮られて見え辛いので、南に立つ堀内明神という小さな岩峰まで足を延ばした。ここからは太平山や白子森など、太平山地の広大な山々を見渡すことができる。
時間もできたので、北峰(P1,162)へ向かい、そこからの尾根を下って周回にすることにした。2014年の残雪期に下りられなかった支尾根へ移る雪庇は、溝状になっている箇所があり、そこを利用して高さ4m程を下りる。後はわかり易い支尾根を下るだけだが、左手の沢地形にはまだ雪が十分に付いており、その後の長倉沢も地図を見ると穏やかそうなので、沢を下ってみることにする。
気を抜けない歩きとなったが、藪漕ぎは無いので時間はかからなかった。今回は登り・下り共に沢をうまく利用することができた。もちろんリスクはあるので、地形の読みや雪面の状態把握など、慎重に判断する必要があると思う。大仏岳は体力的にも自分にはちょうどいい。秋田の残雪期登山を楽しむのにはお勧めの、いい山である。
コメント
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今季残雪もう1座拝見出来てラッキーです。今回も上手く周回出来ましたね。地形図を見た限り、終盤980.7m手前の鞍部から長倉沢への下降700m位迄は雪庇の下降や雪崩等如何にもリスクが有りそうで小生なら避けていたでしょうね。
大仏岳、名を聞いて懐かしいですね。もう十年以上も昔となりましたが、荒れ果てたスーパー林道、高いクマ棲息密度、小さな山頂の池塘、大石岳の勇姿、、、色々蘇ります。
大仏岳は新しいガイド本「秋田県の山」からも削除されているようで、グリーンシーズンに登った経験は貴重なものとなりつつあるようです。
私のような一般登山者が登り・下り共に沢を利用できるタイミングは、極めて限られてくるかと思います。今回は雪庇を下りる時に長靴のつま先を差し込める雪面の柔らかさがあり、しかし踏み抜きもほとんどないという硬さでした。
P839のある支尾根を下るつもりでしたが、沢へ続く雪面を見て、行けると判断しました。もちろんピッケル頼みです。
本当は西側からも登ってみたいのですが、林道が長くて現実的ではありません。でもいい山なので、いつかまた別ルートで残雪期に登ってみたいですね
今回も冒頭の山名や地図ではどのあたりかががわからず、地図を−(マイナス)にして広範囲にすることでようやく山域を理解しました。大仏岳とは初めて知りましたし、読み方を知らぬままにこのコメントを書いています。登り尽くした達人のみが魅力を感じる山域・山行スタイルなのだと今回も唸ってしまいました。
私は和賀岳でしたがkamadamさんは北西方向の山々を登っていたんですね。お互い、好天で何よりでしたね。
それにしてもNo18、52の写真に興奮してます。秋田側からの写真、ほぼ初めて見ます。拡大しましたが、羽後朝日の左には志度内畚ですよね。等間隔の右側にはニノ沢畚ですよね。そしてその2倍ほど離れている右が和賀岳ですよね。青森の私にも分かります。(といって間違っていたりして) それに18の山の連なり方は、甲斐駒から見た中央アルプスのようです。(大袈裟ですかね? でもホントにそう感じてます)
ありがとうございます。いいものを見させてもらいました。
甲斐駒から見た中央アルプスですかどちらも行ったことがないので憧れます。
大仏岳は奥羽の山並みを横から眺められる位置なので、儲けものという感じですね。この日は神室など山形との県境の山並みに加え、青森との県境を越えて岩木山までくっきり見えました。
加えて、堀内明神に立てば、いつも眺めている太平山を東側からくっきり眺められるというのがいいですね。もちろん秋田駒あたりからも見えますが、どうしても遠くなります。
mametan3さんは仙北市生保内(おぼない)あたりから羽後朝日岳を眺めたことはおありでしょうか。JR田沢湖駅を出ると正面に見えます。
お馴染みの志度内畚やお目当ての二ノ沢畚に秋田側から登ってみたいというお気持ちが強くなるかと思います
18ですが、見た瞬間本当にそう思いました。もちろん標高・山並みの長さは小ぶりですが、連なり方は似ていると思いました。私はどちらかというと非火山の山が好きなので、和賀連峰は本当に素晴らしいとkamadamさんの写真で再認識しました。
何度か9月第3週の田沢湖マラソンを走っていまして、和賀岳や朝日岳を登った後のマラソン参加時、山々を見ながら走る場面もありました。田沢湖駅近隣や田沢湖を回る中〜終盤(たつ子姫像近辺)に朝日岳方面が見えることはわかっていたので、走りながらも目はそちらを見ていました。でもあまりの苦しさといまひとつ山の同定ができないことで、「これが朝日岳だ」と認識したことは一度もないんです。コロナでマラソンも中止されているので、同定しての感動は未体験です。今年もマラソンは開催されないようですが、開催されるようになれば朝日岳や志度内畚を見ることを最大の目的に走りたいと思います。ヘトヘト・ボロボロで目の焦点も合わないかもしれませんが…。
2枚の写真、素晴らしい写真です。PCのデスクトップ画面に使わせていただくことをご許可くださいね。
そうでした、mametan3さんはマラソンもなさるのでしたね。
田沢湖マラソンですが、今年は3年ぶりに開催されるとのこと、今日の新聞に載っていましたよ。
走るのは反時計回りでしょうか、だとすれば辰子姫より手前あたりで朝日岳がよく見えますね。私も車を止めて眺めたことがあります。苦しい終盤で志度内畚や朝日岳が見えたら、きっと最後の力を振り絞ることができそうですね当日の好天とmametan3さんのご健闘を祈ります。
一つの山をどの位置から眺めるのが一番美しいだろう・・なんて考えるのも楽しいことですね。
羽後朝日岳はそんな山の一つになると思います。
和賀岳と薬師岳の間の小杉山から錫杖の森方面へ少し下った場所もポイントの一つですし、積雪期の白岩岳からの眺めも外せないでしょう。
他にも考えているポイントがあるのですが、そこに自分が立つことができるのか、確信はありません。でも地図を眺めているだけでも楽しいですね。
昨日、5月6日(金)に同ルートを登って参りました。貴殿が登って12日後の変わりようがご覧いただけると思います。お暇な時にでもご覧いただければ嬉しく思います。それにしても貴殿の圧倒的な山行スピードに驚いています。これからも貴殿の山行、楽しみにしています。
https://mugen3.com/yoidore202204.html
豊富な経験と見識に溢れた「扉のページへようこそ!」の酔いどれさんですね!
拙レコをご覧いただき、またHPで紹介していただき、とても光栄です。
私の時は雪の状態などベストなタイミングだったと思います。しかし雪が融けたらやっぱり藪ですか。
吹突岳の記録も拝見しました。充実感いっぱいになるいい山ですよね
こちらこそ、これからもHPで学ばせていただきます。よろしくお願いいたします。
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