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Yamareco

記録ID: 4257836
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

平ノ松山〜石滝山〜県境稜線〜大薊山 夢仙人大橋から周回

2022年05月05日(木) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 岩手県 秋田県
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
15:18
距離
17.1km
登り
1,830m
下り
1,822m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
14:56
休憩
0:22
合計
15:18
距離 17.1km 登り 1,831m 下り 1,826m
4:09
265
スタート地点
8:34
8:54
67
平ノ松山
10:01
10:03
272
14:35
292
19:27
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2022年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
登山道の無いルートです。ただ、登り始めの尾根と下ってきた尾根共に、下部の方には明瞭な踏み跡がありました。
成瀬ダム工事現場。GWも未明も関係ないようだ。
2022年05月05日 04:13撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 4:13
成瀬ダム工事現場。GWも未明も関係ないようだ。
夢仙人大橋の袂から入る。
2022年05月05日 04:18撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 4:18
夢仙人大橋の袂から入る。
木賊沢を渡渉する。
2022年05月05日 04:31撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
4
5/5 4:31
木賊沢を渡渉する。
木賊沢上部の平地は伐採されていた。
2022年05月05日 04:38撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5/5 4:38
木賊沢上部の平地は伐採されていた。
木賊沢と合ノ俣沢の合流点。左の木賊沢に大きな石が橋のように連なっている。下山時の渡渉で利用した。
2022年05月05日 04:52撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 4:52
木賊沢と合ノ俣沢の合流点。左の木賊沢に大きな石が橋のように連なっている。下山時の渡渉で利用した。
尾根末端には細いロープもあった。
2022年05月05日 04:52撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5/5 4:52
尾根末端には細いロープもあった。
合ノ俣沢(左)を渡渉し、木賊沢との合流点を見下ろす。
2022年05月05日 04:56撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5/5 4:56
合ノ俣沢(左)を渡渉し、木賊沢との合流点を見下ろす。
道路が造られている。その上は・・
2022年05月05日 04:58撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5/5 4:58
道路が造られている。その上は・・
伐採跡。
2022年05月05日 04:59撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5/5 4:59
伐採跡。
左手には北ノ俣沢の激流。
2022年05月05日 05:02撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 5:02
左手には北ノ俣沢の激流。
しっかりした登山道。
2022年05月05日 05:05撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 5:05
しっかりした登山道。
ようやく残雪が現れた。栗駒の秣岳だろうか。
2022年05月05日 05:48撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 5:48
ようやく残雪が現れた。栗駒の秣岳だろうか。
P894から少し下る。
2022年05月05日 06:08撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 6:08
P894から少し下る。
尾根が広くなって残雪を行く。
2022年05月05日 06:16撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 6:16
尾根が広くなって残雪を行く。
P1,008への登り。
2022年05月05日 06:20撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 6:20
P1,008への登り。
ビーク手前での眺め。大薊山(左)から下山で通る尾根がよく見える。
2022年05月05日 06:34撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5
5/5 6:34
ビーク手前での眺め。大薊山(左)から下山で通る尾根がよく見える。
P1,008から平ノ松山へ伸びる尾根。進行方向は逆光となる。
2022年05月05日 06:41撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
4
5/5 6:41
P1,008から平ノ松山へ伸びる尾根。進行方向は逆光となる。
県境稜線の向こうに焼石岳。
2022年05月05日 06:46撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
7
5/5 6:46
県境稜線の向こうに焼石岳。
中央右奥に頭を出しているのは東山のようだ。
2022年05月05日 06:46撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
4
5/5 6:46
中央右奥に頭を出しているのは東山のようだ。
ルンルン気分で残雪の尾根を行く。
2022年05月05日 06:47撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
6
5/5 6:47
ルンルン気分で残雪の尾根を行く。
油断して10m以上滑落。
2022年05月05日 06:51撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 6:51
油断して10m以上滑落。
滑落した斜面。
2022年05月05日 06:54撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 6:54
滑落した斜面。
気を引き締めて進む。
2022年05月05日 06:57撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
4
5/5 6:57
気を引き締めて進む。
狐狼化山の奥には虎毛山と右に吹突岳。
2022年05月05日 06:59撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5
5/5 6:59
狐狼化山の奥には虎毛山と右に吹突岳。
藪だがまだ歩き易い。
2022年05月05日 07:14撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 7:14
藪だがまだ歩き易い。
いい天気だ。
