燕岳〜残雪の春山〜
- GPS
- 29:24
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,609m
- 下り
- 1,605m
コースタイム
第2駐車場5:47-6:00中房温泉登山口6:20-6:55第一ベンチ7:05-7:34第二ベンチ7:44-8:20第三ベンチ8:32-9:16富士見ベンチ9:28-10:05合戦小屋(休憩)11:00-11:20合戦の頭11:25-12:25燕山荘12:50-13:25燕岳13:45-14:13燕山荘
18日
燕山荘8:00-8:35合戦の頭8:35-8:46合戦小屋8:50-9:07富士見ベンチ9:07-9:28第三ベンチ9:45-10:07第二ベンチ10:07-10:27第一ベンチ10:35-11:00中房温泉登山口11:00-11:10第2駐車場
天候 | 17日 晴れ 18日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から第2ベンチまではほとんど雪はありません。 第2ベンチから第3ベンチまでは陰にところどころ雪がある程度。 第3ベンチ少し上からほぼ雪道です(雪道に慣れない人はそのあたりからアイゼン装着がおすすめ)。 登りは合戦小屋から燕山荘まで、下りは燕山荘少し下から第3ベンチの少し上までアイゼンを使用しました。 燕山荘から燕岳山頂まではアイゼンなしで歩けました。(5月18日現在) |
写真
感想
keronsさんと行ってきました。
今年初の北アルプスです。
お誘いを受け、これを目標にちょっとだけ頑張っていましたが、なかなか思うように準備ができず、体力不足のまま臨んだ雪山に不安もありましたが、良い天気に恵まれたこともあり、なんとか無事楽しんでこれました。
前日の夜に自宅を車で出発。
梓川SAで3時間弱の仮眠ののち中房登山口の駐車場へ。
5時過ぎに到着しましたが第一駐車場はなんとなくいっぱいに見えたので余裕のある第二駐車場へ。
実際はもう少し停めれたみたいですが。
準備を整え、6時に登山口で待ち合わせをしていたので出発。
ほぼ6時に登山口に到着し、合流しました。
最後のトイレなどを済ませ、いざ出発。
なんだかんだでこの時期の荷物は重く約16kg。
ゆっくりしか進めないので、「ゆっくり歩かないとばててしまうので、ゆっくりお願いします」ということでスタートしました。
ゆっくりゆっくり進み、第一ベンチ。そして第二ベンチ。
ここまでは雪もなく、新緑の山歩きといった感じ。
そして空の青さもとてもきれいで、じわじわと気温も上がってきているのがよく分りました。
そして第三ベンチ。このあたりで影の部分に少し残雪が。
しかし、このあたりでは道端にお花も咲いており、春を感じることができました。
そして第三ベンチを過ぎると雪道が多くなってきました。
そしてほぼ雪道歩行に。
といっても緩んだ雪で登りということもあり、アイゼンはなくても歩けます。
そして富士見ベンチに到着。
富士見ベンチはベンチが雪に埋もれていましたが、標識はしっかりと見えていました。
しかし肝心の富士山は雲の中。残念です。
しばしの休憩ののちひとまずの目標の合戦小屋を目指します。
雪道がずっと続いていますが、結局のぼりは合戦小屋までアイゼンを使わず登り切りました。
ところどころから見える大天井岳の稜線が青い空に白く映え、テンションもだんだん上がってきていました。
そして無事に合戦小屋に到着。
ここで昼休憩です。
コンロでお湯を沸かし、インスタントラーメン。
天気は良いですがやはりじっとしていると気温はそんなに高くないので温かいラーメンが体にしみわたりおいしくいただきました。
合戦小屋から見ている景色も青空と白い斜面、緑の木々のコントラストがとてもきれいです。
そしてここからの急登に備え、ゆっくりと休憩をした後再出発。
まずは合戦の頭までの急登。
本当にゆっくりですが、一歩一歩登り着実に進みます。
すると槍ヶ岳の頭が見え始めました。テンションも一気に上がります。
「本当に急だよね。」「この急登、写真ではなかなか伝わらないよね。」などと言いながらひたすら登りました。
そして頭に到着。
