至仏山(鳩待峠-至仏山-尾瀬ヶ原-鳩待峠)


- GPS
- 06:58
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 836m
- 下り
- 854m
コースタイム
9:15 至仏山
10:35 至仏山発
12:10 山ノ鼻
12:15 山ノ鼻発
13:45 鳩待峠
天候 | 登り始めは霧。その後晴れる。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
GW以降山開きまでの間、至仏山は入山禁止。その後も無雪期は、至仏山から山ノ鼻への下りが禁止。 参考: http://www.oze-fnd.or.jp/main/aboutus/aboutus4/aboutus4files/H26sibutu_gw.pdf |
写真
感想
GW直前に鳩待峠への道路が開通し、至仏山のシーズンが始まる。しかし、GW終了と同時に植生保護のため入山禁止となり、再び登るには7月初めの山開きを待たねばならない。従って、雪の至仏山を楽しめるのは、事実上この時期だけとなる。また、夏は至仏山から山ノ鼻への下りが禁止となるから、尾瀬ヶ原を見ながら下山するという体験もこの期間しかできない。
実は、去年のGWにも今回のルートに挑戦した。しかし、日帰りを前提としていた上に、あまり役立たないスノーシューを担いでいたため、山頂への往復すら危うくなった。僅か1時間ほど登った地点でやる気を無くし、引き返してしまった。今回はそのリベンジである。
今年は仕事が立て込んでいて、休みの予定を読みにくい。現にkanemasa氏との丹沢縦走(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-438058.html)をドタキャンしたほどである。結局、山荘は前日、新幹線に至っては当日予約して出発した。
今年は鳩待山荘に泊まったので、かなり余裕がある。不安なのは前日の雨で、予想通り当日は霧が立ちこめていた。登るにつれ、霧は濃くなったり薄くなったりを繰り返す。上層寒気の影響で、気温も低い。
しかし足は快調で、そろそろ2回目の休憩かなと考えていたら、あっさりと山頂に着いてしまった。小至仏山は、知らない間に通過していたらしい。
天気は上り坂のはずだ。そこで、かなり早いが食事を取って時間を稼ぐ。すると、ゆっくりと晴れてきた。上越の山々が現れ、そして一番見たかった尾瀬ヶ原が姿を見せた。尾瀬ヶ原の奥には、その成因となった燧ヶ岳もそびえ立っている。
いよいよ、主目的としていた尾瀬ヶ原への下山にかかる。しばらく雪道を下りると土が現れ、階段地獄が始まった。仕方なく、一旦アイゼンを外す。周囲の岩は蛇紋岩という名前らしく、鉄を多く含んでいるようだ。本当に鉄の匂いがする。土と階段の登山道が終わると、また雪である。下を見て驚いた。これは登山道と言って良いのだろうか。ほとんど直滑降のような踏み跡が下に伸びている。傾斜も大きく、急なスキー場のゲレンデを歩いて下りるような感じと言えば良いだろうか。これは……植生保護の問題を別にしても、下りを禁止にしたくなる気持ちがわかる。
最初は恐ろしかったが、コツを掴むと、かなり大股で下りられるようになった。月面を歩いているようで、気持ちいい。相当な速度で高度を下げる。下の方は踏み跡が交錯していたため、適当な道を選んで下りた。
尾瀬ヶ原に下りたが、ここはどこだろうか。GPSを見ると、正規の場所より多少南側に着いたようだ。ここからの道が、思いの外きつい。やはり雪の上では、平地が一番疲れる。
最後に、川上側を上って鳩待峠に戻る。この道は2回歩いたことがあるが、夏道とは全然印象が違う。右手の至仏山を隠したら、同じ道だとはわからないほどだろう。
鳩待峠からは、乗り合いタクシー、バス、新幹線の時間がタイミング良く合ったため、最短で帰宅できた。どこかで着替えようと思っていたが、そのままの格好で帰らざるを得なかったほどである。
ともかく、1年前からの課題をなんとか果たせた。百名山を一つ稼いだし、何よりも素晴らしい景色を堪能できた充実の一日だった。
雪面で12本爪アイゼンを付けていたら、まっすぐ降りる方が安全で、トラバースの方が高度な技術が必要らしい。だからだと思うよ。
怖く感じたのはピッケルが無かったからでは?一旦滑り出したら止まらないような急な斜面ならば、ピッケルは必須だと思うよ。
ああ、なるほど。そういう前提なのか。でも夏道も同じルートだしなあ。下から上っていたら、間違いなく心が折れていたと思う。
先行する二人は自分達でしたね。写真見てお、写ってるって思いました(笑)。後ろから一人で来ておられた方ですかね?青い雨具をきた…。我々はそのままきたみちを下山しました。今度はぐるっと回りたいですね。
おお!そうです。
尾瀬沼への下り、気持ちよかったですよ。ぜひ一度。
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