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Yamareco

記録ID: 45863
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

北沢峠からの甲斐駒ケ岳

2009年09月09日(水) [日帰り]
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GPS
05:56
距離
6.2km
登り
1,074m
下り
969m

コースタイム

9:35北沢峠−10:50双児山10:58−11:28駒津峰11:38−(直登)
12:45甲斐駒ケ岳13:05−14:13駒津峰14:26−15:08仙水峠15:13−
15:31仙水小屋
総合時間:5時間56分、歩行時間:5時間
天候 曇、晴れ、ガス
過去天気図(気象庁) 2009年09月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
9月9日、10日で北沢峠を基点に甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳を登りました。
仙丈ケ岳は、2005年以降登っておらず、且つ、甲斐駒ケ岳も2006年、
2007年は黒戸尾根から死ぬ思いで日帰りしたものの、昨年は、登らず、
それなら2つの山を同時に登れるのは、北沢峠からということになり、実行。
宿泊も2005年に最後に仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳を登ったときに
泊まった仙水小屋に泊まることに決めていました。

しかし、この時期、しかも平日は、北沢峠に向うバスの便数が少なく、
いや、便数は、同じ1日4本ですが、広河原の始発が9:00。
土日、休日は、広河原6:50。
バス時間が、期間、それと平日と土日、休日では異なります。
注意します。

信州側の戸台からもバスがあります。
そちらも検討してみても良いと思います。

私は芦安、広河原、北沢峠とつなぎますから、広河原からのバスは、9:00発。
北沢峠に9:25、登山開始も遅くなります。
従いまして、仙水小屋の位置から考えて、甲斐駒ケ岳を先に9日に登り、
仙水小屋に宿泊、翌日10日に仙丈ケ岳に登ることにしました。

甲斐駒ケ岳
北沢峠から双児山、駒津峰までは意外な急登り。
翌日仙丈ケ岳から見てもなるほどと思いました。
双児山から一旦下り、登り返して、駒津峰。
特に難しいところはありません。
双児山に出る前くらいから森林限界を超えるので、眺望が開けます。
しかし、9日はガスがかかったりして、
でも合い間を逃さずシャッターを切っていますが、、、。

駒津峰からは厳しいアップダウン。
岩場が多く、ここを雪の時に通過するのは、怖いと思いました。
駒津峰から直登と巻き道の分岐までは、ストックなどはしまう方が
良いでしょう。
細尾根となりますから、強風のときなど注意が必要です。

直登と巻き道の分岐で迷いましたが、直登。
以前は、巻き道を通過していましたが、挑戦のつもりで。
ずーと岩場ではありませんが、やはり肩の高さくらいに
足を上げるところもありました。
2度ほど、どうしよう、と思った場面がありました。
岩場に自信のない人はやめたほうが良いと思います。
この直登も最後はザレ場となり、ようやく山頂です。

そういえば、直登でも鎖も梯子もありません。

山頂からは、巻き道を通りました。
2005年には、ありませんでしたが、赤い目印ができておりました。
この辺り、ガスが出ると方向を見定めるのが難しく、且つ、急な斜面を
トラバース気味に、しかもザレたところを下りますから、転落もあったのでは、、。
山頂からの花崗岩のザレ場は慎重に行きたいです。
摩利支天も見えておりましたが、これまで同様、パスしました。

