初夏のイブネ【オゾ谷から南尾根で周回】


- GPS
- 10:25
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 996m
- 下り
- 994m
コースタイム
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 2:11
- 合計
- 10:20
天候 | 風が心地良い快晴 【気温】 駐車場:18℃ クラシ:19℃ 下重谷出合:22℃ 根の平峠:26℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
伊勢谷、タケ谷、神崎川など数回の徒渉が必要になる今回のコース、
先日の雨の影響を心配しながら伊勢谷に入ると、水量から推測すると
徒渉に困るほどではなさそうだ。
コイワカガミもタニウツギも見ないまま到着した根の平峠ですでに
20℃近くまで上がり暑い日になりそうだが、草原から望むクラシや
雨乞岳はすこぶる鮮明だ。
上高地への踏み跡を見送り、渡ったタケ谷の右岸から神崎川の水辺に
降りると、流石に飛び石伝いで徒渉できる流れではなかった。
靴から草履に替える者、裸足になる者、ビニール袋を履く者と
思い思いの準備で浅瀬を選んで30cmほどの水を左岸へ渡る。
左岸の高みに絡んだ道が徐々に流れに近づき、クラシ谷そしてオゾ谷を
横切り小さな台地に上がると「オゾ谷出合」の道標が立ち、擦れた手書き
のプレートや大岩の赤ペンキがワサビ峠の分岐を教えてくれる。
大岩の裏から頼りない踏み跡を追って右手の山腹へ上がり、5年ぶりに
オゾ谷からワサビ峠を目指す。
高捲きから徐々に谷側に近づくと、しばらくして斜面がゆったりと広がり
石積みが残る大蔵鉱山跡に出るとやがて高捲きも終わり、沢筋をしばらく
進むと三股になり、左股:クラシ、右股:ワサビ峠を示す新しい道標に
従って右股へ入る。
途中で左岸へ移った後、伏流に変わった二股を左股へ入ると急斜面に
お助けロープが現れ、頭上に高岩のピークが覗ける頃、一段と傾斜を
増した谷を左に横切りトラバース気味に山腹に絡むとゆったりした
鞍部に出て、ワサビ峠に到着する。
南からオゾ谷、北からワサビ谷、東から高岩の各コースが峠で集まり、
クラシに向かうクラシ北尾根はマイナールートながら変化に富んで
楽しい尾根だ。
まろやかな尾根筋がやがて痩せ尾根に変わり、岩稜帯を攀じると厳しい
尾根が続く核心部にさしかかる。
狭いスタンスを慎重に踏んで高度を稼ぎ、石楠花の密生するエリアに
来るといよいよジャンダルムへの登りだ。
僅かに得られるスタンスを強引に攀じて素晴らしい眺望が得られるTOPを越え、北尾根の肩に突き上げるような最後の急斜面を登りきると、
足元に笹の下生えが現れ、美しいブナの林となってクラシ北尾根から
クラシの台地に合流する。
青い空、笹の緑、ブナのグレーが創り出す穏やかな雰囲気。
のんびりするには絶好の場所で昼食を済ませ、クラシから苔の台地を
ぬうように広大なイブネのステージに上がる。
ひょっとしたらと期待した石楠花もシロヤシオも残っていなかったが、
それでもイブネは魅力的な場所だ。
もう少し「鈴鹿の奥座敷」と呼ばれるに相応しい雰囲気に浸っていたいが
下山時間だ。
今回も杉峠経由より1時間程短縮できる南尾根を下って、クールダウン
しながら千種街道を朝明まで戻ろう。
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