19951229-31大崩山→杉ヶ越、テント泊
- GPS
- 56:00
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 2,210m
- 下り
- 2,030m
コースタイム
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 10:06
- 山行
- 9:28
- 休憩
- 3:05
- 合計
- 12:33
天候 | 3日とも好天 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
ヒッチハイク地点−ヒッチハイク−日之影温泉−高千穂鉄道−延岡−にちりん−小倉−ひかり−新大阪 |
感想
1995年12月28日(木)夜発〜31(日)大崩山→杉ヶ越縦走
1995年の年末は久々に(1988年の秋に由布岳に登って以来)九州の山に行って来ました。最初の計画では大崩山と傾山を継ごうとしたのですが、時間切れで傾山までたどり着けずに下山となりました。
12/28、29
1995年の仕事を終えた後、新神戸へ出て、ひかり号に乗り込み一路九州へ向う。小倉でやたら綺麗な車両のドリームにちりんに乗り換え、延岡到着。タクシーを奮発して登山口に着いた。気温は低いが、山にも雪は少なそう。
沢を幾つか越えると、大崩山荘到着。まずまず綺麗な小屋である。更にしばらくで、ワク塚コースの分岐。祝子川には木橋がかかっているが滑りやすそうだったので適当な所を石づたいに渡った。沢沿いの登りから尾根にむかって急登が続く。尾根に出ると展望が少し開ける。袖ノダキからは対岸の岩壁が凄い迫力だ。下ワク・上ワクは登山道に荷物を置き、ピストンしたが、展望はすこぶる良く、大崩山の岩峰群が見渡せる。登山道が岩壁の下の巻き道から尾根に戻り、少し登ると小積尾根への分岐点。雪が少なく水の確保が難しかった為、荷物を置き、リンドウの丘(ここも展望GOOD)を越え、水場に向かったが凍結しており、水の補給ができなかった(;_;)。 更にバテながらも登り、小積尾根からの道を合わせて、縦走路と大崩山との分岐に到着。この辺りまで来ると霧氷が綺麗だが積雪はやはり少ない。360度のパノラマが楽しめる石塚を越え、樹林に囲まれた大崩山頂上に着いた。
記念写真を撮り、休憩後、分岐まで戻り、縦走路を下っていく。道はしっかりしているが途中、笹がうるさい所も多い。水の確保の為、きれいそうな雪を集めながら下るのでやたら時間がかかってしまった。最低鞍部を過ぎ、二つ目のピークの1457m独標に狭いがスペースを見つけ、ここで幕営。
12/30
翌朝は冷え込みのためかガスの中。一下り一登りで鹿川林道への分岐に到着。ここからは少し笹がうるさくなくなった。ガスの中だが霧氷は綺麗だ。展望の良さそうな露岩のピークを二つ越え、三里河原への道を分ける鞍部から急登をこなすと、鹿納山の肩である。ここに荷物を置き、岩峰の鹿納山頂上に登る。ガスは少し薄くなり、霧氷の尾根が美しかった。更に先に進むと又、岩峰(第三鹿納か?)への分岐。再び荷物を置き、岩場を登って頂上へ。この頃にはガスも晴れてきて、昨日たどった道、今日たどる道が見渡せた(^_^)。 元に戻り、巻き道を辿り、霧氷の尾根を登るとやや疎らな樹林の頂上の鹿納野に着く。更に、三叉路のピーク・頂上が露岩で展望良好なお姫山を過ぎ、やはり露岩の頂上の五葉山である。
巻き道をしばらく下り、頭布山への分岐を過ぎ、向きを東に変えて、背丈を越える笹の中の道を下って行く。幾つかの登り下りをこなし、樹林の中の三叉路である要山から再び向きを北に変えて、疎らな樹林の中の夏木山に到着。
ここからが鋸刃尾根で岩場が幾つも連続する所である。下りとなる北側は薄く雪が残っており、滑りやすく、スリップしないように慎重に進んだため、かなり時間がかかった。大ノコ、屏風岩、鹿ノコは頂上からの展望がすこぶる良い。傾山−祖母山は一気に見渡せ、祖母山の左奥には雪化粧の九重連山が望めた。鹿ノコは東面の巻き道は雪が残っていて滑りやすそうだった為、稜線ずたいに進んだが、丁度「蟻の戸渡り」のような感じでスリル満点。中ノコ・折ノコは良くわからん内に通過し、二段梯子を下り、小ノコの岩場を登ると後は笹のうるさい尾根道となった。
小広い犬流越には「水場10分」との看板があったがどっちの方に10分かよくわからず、夕闇迫る中、先に進むことにした。しかし、今日中に杉ヶ越に辿り着くのは無理で今回は傾山は断念、明日は杉ヶ越から下山することにした。
月明かりの中、樹林中の檜山に到着。ここは狭くて幕営できないため更に先に進む。夜の樹林帯の下りは道がわかりにくく、慎重にテープを見失わないようにゆっくりと進んでいき、幾つかピークを越えて、やっと新百姓山に到着。ここは小広くなっており、この日の幕営地に決めた。しかし、この夜は水が乏しく、辛い夜となった。
12/31
次の日は朝から快晴。樹林の間から大崩山・傾山・祖母山等を見ることができた。今日はネマガリダケが枯れて明るい尾根を下るだけである。行く手に見える傾山まで足を伸ばせなかったのが残念だ。杉ヶ越には祠と石段がある。宮崎県側にわずか下ると傾山に向かう広い道が分岐する。少しの下りで杉ヶ越のトンネル入口の車道に降り立つ。大分県側の最初の沢まで行ってみるが、ここにも水は流れていなかった。
最初の集落まで少なくとも2時間の車道歩きが必要か、と思っていたのだが、丁度通りがかった宮崎市の夫婦連れの車に便乗させてもらうことができ、高千穂鉄道の日之影温泉駅まで送っていただいた\(^_^)/。 この駅には、銭湯がついているのだが、残念ながら大晦日は休みで山の汗を流すことができなかった(;。;)。 おまけに、列車がすぐ来たので飛び乗ったら、ストックを忘れてしまったのであった(;_;)。
今回の山行は寒波のすぐ後だったので九州の山といえども水が作れるぐらいに雪があるだろうと思って、行ったのだが、積雪はわずかで、水に苦労してしまいました。ただ気温は低く、北斜面の日陰の道は凍てついており滑りやすくて、時間が大夫かかりました。でも、天気には恵まれ(と言っても展望のある場所は多くは無かったが)、こんな時期にこんな所を歩く人は他にはいず、静かな山歩きを満喫できました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する