2022年05月05日 07:25撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 7:25
いい天気だ。
平ノ松山への登り。
2022年05月05日 08:06撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
4
5/5 8:06
平ノ松山への登り。
下鉢山と奥に焼石岳。経塚山も見える。
2022年05月05日 08:18撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 8:18
下鉢山と奥に焼石岳。経塚山も見える。
東山方向。焼石の大森山ドームも見える。
2022年05月05日 08:19撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 8:19
東山方向。焼石の大森山ドームも見える。
神室山と吹突岳。
2022年05月05日 08:28撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
6
5/5 8:28
神室山と吹突岳。
虎毛山。手前には下山する尾根。
2022年05月05日 08:28撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
6
5/5 8:28
虎毛山。手前には下山する尾根。
振り返ると成瀬ダム工事現場と鳥海山。
2022年05月05日 08:28撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
7
5/5 8:28
振り返ると成瀬ダム工事現場と鳥海山。
平ノ松山からの眺め。栗駒山と手前左に大薊山。
2022年05月05日 08:38撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
6
5/5 8:38
平ノ松山からの眺め。栗駒山と手前左に大薊山。
県境稜線。右にP1,070。奥の台形状の山は祭時山か。
2022年05月05日 08:39撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
4
5/5 8:39
県境稜線。右にP1,070。奥の台形状の山は祭時山か。
石滝山(右)へ向かう。中央に上鉢山。
2022年05月05日 08:58撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 8:58
石滝山(右)へ向かう。中央に上鉢山。
石滝山が迫る。
2022年05月05日 09:11撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 9:11
石滝山が迫る。
岩場の左手を登ろう。
2022年05月05日 09:23撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 9:23
岩場の左手を登ろう。
平ノ松山を振り返って。
2022年05月05日 09:23撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5
5/5 9:23
平ノ松山を振り返って。
石滝山の山頂部。
2022年05月05日 09:52撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 9:52
石滝山の山頂部。
大薊山(右)と背後に栗駒。
2022年05月05日 09:53撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
4
5/5 9:53
大薊山(右)と背後に栗駒。
灌木混じりの藪になる。
2022年05月05日 10:05撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 10:05
灌木混じりの藪になる。
上鉢山。左遠くに経塚山。
2022年05月05日 10:06撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 10:06
上鉢山。左遠くに経塚山。
焼石岳。
2022年05月05日 10:06撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
4
5/5 10:06
焼石岳。
東山方向。
2022年05月05日 10:06撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 10:06
東山方向。
県境稜線上には雪がほとんど残っていない・・
2022年05月05日 10:07撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 10:07
県境稜線上には雪がほとんど残っていない・・
県境稜線の藪漕ぎ開始。
2022年05月05日 10:27撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 10:27
県境稜線の藪漕ぎ開始。
鞍部(P925)に向けて下っていく。
2022年05月05日 10:56撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 10:56
鞍部(P925)に向けて下っていく。
左手に祭時山が目を引く。
2022年05月05日 10:58撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 10:58
左手に祭時山が目を引く。
鞍部手前で10分程休憩。
2022年05月05日 11:06撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 11:06
鞍部手前で10分程休憩。
鞍部付近に明瞭な踏み跡があった。
2022年05月05日 11:17撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 11:17
鞍部付近に明瞭な踏み跡があった。
このあたりだけ笹薮がほとんどない。
2022年05月05日 11:26撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 11:26
このあたりだけ笹薮がほとんどない。
再び藪漕ぎが続く。
2022年05月05日 11:51撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 11:51
再び藪漕ぎが続く。
石滝山を振り返って。
2022年05月05日 11:54撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 11:54
石滝山を振り返って。
ようやく大薊山への中間地点、P1,070。
2022年05月05日 12:19撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 12:19
ようやく大薊山への中間地点、P1,070。
存在感ある大薊山。
2022年05月05日 12:40撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
6
5/5 12:40
存在感ある大薊山。
P1,070を振り返って。
2022年05月05日 13:07撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 13:07
P1,070を振り返って。
大薊山への登りを前に15分程休憩。
2022年05月05日 13:14撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 13:14
大薊山への登りを前に15分程休憩。
石滝山(左)とP1,070を振り返って。
2022年05月05日 13:52撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 13:52
石滝山(左)とP1,070を振り返って。
