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Yamareco

記録ID: 420418
全員に公開
雪山ハイキング
蔵王・面白山・船形山

冬道を歩く楽しみ 北泉ヶ岳(泉岳少年自然の家〜スプリングバレースキー場)

2014年03月22日(土) 〜 2014年03月23日(日)
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
24:43
距離
12.1km
登り
860m
下り
685m
歩くペース
ゆっくり
1.51.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

22日(土)
泉岳少年自然の家バス停8:03―9:19水神―11:11三叉路―北泉ヶ岳―(100m下って登り返す)―1240m地点(テント泊)
23日(日)
1240m地点―1026mピーク―桑沼林道に合流―スプリングバレー泉高原スキー場
天候 22日(土) 晴れ 強風
23日(日) 雪ときどき晴れ 微風

気温:
22日(土)
9:22 標高880mの水神で1℃
11:08 標高1080mの三叉路で-1℃
18:21 標高1240mのテント内で-2℃
23日(日)
5:44 標高1210mの大倉尾根で-4℃
8:09 標高800mの桑沼林道で4℃
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き 仙台市営バス 地下鉄泉中央駅7:15―7:53泉岳少年自然の家 770円
帰り 仙台市営バス スプリングバレー泉高原スキー場10:55―11:45地下鉄泉中央駅 900円
※市営地下鉄・バスともにSuica利用不可(平成28年春から利用開始予定)
コース状況/
危険箇所等
○21日の低気圧が降らせた雪が積もり、ワカン必携でした。23日にかけて風が強く、雪も降っていたため、以前のトレースはほとんど消えています。
○北泉ヶ岳から東の尾根に下るには、崖記号に挟まれた比較的緩やかな(それでも垂直に近い)斜面を通過する必要があります。逆コースにして、ここを登りにした方が安全かも知れません(雪庇を崩すのは大変でしょうが)。
少年自然の家から出発
2014年03月22日 08:08撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 8:08
少年自然の家から出発
水神の石碑が1m近く埋もれている
2014年03月22日 09:19撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 9:19
水神の石碑が1m近く埋もれている
(10月)石碑を見上げていた
2013年10月06日 08:43撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/6 8:43
(10月)石碑を見上げていた
トレースは左右に分かれていた。左の三叉路方面へ進む
2014年03月22日 09:23撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 9:23
トレースは左右に分かれていた。左の三叉路方面へ進む
急登を登りきると、ノートレースの雪原が・・・先行者と交代しながらラッセルする
2014年03月22日 10:22撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 10:22
急登を登りきると、ノートレースの雪原が・・・先行者と交代しながらラッセルする
ワカンを履いても膝まで埋まる。それに雪が湿って重い
2014年03月22日 10:34撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 10:34
ワカンを履いても膝まで埋まる。それに雪が湿って重い
樹形が見事
2014年03月23日 14:44撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/23 14:44
樹形が見事
700mを50分かけて三叉路に到着
2014年03月22日 11:11撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 11:11
700mを50分かけて三叉路に到着
スキーのトレースと合流、北泉ヶ岳へ登る
2014年03月22日 11:13撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 11:13
スキーのトレースと合流、北泉ヶ岳へ登る
トレースの主だろうスキーヤーが、ほれぼれするようなテレマーク姿勢で滑ってきた
2014年03月22日 11:56撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 11:56
トレースの主だろうスキーヤーが、ほれぼれするようなテレマーク姿勢で滑ってきた
目の高さに赤いペイント
2014年03月22日 11:56撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 11:56
目の高さに赤いペイント
(10月)身長より高い位置にペイントが見える
2013年10月06日 09:49撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/6 9:49
(10月)身長より高い位置にペイントが見える
雲が強風に流されていき、雪面には大きな生き物が横切ったような影を落とす
2014年03月22日 12:18撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 12:18
雲が強風に流されていき、雪面には大きな生き物が横切ったような影を落とす
霧氷のついた美しい樹林
2014年03月22日 12:20撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 12:20
霧氷のついた美しい樹林
つるし雛に見える
2014年03月22日 12:31撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 12:31
つるし雛に見える
もうすぐ山頂
2014年03月22日 12:34撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 12:34
もうすぐ山頂
展望が広がる
2014年03月22日 12:36撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 12:36
展望が広がる
無雪期には木に遮られて展望のない山頂だった。積雪期はまるで違う
2014年03月22日 12:37撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 12:37
無雪期には木に遮られて展望のない山頂だった。積雪期はまるで違う
桑沼が白く開けている
2014年03月22日 12:56撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 12:56
桑沼が白く開けている
船形山方面は雲に覆われている
2014年03月22日 12:37撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 12:37
船形山方面は雲に覆われている
綿花?と思ったら、エビの尻尾がブナの殻斗についたものだった
2014年03月22日 12:41撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 12:41
綿花?と思ったら、エビの尻尾がブナの殻斗についたものだった
山頂近くに宿をとる。まずは整地
2014年03月22日 13:58撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 13:58
山頂近くに宿をとる。まずは整地
スノーソーでブロックをざくざく切り出す。楽しい。手袋は「防寒テムレス」。下界の雪かきにも活躍
2014年03月22日 14:23撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 14:23
スノーソーでブロックをざくざく切り出す。楽しい。手袋は「防寒テムレス」。下界の雪かきにも活躍
うっかり雪かきに使って壊してしまったショベルにテープを巻いて手持ちに再利用。多少の作業には支障ない
2014年03月22日 14:24撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 14:24
うっかり雪かきに使って壊してしまったショベルにテープを巻いて手持ちに再利用。多少の作業には支障ない
風が吹き付ける北と西側に壁を立てた
2014年03月22日 15:28撮影 by  iPhone 4, Apple
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3/22 15:28
風が吹き付ける北と西側に壁を立てた
翌朝。風雪をしのいだ
2014年03月23日 05:12撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/23 5:12
翌朝。風雪をしのいだ
残念ながら、日の出は見えず
2014年03月23日 05:37撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/23 5:37
残念ながら、日の出は見えず
下降点を探しながら大倉尾根を下る
2014年03月23日 05:52撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/23 5:52
下降点を探しながら大倉尾根を下る
ピッケルで確保しながらも、最後は1m滑って軟着地
2014年03月23日 06:01撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/23 6:01
ピッケルで確保しながらも、最後は1m滑って軟着地
北泉ヶ岳の東側は崖が続く
2014年03月23日 06:02撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/23 6:02
北泉ヶ岳の東側は崖が続く
神木級のブナ(桂?)を発見
2014年03月23日 14:48撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/23 14:48
神木級のブナ(桂?)を発見
夏道を歩くだけでは決して見ることはなかった
2014年03月23日 06:31撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/23 6:31
夏道を歩くだけでは決して見ることはなかった
1026mピークに続くヤセ尾根に入った
2014年03月23日 06:41撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/23 6:41
1026mピークに続くヤセ尾根に入った
ようやく薄日が差し込む
2014年03月23日 06:47撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/23 6:47
ようやく薄日が差し込む
ウサギが座り込んだ跡かな
2014年03月23日 07:24撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/23 7:24
ウサギが座り込んだ跡かな
ブナ林に縞模様が映える
2014年03月23日 07:26撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/23 7:26
ブナ林に縞模様が映える
まっさらな桑沼林道に合流。ワカンで膝下。年末に桑沼まで歩いたときには、ワカンで股関節までのラッセルだった。それに比べれば楽
2014年03月23日 07:41撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/23 7:41
まっさらな桑沼林道に合流。ワカンで膝下。年末に桑沼まで歩いたときには、ワカンで股関節までのラッセルだった。それに比べれば楽
標高830m、赤テープから1026mピークへ入るトレースがあった
2014年03月23日 08:06撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/23 8:06
標高830m、赤テープから1026mピークへ入るトレースがあった
泉ヶ岳がきれいに見える
2014年03月23日 08:10撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/23 8:10
泉ヶ岳がきれいに見える
スプリングバレースキー場に合流
2014年03月23日 08:38撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/23 8:38
スプリングバレースキー場に合流
2分差でバスは行ってしまった。レストハウスでゆっくり休む
2014年03月23日 14:50撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/23 14:50
2分差でバスは行ってしまった。レストハウスでゆっくり休む

