鎖場でハラハラの石鎚山(土小屋ルート)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 638m
- 下り
- 638m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪の斜面をトラバースする箇所が多くあり、アイゼンは必要ないもののロープ等はなく、滑落すると危険な場所が数ヶ所ありました。 二の鎖は腕力のない女性は苦労します。同行者や周囲のサポートも必要だと思いました。 三の鎖は5/3現在、通行止めでした。 トイレは土小屋駐車場、弥山頂上にありました。 |
写真
感想
今年もゴールデンウィークになりました!
去年は四国の剣山を登ったので、今年は同じく四国の石鎚山に行っ
て来ました。
石鎚山は四国の最高峰でありながら、西日本でも最高峰の日本百名
山であり、花の百名山でもあります。
前日の金曜日に大阪から自家用車で四国に入り、石鎚スカイライン
で関門と呼ばれる面河渓との分岐地に早朝に到着しました。
ここから登山口のある土小屋までの道は、朝7時まで通行を禁止さ
れている為、トイレもある広い駐車場で待機します。
流石にGWなので、開門の1時間前には既に10台近くの車が待機し
ていました。
7時の開門と同時に、20台ほどの車が一斉に石鎚スカイライン終点
の土小屋に向けて出発します。
関門の駐車場から土小屋までは約18kmで、ちょうど30分で広い駐
車場に着きました。
土小屋には国民宿舎や食堂などがあり、広い駐車場にはバスも入れ
る、石鎚山山頂までは最短距離の登山口にもなります。
トイレを済ませて、駐車場からすぐの石鎚神社土小屋遥拝殿で安全
登山のお詣りをして、いよいよスタートです。
8時に案内板が立ち並ぶ土小屋の登山口を出発して、緩やかで明る
い木立の道を歩いて行きます。
取り付きから、鈴鹿では頂上付近にしかなかったクマザサが周囲に
あり、既に標高1,400mを超えていることを感じさせられます。
右下に国民宿舎の青い屋根を見下ろしながら歩を進めて、鶴ノ子ノ
頭の東斜面をトラバース気味に歩いていると、好天からか既に汗が
出ます。
登山口から30分の休憩適地の第1ベンチでは、先行されていた方々
が皆さん上着を脱いでおられました。
ここまでほぼ平坦な道が多く、多少のアップダウンはあっても、木
道や案内標識で整備された登山道は親切そのものです。
更に進むと広い踊り場の第2ベンチがありました。ここから先はこ
の日で初めての急坂を登って、峰をひと登りします。
峰のピークからは、目指す石鎚山山頂がはっきりと見えて、自ずと
テンションが上がってきました。
途中に咲いていたのショウジョウバカマや、まだ蕾が多いものの、
ちらほらと花を開いたアケボノツツジに癒されながら、峰を過ぎて
暫く進むと、北稜にさしかかったのか残雪が多くなり始めます。
雪質は湿ったザラメ雪ですが、ステップはしっかりしていて、慎重
に歩けば問題はなさそうです。
ただ何度目かの雪渓では、切れ落ちた雪の斜面に木々や岩がなく、
もし滑落すれば絶対に止まらなさそうな場所があって、足がすくみ
ました。
なんとか無事に雪渓を通り過ぎ、周囲の木々が減って、青空が近づ
いてきた辺りで、ロープウェイの成就社からの表参道コースとの合
流地点の二の鎖下に着きました。
ここから鳥居を越えて、急な木の階段の先に、急崚な岩峰を何人も
の人が鎖をよじ登っている姿がはっきり見えました。
二の鎖は巻き道もあるので、自信がなければ迂回すればいいのです
が、相方はこの鎖場こそが楽しみだった様子なので、私も付き合う
ことにします。
二の鎖の取り付きに立つと、65mあると言われる鎖場は、ほぼ垂直
に立っているように見えます。
他に誰も居なければ登るのをやめるかも知れませんが、既に私たち
の後ろにも列が出来ているので行くしかありません…
意を決して登り始めると、思ったよりはスムーズに登っていけそう
で、鎖も大きくて丈夫そうなので、まず切れたりすることはなさそ
うです。
岩もよく観察すると、手や足を置く場所があるので、少しずつです
が登って行けました。
ところが途中で足元の岩が滑って、どうしても進めない場所が出て
きてしまいました。
男性なら腕の力だけで登れるのかも知れませんが、私の力ではどう
にもならず、結局相方に下から押してもらって何とか難所を越える
ことが出来ました。
結局40分かけてようやく二の鎖を登りきると、もう腕がぱんぱんで
す!
