赤城姫が舞う山へ
- GPS
- 05:14
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 949m
- 下り
- 934m
コースタイム
08:32 路駐場所
08:46 南側の登山口
09:16 石碑
09:43 大ダオ
10:05 鈴ヶ岳山頂
10:28 大ダオ
10:57 大沼方向との分岐
11:17 北側の登山口(林道出合)
11:35 路駐場所
<モロコシ山ピストン>(2時間16分)
11:38 登山口
12:39 モロコシ山
13:44 登山口
※モロコシ山へは、蝶を探してゆっくり登っています。
あまり参考にならないタイムです。
天候 | 【天気】 ・晴れ 【気温】 ・12〜20℃ぐらい 【風】 ・朝方は北風強く ・日中は南風が吹き暖かく |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・林道沿いの空きスペースに路駐 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【危険個所】 ・特にありません。 【コースの状況】 <鈴ヶ岳登山口〜大ダオ(南側周回コース)> ・登山口を示す標識(簡易地図)があり、ここから入山 ・進行方向に対して右側に沢を見下ろしながら進みます。 ・沢と同じ高さになった所に石碑あり。 ・石碑まではいたって普通の道です。 ・石碑を過ぎると沢から遠ざかり、傾斜がきつくなります。 ・目の前に見える稜線に上がれば、そこが大ダオです。 ・ここまでの区間は標識が多いです。 <大ダオ〜鈴ヶ岳山頂> ・大ダオから標識に従って進みます。 ・ここも傾斜のきつい所です。 ・所々、岩が混じり2・3か所ロープもあり。 ・比較的、細い痩せ尾根で、両側は切り立っています。 <大ダオ〜林道(北側周回コース)> ・大ダオより北側斜面を下ります。標識あり ・急斜面を一気に下り、その後トラバースします。 ・大沼方向の分岐まで登山道を示す標識はありますが、 ちょっと道が荒れていてルートが不鮮明です。 ・ピンクテープがあるので参考になるかもしれません。 ・大沼方向への分岐を過ぎると、林道末端に下ります。 ・さらに林道を跨いで続く道がありますが、この先すぐにまた林道です。 ・2回目の林道からさらに続く道の標識がありましたが、 今回こちらの確認せず林道を下っております。 (なんとか滝と書かれていましたが、どこに行くかは不明) ・上記の2つの林道は一つに合わさり、元の登山口に戻ります。 <モロコシ山> ・鈴ヶ岳への登山口(南側)から少し林道を下った(1・2分) 所にモロコシ山への登山口があります。 ・山と高原地図にこの山は記載されておりませんが、 登山口に簡易地図があります。 ・モロコシ山はヒメギフチョウの保護地域のため、道は整備されています。 ・途中に何回か分岐あり。(標識が無い所もあります) |
写真
感想
本日は赤城山に生息するヒメギフチョウをメインに山を歩いて参りました。
この蝶は関東にはここだけにしか生息していない貴重な種でして、地元の方達に赤城姫と呼ばれ保護されております。
ブログ等を拝見すると地元の小学生がボランティアとして、適した環境になるように山を整備しているとのことです。
まだ一度も見たことがこの蝶を求め、今回、赤城を目指しました。
まず高速の渋滞を避けるために明け方に到着し、しばし仮眠。
2時間ほど寝てからの出発です。
過去の記録にモロコシ山周辺の散策は1時間程度と書いてあったので、まずは目の前に高くそびえる鈴ヶ岳を目指します。
さほど距離は無いのですが、その割には標高差があり、久しぶりの長い急登でした。
でもいつもより楽に登れたような気がしました。うれしい結果です。
山頂はあまり展望がありませんでしたが、途中の岩場で多少の展望があります。
眺望はこの岩場の方が良いでしょうね。
また山頂にて白装束の修験者のような方が複数いまして、祈祷のような者を行っておりました。
宗教的なご神体だったようですね。
鈴をシャンシャン鳴らし念仏のような物を唱え、信者らしき人をお祓いしています。
神道でのお祓いは経験あるのですが、このようなスタイルを生で見る機会となり、ちょっとラッキーでした。
いまでもこのような伝統を受け継いでいる方がいらっしゃるのですね。
さて山頂は水飲み休憩のみで下山です。
本日の目当ては蝶ですからね。
これから登るであろう赤城の山々を見納めてさっさと下山です。
ピストンは嫌なので、帰路は北側ルートを利用しました。
これがこの道、けっこう難儀するルートでして、、、恐らく利用客が少ないんでしょうね。
道が所々分かりずらい部分がありました。
いちお登山道に沿ってピンクテープがあったので、これを参考に下ります。
急いで下ってコースタイム以下で下山できました。
そしていよいよ本日メインのモロコシ山です。
下りてくる方に、見ましたか?と尋ねた所、上にいたよとの二つ返事^^
こういう時は胸がワクワクしますよね。
いなくならないうちにと思い、ハイペースで駆け上がります。
ほどなくしては、1匹、2匹と確認し、何かにカメラ向けている人だかりまで来ました。
アッタクチャンス…
いやシャッターチャンスです!!
