白鹿瀬山〜押立山〜泰川山〜高取山☆湖東の山々を縦走


- GPS
- 07:32
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 1,588m
- 下り
- 1,550m
コースタイム
- 山行
- 6:32
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 7:32
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
この日は家内の友人達のファミリーと高取山ふれあい広場でキャンプが予定されているので、私は永源寺から湖東の山々を越えて高取山に向かうことにする。
京都から琵琶湖線で近江八幡を経由して、八日市からは始発のバスで永源寺に向かう。八日市の駅ではバスには他に2名ほどの男性が乗り込んだが、いずれも途中で下車される。永源寺に到着したのは7時40分過ぎ。
大日堂に上がると周囲には防獣柵が張り巡らされており尾根に取り付くことが出来ないが、左手の墓地から小径が続いており、防獣柵の扉を開けて、フェンスの中に入ることが出来る。すぐに林道に出る。
林道を下って行かれる男女二人の姿が目に入る。林道の法面は崖状になっており、尾根に取り付くことが出来ないが、少し左手に降ったところから尾根に取り付くことが出来る。すぐにカップルに追いつく。日本コバまでの周回らしい。わざわざ永源寺からこの尾根に取り付くのに日本コバへの周回以外のコースを考えるものはそうそういないだろう。
尾根の登山道は整備されていないせいかかなり藪っぽいが、登るにつれて歩きやすい道となる。高野山を過ぎるとアップダウンの少ない尾根歩きとなる。明神山が近づくと檜の植林の中へと入ってゆくが足元には多くのイワカガミの花が咲いている。
白鹿瀬山への鞍部に下ると小さな谷を渡って右手の尾根に乗り換えることになる。まずは送電線の鉄塔が小ピークを踏む。鉄塔の下からは南にイブキから雨乞山、綿向山の展望が広がるのだが、展望が鉄塔ごしであるのが残念だ。
先に進むと白鹿瀬山の手前には二本の送電線鉄塔があり、その間から西側に琵琶湖方面の展望が大きく広がる。送電線鉄塔を過ぎるとすぐに白鹿瀬山の山頂にたどり着くが、山頂は樹林に囲まれた地味なところだ。
山頂の西側に「展望山200m」と記された古い道標があるので、尾根を進んでみることにする。あいとう展望広場と記された方位盤があるのだが、展望はものの見事に樹々に遮られている。おそらく展望地が整備されたのは30年ほど前のことなのだろう。
再び白鹿瀬山の山頂に戻り、まずは角井峠を目指して北上する。右手の谷には林道を意味する実線が記されているのでこの林道に下れば安易に歩けるのだろうが、押立山までは角井峠を経由したかったので、尾根を伝いに歩くことにする。
尾根には初めは明瞭な踏み跡が続いていたが、下るにつれて不明瞭となってゆく。右手に雰囲気の良さそうな谷の源頭が現れたので、新緑の自然林が広がる谷を下降する。
峠の手前で真新しい堰堤とが現れる。角井峠との間には防獣柵があったが堰堤の建設のためと思われる林道には扉があり、すんなりと道路に出ることが出来る。ところで角という字は「かく」「つの」「すみ」など読み方が複数あるので読み方に迷うが、角井峠は「かくい峠」と読むらしい。
峠の北側の尾根は明らかに藪っぽい雰囲気であったが、東側の小さな谷から北側のコルに回り込むとすんなりと尾根に乗ることが出来る。大峠にかけての尾根には踏み跡はほとんど無いように思われたが、下生はあせびが疎らに生えている程度であり、進むのにそれほど困難はない。大峠が近づくと作業道と思われる踏み跡が現れる。
大峠は明瞭な峠道が越えている。西側の峠道はかつて押立山を訪れた時に百済寺から登ってきたことがある。大峠から北、押立山にかけてはこの尾根を縦走する人もいるのだろう、頻繁にテープも現れ、歩きやすい尾根が続く。最初は新緑の美しい自然林が続くが、p712を過ぎると押立山にかけて檜の植林の尾根となる。