この後の三の鎖は、私だけでも巻き道に迂回しようかと思いました
が、三の鎖は通行禁止になっていて、内心ホッとしました。
迂回路は立派な鉄の階段になっていて、雪渓渡りもあったりもしな
がら、ようやく頂上の建物が見えてきて、スタートからちょうど3
時間の11時に弥山の頂上に到着しました。
弥山にはトイレと頂上山荘があり、石鎚神社頂上社が置かれていま
す。
でも、ここは標高1974mの頂で、1982mの西日本最高峰は切り立
った尾根を更に進んだ先にある天狗岳です。
既にかなりの人が弥山で休憩中だったので、私たちは先に天狗岳を
目指すことにしました。
弥山から鎖の架かった岩を下りてから、200m離れた天狗岳まで、
細く痩せた尾根を登って行きます。
左側は絶壁、右側も急斜面、 靴底が滑るとヒヤリとする場所を15
分ほど歩いて、狭い岩の上に小さな祠が祀られた天狗岳に到着しま
した。
天狗岳の更に先には、天狗岳と同じ標高の南尖峰がそびえています
が、今日は眺めるだけにします。
弥山に戻ると、ほんの30分ほど前よりもはるかに人が増えていて、
休憩する場所にも困りそうだったので、頂上山荘で登山バッヂを買
った後、そのまま下山してどこかで食事する場所を探すことにしま
した。
下山中も流石はGWで、ちょうど時間はお昼に近いこともあってか、
登って来られる方が半端ない数です。
足元が狭い雪渓を渡るのに、行き違いが出来ないのですが、登りの
方の列が途切れません。
20分ほど待っても列が途切れないので、仕方なく声をかけて登るの
をストップしてもらいました。
その隙に雪渓を渡るのですが、渡りきった後に繋がった登りの列が
30〜40人ほどになっていてビックリしました!
結局、二の鎖下でもスペースはなく、第2ベンチに空きがあったの
でお昼休憩することが出来ました。
その後、14時20分に土小屋の駐車場に戻って来ました。
土小屋から石鎚スカイラインを戻って、今日は松山市内で泊まって
温泉でゆっくり過ごせました。
二の鎖は途中でどうなることかと思い凄い体験でしたが、登りきっ
た達成感でいっぱいです。
雪渓には気を使いましたが、西日本の最高峰にも立てたし、大満足
の山行になりました。
同じ日に石鎚山に登ったmaamaと申します♪
天狗岳登頂お疲れさまでした
私たちは成就社からのルートだったので一の鎖を登って私は満足し(^^ゞ
二の鎖は巻き道で、相方と別れて進みました。
天狗岳も相方が行くのを弥山から見送りました。
camiiさんが天狗岳から弥山を写した写真に私たちが写っていて
嬉しくなりました♪
この一枚いただいていいですか?ありがとうございます
四国遠征お疲れ様でしたぁ♪
石鎚山、剣山と好天でよかったですね
二の鎖の渋滞を引き起こしたのは私かもです…
maamaさんと同じく巻き道にすればよかったかな?
弥山の写真、どーぞどーぞ記念になさって下さい
お二人の仲睦まじい姿が確かに写ってますね
これからもよろしくお願いします♪
雪が大量に積もったので6月末までアチコチに雪渓が残っていました!今年の石鎚は残雪に絡む事故も何件か発生し、一人の方が亡くなってしまいました!
camiiさんは無事楽しまれたようで何よりでした!
西日本一の石鎚山は連休ともなると凄い人出で北アルプスの有名な山並みの大混雑です、都合がつくようなら次回は連休で無い土曜日か平日にゆっくりお楽しみください!
GWの石鎚山は雪渓で大混雑でしたが、スリルのある鎖場や春のお花に癒されて
大満足の山行でした。
滑落事故の件は、私たちが訪れる10日ほど前のことだったので、雪渓ではやはり
怖かったです。
実はnekojigenさんの4月の記録を参考にさせていただいておりました。
次回はアドバイス通り、連休以外の紅葉の時期に登ってみたいと思います。
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