私も仲間に入れて頂き、人生初めてのヒメギフチョウを写真に収める事ができました。
その後も山頂までの間に数十匹は見たと思います。
羽化間近の綺麗な個体で本当に来た甲斐がありました。
でもカタクリでの吸蜜の絵を撮りたかったのですが、本日はお預け。
また次回の楽しみということにしておきます。
13時過ぎ雲が頭上を覆い始め、蝶が舞わなくなってきたので、ここにて撤収です。
14時下山完了+少しの渋滞のみで15時台ギリギリで帰宅しました。
出来の良い写真も撮れ、良いリフレッシュとなりました。
<本日出会った蝶>
・ヒメギフチョウ
・スジグロシロチョウ
・キベリタテハ
・スギタニルリシジミ
・ミヤマセセリ
◎後書き
当初は大沼の方から下るルートを考えていましたが、朝5時大沼での気温が1℃で北風強く、この状態で歩くにはちょっと厳しい軽装でした。
いちお万が一のために防寒も準備していますが、それを着て歩きたくは無く。
雪も残っており、アイゼンが無いことから下からコースに変更した次第です。
コメント
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赤城山にヒメギフとは驚きました。最近の蝶の情報には鈍感で、全く知りませんでした。赤城のヒメギフは何十年も前にまぼろしと思いこんでいました。ギフもヒメギフもそれを目的にしなければ出会える蝶ではないので、もう30年以上も会っていないのでいつか出かけられたらなあと期待が膨らみました。ありがとうございました。
usubashiroさん、こんにちは
赤城のヒメギフですが、1980年ぐらいにこの地で再発見されたようです。
過去の標本と比較し赤城産であることを確認し、また採集者の乱獲が増えてきたため1985年頃に群馬県の天然記念物になり、今まで保護されてきたとのことでした。
とりあえず、ネットで調べても赤城産はこの山での記録しか見たことがないですね。
大した距離を歩いていませんが、たくさん舞っていましたよ。
あと2週間ぐらいは天気の良いお昼に行けば確実に見ることができると思います。
ぜひ、歩かれて見てください。
aottyさんおはようございます。
ヒメギフチョウ〜綺麗な蝶ですね!
写真を見ていて、息を殺している状況が見えて来るようです。
渋滞避けられて良かったですね〜残すGW、車での遠出は控えた方が良さそう?
