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Yamareco

記録ID: 447418
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
九州・沖縄

宮崎県 可愛岳に登る

2014年05月01日(木) [日帰り]
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kariogaryu その他2人
GPS
--:--
距離
8.0km
登り
713m
下り
707m
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2014年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
宮崎県 可愛(えの)岳(727.7)に登る

日時:2014年5月1日  天気:曇り

コース:

上り 俵野(ひょうの)西郷隆盛宿陣跡資料館(西郷記念館)駐車場〜ザレの頭(五合

目)〜烏帽子岳分岐〜前屋敷〜鉾岩〜可愛岳 いわゆる南尾根コース

下り 可愛岳〜鉾岩〜前屋敷〜烏帽子岳分岐〜烏帽子岳〜林道出合〜西郷記念館

    いわゆる北尾根コース

    

(注)出発点は両コースとも西郷記念館前の駐車場であるが、登山口は異なる。西郷記念

館を挟んで北の尾根から取っ付くか南の尾根から取っ付くかの違いで、烏帽子岳分岐で合

流する。合流してから可愛岳までは登山道は一つ。

 どちらかと言えば、北尾根コースは上りが長くしかも急登もあるので南尾根コースから

登って北尾根コースで下る方が体力的には楽ではないか。


メンバー:3名



宮崎の山を集中的に登りだして5回目。かねてより登ってみたかった可愛岳に最初に登

る。前日は車中泊するのに北浦にするか北川はゆま(ともに道の駅)にするか迷ったが結

局、登山口に近い北川はゆまにした。

 ところがこのはゆまに到着し、案内板をよく見ると近くに湿原(と言っても休耕田が湿

原化したもの)があるとのことで夕食までに時間があったので見学に出かけた。絶滅危惧

の植物や昆虫などがいるとのことだが、残念ながらそれらにお目にかかることは出来なか

った。中には尾瀬に咲いているのと同じ植物もあるとのことでこれから先、木道なども設

置し湿原全体を整備して行くとのことであった(地元の保護団体の一員から聞いた話)。



 ところで可愛岳に関してであるが、岩がごつごつして変化のある山だと思っていたが、

実際登ってみるとそれほどでもなく若干期待外れだった。それでも特に印象に残ったのは

ノゾキ展望所と烏帽子岳直下の展望台からの展望。ともに断崖絶壁からの展望であるが、

展望台そのものは平坦地。とくにノゾキ展望所は展望所の端に絶対近づくことの出来ない

険悪な断崖絶壁の上にあるので身の毛がよだってくる。まさに一歩間違えば、確実に死の

世界で地獄そのものが蓋をあけて待っているようなものである。



コース概略

南尾根コースの登山口は、駐車場からまっすぐ南へ向かう。民家と民家との間(わかりに

くいので地元の人に尋ねるとよい)を通ると4〜5m位の白いガードレール橋があり、こ

れを渡ると山の末端に「可愛嶽突囲戦薩軍登山口」の標識がある。ここが南尾根コースの

登山口。はじめ山の斜面の細い道をトラバース状に登るが、五合目であるザレの頭までは

全体的として杉や桧の人工林の中の緩い上りが続く 。ザレの頭は展望のきかない山の中の

ちょっとした広場で地形図に見られる林道は人も歩けそうにない廃道と化している。

 ザレの頭からもしばらくは緩い上りが続くが、今度は尾根の左手を巻くように登る。す

ると17分位で水の流れる沢に出くわした。ここが水飲み場で沢に沿って10m位上る。する

と目の前に見える5m近い滝の下の右手に登山道があるので見落とさないこと。

 ロープのある岩に取っ付き(滑りやすいので注意を要する)、わずかに登ると滝の上部に

出る。ここから再び沢に沿って左岸(上流から見て左)を登る。すると沢が幾つかに枝分

かれするが黄色いテープや道標を頼りに枯れ沢を登る(間違え易いので要注)。

枯れ沢を離れ、山の中に入る途中の斜面には「ザレの平」の標示があった。この辺りか

ら斜面も多少緩くなり、ザレの平から6分ばかりで稜線に達し、ここで左に折れる。

ここからさらに7分ばかり登ると烏帽子岳分岐に出くわした。分岐と言っても山の斜面で

しかも上りの途中。何でこんな所に分岐があるのか意表をつかれるような場所だった。



 分岐より山の斜面を巻くように緩やかに上ると6分ばかりで小さな石垣の跡のある前屋

敷に(ノゾキ展望所へはそのまま水平に直進する、往復5分)。ここから背後の斜面を上る。

はじめは緩いがそのうちきつくなりロープも出てくる。稜線に達すると左に折れる。露岩

が多くなり踏み跡は、はっきりしないが稜線からやや左手に外れて登る。すると小ピーク

を越えると周りはだんだん明るくなり、やがて巨岩が2つほど立ち並ぶ。二つ目の岩は狭いながらも展望台を兼ねており、延岡方面の展望が素晴らしい。

 展望を楽しむと、下降するが短い急斜でしかも枯れ葉が堆積していたので滑りやすく、

気を引き締める必要があった。その後も少しばかり岩場が続き、平坦路となるとドルメン

(支石墓)の脇や岩と岩との間(ここが鉾岩?)を通り過ぎると、2つばかり鞍部に出くわ

した。最後の鞍部を5分ばかり緩やかに登ると可愛岳の山頂だった。山頂位はあまり広く

はないが、東を除く三方面の展望が開けた。周囲の山々も幾つかは登っているはずだが、

初めての山とあって特定出来なかったのは残念だった。


 下山は烏帽子岳分岐から烏帽子岳を経由しての北尾根コース。この場合、一番気を付け

なければならないのは、前屋敷に下る直前の稜線の下り。可愛岳山頂から30分近く下ると

稜線から分かれて右手(つまり東)の斜面を下らなければならないのに、そのまま稜線通

しに下りやすい。踏み跡らしきものがあるので何も考えずそのまま下ってしまうのである。

すると先に下山したはずの単独行者が引き返してきたのでどうしたのかと尋ねると道を間

違ったとのこと。我々もそれに気づかず下っていたわけである(後で地図と照らし合うと

どうも北に伸びる尾根を下っていたようだ)。

 その後前屋敷を経て烏帽子岳分岐に向かう。そして烏帽子岳を通過するとほどなく急斜

の下りが始まるが、わずか7分足らず。しかしこれを登るには結構きつい。その後は危険

はないが、落ち葉が堆積した滑りやすい道やら石ころのゴロゴロする道を下るのみだった。


(参考タイム)

上り

西郷記念館前駐車場 (0.03) 南尾根コース登山口 (0.57) ザレの頭(五合目)

(0.40)烏帽子岳分岐 (0.46) 可愛岳


下り

可愛岳(0.43) 烏帽子岳分岐 (0.18) 烏帽子岳 (0.22) 林道出合 (0.58)西郷記念館


したがって 上り、下りとも 約2時間30分だった。
可愛(えの)岳概念図。南尾根から登り北尾根を下る。往復5時間
2014年05月23日 17:13撮影
5/23 17:13
可愛(えの)岳概念図。南尾根から登り北尾根を下る。往復5時間
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