記録ID: 4301773
全員に公開
積雪期ピークハント／縦走
槍・穂高・乗鞍
笠ヶ岳・穴毛谷一ノ沢ルート・敗退(日帰り)
2022年05月23日(月) [日帰り]
greenpower
- GPS
- 32:00
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 697m
- 下り
- 691m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:53
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 5:54
7:59
7:59
6分
第1渡渉地点
8:05
8:05
6分
お助け風穴
8:11
8:11
25分
第2渡渉地点
8:36
9:04
17分
穴毛谷出合
9:21
9:28
77分
一ノ沢出合
10:45
10:45
32分
標高1,600m地点
11:17
11:17
17分
一ノ沢出合
11:34
12:00
14分
穴毛谷出合
12:14
12:14
5分
第2渡渉地点
12:19
12:19
5分
お助け風穴
12:24
12:24
18分
第１渡渉地点
12:42
12:42
10分
登山口(笠ヶ岳・双六岳方面)
12:52
12:52
12分
新穂高登山指導センター
13:04
新穂高第3駐車場
| 天候 | 05/23(月) 雨→はれ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
■アクセス→長野自動車道松本IC〜車で約100分。 ■駐車台数→215台(無雪期) ■トイレ→なし。 ■水場→なし。 ■登山ポスト→なし。 ■24時間利用→可能。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■新穂高第3駐車場(1,040m) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 到着→05月22日(月)→23時25分でしたが駐車台数は5台です。 ■新穂高登山指導センター(1,090m) 新穂高第3駐車場から約10分で新穂高登山指導センターに到着です。 トイレ(24時間可能)・自動販売機・公衆電話・登山ポスト(登山届・下山届)があります。 ■登山口(双六岳・笠ヶ岳方面・1,129m) 新穂高登山指導センターから約15分で登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)に到着です。 登山ポストがありますが、新穂高登山指導センターで提出済みです。 ■第1渡渉地点(1,231m) 登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)から約25分で第1渡渉地点に到着です。 1,172m地点から蒲田川の堰堤群が見え始めて第1渡渉地点の橋が現れ、ここを渡ると4〜5基の堰堤を越えて穴毛谷出合に到着しますが、融雪が進み藪こぎと4〜5つの堰堤群を越えるのが厳しいので第2渡渉地点へ向かいます。 ■お助け風穴(1,257m) 第1渡渉地点から約5分でお助け風穴に到着です。 無雪期には岩場の隙間から冷風が出ていますが、積雪期には雪で埋まっています。 開けた場所ですが斜面上部からの雪崩・落石に注意が必要です。 ■第2渡渉地点(1,268m) お助け風穴から約5分で第2渡渉地点に到着です。 2股の分岐点になり左折→治山工事用道路を経由して穴毛谷へ、右折→双六岳へ向かうので道迷いに注意が必要です。 橋を渡るとT字路になり治山工事用道路を左折、正面に見える一ノ沢出合まで進みますが治山工事用道路〜穴毛谷出合まで沢が5つあるので落石に注意が必要です。 左俣林道と治山工事用道路から転落すると蒲田川まで高さ10〜20mあるので注意が必要です。 ■穴毛谷出合(1,341m) 第2渡渉地点から約25分で穴毛谷出合に到着です。 第2渡渉地点は整備がされていますが、穴毛谷出合の200m手前は落石・倒木・藪こぎがあります。 また雪渓が消失して高さ10mの堰堤からの転落に注意が必要です。 ■一ノ沢出合(1,344m) 第2渡渉地点から約20分で一ノ沢出合に到着です。 第2渡渉地点〜一ノ沢出合は雪崩・滑落・落石の危険地帯になり、当日も落石がありました。 一ノ沢出合の周辺は広い台地になり、雪崩と落石が回避できて幕営適地になります。 ここから穴毛谷本谷が見渡せず雪渓や渡渉の判断が難しいので、ザックを置いて対岸へ偵察に向かいます。 雪解け水と前夜の雷雨の増水で渡渉が厳しく穴毛谷の敗退が決定です。 時間が早いので一ノ沢にルート変更しますが渡渉後にデポしたザックにピッケルを忘れた事に気づき、更にコバのない登山靴(冬靴を修理中)にワンタッチ式アイゼンを持ってきてしまい絶望します。 ストックと外れやすいアイゼンで登れる所まで行くと決めて標高1,600mで敗退です。 一ノ沢はアイゼンが効きにくい雪質で1歩進んで2歩下がる雪質になり、無音で落石が発生したりクレバスがたくさんありニノ沢〜七ノ沢も同様な状況と考えられます。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 穴毛谷ルートは標高差→約1,825m、距離→往復12.5km、コースタイム→不明(一般登山道ではない為)になりますが日帰りが可能です(積雪期の好天時の場合・山滑走を除く) 公共交通機関を利用する場合は1つある山小屋は冬季閉鎖中で利用できず、原則テント泊になります。 日帰りで登頂するには天候・体調・装備・気力・長距離を歩ける体力が必要です。 ★登山ポストと罰則 登山ポストは新穂高登山指導センターと登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)の2ヶ所にあり、どちらも登山計画書の用紙と筆記用具が設置されています。 どちらにも登山ポストがありますが、交通の利便性が高い新穂高登山指導センターを利用した方が事故の場合は早い対応が期待できます。 岐阜県の条例により登山届の提出が義務化されています。 登山届を提出したら「届出済証」を携帯します。 登山届を提出しない者、虚偽の提出をした者は5万円以下の過料が科せられます(令和元年から4件の罰則あり) ★水場 地図では、笠ヶ岳山荘と播隆平の2ヶ所に水場があります。 水場の有無は現地で確認しなければ分からず、穴毛谷の本流から3Lの水汲みをします。 行動中に消費する水は1〜2Lあれば十分で、日帰りでも2〜3Lあれば問題ありません。 また新穂高登山指導センターの100m手前の道路脇に湧き水があります(通年→利用可能・写真添付) ★穴毛谷ルートについて 笠ヶ岳ルートは笠新道・クリヤ尾根・広サコ尾根があり、どれも往復20kmを超える長距離です。 穴毛谷ルートは笠ヶ岳への最短ルートですが最も危険な場所です。 核心部と呼べる危険な場所は穴毛谷出合〜穴毛谷本谷の全部です。 穴毛谷は7つの沢と6つの尾根があり、核心部と呼べる危険な場所は穴毛谷出合〜穴毛谷本谷〜稜線までの雪崩・落石・滑落・クレバス・雪渓の崩落に特に注意が必要です。 穴毛谷は滝谷と同様に危険地域に指定されている場所で積雪期は雪崩の巣窟になりますが、穴毛谷本流から雪崩はなく全て両側からの雪崩になります。 谷の横幅が100mある白馬大雪渓や針ノ木雪渓とは異なり、穴毛谷は横幅が50mと狭いです。 雪崩の大きさによっては雪崩が対岸の基部まで到達している場所があり、穴毛谷の中央部は幕営適地にはなりません。 穴毛谷のニノ沢出合より上部で幕営する場合は雪崩の通路を避けた岩場(落石の回避は未知数)の基部が安全です。 また穴毛谷を通過する時間帯が難しく気温が低い日の出前が理想ですが、暗闇では雪崩を確認して回避するのはとても難しいです。 登り→四ノ沢右俣、下り→五ノ沢を計画通り進んでも沢の上部ではピッケルとアイゼンがほとんど効かない雪質だと予測できます。 穴毛谷ルート〜笠ヶ岳までは軽荷・スピード重視・少人数で登ることが登頂できる条件です。 ★駐車場について 通常は深山荘前の新穂高第3駐車場を利用して、蒲田川沿いから新穂高登山指導センターに向かいます。 