大薊山への登りから眺める平ノ松山と石滝山。
2022年05月05日 13:52撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 13:52
大薊山への登りから眺める平ノ松山と石滝山。
大薊山の山頂から南側のP1,134。
2022年05月05日 14:35撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 14:35
大薊山の山頂から南側のP1,134。
栗駒山が大きい。
2022年05月05日 14:35撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 14:35
栗駒山が大きい。
大薊山から平ノ松山(左)と石滝山。
2022年05月05日 14:39撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 14:39
大薊山から平ノ松山(左)と石滝山。
焼石岳方向の眺め。
2022年05月05日 14:40撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 14:40
焼石岳方向の眺め。
大薊山から下山開始。雪堤はすぐに終了して藪へ。
2022年05月05日 14:47撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 14:47
大薊山から下山開始。雪堤はすぐに終了して藪へ。
石滝山アップ。
2022年05月05日 14:47撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 14:47
石滝山アップ。
南側のP1,134にはまだ残雪豊富。
2022年05月05日 14:52撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 14:52
南側のP1,134にはまだ残雪豊富。
尾根が細くなると、ツゲなどの灌木に遮られる。
2022年05月05日 15:25撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 15:25
尾根が細くなると、ツゲなどの灌木に遮られる。
大薊山を振り返って。
2022年05月05日 16:00撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5/5 16:00
大薊山を振り返って。
木賊沢対岸の尾根。
2022年05月05日 16:00撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5/5 16:00
木賊沢対岸の尾根。
右には狐狼化山。
2022年05月05日 16:00撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5/5 16:00
右には狐狼化山。
貴重な雪堤を行く。
2022年05月05日 16:00撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5
5/5 16:00
貴重な雪堤を行く。
向かうP1,075。
2022年05月05日 16:11撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5/5 16:11
向かうP1,075。
難所が現れる。
2022年05月05日 16:40撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 16:40
難所が現れる。
P1,075の険しい斜面。
2022年05月05日 16:40撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 16:40
P1,075の険しい斜面。
ここも狭い。
2022年05月05日 17:01撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5
5/5 17:01
ここも狭い。
左手の斜面。
2022年05月05日 17:01撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 17:01
左手の斜面。
右手の斜面。
2022年05月05日 17:01撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 17:01
右手の斜面。
P1,075に近付く。
2022年05月05日 17:14撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 17:14
P1,075に近付く。
栗駒そろそろ見納め。
2022年05月05日 17:14撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5/5 17:14
栗駒そろそろ見納め。
高さ3m程の雪庇を下りて。
2022年05月05日 17:20撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
9
5/5 17:20
高さ3m程の雪庇を下りて。
大薊山を振り返って。
2022年05月05日 17:36撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5/5 17:36
大薊山を振り返って。
ツタ混じりの灌木に行く手を遮られる。
2022年05月05日 17:37撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 17:37
ツタ混じりの灌木に行く手を遮られる。
P1,075を越えて少し歩き易くなる。
2022年05月05日 17:46撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 17:46
P1,075を越えて少し歩き易くなる。
大薊山に夕日が当たる。
2022年05月05日 17:54撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
6
5/5 17:54
大薊山に夕日が当たる。
右手にP915のある支尾根が見える。
2022年05月05日 18:03撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
5/5 18:03
右手にP915のある支尾根が見える。
明瞭な尾根を下る。
2022年05月05日 18:23撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 18:23
明瞭な尾根を下る。
間もなく日が沈む。
2022年05月05日 18:29撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
5/5 18:29
間もなく日が沈む。
残雪とブナ新緑。
2022年05月05日 18:29撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 18:29
残雪とブナ新緑。
次第に踏み跡は明瞭になってきた。成瀬ダム工事現場が見える。
2022年05月05日 18:45撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 18:45
次第に踏み跡は明瞭になってきた。成瀬ダム工事現場が見える。
木賊沢と合ノ俣沢の合流点に下りた。木賊沢の石の上を渡る。
2022年05月05日 18:59撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
2
5/5 18:59
木賊沢と合ノ俣沢の合流点に下りた。木賊沢の石の上を渡る。
夢仙人大橋の袂に到着。
2022年05月05日 19:25撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
3
5/5 19:25
夢仙人大橋の袂に到着。
撮影機器:

装備

個人装備
スパイク長靴。

感想

焼石岳と栗駒山の間の山域(栃ヶ森山塊とか桑原山塊というらしい)へ、昨年初めて足を踏み入れた。その際の東山から、栗駒方面に折り重なるように連なる様々な山々に興味を引かれた。色々ルートを考えたが、国道342号の冬季通行止めという縛りがあり、時期はどうしてもGWまで待たねばならない。岩手との県境稜線に辿りつくまでの尾根は藪漕ぎが多くなるだろうが、比較的登り易いと思われる平ノ松山登頂を最低目標とし、核心部は石滝山への急登と考え、早起きして出かけた。下山にとる大薊山から西に伸びる尾根は、細いし長いから、時間と体力を十分に残しておく必要があるだろう。尚、今回の登りのルートは、2015年のtooleさんの大薊山レコに私がコメントを入れていたもの。

結果、今回は反省点の多い山歩きとなった。初めて滑落を経験したこと。仰向けに、頭を下にして滑り落ちた。細い木にぶつかり、その後で止まった。ヘルメットをしていて幸い怪我はなかったが、気が緩んでいたのが原因だ。P1,008を越え、うるさかった工事現場の音も聞こえなくなり、藪から解放されて、これから残雪の尾根歩きだ!などと浮かれた矢先の出来事だった。

岩手との県境稜線に雪がほとんど付いていなかったことも読み誤り。下りではさほどでもないが、少し登りになると、大幅に時間を費やした。特に大薊山への登りでは、背丈を大きく超える、親指程の太さのネマガリダケが覆いかぶさり、足元も竹で滑り、悪戦苦闘。暑さも加わってヘロヘロ状態となった。雪の多い山域の県境稜線だから、いくらか残雪があるだろうという読みは甘かった。平ノ松山に立った時はまだ朝だったので周回に向かったが、下山したのは結局日没となった。

大薊山から西に伸びる尾根は所々で細く、神経を集中して通過した。暗くなる前に、P1,075を越えたいと思っていた。手前まで難所の続くP1,075を越えれば、後はほとんど明瞭な尾根の下り、藪も次第に薄くなり、下部では踏み跡も出てくるだろう。多少暗くなっても、工事現場の音も聞こえて光も見えてくるだろう・・そう自分に言い聞かせて、体力消耗で歩けなくなる事態は避けようと、焦らず慎重に進んだ。ビバーク装備は持っているが、翌日に朝一で仕事があるから、今日中に下山するという意志は持っていた。

これほどの長い時間・距離の藪漕ぎ登山は初めてだった。1,100m前後の標高ながら、存分に山歩きの醍醐味と大展望を味わうことができた。成瀬ダムが完成したら、今回の尾根に取り付くこと自体が困難になり、秋田側から登ることは至難の業となる。様々な意味で、自分には忘れられない山歩きとなると思う。

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コメント

kamadamさんが雪や薮のプロなのは知っていますが、これほどの長丁場、激藪、1800mもの標高差のルートを日帰りで行かれるとは・・・
しかも、スパ長ですか

滑落のコメントの場面では、ドキリとしましたが、ヘルメットをされていたのはさすがです。
ご無事で安心しました。
ネマガリダケはただでさえ厄介なのに、濡れていると滑りまくって体力消耗ですよね。
3mもの大雪庇は、スパ長を蹴り込んで下りられたのですね。写真に蹴り込みのあとが見えました。いや〜すごい。

ダムができると幻のルートになるのですか。
その前にこのルートを歩くことができて、満足感・達成感もひとしおだと思います。
ゆっくり休んでください。
と言おうと思ったら、翌日仕事だったんですね。さぞ筋肉痛だったことでしょうね
kamadamパワーに脱帽です。

レコを読み終わって、kamadamさんが夢仙人に思えてきました。shine
2022/5/8 11:24
nyororoさん、コメントありがとう。
本当の「藪のプロ」、ネマガリダケのタケノコを採って生計を立てる人たちの大変さを身をもって体験しました
nyororoさんよくご存じのように、たとえば左手を前に出してかき分けても、全部左に寄る訳ではなくて、右に寄っていて重くて動かせないのもある。それで跨いで前に行こうとしても、今度はザックに刺したピッケルが前かがみなので引っかかったり・・・
でも一番嫌なのはツタですね。nyororoさんのナタ作戦、いつか実行してみます