感想

 三連休の初日、東北は発達した低気圧に見舞われていました。低気圧が北海道沖に抜けた2日目の土曜日も、山では風が強い見込みでした。本当は岩手山を狙っていましたが、森林限界を超えたところでは耐えられないだろうと判断し、標高の低い北泉ヶ岳を目指しました。
 コースとしては、少年自然の家から入り、冬道を通ってスプリングバレースキー場に抜けるワンウェイ。テント泊のゆったり2日間です。
 
 泉ヶ岳は冬にもよく登られていて、北泉ヶ岳には山スキーヤーがよく入っているようです。きっとトレースがあって、北泉ヶ岳までは楽できるであろう・・・と思っていたら、ワカンで膝のラッセルを強いられました。登山口から2.5kmほど歩いたところで、先行していた方に追いつき、以降はトップを交代しながらラッセルしました。この日は湿った雪質で、一歩一歩が重い。急斜面を上がった標高1000m辺りから三叉路までの700mを50分。一人だったら、1時間以上かかったと思います。トレースを辿ると劇的に楽。トップになると重労働。あえてトレッキングポールを持ってきていなかったので、足を上げるときにバランスを崩しやすく、きつかった! これぞ雪山だよなー、と思いながら、雪原に足跡をつけていました。

 泉ヶ岳経由でも良かったのですが、結果的には北泉ヶ岳に早くに着いたおかげで、展望を楽しめました。1時間後に登り返してきたときには、だいぶ雲が出ていました(「水源」辺りでテントを張ろうと思っていたのですが、どうせなら日の出を見ようと山頂へ登り返しました)。
 
 気象庁のウィンドプロファイラで仙台の記録を見ると、1km上空で22日の午後8時以降、最大で19mの風速を記録しています。23日は午前5時までに11〜12mと弱まっていますが、少なくとも午前2時ごろまではかなりの風が吹いていたように思います。轟音で何度も目が覚めました。ただ、雪のブロックで壁をつくっていたので、ほとんどテントは揺れず、飛ばされる心配はありませんでした。

 翌朝、残念ながら雲が厚く、日の出は見られませんでした。また、風雪でトレースは消されていました。三叉路までのトレースも埋まったでしょうか。
 
 今回の核心部は、北泉ヶ岳北面の大倉尾根から東の1026mピークがある尾根に下降するポイント。地形図では崖記号の間に通常の斜面があります。山滑走のレコでも、ここを通過した記録が複数ありますが、実際に行ってみると、どこまでも続く雪庇。低いところでも、ちょっとした崖でした。・・・どうにか降りた後は、地形図を読みながら傾斜のもっとも緩いラインを繋いで、桑沼林道に合流。夏には立ち入ることができない見事なブナ林と地図読みを楽しみました。

 好きな道を歩ける。これが、冬山の魅力の一つだと思います。泉ヶ岳・北泉ヶ岳には10月に登っていますが、まったく景色が違いました。季節を変えて登ると、より山が楽しめますね。

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体力レベル
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