表妙義、白雲山〜鷹返し〜中間道
- GPS
- 09:07
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,773m
- 下り
- 1,775m
コースタイム
07:20 妙義神社登山口
08:00 大ノ字
08:11 辻
08:55 見晴
10:42 相馬岳 山頂
11:26 堀切
12:58 鷹返しピーク
13:37 第四石門方面への下山分岐
13:58 大砲岩分岐
15:48 妙義神社
16:14 登山者用駐車場
天候 | 春霞の晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
辻から、白雲山〜金洞山稜線、そこからの下山路、いちいち数えていられないくらい危険箇所が非常に多い。鎖、ロープのある箇所はもちろん、なくても、非常に傾斜のある岩、木の根(の浮いた箇所)、ザレ場、一歩間違えれば命を失います。 落ち葉で岩が隠れていたり、断崖の脇の木の根でもっているようなところで、踏むとちょっと空ろな音がするようなところもあり。 |
写真
感想
南関東は天気があまり良くないらしいので、浅間、赤城、榛名に行くといつもギザギザで非常に気になっていた妙義山に行ってみることしました。岩場の経験にもなると思ったので。
結論からいうと、経験どころか、本番でした(^^; 要所要所に鎖はあるといっても、岩場の難易度、高度感、急斜面のザレ場など、危険箇所でいっぱい。特に鷹返しピーク前後の岩場は、非常に強烈なものがあります。「北アルプスの岩場を通ったことがある」程度だと、途方にくれることになるかも?
道の駅みょうぎからちょっと離れたところに、登山者用駐車場があります。階段でつながってますが、大した距離ではありません(でも帰りは疲れてて結構大変w)。妙義神社は、杉の大木が多い、とても雰囲気のあるところです。神社の右手裏から、大ノ字への登山道に入ります。
急坂を登っていくと、すぐに岩岩しくなってきて、ちょっとした鎖場なども。ほどなく大ノ字。大ノ字は岩場の上にあります。鎖、ステップあり。ここから仰ぎ見る白雲山は、一体この先どこから登っていくのか、さっぱり分からないほど険しい姿です(^^;
奥の院は、暗いちょっとおどろおどろしい雰囲気です。祠の右の岩場から、本格的な上級者コース。岩が湿っているので、すべりやすく、注意が必要。しばらく行くと尾根に出て、明るい雰囲気に。
見晴で稜線に出て、一気に北側の展望が開けます。眼下の妙義山塊の印象は、とても日本とは思えないような奇観です。
ここから、本格的なギザギザの稜線歩き。すぐ脇が絶壁で切り落ちた細い登山道、岩場も頻出します。ちょっとつまずいたり、ふらっとしただけで、人生オワタとなりますね(^^; 大のぞきからの下りの岩場は、足がかりがあまりないので、懸垂下降っぽくいくのが良いです。
この後、道なりに、稜線を離れて山腹をトラバースして進むと、立ち入り禁止のロープを乗り越えて、天狗岳直前で稜線に復帰し、道に合流。天狗岳山頂に行くと、今来た方が「<相馬岳」となった道標があり、???状態。多分復帰した時に右手に下っていた道が進む道だろうと思い、そちらに戻りました(結局こちらが正しい)。後続の登山者も、同じ道を来ていて、ちょっと困っていました。稜線沿いの道には気付かなかったけれども、どこかにあったのか? でも、他のヤマレコの最近の記録(見晴から相馬岳に向かう方向)でも、トラバース道を通っている方が多いようです。逆向きならトラバース道には入らず稜線沿いにそのまま進むでしょう。これは何らかのワナでしょうかw
相馬岳からの下りは、急斜面でザレていて、岩も崩れやすく、特に人が多い時は落石に要注意かも。鎖場より、こういうほうがやっかいかもですね。白雲山と金洞山の間のバラ尾根は小さな上り下りも多く、疲れます。
