平ヶ岳：鷹ノ巣登山口から

2022年08月16日(火) [日帰り]

• GPS: 07:42
• 距離: 22.2km
• 登り: 1,791m
• 下り: 1,786m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:18
• 休憩: 0:25
• 合計: 7:43

5:36 鷹ノ巣登山口
6:57 6:58 下台倉山
7:33 7:34 台倉山
7:40 7:47 台倉清水
8:15 8:15 白沢清水
9:05 9:06 池ノ岳
9:25 9:25 平ヶ岳三角点
9:27 9:28 平ヶ岳
9:33 9:33 平ヶ岳三角点
10:08 10:17 玉子石
10:33 10:37 池ノ岳
11:12 11:12 白沢清水
11:37 11:37 台倉清水
11:47 11:47 台倉山
12:19 12:20 下台倉山
13:19 鷹ノ巣登山口

天候

晴れのち曇り。下山後雨

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

前日、仕事を終えてすぐ東京駅から上越新幹線に乗り、越後湯沢駅で降りてJネットレンタカーで車を借りる（安いのでお気に入り。今回は24時間で5500円）。

1時間半ほど運転して銀山平の民宿樹湖里（きこり）に素泊まり前泊。国道352号線の駒の湯〜枝折峠間が交通止めなので、後半は奥只見シルバーラインを利用。奥只見シルバーラインは二輪車立ち入り禁止。

普通の部屋に空きがなく、普通部屋の料金で10人用のログハウスに泊まらせて頂いた。

当日早朝、樹湖里から国道352号線を50分ほど運転して鷹ノ巣登山口へ。

下山後は温泉と飲食店に寄りながら越後湯沢駅へ戻った。

コース状況／危険箇所等

鷹ノ巣駐車場〜前坂と、下台倉山〜白沢清水の区間はアブが多い。立ち止まると刺されそうなのでなるべく動き続け、まとわりつくアブが増える度にハッカ油をあちこちにスプレー。半袖短パンだったけれど、幸い刺されずに帰って来れた。駐車場で車中泊なさった方もかなり苦労したらしい。

その他周辺情報

・水場
3つの水場のうち一番上のものだけ利用するのが良いと思う（写真参照）。

・テン場
姫ノ池西のテン場（写真41）は緊急避難時以外利用禁止。登山口にその旨注意喚起する看板が立っていた。テン泊の人が増えると植生が痛むためとのこと。もちろんトイレもなし。

・飲食店
鷹ノ巣登山口周辺には飲食店が少なく、清四郎小屋と山ん中はいずれも食事営業していなかった。
https://www.seisirou.com/
https://www.aizu-concierge.com/spot/1128/

銀山平にも食事施設がないので、白銀（しろがね）の湯を利用したあと車で小出IC近くまで出てやっと食事にありつけた。
https://www.iine-uonuma.jp/stay_onsen/spa/spa_shirogane/

もう少し近いところでは、日帰り温泉施設「交流センターユピオ」の近くに松坂屋という食堂がある様子。
https://www.iine-uonuma.jp/shop/1563/