ヘルメットをしていたのは、実は藪漕ぎ対策なのですよ。
滑落して止まった所からは、さらに下へ30mぐらい雪の急斜面が続いていて、そこも滑っていたら本当にアウトでした。止まって怪我が無いことを確認した後で考えたのは、ココヘリ発信機をザックに入れていて、仰向けの状態で意識を失ったら発見してくれるのだろうか?ということです。以前、ザックに覆いかぶさるようにして倒れていた人を受信できなかったという事例があったということなので・・
いずれにせよ、どんな実力者でも事故を起こすことがあります(私が実力者ということではもちろんなく)。
人間なので気が緩むということはありますが、そんな時こそ気を付けなければという事例だと、反省しています。
スパ長はいろんな状況で適応でき、重宝しますね
2022/5/8 20:07
こんにちは
 
あけぼのから日没までの長いミックスルートの周回、本当にお疲れ様でした。
渡渉、雪渓、藪、岩稜等のオールミックスルートのスパ長登攀は、それぞれに高い技術と豊富な経験を持つ超人的パワーのkamadam さんならではものですね。トラブルは付きものですが、今回怪我なく終わって良かったですね。

東成瀬のこの山塊(栃ケ森と呼ばれるのですか。)は小生もかって上東山山頂からロマンを感じながら眺めた記憶があります。まぼろしの秘峰となる前に踏破出来て最高でした。今回も内容濃密なレコを存分に楽しく拝見させていただきました。
2022/5/9 11:40
tonkaraさん、こんばんは。今回は色々マズイ事例もお見せするレコになってしまいました。
しかし山域としては、tonkaraさん好みの要素がたくさん入っているのではないでしょうか。
この山域の沢は険しいので、尾根に取り付くには末端からということになりますが、ダム湖ができてしまうと水没してしまうでしょう。ボートで接岸するなどするしかなくなります。
尾根の下部にはしっかりした踏み跡がありましたので、タケノコ採りなどで人は入っていると思いますが、渓流釣りの人たち共々、楽しみが消滅してしまうことになるでしょう。
今回の山々へ岩手側から登ることは可能でしょうが、秋田側から尾根を辿るのは、まさにまぼろしとなるかもしれませんね。そうなる前に、もう一度ぐらい平ノ松山へは登っておきたいと思っています。tonkaraさんにもお薦めいたします。
岩手側から入って石滝山から平ノ松山へ向かうとなると、懸垂下降が必要かと思います。

コメントありがとうございました。
2022/5/9 20:38
kamadamさん
お久しぶりです、お怪我無く幸いでしたね!
桑原山塊は残雪期でなければ登るのが困難な場所で
道路開通に合わせると残雪も期待できず、藪漕ぎが強いられ大変な苦労だと思います
しかしながらこんな周回ルート、よく思いつき実行させましたね
相変わらず凄いです!

自分も成瀬ダム工事が冬季も行われていることを知っていたので、通行許可を申し出ましたが
工事関係者以外は通行不可とのことで許可を頂けませんでした
(数年前に大薊山、狐狼化山を道路開通後に登った時も結構な藪漕ぎをして登りました)

今年は山に登る機会が少ないので、kamadamさんの刺激的なレコを興奮して見ております!
前回の前森山〜虎毛山もいつか自分も歩いてみたいです
2022/5/9 18:41
morizaemonさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
お仕事お忙しいようですね。morizaemonさんもどこか登っておられるだろうな・・と思っていましたが。
ダム工事は冬も行われているのですか。では当然除雪もしているし、道路沿いが雪崩にやられないように管理しているということですね。登山愛好者も通してくれないかなあ

実は昨年栗駒山の麓を散策して帰る際、今回の山行のために駐車スペースや入山口を確認しておきました。今回下山して沢を渡渉した後は、暗くてヘッデン使用となりましたが、昨秋下見をしていたので不安は無かったです。
この山域の地図を眺めて、ルートをあれこれ考えるのは楽しいですね。本当は北ノ俣沢の中流まで残雪期に入ることができれば、いろんな尾根を歩けそうなのですが、激流なのでちょっと無理。今回の尾根を選択するしかありませんでした。

またmorizaemonさんのレコを楽しみにしております
2022/5/9 21:01
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