駐車場は下から下段・中段・上段・最上段があり、日の出前や早朝に出発する人は下段〜中段に駐車すると、出発前の準備で車のエンジンをかけてもあまりうるさくありません。 ★山小屋の営業について 新穂高第3駐車場〜笠ヶ岳ルートには山小屋が1つあります。 笠ヶ岳山荘がありますが冬季閉鎖中で利用できません(営業→7月上旬〜10月下旬) 笠ヶ岳山荘の裏側には冬季非難小屋がありますが、物置き小屋も兼用なので狭いです。 日帰りでも緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ★落石・デブリ・倒木について 山小屋の営業が始まっていないので、左俣林道の雪は減りましたが荒れた登山道になります。 また重い雪を被っていた太い枝が皮一枚の状態でぶら下がっていて落ちる場面や倒木があり、ヘルメットの着用が必須です。 穴毛谷出合まで左俣林道〜治山工事用道路の樹林帯が続き、日の出の後もほとんど陽が当たらず日の出と日の入り1時間前にはとても暗くなります。 ★天候や服装について 残雪期は降雪による交通規制や登山口までのルート・登山ルートに注意が必要です。 同時に大雨注意報・雷注意報・土砂災害警報にも注意が必要です。 穴毛谷二ノ沢出合から雪があり標高2,000m以上では冬山装備が必要になり防水・防寒対策をしてザックカバー・ゲイターがあると快適です。 当日は気温13℃〜22℃あり、標高2,000m以下は暖かいですが気温の温暖差が激しく雪の状態が大きく変化する時期なので装備や服装に注意して登山の変更や中止を検討して下さい。 ★融雪・雪崩・地震について 03月中旬から急激に気温が上がり雪解けが進み、北アルプスの山沿いでは融雪・雪崩注意報が発令されています。 デブリや危険箇所は時系列に写真を添付するので、これから同ルートへ入山する場合は雪崩・落石・滑落・クレバス・雪渓の崩落・地震に特に注意が必要です。 ★マーキングについて 残雪期の穴毛谷ルートには看板・道標・ピンクテープがほとんど無く、渡渉・全層雪崩・雪渓の崩落でルートファインディング能力が必要です。 穴毛谷出合からは雪渓の状況によって登下降する沢や尾根を判断しますが、実際には行ってみなければ状況が分かりません。 ★積雪量について 国道158号線の車道には雪がなく、ノーマルタイヤでも大丈夫な状況です(降雪予報の場合は除く) 登山口(左俣林道)〜ニノ沢出合まで雪はなく渡渉があります。 一ノ沢(標高1,600mまで)は深さ2〜3mの雪渓があり、クレバスや雪渓の下に流れる水の音が聞こえるので転落に注意が必要です。 ★新穂高第3駐車場まで国道158号線と県道475号線の自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また大雨による林道の崩落・通行止め・雨量規制・台風・地震による交通規制に注意しましょう。 05/22(日)の22時〜24時まで雷雨で雨量規制になる位の激しい雨が降り土砂崩れを心配しました。 翌朝06時まで雨が降り穴毛谷の増水で渡渉が厳しいと判断しながら登山開始です。 ★新穂高第3駐車場〜一ノ沢では、スマートフォンの電波が常に入りました(時期・天候・機種による) 寒さや高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリーが必要です。 新穂高登山指導センター〜穴毛谷出合は直線距離で2〜3kmと近く電波状況は良好です。 ★新穂高第3駐車場〜穴毛谷〜一ノ沢では当日の登山者は0名になり、残雪期ではほぼすれ違いがありません。 日照時間が長くなりましたが、装備と服装が重要です。 特に単独登山者の場合はセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメットとストックは全行程の往復で使用しました。 チェーンスパイク・ピッケル2本・12本爪アイゼン・赤旗90cm10本は携帯しましたが使用しませんでした。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★残雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。 