比良山/八雲ヶ原・広谷まで@滝をめぐって花を撮る
- GPS
- 06:40
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 948m
- 下り
- 952m
コースタイム
- 山行
- 5:11
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 6:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2月からしばらく比良に行っていない。
とりあえずイン谷口に車を走らせる。
昨年見かけたイチヤクソウにはちょっと時期が早いかもしれないけれど、最近滝にも行ってないので、神爾谷コースを登ることにします。
歩き始めてすぐにカマブロ洞。5m弱の小滝。地図には表記されていないけれど、昔は入口に名称を記したプレートがありました。それがなくなって数十年経ちますが、その割には皆さんカマブロ洞をご存知の方が多いですね。滝マニアさんたちのHPを見られているのでしょうか。もしかしたら廃れかけたこの名称を忘れ去られないようにしているのに、わたしが一役買っているのかもしれないんです。
以前、わたしが管理している「日本の滝データベース」にこの滝を、間違って「カマブロ滝」と表記して登録していた時期がありました。確かにその時には、HP上でカマブロ滝と書かれている方が多かったように思います。本でもカマブロ滝と紹介されているものもありました。
その後、「カマブロ洞」と訂正して以来、それに比例して徐々にカマブロ洞と表記されるものが多くなったように思います。勝手な思い込みかも知れないけれど......
やっぱりきょうもカマブロ洞さんにご挨拶なしではここを通れません。
こんにちはお久しぶりです。
でも実はカマブロ洞はこの小滝を指しているのではないかもしれないという事実があります。この滝のすぐ上にも小滝があって、そこは岩が覆い被さり半洞窟状地形になっています。「洞(うろ)」というに相応しい場所です。こちらが本当のカマブロ洞かもしれないし、下の滝と併せて総称としてカマブロ洞と言うのかもしれません。
この名称は「窯洞(うろ)」という名前が音便変化したという説があります。この洞で炭焼きしていたというのでしょうか。カマブロのブロはウロが変化したもののようです。そうすると窯洞洞と重複することになってしまいます。
それともう一つ別説を聞いたこともあります。「釜狼(かまろう)」がやはり音便変化したというもの。この意味はよくわかりませんが、昔は字名であったとも聞きます。それならばこちらが正解かも知れません。
地名にはこのように音便変化したり当て字を使うなど、元の地名やその意味から変化して現在の名称、文字が一般化して定着しているものが多くあります。
「カマブロ洞」、この響きがよく、ちょっと滑稽にも思えるこの名称は、わたしも好きであるし、今後もこの名称が廃れないようにこの名を記し続けていきたいと思います。
さてさて、少し登って今度は神爾滝雄滝にもご挨拶。
ここ神爾谷は神璽谷と書かれている地図もあります。どちらが正しいというのは特にないようです。どちらでもいい。わたしはずっと国土地理院地図に従って「神爾」と表記していていますが。
神爾とは......
あっ...またうんちく傾けてしまいそうになりました。何も知識をひけらかそうというわけではないのですが......
ちなみによく「うんちく垂れる」って言いますが、これは間違った使い方らしいです。
あっ...この「ちなみに」がよくありませんね。反省反省です。
きょうはのんびり花を探しながら歩きます。春も終わりに近づき、咲く花たちの種類が少なくなるのかなぁと思っていたのですが、案外ありますね。でも小さな花が多い。きょうはこのような花たちにも気を向けながら、気ままな山旅です。
新緑の中、岩を喰む水音を聞きつつ、咲く花たちに話しかけながら.....
谷の詰めにあるイワカガミの大群落はもうほとんどが花を落としていますが、咲残りがまだたくさんあります。どちらかというと白花のものが多く残っているような気もします。
アカモノも終盤ですが、こちらもまだ花盛りの綺麗なものもたくさんあります。
北比良峠では昨年見かけたアレを探しますが全く見当たらずでした。でも大きなマムシグサが数家族、それぞれまるで花束のように寄り添って咲いているのを見つけました。
さて、きょうはこのあとどこを歩こうか。考えつつまずは八雲ヶ原へ下ります。途中の小谷で昨年遊んでくれたアカハラくん、今年もいないかなと探しますが見かけません。タツナミソウも時期が早かったようです。
湿原の木道は訪れる度に傷みが激しくなり、もう通ることはできません。
モウセンゴケの花やモリアオガエルの卵の時期にもまだ早かったようです。
八雲ヶ原ではあまり収穫はなかったので、広谷方面に行くことにします。その途中に昔イチヨウランらしき花を見かけたことがあったので、もしかしてと途中道を外れて探します。でも30年ほど前の話ですからもうないですよね。
なんか昔の話ばっかり。昔はよかったとは特に思いませんが、今とは随分違いましたから。まだまだ懐古しながら山を歩くという心境でもありませんしね。今、きょうの山歩きを楽しみます。
広谷で昼ごはん。いつもはスーパーSディで49円で売られているおにぎりを買うのですが、きょうは奮発してコンビニで一番高いおにぎりを買っていたのでお昼が楽しみでした。
なのでおにぎりが一番美味しく食べられそうないい場所で食べようと。きょうは暑いし新緑下の谷間の涼しいところがいい、また人のいないところがいい、そう思って八雲ヶ原ではなく広谷に来ました。
まずは焼き鮭の腹身おにぎり。確かに49円とは違います。美味い。いたく感激してしまいました。しかしこともあろうか、2口目を食べようとした時、その鮭の腹身がおにぎり本体から分離。ああっっ...と思う間もなく落下し始め、スローモーションを見るかのように小石の上に着地。あああっっっ...ぅ、ショックです。......沢の水で洗って食べましたけどね。なんか味が薄くなってしまって......