直登と巻き道の分岐からは、登り同様、手と足をつかえるように
ストックは、しまいました。

駒津峰から北沢峠と仙水峠の分岐になり、仙水小屋のある、仙水峠へ。
駒津峰から仙水峠もかなりの急坂で、浮石もあり注意が必要です。

仙水峠一体は、大きな岩がごろごろしていて、ちょっと歩きにくく
なっていますが、慎重に行きます。

そして、仙水小屋に到着です。

翌日は仙丈ケ岳に登っています。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-45867.html


予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
広河原のバス乗り場
広河原のバス乗り場
ちょうど塩見岳から北岳までの縦走団体22名がおり、ちょっとした混雑。土日ほどではないでしょうが、、、。
結局、広河原から北沢峠までバス2台。
ちょうど塩見岳から北岳までの縦走団体22名がおり、ちょっとした混雑。土日ほどではないでしょうが、、、。
結局、広河原から北沢峠までバス2台。
久し振りに北沢峠。閑散としているではないですか、、、。
久し振りに北沢峠。閑散としているではないですか、、、。
北沢峠から双児山への登り。
北沢峠から双児山への登り。
双児山の手前から眺望が開けますが、北岳方面もこんな感じで、ガスが上がってきております。実際には、ガスの流れも速かったです。
双児山の手前から眺望が開けますが、北岳方面もこんな感じで、ガスが上がってきております。実際には、ガスの流れも速かったです。
双児山への最後の登り、もう森林限界を超え、ハイマツ帯になっています。
双児山への最後の登り、もう森林限界を超え、ハイマツ帯になっています。
双児山山頂。
狭い山頂です。
双児山山頂。
狭い山頂です。
双児山のあと一旦下って、駒津峰。携帯が通じました。セルフタイマーで写真を撮ります。
双児山のあと一旦下って、駒津峰。携帯が通じました。セルフタイマーで写真を撮ります。
駒津峰からは大きく甲斐駒ケ岳が見えるようになります。すぐそこに見えますが、ここからまだ時間がかかります。実際には、ガスが全体を覆ったと思ったら、次の瞬間、こんな風に見えたりしました。
駒津峰からは大きく甲斐駒ケ岳が見えるようになります。すぐそこに見えますが、ここからまだ時間がかかります。実際には、ガスが全体を覆ったと思ったら、次の瞬間、こんな風に見えたりしました。
上の写真の数秒後にはももっとよく見えたりしました。
上の写真の数秒後にはももっとよく見えたりしました。
駒津峰からは一旦アップダウンを繰り返して、下っていきます。
駒津峰からは一旦アップダウンを繰り返して、下っていきます。
甲斐駒ケ岳はぐんぐん迫ってきます。
黒戸尾根では、これほどまでの迫力では見られません。
甲斐駒ケ岳はぐんぐん迫ってきます。
黒戸尾根では、これほどまでの迫力では見られません。
さて、下っていきます。
細尾根も通過しますので、注意します。
さて、下っていきます。
細尾根も通過しますので、注意します。
六方石の通過です。
六方石の通過です。
直登と巻き道とのコースがあり、初めて直登することにしました。「あ、どうしよう」と思ったことがありました。もちろん、そんなところの写真は撮れませんが、、、。
直登と巻き道とのコースがあり、初めて直登することにしました。「あ、どうしよう」と思ったことがありました。もちろん、そんなところの写真は撮れませんが、、、。
ナナカマド。
直登コースでも単純なところも多いです。
直登コースでも単純なところも多いです。
ガスがかかっているとこうした直登コースでも空きを見通せないので、怖いかもしれません。
ガスがかかったりしていますが、なぜか、ちょうどこの頃、いい具合にガスが晴れてくれていました。先の矢印が見えます。
ガスがかかっているとこうした直登コースでも空きを見通せないので、怖いかもしれません。
ガスがかかったりしていますが、なぜか、ちょうどこの頃、いい具合にガスが晴れてくれていました。先の矢印が見えます。
直登コース山頂手前のお花。お花が少ない季節でしょうか、、。甲斐駒ケ岳がお花が少ない気もしました。
直登コース山頂手前のお花。お花が少ない季節でしょうか、、。甲斐駒ケ岳がお花が少ない気もしました。
長かった直登コースも終わり、山頂にいた方に写真を撮って頂きました。
長かった直登コースも終わり、山頂にいた方に写真を撮って頂きました。
あの向こうを左に折れていきますと、黒戸尾根ですね。
あの向こうを左に折れていきますと、黒戸尾根ですね。
山頂を探索。これまで確認していなかった鋸岳への道を確認しました。「要注意」と書かれています。
山頂を探索。これまで確認していなかった鋸岳への道を確認しました。「要注意」と書かれています。
下山には、当然巻き道を選択しますが、ガスのときは、気をつけたいです。また、ざれており、道はトラバース気味に付けられていますが、バランスを崩したりしないように注意したいです。
下山には、当然巻き道を選択しますが、ガスのときは、気をつけたいです。また、ざれており、道はトラバース気味に付けられていますが、バランスを崩したりしないように注意したいです。
山頂からの巻き道コースはガスのときに迷いやすくなりますから、こうした、赤の道標が立てられていました。2006年以降に立てられたと思います。
山頂からの巻き道コースはガスのときに迷いやすくなりますから、こうした、赤の道標が立てられていました。2006年以降に立てられたと思います。
摩利支天の分岐ですが、パスします。
摩利支天の分岐ですが、パスします。
直登コースと巻き道の分岐。直登コースを取るとき、どきどきしました。
下山時撮影。
直登コースと巻き道の分岐。直登コースを取るとき、どきどきしました。
下山時撮影。
直登と巻き道の合流点から駒津峰までは、岩場ですから、ストックなどはしまいます。
直登と巻き道の合流点から駒津峰までは、岩場ですから、ストックなどはしまいます。
駒津峰に戻り、仙丈ケ岳方面に目を向けますが、こんな具合で、全貌を現すことはありませんでした。
駒津峰に戻り、仙丈ケ岳方面に目を向けますが、こんな具合で、全貌を現すことはありませんでした。
駒津峰から急坂を下り、仙水峠です。岩がごろごろしています。
駒津峰から急坂を下り、仙水峠です。岩がごろごろしています。
仙水小屋の名物夕食。おいしいです。予約制、定員30名以上は取りません。
仙水小屋の名物夕食。おいしいです。予約制、定員30名以上は取りません。

