19950513-14島々→徳本峠→霞沢岳→八右衛門沢→上高地、テント泊
- GPS
- 32:00
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 2,335m
- 下り
- 1,555m
コースタイム
- 山行
- 10:42
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 11:28
- 山行
- 5:35
- 休憩
- 3:59
- 合計
- 9:34
天候 | 5/13:晴後曇一時雨 5/14:曇 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
上高地1520=1700松本1706−1924名古屋1929−2036新大阪 |
感想
1995年5月12日(金)夜発〜14(日)
前週に引き続き北アルプスに行って来ました。今回は、徳本峠から霞沢岳に登り、八右衛門沢を上高地に下山しました。
長野の天気予報では土日とも大崩は無さそう、というのを信じて出発。
GWの次の週ということもあって、ちくまはガラガラ。松本電鉄・バスを乗り継ぎ、島々で下車。下りたのは私と徳本峠越えをするという女性の単独行者のみ。彼女と抜きつ抜かれつしながら淡々と沢筋の道を歩いていく。岩魚留小屋まで2ヶ所デブリの上を歩くが残雪はほとんど無し。小屋を過ぎ、峠沢出合付近から残雪が増えてくるが、雪の上をずっと行くようになるのはかなり上部になってからだった。峠手前は雪の急斜面となり、ポコッと徳本峠小屋の前に飛び出す。
小屋には10人弱位の人がいて、展望台には三脚がいくつも立っていた。明神岳までは見えたが奥穂・前穂はガスの中。その右手に見えるのは常念山脈の1ピークか?
できるだけ今日の内に進んでおこうと出発するが、上高地へのトレールははっきりしているが霞沢岳方面は古いトレールがかすかに残っているのみで、グサグサの雪に足をとられ、遅々として歩が進まない。おまけに雨が降り出してくる。急斜面を過ぎしばらく雪庇の上を行くと頂上は樹林の雪原となったジャンクションピーク(2428mP)である。この辺り視界が無いと迷いやすそうだが、ようく見ると赤ペンキ・赤布が結構ある。少し進んだちょっとした鞍部から向きを西にかえ、注意深く2261m鞍部まで下っていく。短い急登を二つ、なんとか過ぎ、2万5千図で鞍部から二つ目(実際は三つ目)の約2310mピークで力つきて(^_^;)幕営することとした。この頃には雨は上がり、夕方には樹間にそびえ立つ霞沢岳〜K1ピークの稜線、穂高連峰(奥穂は雲の中だったが)、常念山脈が確認できた。
起床時には雲が低かったが。出発するときには高曇りながら目標のK1ピークはしっかり見えていた。少し先の約2290m鞍部からは右手に穂高・常念山脈、左手には中アが経ヶ岳から恵那山まですべて見え、南アの一部も顔を覗かせていた。ここから急登を一つこなし、しばらく行くとと約2420mピークに出るが、この辺りから樹林が疎となり眺望が一気に開ける。少し下った鞍部から尾根伝いに更なる急登を登ると背後の八ヶ岳・南アルプスがせり上がってくる。
急登を二つこなしてやっとK1ピークに登りついた。反対側には間近に焼岳、遠くに白山が望まれる。笠ヶ岳・穂高や中ア・南アは既に雲の中だった。南方にはK2ピーク・霞沢岳が指呼に望める。又、蝶・常念から続いてきている、辿ってきた尾根道ははっきり見下ろせた。眼下には帝国ホテルや上高地温泉ホテルがすぐそこといった感じで見下ろせた。下行路となる八右衛門沢は見下ろすと結構険悪に見える。
K1ピークから僅かに下った鞍部に踏み跡が登ってきており、その辺りにザックをデポして霞沢岳を目指す。迫り来る低気圧にますます雲は低くなってくる。K2ピークあたりで一度、雲が高くなり、笠ヶ岳・常念山脈が一度顔を見せたがそれもつかの間、霞沢岳にやっとの事で登りついたときにはガスの中、期待していた眺望は残念ながらゼロだった。記念写真を撮り、行動食を食べてしばらく待っていたが、ガスはますます濃くなってきて、諦めて下山開始。
ザックのデポ地点に戻り、八右衛門沢を下って行く。上部はシリセードで下り始めたが程なく、いったん雪が途切れ(私のルートの取り方がわるかったのかも)、ガラガラの斜面を落石に気を付けつつ下りていく。再度、雪の斜面に出て、そこより先は砂防ダムまで雪面をたどることができた。しかし、落石が非常に多くシリセードは無理で落石・アイゼンの団子・クレバスに十分気を付けながらグイグイ下っていく。落石が恐かったが幸い新たな石は落ちて来ず、無事砂防ダムに到着できた。ここまで1時間とかからなかった!砂防ダムのほんのわずか手前で雪が割れ、水流が出ていた。何とかこの時は飛び越せたが、通過困難なら左岸の雪面をたどることになるだろう。
砂防ダムは左岸から降り、古い林道は途中で崩れていたため、沢の中を歩いていくと林道に出、更にしばらく行くと車道に出る。
上高地温泉ホテルまで行き、温泉につかる(\600、風呂から景色は見えません)。玄関から下ってきた八右衛門沢が梓川の対岸、真っ正面に見える。降りだした雨の中、バスターミナルに向かった。
GWの一週間後ということで、静かな山、霞沢岳は本当に他に誰もいない山でした。山頂からの眺望は残念ながら得られませんでしたが(この時のような気象状況で展望を望むのは無理か)、私にとっては充実した山行になりました。今度行くときは新雪期に徳本峠からピストン、ということになるでしょうか!
八右衛門沢は落石が多そうなのが嫌ですが、霞沢岳の稜線から短時間で上高地に下山できるという点で残雪期は使えそうです。ここを往復すれば上高地から1デイハイクで霞沢岳に登頂できることになりますが、私としては登りには使いたくないです(落石がなかったとしても滅茶苦茶しんどそう)。
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