鑓ヶ岳 鑓温泉小屋に泊まりたくて


- GPS
- 13:31
- 距離
- 24.3km
- 登り
- 2,610m
- 下り
- 2,602m
コースタイム
- 山行
- 8:01
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 9:44
天候 | 一日目 曇り 二日目 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
猿倉山荘手前の駐車場(無料)に駐車 八割方埋まっていましたが、運良く入り口付近に空きがありました |
コース状況/ 危険箇所等 |
・猿倉登山口〜小日向のコル 樹林帯内の緩やかな登り ・小日向のコル〜鑓温泉小屋 小日向のコルを過ぎた下り始めにシモツケ、ギボシが花盛りでした 細かなアップダウンのある水平道、急斜面の巻道は滑落注意 三つ架けられている橋のうち、最も猿倉寄りの橋は半分冠水 流される危険はありませんでしたが、靴の中までびしょ濡れ 橋を三つ渡り終えた後は急坂、草原のクルマユリが見頃 ・鑓温泉小屋〜鑓ヶ岳 温泉小屋から巻き道を経てまもなく、大岩を鎖場で通過 昨日の雨で水が流れ、登りより下りの方が注意が必要と思いました 岩場通過後、急坂はありますが道筋明瞭 鑓温泉小屋分岐からザレ場を登り鑓ヶ岳山頂 |
写真
白馬岳から唐松岳に縦走した遥か昔、お世話になった山荘。営業の最終日で、しかも、台風の置き土産の強風の中、不帰嶮に向かって突き進んだ記憶は今も鮮やか、若くて怖いもの知らず、無謀でした(^^ゞ
感想
鑓温泉小屋に到る登山道途中の小日向山に登ったのは、2012年6月、
ヤマレコに記録を掲載し始めて間もなくの頃です。
驚くことに、早10年もの月日が経過しておりました。
その頃、小日向のコルを越え、鑓温泉に入りたい思いはありながら
日帰りでは、せっかく絶景の源泉かけ流し温泉でさっぱりしても、
猿倉に下山する頃には再び、大汗をかいてしまうだろうから、
やはり温泉小屋に一泊してみたいとの微かな夢を温めて来ました。
猿倉山荘手前の駐車場は、満車ではないかと心配でしたが、
運よく入り口付近に空きがあり、ほっとしました。
登山より登山口の駐車スペースの方が気になる昨今です。
猿倉山荘の脇を通るのも久しぶりで、10年ぶりかもしれません。
長野県内あちこちで見られる共通の案内板も久しぶりで、
不安と共にわくわく感も抑えきれないのは悪い性分!
小日向山を目指した懐かしい登山口からの緩やかな登りは長く
樹林帯内は眺望もなく、我慢を強いられますけれど、
沿道にシモツケソウ、オトギリソウ、イワショウブが見られ、
九月から咲き始めるリンドウの季節にもなっていました。
小日向のコルを抜けると、雲の切れ目に一瞬、大雪渓が垣間見え、
息を吞みました!晴れていれば素晴らしい展望台でしょう!
コルの下りはお花畑で、サラシナショウマ 、ウメバチソウが花盛り♪
半分橋の上を激流が覆う橋は、下ってきた方に情報を頂きました。
しっかり足を置いて渡らねば、水の勢いに負けるかもしれず、
踏ん張った為、靴の中はびしょ濡れ、ぐちゃぐちゃです!
二つ目、三つ目の激流は橋の下なので、ほっとしました。
小屋が頭上に小さく見え始める草原はクルマユリの大群落。
小屋迄の急坂が辛く、見えても遠い小屋!とつくづく思いながらも
今が盛りの花畑の美しさに、疲れもしばし癒されます。
温泉小屋の真下を滝の如く流れ下っていくのは、30度位の温泉水!