また登山道や踏み跡が降雪や風の影響で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープや赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・距離・気温・天候・風速・積雪量・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルートや歩行時間は参考程度にして下さい。 ★コロナ禍なので、登山の前後には店舗に原則立ち寄らず、食事もテイクアウトや車内で済ませ限りなく人との接触を避けましょう。 マスク・除菌シート・除菌スプレーを携帯して健康第一に努めましょう。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。 こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 特に雪山でシリセードをした時に外付けした荷物を落とす登山者が多いです。 ★登山では、食事(行動食)・水作り(水汲み)・トイレ・着替え・装備の着脱など面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落・雪崩など危険回避に神経を使いましょう。 ★コロナ禍で多くの山小屋が閉鎖しています。 登頂できても山バッジの購入ができず困ります。 笠ヶ岳の山バッジの購入は7月(山小屋の営業)まで待ちましょう。 ★新穂高第3駐車場〜笠ヶ岳ではトイレが1つあります。新穂高登山指導センターのトイレを過ぎると原則トイレはないので必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★緊急時の連絡先 �〜�難の場合→大町警察署→0261-22-0110(長野) �∩�難の場合→高山警察署→0577-32-0110(岐阜) �Ｅ仍鎧愼灰札鵐拭滋�0578-89-3610(月曜〜日曜08:30〜17:15) ★積雪量が多いので強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下(雪目)による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラス・ゴーグルがあると便利です。 ★新穂高第3駐車場→07時10分に気温13℃、一ノ沢→09時23分に気温19℃、標高1,600m→10時45分に気温15℃、新穂高第3駐車場→13時04分に気温22℃です。 気温の温度差が大きく紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→04時28分、日の入り→19時07分と活動時間は長くなりましたが、日の出と日の入り1時間前にはヘッドライトが必要です(ルートは樹林帯が長く日陰が多いため) ★穴毛谷は7本の沢と7本の尾根があり滑落・落石・雪崩エリアです。 気温が氷点下にならず緩い雪の急登を登り、下山時にはアイゼンとピッケルが効きにくい状況になり危険度が高まります。 単独行なので風の音・水が流れる音・荒い呼吸・雪を踏む音しか聞こえません。 落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★今回の山行の危険箇所 �〃衞喘�の雪崩・落石・滑落・クレバス・雪渓の崩落。 ��穴毛谷(一ノ沢〜ニノ沢)の渡渉。 ※穴毛谷出合からは全て危険です。 ★熊よけ銃(火薬銃)について 冬眠明けの熊が活発に活動する時期になり、熊除けスプレーの購入を検討していましたが1万円前後する価格と至近距離からのスプレー噴射(風下では不利)に不安を感じました。 そこでホームセンターで販売している音追いピストルを購入して穴毛谷で試し打ちしました。 メリットは1,000円の低価格と軽さと扱いやすいさ(引き金を引くだけ)です。 一度に8発の火薬が打てて狭い穴毛谷では音が反響して効果は期待できます。 デメリットは火薬銃なので水濡れ厳禁、軽いので耐久性に課題がありますが安いので気軽に購入ができます。 