気を取り直して2つ目のおにぎり(具はなんだったけなぁ、2日経ったら忘れてしまっています...高級おにぎりなのに値打ちないですね...ま高級と言っても200円ほどですけどね)。こちらは1個目の二の舞はゴメンと細心の注意を払いながらパクつきました。そしたらね、今度は5〜6人のグループがおしゃべりしながらやってこられたんです。おにぎりを一番美味しくいただけるところはどこかなと、色々場所を思い悩んで、そしてこの素晴らしい場所を一人で独占して、そして1個目の失敗もあって2つ目に期待を膨らませつつ......えらくたいそうになってきてしまいました。そんな2つ目を食べているところにやってこられて、わたしのすぐ先で休憩されたんです。おにぎりを食べるのに集中できなくなっちゃったんですよね。ぼくとおにぎりの大切な時間を返してください〜、なんてね......(5〜6人のグループの方ゴメンなさい。私の勝手な妄想に近い誇張表現ですのでお許しください)
2つ目のおにぎりは無事に食べ終わって、時計を見ると11時20分。さてどうしようか。ここまできたらやっぱり武奈ヶ岳かなぁ。でもきょうは4時に家に戻りたい。
東稜を登ると30分で武奈ヶ岳まで行けます。でもきょうはせかせかと歩く気分でもないし、山頂は陽を遮るものがないから暑そう。人も多そうです。......やめときます。
ならば金糞峠からサラサドウダンを見ながら堂満岳に登ってから下りようか。
そんなわけで、中途半端に広谷で折り返しです。
途中、望武(ぼうふ)小屋跡地はどうなっているのだろうかと寄り道します。望武の名の通り以前はここからは武奈ヶ岳を望むことができたのですが、今は木々が大きく成長しほぼ見えなくなっていました。
八雲ヶ原までの間も、ホオノキに立ち寄ったり、咲いているツクバネソウはないかと探しながら歩いたため結構時間がかかりました。
八雲ヶ原からは奥の深谷沿いに金糞峠を目指しますが、再度時計を見ると堂満岳に行く時間もなさそうではないですか。それならば谷沿いの道はやめて尾根に乗ってサラサドウダンやシロヤシオの花を探そうと思い、ルートを外れて小谷を登ります。
この谷では大きなスギを期待したのですが、目を引くようなものはなく、他にも特に見るものもないまま尾根に出てしまいました。
その後尾根を南下、サラサドウダンはあるにはあるのですが、高い場所に多くあまり写真に撮れないのが残念です。またシロヤシオは全般に終盤で、多くは花を落としていて、咲いていても色が変わりつつある状態。ちょっと期待はずれでした。
金糞峠で休憩して正面谷を下ります。もちろん途中、金糞滝、隠れ滝にご挨拶するために寄り道することは忘れません。
ジャケツイバラ・・・タンヤマ谷に初めて登った時から下流域に生えていました。
だから20年位前でしょうか・・今は比良川の下流域にも沢山見られます。
勿論タンヤマ谷にもあります。 比良山系で「ああ有るな・・」と思ったのはこの二カ所です。
他にもあるのかも知れません・・😊🤚
最近は毎週欠かさず山に登られてますね・・😃
今しか無いと思い始められたのでしょうか。😁👍
ジャケツイバラはあったのですね。花の咲く時期に通らなかっただけですね。でも初めて見たのでビックリしました。そして近づきすぎたのでいっぱい引っ掻かれてしまいました。
きのうはのんびりしすぎて広谷で引き返し、たまにはこんな山行もいいかも。そしてこう言う山行も今後増えるかもしれません。ちょっとよじ登りができないので。
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