サクラグチ・横谷山【変化に富んだ北尾根から静寂の稜線へ】
- GPS
- 05:55
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 713m
- 下り
- 684m
コースタイム
天候 | 快晴 【気温】深山橋:13℃ 東峰:10℃ 大河原橋:18℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
工事中の為使用できず、深山橋へ戻り白倉谷林道ゲート手前の路肩に 駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【サクラグチ北尾根】 マイナールートながらサクラグチまで目印が導いてくれました。 P691まではワイルドな急尾根が続きますが、以降は危険と感じる場面は ありませんでした。 【稜線】 サクラグチから横谷山へと続く起伏の少ない穏やかな尾根には、 明瞭な踏み跡はありませんが、適度な間隔でテープなどの目印が 導いてくれました。 横谷山から猪足峠までは転がるように150mを下ります。 |
その他周辺情報 | 旧料金所跡の駐車場は8割程度の車でしたが、 武平峠の東側駐車場は6時半の段階ですでに満車状態でした。 |
写真
感想
県境稜線の御所平から北側を眺めると、?(うぐい)川を囲むように
連なる稜線は鈴鹿でも珍しいU字を描いている。
その稜線上でもピラミダルなピーク、サクラグチと折り返し地点に
位置する横谷山は、同じ稜線の西側に連なる馬酔木の茂る鹿の楽園周辺
とは異なるお山だった。
予定していた野洲川ダムの駐車場が使えず、急遽深山橋からの入山に
変更するハプニングで「山と高原地図」では破線のルートとなる北尾根
に取り付く。
深山橋の袂、国道477号線から直接からサクラグチへ延びる尾根は、
マイナールートながら良く歩かれているようだ。なるほど歩いてみると
展望は全く期待できないが、変化に富んだ尾根だった。
立ちはだかる大岩壁を捲くように尾根に戻り、痩せたワイルドな急尾根で
P691を越えると、次第にゆったりした尾根になり、枯れ枝が堆積する
曖昧な広尾根で知らぬうちにP840を過ぎると、下生えのない歩きやすい
登りに変わり三角点の埋められたピーク、サクラグチに到着する。
御所平から眺めた形の良い山とは裏腹に全く展望の無い山だったが、
ピークを越える度に雰囲気が変わる北尾根は変化に富んで飽きる事は
無かった。
雑木に囲まれた山頂から尾根は二分し、どちらに向かってもリボンが
揺れている。 念のためコンパスで確認して左(東)へ雑木を
くぐるとすぐ左手にヌタ場を見る。
やがて雑木と植林を左右に分ける地形となり、起伏の少ない穏やかな
尾根が続くが相変わらず展望はさっぱりで、踏み跡も無いに等しいが
適度な間隔にリボンが揺れてルートに悩む事はなかった。
やがて踏み跡がトラバースと尾根下を斜めに上がるように分かれるが
どちらも同じでサクラグチ東峰に到着となり、本日初めての展望が
待っていた。目前にはうぐい川を挟んで西へ延びるt四日の稜線、
更に田村川を越えて宮指路岳〜仙ヶ岳〜ヨコネ辺り、そして宮指路岳の
奥には一目でわかる鎌ヶ岳〜水沢岳の山並み等が一望できる。
馴染みの薄い方向からの山座同定にたっぷり時間をとって東峰を下り、
ブナの新緑が疎らになった窓から北側を覗くと、水無山、綿向山〜
清水頭、雨乞岳が展望でき、更にうぐい川源流の崩壊地まで来ると、
田村川を隔てて御所平、うぐい川を隔てて鹿の楽園〜能登ヶ峰が
眺められる。
東峰まで展望に恵まれなかった稜線で、これだけ鈴鹿が眺められれば
充分だと割り切って先に向かうと、起伏の少ない明確な稜線がやがて
明らかな登り勾配に変わり薄い藪に囲まれた横谷山に到着するが、
分岐を示すテープやリボンは目立っていたが山頂らしい雰囲気には
乏しかった。
通過点のようなピークで南下する稜線と別れて、滑るように東へ
下ると林道にぶつかり猪足峠となる。小岐須峠方面に向かう登りに
背を向けると、猪足谷に沿って下る猪足林道、更に合流する元越谷林道を経て野洲川に架かる大河原橋までは約4kmの距離だが、どちらも眩しい
新緑に囲まれ、光に溢れた林道歩きだった。
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