常念岳・蝶ヶ岳


- GPS
- 26:36
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 2,031m
- 下り
- 2,020m
コースタイム
6:21三股駐車場-6:33三股登山口6:40-9:58前常念岳10:06-10:56常念岳11:39-14:04蝶槍-14:39蝶ヶ岳ヒュッテ
[2日目]
6:30蝶ヶ岳ヒュッテ-7:54まめうち平7:58-8:47三股登山口-8:57三股駐車場
天候 | [20日] 晴天 [21日] 雨→曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
・マイカーは三股駐車場まで行けます。かなりの台数が止められます。 ・トイレは三股駐車場、三股登山口、(常念小屋)、蝶ヶ岳ヒュッテにあります。 ・水場は三股登山口、蝶ヶ岳登山道の途中にあります。蝶ヶ岳ヒュッテで1リットル150円でした。 ・夏時期の晴天時に三股→常念→蝶ヶ岳のコースは相当の水を消費します。途中水場はないのでたくさん持ちましょう。 ・登山ポストは三股登山口にあります。(用紙も) ・整備された登山道です。ガレ場ではペンキマークを見落とさないように進みましょう。 [コースの状況] (三股〜常念岳) ・三股登山口からすぐに蝶ヶ岳方面と常念岳方面に道が分かれます。大きな標識なので見落とすことはないでしょう。 ・分岐から少し沢ぞいに進みすぐに急坂の尾根を登ります。急坂のあと少し道が緩やかになりますがそこを過ぎると九十九折が続き標高差600m近く登ります。ところどころ段差の大きな場所があります。 ・うんざりするほどの九十九折の坂を登りきると樹林の稜線に乗ります。ここからはしばらくゆるやかに進みます。木々の間から前常念が見えてくると坂がきつくなり始めます。 ・しばらくすると樹林を抜けて展望のよい岩場に出ます。小さなハシゴが一箇所で鎖場はありません。ペンキマークを見落とさないように登って行きます。ストックはしまった方が良いかもしれません。 ・ガレ場は浮石やすべりやすい箇所があります。慎重に行きましょう。 ・前常念から常念は稜線の岩場を進みます。ここにもペンキマークがあります。常念小屋への近道(?)の分岐を過ぎてしばし登ると常念乗越からの道と合わさります。頂上はあと少しです。 (常念岳〜蝶ヶ岳) ・ペンキを確認しながら下山します。一部変な方向に踏み跡がついていますが、基本的に道は稜線についています。 ・300mほど降下したのち登り返し、降下とアップダウンの連続となります。次第に道は樹林帯の中に入って行きます。 ・蝶槍直下はハイマツ帯の九十九折です。ここまでくればあと一息で蝶槍につきます。 ・蝶槍から蝶ヶ岳まではゆるい登降を繰り返します。この区間から蝶ヶ岳ヒュッテは見えずに突然姿を現します。 ・蝶ヶ岳はヒュッテから50mほどゆるい登りを上がった場所にあります。 (蝶ヶ岳〜三股) ・ヒュッテからハイマツ帯を大滝山・三股方面に進み、すぐに樹林帯に入ったところに分岐があります。 ・登山道は岩がごろごろしており、木のハシゴや木の根が多くあります。雨の日はすべるので注意しましょう。 ・かなりの急坂を下るとゆるやかな場所に出るとほどなくしてまめうち平になります。 ・力水の水場は下山してくると登山道と沢の区別が少しつきにくいです。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
1日目の天気予報は良さそうで2日目は今ひとつでしたが、常念岳と蝶ヶ岳にテント山行に行きました。
天気予報を参考に1日目に常念岳と蝶ヶ岳をまわって、2日目は下山というコースにしました。
豊科ICあたりからでは常念岳は見えません。アルプスあづみの公園あたりで常念岳が見え始め、三股駐車場では蝶槍らしきピークも良く見えています。
車は30台ほど止まっているでしょうか。それでも駐車場は余裕があります。準備をしてゲートを越えて未舗装林道をしばし歩き三股登山口につきます。水場・トイレ・登山指導所(閉まっている)があります。登山届を出して水を補充して2.5リットル持ちます。
登山口から20mほどで蝶ヶ岳と常念岳の分岐があります。常念岳方面に向かいます。のっけから九十九折の急坂でスタートします。すぐにゆるやかな場所に出ますが、それも束の間また九十九折の道となります。
なんだか永遠と右に行って、左に行ってを繰り返します。こっちはあまり登りにつかう人は少ないのでしょうか、あまり人がいない感じですが数人を抜きました。
樹林の隙間から蝶ヶ岳方面が見えます。今日はいい天気だー。ですが沢のあたりからガスが沸き始めているようです。
ながい九十九折が終わると樹林の稜線に出ます。やったー。と思いきや道があちこちでぬかるんでいます。うへぇ。
樹林から前常念岳が見えるとわずかで岩場に出て樹林帯が終わります。急に展望が開けて素晴らしい感じです。よく見ると穂高岳が顔を出しています。