最大の問題点は火薬銃なので火薬類・銃砲・狩猟の法律に抵触しないかが問題です。 特に雪山ではピッケル・アイゼン・ナイフ・包丁など携帯する場面が多くありますが、危険物と見なされる事も多く警察官個人の裁量に判断されます。 例えば刃渡り6cm以上のナイフであれば銃刀法違反で、6cm未満の十徳ナイフでも軽犯罪法違反で連行される可能性があります。 警察官の得点稼ぎで職務質問されてはたまりません。 地元の警察署に所持の相談をしましたが明確な回答は20年以上経ってもありません。 特に公共交通機関で移動する場合は携帯方法や盗難に注意して、火薬銃は他人から見えないように携帯しましょう。登山をしない人から警察に通報されたら登山が台無しになります。 最後に火薬銃の使用については慣れと注意が必要です。 突然熊と鉢合わせた時にすぐ利き手で持てる場所に携帯する事と火薬を濡らさない事です。太腿に巻くガンホルダーがベストな選択だと思います。 火薬銃を撃つ場合は周囲の登山者の有無に注意が必要です。特に登山者の団体や岩場・鎖場では火薬銃の音に驚いて怪我をする危険性があります。 ★安房峠について(07月末→通行止め) 釜トンネルから新穂高口に向かうには安房トンネル(有料)を通行する必要があります。 旧道の安房峠は04/15(金)に1号〜11号カーブまで通行可能ですが、11号カーブ〜平湯バスターミナルは5月下旬に冬季通行規制解除になります。 しかし岐阜県側の災害の為に規制解除後も引き続き全面通行止めになり、2022年07月末に解除予定です。 ★幕営適地について 穴毛谷本谷に進入してからは7本の沢と6本の尾根があり、幕営適地の見極めが非常に困難です。 緑ノ笠や笠ヶ岳山荘が安全ですが、そこまで上がれない場合は雪崩・落雪・雪渓に注意して幕営適地を見つける必要があります。 幕営適地は今後の雪解け状況によって大きく変化します。 ★今回の山行の誤算 前日に第4尾根からの登頂記録があり穴毛谷から笠ヶ岳の期待が高まりましたが、新穂高口の到着前に激しい雷雨になり国道158号線の土砂崩れを心配しました。 翌朝06時まで雨が降りましたが徐々に天候が回復、穴毛谷の増水による渡渉と雪渓の崩落が心配ですが行ってみなければ状況が分かりません。 3月と4月に比べて雪のない左俣林道を快適に進み穴毛谷出合に到着しました。前日の記録ではニノ沢〜三ノ沢まで雪渓が消失しているので何度か渡渉が必要になり、20kmのザックをデポして偵察に向かいます。 雪解け水と前夜の雷雨による増水で穴毛谷ルートを断念して、雪のある一ノ沢にルート変更します。 しかしデポしたザックにピッケルを忘れてしまい、更に登山靴に合わないアイゼンを持ってきてしまい絶望します。 登山靴に合わないアイゼンなので穴毛谷下部の渡渉を越えられたとしても笠ヶ岳の登頂は出来ず、登れる所まで一ノ沢を登り北アルプスを望める標高1,600m地点で敗退して下山します。 天候と忘れ物による失態が招いた大きな反省点が残る山行になり、増水時の渡渉は危険だと改めて感じました。 対岸の滝谷と同様に危険地域に指定されている穴毛谷は危険な場所なので、最大限の準備をしても危険を回避する事が難しいので興味本位で行く場所ではありません。 ★新穂高第三駐車場の10km圏内はガソリンスタンドやコンビニがなく、とても不便なエリアです。 また、場所によって車中泊の禁止や火気厳禁など禁止事項がありますので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で笠ヶ岳を楽しんでください。 |
| その他周辺情報 | ■新穂高温泉・深山荘 ■営業時間→(露天風呂)09:00〜21:00 →(内風呂)12:00〜15:00 ■休館日→不定休(要確認) ■料金→(露天風呂)大人500円、小人300円。 →(内風呂)大人700円、小人500円。 ■マスクの着用義務あり。 |
写真
拍手
新穂高登山指導センター！(1,090m)
※1つ目の登山ポストあり。
※1つ目の登山ポストあり。
登山口！(笠ヶ岳・双六岳方面・1,129m)
※2つ目の登山ポストあり。
※2つ目の登山ポストあり。
左俣林道の落石注意！(1,158m)
※撮影日→2022年03月28(月)