前回歩いた時は雨降りの後で稜線は雲の中だったが、押立山の山頂の手前には展望地があり、西側の琵琶湖方面に展望が大きく広がる。
北側の小ピークca740mからは北東に伸びる尾根に沿って踏み跡が続いているが、北西に伸びる尾根に進む。尾根を歩くと唐突に林道に出るので、林道を歩いてみることにする。まもなく林道は二手に別れるが、どちらの林道も山腹をトラバースしていくようだ。正面の送電線鉄塔尾根に進みたかったので、林道を離脱して正面の小さな谷を下降する。すぐにも谷沿いには歩きやすい明瞭な道が現れる。
再び林道に合流するので今度は左手に進むとまもなく送電線鉄塔尾根の方に進む林道と合流する。林道からは植林の中を歩いて尾根に乗ると送電線巡視路と合流した。ここからは歩きやすい巡視路が続くものかと期待したが、甘かった。巡視路には松の幼木が茂り、おまけに棘のあるサルトリイバラが枝を伸ばしている。
とはいえ、巡視路のお陰で順調に尾根を進む。尾根の最後の送電線鉄塔からは背後に押立山が大きく見える。北にはいよいよ高取山が目に入る。山肌の新緑が美しいグリーンのパッチワークを見せている。
巡視路に導かれるままに尾根を下降して、山比古湧水公園に到着する。綺麗なトイレのある駐車場には数台の車が停められている。釣りに来られている人達のもののようだ。大きな堰堤の前の橋を渡ると勢いよく水が湧き出している。
ここで水を補給すると宇曽川の右岸の林道を辿って泰川山に向かう。この山名は「はたかわ山」と読むのは難しいだろう。なぜか松尾寺山との別名があるが、山麓にあるのは金剛輪寺である。このあたりの地名が松尾寺というらしい。
林道に沿って宇曽川の左俣となる谷に入ってゆく。谷の上流で林道は未舗装路となるが、そのまま林道伝いに歩いて、泰川山の山頂の直下までたどり着く。泰川山の山頂部は広く植林に覆われており、地味なところであった。ここも近江百山の一つらしいが、隣の高取山の方がよほど存在感があるように思われてならない。
さていよいよ本日の最後の山、高取山を目指す。山と高原地図では線が引かれているルートではあるが、この道もかなり荒れており、藪っぽくなっている。高取山のキャンプ場からの道と合流すると途端に幅の広い良好に整備された道となる。まもなく展望台が現れ、南には越えてきた押立山、正面には琵琶湖、北には霊仙山と伊吹山に至るまでの大展望が広がる。
家内と友人達のファミリーは登山を全くしたことのない人も含まれるので、到着まではかなり時間がかかりそうだ。展望台は日差しを遮るところがないので、山頂の木陰で休憩してから再び展望台に戻る。10分ほど待ったところでようやく家内達が登ってくる。
展望台からは新緑の遊歩道を歩いてキャンプ場に下る。高木の樹々が多く、快適な樹林の道が続く。キャンプ場に到着し、ビールを立て続けに喉に流し込んだせいか、急速に酔いが進んでしまうのだった。
コメント
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思わずコピーしましたが、、3枚 (;´・ω・)
高取山は懐かしい、、高取山~アカイシ~八尾山を周回しようとして、
反対されて、高取山から八尾山、アカイシ、、それぞれピストンしました。(´;ω;`)
確かに高取山~八尾山に行くところは、荒れてました。
以前に押立山に登った時にも思ったのですが、このあたりはコース取りによっては小冒険になりますね。アカイシ〜八尾山を周回する・・・というのも面白そうですね。
山比古湧水公園〜押立山は意外と人が歩いているようですね。今回のルート上の「林道終点」を通過した山行記録を検索することが出来るのですが、私は完全に予習不足で過去のレコを参照しておりませんでした。しかし、そのお陰で却ってアドヴェンチャー気分を堪能できたかもしれません
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