記録ID: 4534817
全員に公開
沢登り
奥多摩・高尾
真名井沢
2022年07月30日(土) [日帰り]
東京都
やっくん
- GPS
- 06:39
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 943m
- 下り
- 947m
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| 天候 | 晴れ時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
参考遡行図/記録 ・「新版 東京起点 沢登りルート 100」P.26-27 (初級/1級/��) ・https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3397822.html ・https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3358263.html ここ数年(?)で林道ゲートが出来、沢登りルート100本にある、とりがや橋近くの空きスペースに駐車は出来なくなっている(そこまで行けない)。ゲートには南京錠がかかっており、地元の方々はその錠をあけて軽トラで中に入っていくのを2台ほど見た。ゲート手前に1台分の駐車スペースがあるのでそこに駐車し、山行開始。 ゲートを通り、林道真名井線を30分ほど歩く。基本的に砂利道（ダート）だが、ところどころ綺麗にアスファルト舗装などされている部分もある。地元の方の仕事のための道として大事にされているんだろう。 とりがや橋からは左にある砂利道を少し歩くとモノレールがある。そのモノレールに沿って踏み跡があり、それについていくと、沢にきちんと橋が渡されていて、ほとんど渡渉することなく堰堤の手前まで行ける。 堰堤は全部で4つあり、最初の2つは左から大きく巻き、3つ目は右から(堰堤にトラロープがかかっているので利用する)、最後の4つ目は左から巻く。いずれもキレイな踏み跡があるので迷うことはない。4つ目の堰堤を超えた先のゴーロ(Co.410)で入渓、遡行開始とした。すぐにワサビ田と出合う。 ゴーロや小滝をいくつか超えて行く。この沢は、最初から最後まで蜘蛛の巣が非常にたくさんあり、最近は遡行されてない気配だった。また、ところどころに石垣が積まれている。ワサビ田の跡も多く、割と沢の奥まで人の手が入っているようだ。 カエルをかなり多く見た。あらゆる陽当りの良い岩の上、そしてホールドとして使いたいところにカエルカエルカエル。そしてそれだけカエルがいるからか、120cmほどはありそうな立派な大きさのヤマカガシにも会った。距離をとって挨拶をした。 二俣(Co.640)までは小滝やミニゴルジュを楽しみつつ、あっという間。二俣手前の右岸の崖崩れは沢を伏流にしてしまっている規模感。二俣から左側を覗くとすぐ目の前に魚止めの滝がある。魚止めの滝は水流右から。取り付き後の一歩をハイステップであげてあげると問題なく登れる。ほぼ水壁であること、ヌメリの強さ及び高度感があるので初級者がいる場合にはロープを出す滝だと感じた。 魚止めの滝上からは少し渓相が落ち着き、綺麗で楽しくなる。コンクリート集水桝が右岸にある6m滝(Co.700)は直瀑で登れそうになかったので巻いた。落口に大岩のある5m滝は右壁から特に問題なく登れた。この辺りから倒木が目立ってくる。倒木が多いところは岸にある踏み跡などからガバッと巻いて躱していく。 奥の二俣(Co.830)を左に行くと徐々に水量が減っていく。Co.900で3条3mの滝を登る。この滝を登って落口から上流を見上げると、大きな立ち木にピンクテープがあり、脱渓ポイントとなる。最後の最後まで滝を登らせてくれる良い沢だ。このピンクテープは見逃すことはないと思う。ちょうどCo.900なのも分かりやすい。 ピンクテープから斜面をうっすら残る踏み跡を辿りながら、ほぼ直上していく。気持ちトラバースはしているが、ほぼ直上のルート。ここが詰めとして少しキツい。だが先に見えている段丘までの辛抱。初級者がいてもロープ＝コンティニアスビレイの必要はない程度の斜度だと思う。 段丘にあがるとそこからは標高をあげずにトラバースしていく。小さい尾根を1つ超え、そのあとエビ小屋山の北東尾根を超えていくと、分かりやすい砂利道な林道真名井線の終点の広場に出る。今回の行程では少し斜度をあげてしまいちょっと上に出てしまったが、広場は目立ちすぐに分かるので迷うことはなかった。 林道真名井線にはその後いくつか合流する登山道が途中で何本かあるが、全て徒歩専用の登山道なので、ここから帰りは車が通れる大きさの林道を歩いていけば良い。 だが、歩いていくと、途中で大きく崩落しているところがある。前後には注意の札がかかっており、そのさらに手前では車両通行禁止となっていた。徒歩での通過はまったく問題なくできる。 林道からは、数カ所、道を外れ尾根に入ると大きくショートカットできる箇所がある。