※撮影日→2022年03月28(月)
雪深い左俣林道！(1,172m)
※撮影日→2022年03月28(月)
※撮影日→2022年03月28(月)
第1渡渉地点！(1,226m)
※藪こぎと堰堤越えがあるので第2渡渉地点へ向かう。
※藪こぎと堰堤越えがあるので第2渡渉地点へ向かう。
お助け風穴！(1,257m)
※撮影日→2022年03月28(月)
※撮影日→2022年03月28(月)
治山工事用道路の崩落地！(1,265m)
※撮影日→2022年03月28(月)
※撮影日→2022年03月28(月)
雪深い一ノ沢と治山工事用道路！(1,292m)
※撮影日→2022年03月28(月)
※撮影日→2022年03月28(月)
未整備の治山工事用道路！(1,321m)
※穴毛谷出合の200m手前から藪こぎ・落石・倒木あり。
※穴毛谷出合の200m手前から藪こぎ・落石・倒木あり。
倒木と落石！(1,325m)
※治山工事用道路には5つの沢があり落石に注意。
※治山工事用道路には5つの沢があり落石に注意。
穴毛谷の手前の崩落地！(1,335m)
※左側は高さ10mの堰堤で転落注意。
※左側は高さ10mの堰堤で転落注意。
雪深い穴毛谷出合！(1,344m)
※撮影日→2022年03月28(月)
※撮影日→2022年03月28(月)
■※渡渉地点！(1,341m)
※飛び石で渡渉、左側の浅瀬(高さ10m)からの転落注意。
※飛び石で渡渉、左側の浅瀬(高さ10m)からの転落注意。
ビバーク適地の巨岩！(1,361m)
※渡渉後にピッケルを忘れる失態。
※渡渉後にピッケルを忘れる失態。
積雪期のビバーク適地の巨岩！(1,361m)
※撮影日→2022年03月28(月)
※撮影日→2022年03月28(月)
雪深い穴毛谷本谷！(1,361
m)
※撮影日→2022年03月28(月)
m)
※撮影日→2022年03月28(月)
雪深い一ノ沢！(1,344m)
※撮影日→2022年03月28(月)
※撮影日→2022年03月28(月)
アイゼンと登山靴の不一致！(1,326m)
※コバのない登山靴とワンタッチ式アイゼン。
※コバのない登山靴とワンタッチ式アイゼン。
左→南岳〜大キレット〜北穂高岳〜滝谷〜涸沢岳〜白出沢〜奥穂高岳〜ジャンダルム〜西穂高岳！(1,467m)
左→槍ヶ岳〜大喰岳〜中岳〜南岳〜大キレット〜北穂高岳！(1,467m)
治山工事用道路のガレ沢！(1,268m)
※治山工事用道路に5つのガレ沢があり落石に注意。
※治山工事用道路に5つのガレ沢があり落石に注意。
お助け風穴(1,257m)を通過！
※汗冷えしている身体には寒い。
※汗冷えしている身体には寒い。
左俣林道から眺める笠ヶ岳(中央)と緑ノ笠！(左・1,182m)
装備
| 個人装備 |
ダウンジャケット
12本爪アイゼン
ピッケル(45cm)2本
ヘルメット
バラクラバ
ゴーグル
ストック
サングラス
LED投光器(1000ルーメン)
ベースレイヤー(上下)
ハードシェル(上下)
ゲイター
ツェルト
温度計
モバイルバッテリー10000mAh3ケ
乾電池
風速計
手袋
手袋(予備)
長袖シャツ
インナーシャツ
靴下(冬用)2足
インナーソックス
アタックザック12L
ちり紙
携帯トイレ
地図登山計画書(控)
ヘッドランプ2ケ
熊鈴
地図
腕時計
塩あめ5ケ
ドライフルーツ50g
ゼリー飲料2ケ
わらび餅50g2ケ
粉末アミノ酸3本
ちくわ115g
パン2ケ
おにぎり2ケ
ザック65L
スマートフォン2台
筆記用具
プラティパス(水2L＋1L)
登山靴(冬靴)
ペットボトル(水0.5L)
マスク
ゴミ袋
現金
腰コルセット
ココヘリGPS端末
スコップ
竹ペグ
ペグ
赤旗90cm10本
テントマット
テントシューズ
寝袋
テントシート
メスティン
ガスコンロ
ガス缶
ライター
コーヒーフィルター4枚
ハンバーグ70g2ケ
みそ汁
パスタソース
パスタ250g
割りばし
鍋敷き
カップ麺
日焼け止めクリーム
リップクリーム
エア枕
干し芋80g
ソーセージ(小)1本
着替え(下着・長袖シャツ)
合羽(上下)
カップスープ2袋