源泉かけ流しに、つい!もったい!と思ってしまいます。
足湯で濡れた靴下を絞り、チェックインを済ませ、コーヒーブレイク。
標高差と自分の年齢を考えると、不安が頭をもたげますけれど、
途中でいつでも引き返せると言い聞かせ、槍ヶ岳目指して出発。
大岩を巻く鎖場は、昨日の雨で流れる水で濡れ、滑りそう!
登りより寧ろ下りが不安になりながら通過。
急斜面につけられる登山道は、果てしなく長い感じ、
時折見える南側の稜線は、晴れていれば眺めに慰められる筈が、
ひたすらきつい登りに、なるべく何も考えずに足を運びます。
傍らでエゾシオガマ、トウヤクリンドウが慰めてくれました♪
漸く鑓温泉分岐に到着に到着するも、更にザレ場の登り。
点々と花の枯れたウルップソウを見つけ、
この稜線にも七月に咲いていたと気づき、会いに来たくなります。
年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず、
果たして来られる体力があるかどうか?
北に、杓子岳が幻想的に雲間から姿を現す槍ヶ岳山頂でした。
再訪するとは思っていませんでした。10年以上ぶりでしょう。
束の間、青空が歓迎してくれました
杓子は雲に隠れようとしており、下山を急かされ、下山開始。
雨に降られず、風もなく、日差しに苦しめられず、幸運でした。
大出原近辺で雲が切れ、稜線上に微かに天狗山荘が見えました。
白馬岳から唐松岳に縦走した遥か昔、お世話になった山荘です。
営業の最終日で、しかも、台風去り際の強風の中、悩みましたが。
不帰嶮に向かって突き進んだ記憶は今も鮮やか、
若くて怖いもの知らず、無謀でした(^^ゞ
徐々に雲のカーテンが開き始め、麓の白馬村が見えて来ました。
しかし急斜面、下りは疲労と共に膝に痛みも出ており、
難所の鎖場は、慎重にゆっくり降下し、温泉小屋が足元になるも、
注意書きがあり、小屋が見えても油断はなりません。
登りも下りも見えてから遠い小屋です!
鑓温泉小屋で、美味しい夕食を終えて、のんびりしていると、
夜7時頃から川の音に勝って屋根を打つ土砂降りの雨になりました。
11時過ぎに少し静まり、出てみると満天の星が見られ、感激!
一年の内、小屋が設営される期間は僅か、青みがかった透明の、
絶景の露天風呂に憧れる人は多いと思います。
小日向山を訪れて10年、やっと願いが叶いました。
この温泉も一度は泊まりで挑戦したい場所ですね、頂上からのロケーションも素晴らしく縦走したくなります。
18日にオプタテシケ山に登って来ましたが、16日の豪雨により神威岳方面が土砂崩れにより通行止め( 復旧未定)ペテガリ岳、神威岳は来年になりそうです。来月は農鳥岳に再挑戦予定です。
コメント有難うございます
白馬から唐松までの縦走があまりにも魅力的なので、
なかなか鑓温泉小屋に泊まる選択肢は選べないと思います。
自分の中でも随分時間が経ってしまいました。
逆を言えば、体力的に無理がきかない年齢になったから、
まったり温泉小屋泊ができるようになったのかもしれませんね(^^ゞ
オプタテシケ山は今、まだ花盛りでしようか?懐かしいです。
新潟から出るカーフェリーに乗り遅れ、
主人と夫婦げんかしながら辿った最後の北海道三百名山の旅でした。
神威山荘まで随分長い道のりの林道だったような記憶がありますが、
豪雨災害で登山不可能になるとは思いもよらない不運ですね。
自分の登った頃、まだ災害による通行止めが殆どなく幸運でした。
残り僅かというところでアクシデントに見舞われ、
がっかりされているかもしれませんが、
今まで気になりながら行きそびれていた山域に
目を向けてみるのも良いかもしれませんね。
、
今年は本当に天候不順ですね(:_;)
なかなか計画が実行できずにおります。
天気の良さそうな山域を探して!なんて無茶も考えたくなる程です。
九月に入って秋晴れの日が続くと良いですね!
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