感想

久し振りに北沢峠から甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳に登りましたが、
混雑を避けるのと引き換えにバスの便等が悪くなり、時間を
気にしながらの登山ともなりました。
自宅を出たのは、ゆっくり7:00前。
いきなり、雨が降り始め、芦安まで降っており、一時は、
どうなるかと思いました。

芦安からの7:40の乗り合いタクシーで広河原に向い、9:00の
北沢峠行きに乗り変えます。
広河原までの道のりでも天気の良い日は見える白峰三山も見えず、、。
気落ちしていました。
北沢峠からの双児山への登りも樹林帯で、ガスがかかり、
このまま終わるのかと思いました。
最も北沢峠を9:30の登山開始ですから、既に遅くて、
ガスがかかっても仕方のない時間ではありましたが、、、。
それでも双児山手前で森林限界を超えるとガスながらも展望が開け、
時折、周囲の山が現れると元気になります。

北沢峠からの甲斐駒ケ岳がこれほどの迫力だったとはつい忘れておりました。
駒津峰などに立ちますと、目の前に大迫力で現れます。

黒戸尾根も体力試しには、良いですが、北沢峠ほどの迫力は
ないように感じます。
実際2回黒戸尾根も登っていますから、そう感じます。

北沢峠からの甲斐駒ケ岳にしても翌日登った仙丈ケ岳にしても、
確かにバスの時間は気になりますね。

それはネックかもしれません。

今回、駒津峰の先で、直登と巻き道の選択で、直登コースとしました。
ちょっと怖い場面もあり、苦しい登りでしたが、挑戦して良かったです。

仙水峠経由を登りに取れば、摩利支天が迫力ある姿で迫るでしょう。


宿泊は、仙水小屋。
食事が良かったです。

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コメント

雄々しい 甲斐駒
Y-chanさん、こんばんは。

ナナカマドが、もうこんなに赤くなっているんですね。
山は一足お先に秋なんですねぇ。

甲斐駒ケ岳は仙丈ケ岳と比べると、なんだか雄々しいですね。 貴公子と呼ばれるだけありますね。

仙水小屋の食事はとってもおいしそうですね。 ところでここは、予約者数以上の人数は入れないんですか?  なんかゆっくりできそうでいいですね。
2009/9/10 21:55
北沢峠からの甲斐駒
こんばんは、Y-chanさん。

駒津峰からの甲斐駒、大きく見えますね!
黒戸尾根方面から見るより迫力あります。

仙丈ケ岳と合わせてとても参考になりました。

直登と巻き道、どちらが時間かかりますか?
登る人にもよるのでしょうが・・。

manabu
2009/9/10 23:08
北沢峠からの甲斐駒ケ岳
w-koboriさん
甲斐駒ケ岳の荒々しさが際立ちますよ。
黒戸尾根を登るより、それがはっきりします。
仙丈ケ岳は「南アルプスの女王」と呼ばれるだけの
気品と優雅さがあると思います。
当地も今朝かなり涼しく、宿泊した仙水小屋も
今日も寒いでしょうね。

ご主人は、我々が出発する前に買出しに
出かけています。
毎日のようです。だから刺身も出る。

食事が名物の小屋です。
30名が定員。
それ以上は入れないようです。

私のときは、26名か28名だったと思います。
ゆったりはできますが、やはり耳栓はあったほうが
いいかも、、、。

Y-chan
2009/9/11 6:12
直登ルートのほうが早いでしょうね
manabuさん

やはり、北沢峠からの甲斐駒ケ岳も良いです。
黒戸尾根より、その魅力を引き出します。
仙水峠を経由して登るとさらに迫力でしょう。

直登と巻き道ですが、やはり直登のほうが早いと
思います。巻き道は大きく迂回しますから。
ただ、岩場に慣れている人なら、という前提です。

バスの時間等で制限もありますが、是非どうぞ。
北沢峠には、11月8日までバスが出ています。
Y-chan
2009/9/11 6:19
プロフィール画像
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