本日バーベキューの予定でしたが雲行きが怪しいですね。
kurihさん、こんにちは
綺麗な蝶ですよね。
もっと色鮮やかな蝶もいますが、この種も人気の高い蝶なんです。
また飛んでいる姿も優雅なんですよ。
春の女神とも呼んでいる人もおり、蝶好きの人にとっては春を代表する種ですね。
本日は山梨に伺う予定でしたが、小仏から45kmの渋滞予想を見てしまい諦めて深夜のミラノダービーを見てしまいました。
地震でびっくりしましたが。。。
こちらの天気もイマイチですね。
バーベキュー楽しんでください。
aottyさん、こんにちは。
ヒメギフチョウですか。
月並みですが、なんともきれいな蝶ですね
蝶撮りレンズを購入の日記がありましたが、早速珍しい蝶で
活躍だったのですね。
写真を拝見すると、この蝶を目的に赤城へ行く気持ちがよく分かります。
私も赤城山を周回する時にモロコシ山に寄ってみようかな?
晴れた日であれば、あと2週間程度は見られると。おひる頃が
一番良いのでしょうか?
赤城姫、地元の方が大事にしている気持ちが伝わってきますね。
最後のスギタニルリシジミもきれいです。
昨日、キベリタテハを見たのですが、写真には撮れませんでした
youtaroさん、こんばんわ
この蝶を撮りたくて赤城に行って参りました。
綺麗な蝶ですよね。派手では無く、雅やかな蝶です。
先日カメラのレンズを新調したのも、今回の赤城に間に合わせるためでした
今、調べてみたのですが、17日だとヒメギフチョウの成虫のピークは終わりかけのようです。ただ個体数が少ないというだけで目撃の情報は何件かネットで見つけることができました。
活動の時間は10〜13時ぐらいが一番良いと思います。
ただし晴れていないと動かないので、雲か霧なら諦めた方がよいですね。
天気が良ければ是非、立ち寄って見てください。
キベリタテハですか!!
おそらく越冬した個体でしょうね。
この蝶は警戒心が強く、なかなか写真を撮ることができないです。
今回も出合ましたが、すぐに逃げられてしまいました
aottyさん、こんにちは。
さっそくいい写真が撮れてよかったですね
ヒメギフチョウですか
赤と青の斑点が印象的ですね
このように一カ所の狭い範囲にしか生息しない蝶もいれば、
同じ蝶でもアサギマダラのように海を渡る蝶もいて、不思議ですね。
ちなみに私は蝶がいない蝶ヶ岳へ登っておりましたが
山肌の雪模様に巨大な蝶を見てきました
shigetoshiさん、こんにちは
さっそく新調したレンズで狙ってきました。
遠い所にいても移せるので、これまでより簡単に写真が撮れました。
思った以上の収穫です。
ヒメギフですが、なぜか関東内ではここだけにしか生息していないです。
戦前ぐらいまでは赤城山のいたるところで採集された記録があるらしいですが、今ではこのモロコシ山付近のみとなってしまいました。
いろいろ調べてみると、この蝶の成虫が活動する1週間足らずの時期と、食草のウスバサイシンの成長がリンクしないといけないみたいですね。
なかなか難しい環境のようです。
アサギマダラも面白い特徴がありますよね。
アメリカにいるオオカバマダラはカナダとメキシコを往復する渡り蝶です。
どうもマダラチョウ科の蝶は長距離移動を習性とするものが多い気がします。
蝶ヶ岳ですか!!
北アの中でもここだけは必ず登らなければと思っています。
私が上るなら蝶が舞う時期がイイですね。
山肌に現れた大きな蝶、面白そうですね
こんにちはaottyさん。
ヒメギフチョウっていうのですね〜
赤城姫とか春の女神とか麗しい名前がついてるとか
ついついイチゴとかフルーツ系を想像してしまいますが
レンズ新調の件と合わせてこれからの写真を期待してます
ukkysuzさん、こんにちは
ヒメギフチョウです
愛好家の中では、スプリング・エフェメラルに上げられる春を代表する蝶ですね。
ほとんどの図鑑で先頭を飾る蝶でして、前々から見たいと思っていました。
南国におらず、本州から北が生活圏です。
確かに赤城姫とか言われるとイチゴかさくらんぼの品種でありそうですね。
日本人ぐらいなんですかね、、、可愛いキャッチコピーを付けるのは???
これからもいろんなレンズを駆使して、綺麗な絵を撮ってみたいと思います
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