鷹返しの岩場は、足がかりが少なく、鎖に頼りきって腕の力で無理やり登らなければならない箇所があり、嫌な感じです。特にハシゴの前後の岩場は、ちょっと困りました(^^;(その上は高度感はすごいけれど、まだ登りやすい)
鷹返しのピークから下るルンゼ状の岩場も、かなりいやらしいですね。登りより、こっちのほうが嫌かも。
東岳直前から、石門群に下ります。最初の鎖場のあとは、ずっとロープ付の急な下り。あとは関東ふれあいの道(中間道)を妙義神社まで行きます。長い鉄の階段などもありますが、団体登山なども多いです。ただ、時々登り返しもあり、疲れきりました(^^;
途中おみやげ屋に寄り、道の駅でさくらソフト(おいしかった!)を食べて、駐車場に戻りました。
その後の関越は、やっぱり最後に渋滞しましたw
自分には刺激的なルートでした。
痩せた稜線は両脇がほぼ垂直の岩壁。
道の先に×印が現れたかと思うと直上の崖に○印。
そして高度感たっぷりの鎖場の連続。必死に岩を掴んで、岩の割れ目に指を掛けて、全身で岩に張り付いて・・・ほんと無我夢中でした。
<奥の院右手の鎖場>
妙義山の洗礼を受けるかのような岩壁。最初の一足目は良かったけど、二足目で調度良い足場がなく、高すぎる足場にやっと足先を掛けることができても体重をかけられないという場面に早くも差し掛かかり、これは自分には無理かな?と冷汗。足先でダメならと、膝で体を持ち上げて上の岩を掴んだら後は登って行けました。その後の岩場も格好は二の次で、膝、肘、身体中を使ってがむしゃらに岩によじ登って行った感じです。
<大のぞき>
足の引っ掛かりが少なく、懸垂下降のような感じで降りました。
<鷹戻し>
1つ目の鎖場・・・上方のハングした岩の部分で、岩の割れ目に入った鎖を引き上げながら、次の一歩が怖くてなかなか踏み出せないという事態に。十数秒悩んで、一歩踏み出したら何の事は無く登れた。案ずるより云々でした。
ハシゴ・・・下を見ると足がすくんでしまうのでハシゴの間から覗く苔を観察しながら登りました。
2つ目の鎖場・・・高度感がすごくて緊張。登り始めは靴の引っかかる足場がほとんどなく、腕の力頼みで途中まで登るとさらに上にしばらく続く鎖場が見え、もし次に足場が確保できなければ、腕力もなくなって落ちるしかない状況になるため、一旦降りて作戦を練り直す。足下は数十メートルの絶壁。怖くて仕方ないがここまで来ると戻れないので行くしかない。再挑戦。前半腕力で身体を持ち上げてどうにか最初の足場を見つけて一息つく。3つ目は無我夢中で覚えていません。
鷹戻しの頭・・・そこから先の道が見当たらず、ここしかないという岩壁を降り始めましたが、鎖が着いていないのが不思議なくらいの岩壁でした。岩を掴みながら何とか降りたら登山道が見え、間違えて岩壁を降りてきたことに気づきました。
ルンゼ25m2段の鎖場の下り・・・この頃は疲れ果てていたのと、鷹戻しを登り切ったことで安心していたこともあり、この下りの困難さを冷静に判断出来ませんでした。ただ、足場が確保できても、鎖を力いっぱい握っていないと落ちてしまうような場所でした。それでも、下にテラスがあるだけで鷹戻しと比べて安心感が違いました。
途中で出会ったご夫婦と思われるお二人に励まされ、アドバイスをいただき、そのおかげで鷹戻しを登るにあたって力を頂きました。ルンゼの手前でふと振り返ると、鷹戻しの頭から手を振って下さる姿が・・・!嬉しくて手を振り返しました。
グリップにゴムを使った手袋をしていたら、鎖で体重を支えて降りるとき鎖に巻き込まれるように捩れ、最後の鎖場で破れてしまいました。装備はちゃんとしなければいけません。。。
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