軽く覗いた限りでは踏み跡もしっかりしており、ピンクテープまでついている箇所もあった。今回は、左足膝に痛みが出たため、大事をとって林道をそのまま歩いたが、問題なければショートカットルートを通ればおそらく1時間以上早く下山可能だと思う。この記録の写真にその旨書いておく。 林道真名井線はアスファルト舗装されている箇所も多く、本当に歩きやすい、もはや登山ではないレベルだった。途中にいくつか眺望がひらけるところもあるが、高さはないのであまり期待はしないでほしい。 特に問題なくとりがや橋まで降りて来て、さらにそこからゲートまで着いて山行終了。 遡行中に出会ったパーティはなし。下山の林道で下山中の登山者に1人、及び作業されている地元の方々数人にお会いした。 山行後に偶然ゲートで地元の方々にご挨拶ができたが、沢登りができるということ自体知らなかったようで驚かれた。この山域は熊がいるので熊鈴は必ず持つようにとご助言いただいた(沢登りの際にはハーケンがそれを兼ねていると説明)。 なお、遡行中に使ったギアはタワシだけだった。 |
| その他周辺情報 | 下山後: 生涯青春の湯 つるつる温泉 |
写真
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おそらく崩落のためにここから先は自動車が入れないようにしている
林道から派手に崩落しているところが見えるが、地形図で見るとこれが二俣手前の右岸ガレのよう
ガードレール横のショートカット尾根を使うとここに出てくる、出てくるところまでしっかり踏み跡がある
別のショートカット(ピンクテープ)。地形図を見るとここから降りていくと堰堤手前のワサビ田らへんに降りられそうだった、これはかなりショートカットできそう
7/30 13:59
別のショートカット(ピンクテープ)。地形図を見るとここから降りていくと堰堤手前のワサビ田らへんに降りられそうだった、これはかなりショートカットできそう
ここもショートカットできそうな尾根。ヤマレコユーザの記録もあった。が、下から見る限り降り口らへんは急峻で難しそうだった、踏み跡も薄そう。一つ前のピンクテープのショートカットのほうが効果的だと思う
7/30 14:33
ここもショートカットできそうな尾根。ヤマレコユーザの記録もあった。が、下から見る限り降り口らへんは急峻で難しそうだった、踏み跡も薄そう。一つ前のピンクテープのショートカットのほうが効果的だと思う
撮影機器：
装備
| MYアイテム |
やっくん
重量：-kg
|
|---|---|
| 個人装備 |
グローブ
雨具
着替え
昼ご飯
行動食
非常食
ハイドレーション
地形図
コンパス
笛
計画書(車に残置)
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナx4
スリング(120x2/240x1)
セルフビレイランヤード
参考遡行図
ロープ(8mm30m)
アルパインクイックドローx2
カム(.3/.75)
アッセンダー(タイブロック)
レスキューセット(プーリー/マイクロトラクション)
ハーケン数枚
特小無線機2台(1台を車に残置)
バイル
タワシ
|
| 備考 | 下山用に別の靴を持って行きたくなかったためラバーソール(モンベルサワークライマー)で遡行したが、荷物に余裕があれば沢内は圧倒的にフェルトソールのほうが良い、ヌメリがかなり強く感じた |
感想
初めてのソロ沢登り。
パーティがいる際のCL/リードは中級程度の沢まで可能だが、ソロとなると話は別。ソロと言えば聞こえは良いが、ただメンツが集まらなかっただけではある。そんなこんなで今週はどこも増水しており、週末の天気は全国的に良くなく、近場で初級で…とまだ行ったことのなかった真名井沢に。
先週に中央アルプスの花崗岩な沢を登っていたせいで同じラバーソールを履いていたが最初は奥多摩のヌメヌメが全然踏めずw慣れるまでに少し時間がかかった。
ソロなので落ちるわけにいかず、というわけで少し怪しいところでタワシの出動。今回身につけていたギアの中で唯一使われたのはタワシ。でもお陰で安心して踏めました。
遡行開始直後に大きく立派なヤマカガシに出会ったため、そこからはヘビがいないかビクビクする遡行となった。先々週の沢でマムシに会っていることもあり……
が、それ以外にヘビはおらず、ともかくそこらじゅうにカエルがいる、カエル沢と命名してもいいぐらいのカエルっぷりだった。
沢としては初心者も十分に連れてこれる初級沢。沢自体の長さが比較的あるのが近場で言うところのシンナソーとの違いかも。増水リスクも低い。しかも脱渓までしっかりとした登れる滝が続くところも良い。参考遡行図と比べると、ゲートから沢までのアプローチが少し長くなってしまったのが残念か。ゲート横の駐車スペースも1台しかなく、空いてなかったときはさらに遠くになりそう。
天気に恵まれて本当に気持ちの良い遡行になった。左足膝は……治ろう？？
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