一気に燕岳の稜線、燕山荘、表銀座からの大天井岳、そして槍ヶ岳もしっかりと見え、しばし写真タイム。
ひとしきり写真におさめ、再出発。
ここからは微妙にアップダウンがあり、以前もこのあたりでバテてなかなか進めなかったイメージもあり、努めてゆっくりと進むようにしていたのですが、この天気、この景色の気持ちよさが良かったのか、なんとか着実に歩を進めることができました。
そして燕山荘の直下の最後のひと登りのことろまで来ました。
このあたりまで来ると微妙にガスが出始め、時々稜線がうっすら隠れてしまったりもしましたが、上空の風も強かったおかげでどっしりと居座ることもなく流れていきました。
最後のひと登りは雪がなくなっており、アイゼンを脱いで通過したいところでしたが、荷物にもなってしまうことと小屋周辺の様子もよく分らなかったのでそのまま進みました。
最後の階段を登りきり小屋裏まで。
そして、小屋を回り込み玄関に到着。
結局は、小屋の直下でアイゼンを外してしまってもまったく問題のない感じでした。
稜線に上がると裏銀座の山々もとてもきれいに見え、表銀座に槍ヶ岳などはもちろん本当に素晴らしい景色が広がっていました。
夢中になって何枚もシャッターを押してしまいました。
燕山荘で受付だけ済ませ、山頂へ。
本当に天気も良く、アイゼンも必要なく、気持ちの良い稜線歩きを楽しむことができました。
山頂ではみんなが山頂で満喫していたのでなかなか写真も撮れなかったですが何とか証拠写真をおさめ、小屋に戻りました。
この時点でまだ14時過ぎ。
くつろぎモードになり、持ってきた赤福と購入したビールなどで、まったりと小屋での贅沢な時間を過ごしました。
登山道で見かけた花を調べてみたり、外を眺めたり。
そしておいしい夕食をいただき、日の入りを待ちましたが、気温が急激に下がり、おまけに日が沈む裏銀座、水晶岳周辺には黒い重たい雲がまとわりついており、見れる気がしません。
時々様子をうかがっていましたがやはり日の入りを拝むことができず残念でした。
その分温かい食堂でまったりと過ごしてしまいました。
夜はうっすらと雲が出ていたのか星も思ったほどは見えませんでした。
翌朝、日の出に合わせ4時に起床。
身支度を整え、防寒をし外へ。
日の出は十分拝めそうな天気です。
早めに場所を確保し、日の出に備えます。
するとその周りでイワヒバリがうろうろ。
それも気になりながら日の出を待ちます。
富士山も今日はばっちり見えています。
そしていよいよ日の出。
写真におさめ、すぐに反対側へ。
朝焼けに染まる槍ヶ岳も写真におさめ、今度は小屋の西側へ移動。
そこから見える表銀座の稜線や槍ヶ岳、そして穂高連峰も朝の光を浴びきれいに輝いており、夢中で写真を撮っていました。
強い風に体も冷えてくるので小屋に入り、朝食の時間。
朝食もおいしくいただき、荷物をまとめ、今度はまったりとコーヒータイム。
燕岳を眺めながらコーヒーを飲み、贅沢なひと時を過ごしました。
そしていよいよ下山。
あまりの天気の良さ、景色の素晴らしさに本当に後ろ髪を引かれる思いですが、ずっとここにいるわけにもいかないので、遅い出発とはなりましたが、8時に小屋を出発。
ひとまずアイゼンは付けずに階段を下ることにし、それを過ぎてからアイゼン装着。
そして何度も写真を撮りながら、振り返りながら合戦の頭までの稜線歩きを楽しみました。
そして急登を下り合戦小屋へ到着。
少しの休憩をして再出発。
あとは淡々と降りました。
第三ベンチ直前までアイゼンを着けて歩き、そこからはほぼ夏道。
行きには気づかなかったお花にもたくさん出合い、のんびりと下山しました。
第一ベンチではあまりの気持ちよさに「昼寝したいね」といいながら春の風を感じながら山での時間を楽しみました。
そして無事、登山口に到着。
無事に戻ってこれたことに感謝し、天気にも恵まれ素晴らしい景色が見れたことに感謝し、大満足の2日間でした。
最後に有明荘で疲れと汗を流し、穂高有明の蕎麦屋さん「くるまや」でお蕎麦を食べ、北アルプス牧場でソフトクリームを食べ、最後まで満足感いっぱいの山行でした。
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