写真

8/16 5:23

鷹ノ巣登山口の駐車場。5時半時点で6割ぐらい。

8/16 5:50

燧ヶ岳！　このあとコースのあちこちで見ることができる。

8/16 6:01

ヤセ尾根に乗り上げると下台倉山に向かう稜線が見通せる。

8/16 6:09

燧ヶ岳が裾野まで。

8/16 6:11

この倒木を掻き分けて進む。ザックが大きいと大変そう。

8/16 6:12

振り返って。こんな立派な木がボッキリと・・・まだ付いている葉は今年のもの？

8/16 6:40

ホツツジ

8/16 6:50

この日一番たくさん見られた花、ミヤマママコナ。葉はまだ緑のものもあれば写真のように赤紫に紅葉したものも。

8/16 6:58

下台倉山。今回のコースではまっすぐ立っている標識がほとんどなかった・・。

8/16 7:00

右奥に平ヶ岳登場！
（左手前は台倉山）

8/16 7:25

この道にキテンが一瞬現れて急いで撮影したけれど、残念ながら映ってない。

8/16 7:33

台倉山。標識は見当たらなかった。

8/16 7:47

水場の標識からズルズルの急斜面を1、2分下ると

8/16 7:43

台倉清水。かすかに滴る水を汲んで浄水器を使って飲んだけれど、正直お奨めできない。

8/16 8:14

白沢清水に至っては

8/16 8:14

ただの水溜まり。

8/16 8:35

右手に池ノ岳が見えてきた。手前はオオシラビソの松ぼっくり。たくさん付くのは数年に一度だとか。

8/16 8:47

オヤマリンドウ

8/16 8:53

イワショウブ。リンドウもイワショウブも、このあたりから出てきてこの先の湿原帯にたくさん咲いていた。

8/16 9:04

平ヶ岳がいよいよ間近に。

8/16 9:05

まずは池ノ岳到着。いや〜ここまでの登り、長かった。

8/16 9:14

オニシオガマ。ここでだけ見かけた。

8/16 9:22

タテヤマリンドウ。こちらは湿原にたくさん。

8/16 9:25

平ヶ岳三角点到着！

8/16 9:27

地図によると最高点はこの先らしい。

8/16 9:28

着いた〜！ 曇ってしまったのは残念。

8/16 9:30

左からうっすらと中ノ岳、越後駒ヶ岳、ずっと離れて右端が荒沢岳。

8/16 9:44

この分岐から水場・玉子石方面へ周回開始。

8/16 9:46

ハクサンフウロ

8/16 9:47

水場。ここはしっかりした沢になっている。

8/16 9:53

と思ったら、30mほど先に「水場」の標識が・・・ここでも十分汲めそう。

8/16 9:56

近づけないけれどコバイケイソウの群落。

8/16 9:59

モウセンゴケが一面に咲いて（？）いて

8/16 10:00

池塘を赤く縁取っている。

8/16 10:05

玉子石へは天空の散歩道。右側に映っている標識でプリンスルートと合流する。

8/16 10:08

玉子石。2つの石だと思っていたが、1つだった。

8/16 10:09

裏側に回り込むと横長。

8/16 10:11

玉子石の向こう側に美しい湿原が広がっていた。道がなくて行けないけれど、いつまでも記憶に残りそうな風景。

8/16 10:16

池ノ岳に登り返す。

8/16 10:26

気持ちいいー。

8/16 10:28

テン場。

8/16 10:32

一面のキンコウカ。

8/16 10:33

池ノ岳に戻って来た。

8/16 10:37

キンコウカとイワショウブ。いつまでもここに居たいけれどそうも行かないので長〜い下りを下り始める。

8/16 10:41

ミヤマコゴメグサ

8/16 10:42

秋の兆しも。

8/16 11:56

紅葉したミヤマママコナの美しさを写真に残そうとするも、上手に撮れず・・

8/16 12:34

ここにも秋の兆し。

8/16 12:36

オオコメツツジ

8/16 12:43

立派な松！ 根元の岩は足場が少なくてロープ必須。

8/16 12:46

前坂へ下って行く。

8/16 13:12

暑いので全身ドボンしようとしたが、冷静に考えるとタオルも着替えもなく、車のシートは汚せないので、頭から水をかぶるにとどめる。ここから7分でゴール！

感想

Echigoya

日帰り最難関百名山と言われる平ヶ岳。「山中で宿泊できない百名山の中で最難関」という意味なので、山中で宿泊できる山も日帰りで行く人には最難関ではなく、距離も標高差も驚くほどではないけれど、鷹ノ巣登山口から池ノ岳までは忍耐力を試されるルートだった。ロープ場やぬかるみや熊笹の張り出しやアブが多く、池ノ岳に着くまでは正直魅力的なポイントは少ない。

この登山道が拓かれたのは1965年だそうだ。自分が生まれた時にはまだ登山道がなかった・・・あれ？と思って深田久弥さんの日本百名山を開いてみると、彼は道なき薮を漕いで登ったらしい。大変だっただろうなあ。

この山の魅力は何といっても平ヶ岳山頂・池ノ岳・玉子石のV字型の高層湿原。なので、プリンスルートで登って高層湿原で食事や昼寝でゆったり過ごす方がこの山の魅力を堪能できそうな気がする。青空だったら本当に素敵な空間だろうと思った。

でも、自分はトレーニングもしたかったので鷹ノ巣コースに悔いなし！