ここでストックをしまって登ります。登りではペンキマークを探しやすいので余裕で進みます。いつの間にやら穂高の全容が現れてきました。と思った頃に前常念に着きました。小屋が岩に埋もれています。でもちゃんと使えるようではあります。
小屋のちょっと後ろ辺りの高台が三角点のピークです。ここで小休止。よく見ると大天井岳が良く見えるじゃないですか。絶景。
写真をとりまくっている間に出発です。稜線の歩きにくい岩の上をひょいひょいと真正面の常念岳に向かって進みます。これだけ絶景だと疲れを感じません。
常念岳直下の常念小屋からの道と合流する30mぐらい前常念岳方面のところを歩いているとガサガサッとあわててハイマツの方に逃げていく(?)雷鳥の親子がいました。この間の乗鞍岳では見ることができなかったのでラッキーです!5分もすると親子は完全にハイマツの中に消えていきました。
常念岳には数人の人がいました。ここからは槍が大きく見えますね。大キレットを含めた穂高との稜線もバッチリです。遠くは剣岳なんかも見えています。
大キレットはそんなに難しくないよと言った話も聞き、色々お話をしているうちにあっという間に時間が過ぎてしまい、何も飲み食いせずに出発します。
常念からの下りは長い…登りはもっと長いんでしょうけどね。
やはり下りはペンキも探すのが大変で変な踏み跡の方向に少し行ってしまいました。稜線から離れて行ってしまう…。地図を見て来た道を戻ってリカバリ。5分ほど無駄になってしまいました。
2512のピーク辺りで今朝三股登山口でお会いした人に再会しました。自分とは逆のルートで常念小屋泊まりだそうです。5年ぶりの山行とのこと。頑張ってくださいとのことでお別れしました。
ここを下ると樹林帯に突入です。今12時すぎ、ものすごく暑いです。水もバンバン飲んでいます。とにかく自分のとったルートだと常念小屋に降りない限りは水の補給が出来ないのですが、降りたくないので2.5リットルの水を持って登ってきましたが、ちょっと不安になったので水の量を確認します。残り1リットル。ここまでで1.5リットルも飲んでます。蝶槍まではもう1つピークを越えなきゃならないのだが…まあ大丈夫だろう。
蝶槍手前で急にお腹が空きました。なんか足に力が入らない…なんか食べよう。ということで菓子パンを食べます。当然水がほしくなります。飲みます。。。
蝶槍についたのが14時ちょっとすぎ。ここから蝶ヶ岳までは1時間くらい。今日最後のスパートです。
なんだかこのあたりに来ると足が進まない進まない。立ち止っては景色を眺めて歩いて。の繰り返しです。
横尾からの合流で上高地から登ってきたおじさんに会いました。ピークではありませんが標識で写真をとって頂きたいとのことでしたのでシャッターを押して、ついでに自分も同じ場所でとって頂きました。
この方とは小屋についてからも偶然会うことが多く(自分はテントですが)色々楽しくお話して過ごしました。
蝶ヶ岳ヒュッテにつくとそそくさとザックをベンチに下ろして、ヒュッテの中に入ります。そして手にはテン場の領収書と缶ビール。
とにかく喉が渇いたー。一気に缶ビールを飲み干します。う、うまい!うまいぞー!
念の為にザックの中からプラティパスを見てみます。水の残量は300mlくらいでしょうか。今飲み干したビールよりも少ないです。
少しボケーッとしながらテン場に向かってテントを設営。そして水とビールを買ってこようと思いふと蝶ヶ岳に行ってない事を思い出して、わずか30mほどの距離をビールのせいで息を切らしながら登ります。
その後は500mlの缶ビールを購入。水は1リットルのみ購入。
ビールを飲みながら夕飯をつくります。レトルトカレーとアルファ米です。水がもったいないのでコッヘルに直接カレーのルーを出して温めます。
いやあ最高。6:30にはシュラフに入ってしまいました。
2日目は強風で目を覚まします。4:30。テントが激しく揺れています。今日は下山だけなのでゆっくりとしています。5:00ごろにカレーうどんをつくって食べます。なんだか雨も落ちてきたみたいです。撤収を手際よくやらないとなーと撤収準備。
雨具を着て外に出ると強風。撤収中にテントが転がりそうになりながらもビニール袋にテントを詰めてザックにしまいます。
6:30に出発。まっすぐ歩けません。風で体が流れる。写真どころではなく樹林帯に逃げ込むように下山します。
樹林帯では雨がいい感じに降っています。たくさんの人が下山しています。
まめうち平につくころは雨も弱くなっていました。雨具を脱ぐのも面倒なので着たまま下山しました。
初めて強風の中のテントしましたが、案外テントって丈夫なんだと勉強になった山行でした。
(2日目はあいにくの天気でしたが常念も登れたのでヨシとしましょう)
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