帽子
シュラフカバー
ジョーゴ
チェーンスパイク
熊よけ銃
コーラ0.5L
白米180g
中華丼の素240g
|
|---|---|
| 備考 | �〜�水時の渡渉に注意。 �∨困貶�に注意(アイゼンとピッケル) |
感想
【2022年/笠ヶ岳・穴毛谷一ノ沢ルート・敗退(日帰り)】
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■2022年05月22日(日) はれ/雷雨/雨
※笠ヶ岳・穴毛谷一ノ沢ルート
実家 20:37 20℃ 1,000m はれ
新穂高第3駐車場 23:25 19℃ 1,040m 雨
消灯 00:35〜06:00
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■2022年05月23(月) 雨/はれ
※笠ヶ岳・穴毛谷一ノ沢ルート 登り
起床 06:00 雨
着替え・荷作り・朝食 06:00〜07:10
新穂高第3駐車場 07:10 13℃ 1,040m はれ
登山指導センター 07:21 14℃ 1,090m
登山口(左俣林道) 07:36 13℃ 1,129m
第1渡渉地点 07:59 12℃ 1,231m
お助け風穴 08:05 11℃ 1,257m
第2渡渉地点 08:11 14℃ 1,268m
穴毛谷出合 08:36〜09:04 16℃ 1,344m
一ノ沢出合 09:21〜28 19℃ 1,326m
標高1,600m地点 10:45 15℃ 1,600m
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■2022年05月23日(月) はれ
※笠ヶ岳・穴毛谷一ノ沢ルート 下り
標高1,600m地点 10:45 15℃ 1,600m
一ノ沢出合 11:17 18℃ 1,326m
穴毛谷出合 11:34 22℃ 1,344m
昼食 11:34〜12:00
第2渡渉地点 12:14 20℃ 1,268m
お助け風穴 12:19 20℃ 1,257m
第1渡渉地点 12:24 20℃ 1,231m
登山口(左俣林道) 12:42 18℃ 1,129m
登山指導センター 12:52 20℃ 1,090m
新穂高第3駐車場 13:04 22℃ 1,040m
着替え 13:04〜13:10
実家 13:10〜15:57 21℃ 1,000m
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■3月と4月の敗退から3度目の穴毛谷。
融雪が進み行かなければルートは不明。
この時期は雪崩・落石・滑落に注意しながら
雪渓の崩落とクレバスが更に追加される。
前穂高岳ダイレクトルンゼと比較すると
やはり狭い穴毛谷は桁違いの怖さがある。
稜線直下の急登はWピッケルで安心なので
日帰りも可能だけれど急ぐ必要はない。
山肌に雪がある時期はゆっくりしたい。
今回も登りより下りが遥かに危険なので
前回のようにルートミスは避けたい。
ここに通い続ければレベルupが可能。
しかし、穴毛谷ルートは呆気なく終了。
前夜の激しい雷雨で増水した穴毛谷で
渡渉が厳しく右往左往して敗退決定。
それも視野に入れて一ノ沢にルート変更。
対岸にデポしたザックにピッケルを忘れて
登山靴に合わないアイゼンでゲーム終了。
仕方がないので無理のない範囲で登る。
北アルプスが見渡せる標高1,600mまで登り
落石地獄の一ノ沢を下降して下山となる。
昨夜の雨が稜線では雪になり綺麗な演出。
雪があっても無くても通いたい穴毛谷。
再び穴毛谷にチャンスはあるだろうか？
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■体重→64.0kg 荷物→20kg
日の出→04:28 日の入り→19:07
移動距離→9.4km(片道→4.7km)
移動時間→04時間53(合計)
(登り→03時間00分・下り→01時間53分)
休憩時間→01時間01分
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