冬道を歩く楽しみ 北泉ヶ岳(泉岳少年自然の家〜スプリングバレースキー場)
- GPS
- 24:43
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 860m
- 下り
- 685m
コースタイム
泉岳少年自然の家バス停8:03―9:19水神―11:11三叉路―北泉ヶ岳―(100m下って登り返す)―1240m地点(テント泊)
23日(日)
1240m地点―1026mピーク―桑沼林道に合流―スプリングバレー泉高原スキー場
天候 | 22日(土) 晴れ 強風 23日(日) 雪ときどき晴れ 微風 気温: 22日(土) 9:22 標高880mの水神で1℃ 11:08 標高1080mの三叉路で-1℃ 18:21 標高1240mのテント内で-2℃ 23日(日) 5:44 標高1210mの大倉尾根で-4℃ 8:09 標高800mの桑沼林道で4℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 仙台市営バス スプリングバレー泉高原スキー場10:55―11:45地下鉄泉中央駅 900円 ※市営地下鉄・バスともにSuica利用不可(平成28年春から利用開始予定) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○21日の低気圧が降らせた雪が積もり、ワカン必携でした。23日にかけて風が強く、雪も降っていたため、以前のトレースはほとんど消えています。 ○北泉ヶ岳から東の尾根に下るには、崖記号に挟まれた比較的緩やかな(それでも垂直に近い)斜面を通過する必要があります。逆コースにして、ここを登りにした方が安全かも知れません(雪庇を崩すのは大変でしょうが)。 |
写真
感想
三連休の初日、東北は発達した低気圧に見舞われていました。低気圧が北海道沖に抜けた2日目の土曜日も、山では風が強い見込みでした。本当は岩手山を狙っていましたが、森林限界を超えたところでは耐えられないだろうと判断し、標高の低い北泉ヶ岳を目指しました。
コースとしては、少年自然の家から入り、冬道を通ってスプリングバレースキー場に抜けるワンウェイ。テント泊のゆったり2日間です。
泉ヶ岳は冬にもよく登られていて、北泉ヶ岳には山スキーヤーがよく入っているようです。きっとトレースがあって、北泉ヶ岳までは楽できるであろう・・・と思っていたら、ワカンで膝のラッセルを強いられました。登山口から2.5kmほど歩いたところで、先行していた方に追いつき、以降はトップを交代しながらラッセルしました。この日は湿った雪質で、一歩一歩が重い。急斜面を上がった標高1000m辺りから三叉路までの700mを50分。一人だったら、1時間以上かかったと思います。トレースを辿ると劇的に楽。トップになると重労働。あえてトレッキングポールを持ってきていなかったので、足を上げるときにバランスを崩しやすく、きつかった! これぞ雪山だよなー、と思いながら、雪原に足跡をつけていました。
泉ヶ岳経由でも良かったのですが、結果的には北泉ヶ岳に早くに着いたおかげで、展望を楽しめました。1時間後に登り返してきたときには、だいぶ雲が出ていました(「水源」辺りでテントを張ろうと思っていたのですが、どうせなら日の出を見ようと山頂へ登り返しました)。
気象庁のウィンドプロファイラで仙台の記録を見ると、1km上空で22日の午後8時以降、最大で19mの風速を記録しています。23日は午前5時までに11〜12mと弱まっていますが、少なくとも午前2時ごろまではかなりの風が吹いていたように思います。轟音で何度も目が覚めました。ただ、雪のブロックで壁をつくっていたので、ほとんどテントは揺れず、飛ばされる心配はありませんでした。
翌朝、残念ながら雲が厚く、日の出は見られませんでした。また、風雪でトレースは消されていました。三叉路までのトレースも埋まったでしょうか。
今回の核心部は、北泉ヶ岳北面の大倉尾根から東の1026mピークがある尾根に下降するポイント。地形図では崖記号の間に通常の斜面があります。山滑走のレコでも、ここを通過した記録が複数ありますが、実際に行ってみると、どこまでも続く雪庇。低いところでも、ちょっとした崖でした。・・・どうにか降りた後は、地形図を読みながら傾斜のもっとも緩いラインを繋いで、桑沼林道に合流。夏には立ち入ることができない見事なブナ林と地図読みを楽しみました。
好きな道を歩ける。これが、冬山の魅力の一つだと思います。泉ヶ岳・北泉ヶ岳には10月に登っていますが、まったく景色が違いました。季節を変えて登ると、より山が楽しめますね。
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