蝶ヶ岳・常念岳


- GPS
- 56:00
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 2,342m
- 下り
- 2,316m
コースタイム
5:15 三股駐車場
5:30 三股登山口
6:00 力水
7:22 まめうち平 (7:34 出発)
8:24 蝶沢上部 (8:36 出発)
10:38 大滝山分岐 (10:55 出発)
11:08 蝶ヶ岳山頂・蝶ヶ岳ヒュッテ
【2日目】
6:05 蝶ヶ岳ヒュッテ
6:27 横尾分岐
6:46 蝶槍
7:47 2592mピーク (7:59出発)
8:35 2512mピーク
10:39 常念岳山頂 (11:10出発)
11:59 常念小屋
【3日目】
5:45 常念小屋
6:48 常念岳山頂 (7:08出発)
7:14 三股分岐
8:03 前常念岳
9:25 2207mピークから少し進んだ地点 (9:40出発)
11:02 三股登山口
11:15 三股駐車場
天候 | 1日目:晴れのち曇り 2日目:晴れ 3日目:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
1.登山口まで 三股駐車場までの烏川林道は全線舗装の走りやすい道です。道幅は1.5車幅。駐車場は70台が止められるかなり大きなもの。なのですが、さすがに夏休み真っ只中のためか、朝3時到着で既に満車。少し戻れば路肩に駐車スペースがあります。駐車場にはトイレも併設されています。 2.登山道 【1日目】 駐車場には「熊出没注意」の看板あり。駐車場から先、林道ゲートをくぐって登山口までは未舗装林道歩き。三股登山口には登山指導所があって、登山届けはここに提出します。(この日は指導員の方が在中でした) 歩きはじめは沢に沿った道。吊橋を渡ってしばらく歩くと力水。駐車場からまだ1時間ほどですが、ここが最後の水場。今回のコースは全体的に水には恵まれていません。ヒュッテまで樹林の急坂が続きますので、飲料水は充分に用意しておきたいところです。 力水からまめうち平を経由して蝶沢上部までは緩やかな登り。蝶沢上部は沢を吹き抜ける風が涼しく、正面に常念岳が望める気持ちのよい場所です。水の流れる音はしますが、伏流水になっているようで姿は見えません。少し沢を登ると水が露出しているところがありました。(地図に水場のマークはありません。いつでもアテに出来る水場かどうかは不明です) 蝶沢上部を過ぎると、登山道は一気に傾斜が増し、かなり厳しい登りが続きます。樹林が切れたところが、大滝山分岐。ここから蝶ヶ岳ヒュッテまではもう僅かな距離。蝶ヶ岳山頂には槍・穂の迫力ある大展望が待っています。 【2日目】 蝶ヶ岳ヒュッテから蝶槍までほぼ平坦な穏やかな道。槍・穂高連峰を望みながらの気持ちのいい稜線歩きが楽しめます。 蝶槍を過ぎると一気に高度を下げ、登山道は再び樹林帯へ。前夜降った雨の影響もあるのか、ヌタ場のような深い泥濘になっているところも多く歩きにくい。 登り返した2512mピークは展望も良く最後の休憩適地。ここから常念岳山頂までは大きな岩がごろごろした急登が続きます。浮石注意。山頂からは360°の大展望です。 常念小屋までの下りも急。浮石・落石注意。 【3日目】 小屋から前常念岳に向かってトラバース道がつけられていますが、この道は整備不良で数年前から通行禁止になっています。前常念岳へは一度常念岳山頂直下まで登り、そこから下ることになります。前常念岳に続く尾根は大きな岩が積み重なった歩きにくい道です。岩に付けられたペンキマークを追っていけば無駄なく進むことができます。 前常念岳からは400mを一気に下ります。大きな岩や砂礫混じりの急坂で、サラサラ滑る嫌らしい下りです。落石・滑落注意。通過にはかなり気を使い、想像以上に時間がかかります。 樹林帯に入ると傾斜も落ち着き、ほぼ平坦な道へ。2207mのピークを過ぎて少し進んだところに、案内板のある開けた休憩適地があります。登山道は、ここから再び急坂に。沢の音が大きくなり、道が平坦に変わってくれば、三股はもうすぐです。 このコースも水は全く期待できません。特に蝶ヶ岳から常念岳を経由して三股へ直接下る場合は水の準備は確実に。常念岳の急登を登ったところで、水の残りはあと僅かなんてことにもなりまねません。 3.幕営地 【蝶ヶ岳ヒュッテ】 幕営料は500円。水場はなく、ヒュッテで購入。1Lで150円です。幕営張数は30張り。(8/15は最終的に22張りでした) 小屋の外にトイレあり。幕営跡は綺麗にならされているので、平坦で快適です。槍穂の大展望台へは幕営指定地から徒歩1分と素晴らしい所。 【常念小屋】 幕営料は600円。これにはトイレ使用料が含まれています。水場はなく、小屋で購入。1Lで200円です。幕営張数は40張りとのことですが、少し狭いか?(8/16は最終的に9張りでした) 幕営指定地内にトイレあり便利。幕営跡は綺麗にならされているものの、少し傾いた場所が多いです。小屋の屋根の向こうに端正な槍ヶ岳。夕日・朝日に染まる姿は見ごたえがあります。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
今年の夏休みは南アの長期縦走を!と思っていたのですが、夏休み前半は台風の影響であいにくの天気。せっかくとった有給休暇も取り消して会社で腐っていたのですが、予報によると後半は好天が続くらしい。特に長野県は天気が良さそうなので、計画を変更して北アルプスへ。日程は大幅短縮となってしまいましたが、槍穂の展望台として名高い蝶ヶ岳〜常念岳の周回コースを歩くことにしました。このコース、1日で歩く強者もいるらしいので、3日もかければ相当のんびり出来ると甘く構えていたのですが、いやいや結構歩き応えがありました。
初日は三股から蝶ヶ岳へ。三股の駐車場は一杯で、この山域の人気の高さが伺えます。歩き始めてまめうち平を過ぎても傾斜は一向に緩いまま。今日は1300mを登るハズなんだけど・・・これはあとあと辛そうだなあ。案の定、蝶沢上部を過ぎたところから長い登りが待っていました。重いザックがキツイ。何度か小休止を挟んでなんとか山頂へ。常念岳は既にガスの中だったので、今日の展望はあきらめていたのですが、意外なことにガスは槍穂に届いておらず、凄い景色に疲れも一気に吹き飛ぶ思いでした。素晴らしい景色とは聞いていましたが、これほどとは!これだから山はやめられない。
この日の夜は、雨が降ったり止んだりでしたが、朝にはすっかりあがり、日が出たあとは素晴らしい天気。2日目も穂高連峰や槍ヶ岳を見ながらの快適な稜線歩きとなりました。しかし、常念岳への登りはホントにキツかった〜。鞍部から見上げると壁のよう。大きな岩がごろごろした急坂で、岩に足をかけて体をグイっと持ち上げる度に体力は一気に削られます。亀の歩みで山頂へ。到着と同時にザックと体を岩の上に投げ出します。しかし、山頂からの展望はそれだけの苦労に見合う素晴らしさ。ホントこのために、これを見るために登ってきたんだもんね〜。
当初は悪天候でせっかくの計画をどうしてくれるんだ!ってな気分ではじまった夏休みでしたが、終わってみれば大満足。やっぱり山は好天に限りますね。特にこのコースは天気が悪いとつらい修行になりそうです。ぜひぜひ天気がいい日を狙って歩いて見てください。
ホームページ「旅の道標」もよろしくお願いします
http://aralagi.travel-way.net/
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