米子沢

2022年09月04日(日) [日帰り]

• GPS: 11:09
• 距離: 10.1km
• 登り: 1,168m
• 下り: 1,160m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:31
• 休憩: 0:38
• 合計: 11:09

5:36 スタート地点
5:54 5:54 米子沢
13:20 13:45 巻機山避難小屋
13:53 13:54 ニセ巻機山
14:59 15:00 6合目
15:29 15:40 5合目
16:38 16:38 桜坂駐車場
16:45 ゴール地点

天候

概ね曇/晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

巻機山の登山口『桜坂駐車場』に駐車。第一〜第四まであり。
キャパ100台で到着時には80%程度埋まっていた。
駐車料金500円、バッジも買えます。
※きれいなおトイレ・湧き水の靴洗い場あり。

コース状況／危険箇所等

入渓点より20〜30分程度はゴーロ帯歩き。
その後沢床がスラブとなりナメや大小の滝が続く。
滝が多くいちいち覚えていないが、取付く場所さえ選べば、巻いた2ヶ所以外はそれほど難しくなく登れる。
ただしヌメリは多かれ少なかれあるので、足を置くステップには細心の注意が必要に思う。

今回ロープを出したのは2ヶ所だったが、滝に時間を割き過ぎたりすれば、そのレベルによっては脱渓までに暗くなってしまう可能性もある。
「初心者向き」とは言われるが、初心者だけで遡行すればかなり危うい沢だと思う。

写真

(ka)今日はここから！

どうも！かすちんです！
ついにThe Dayがやってきた！

今年の目標にしてた日帰り沢、ようやくお天気と折り合いがついたのだ。

9/4 5:37

(S)さすが百名山、休日の朝は大盛況。ナンバーを見ると地元の車は少ないようです。

(ka)そう。ここは巻機山の桜坂駐車場。

「ひゃくめいざん？なにそれ、美味いの？」なかすちん、これには心底驚いた(´ºωº｀)

9/4 5:37

(S)無用なトラブルは避けたいので、下山時係の方がいらっしゃる時に支払うことにしました。

(ka)ね、どうやって管理してるのかしらね。

9/4 5:38

(S)「米子は初心者向き」という説が広まって事故が増えた可能性も少しはありそうな気がする。

(ka)ふむ。たしかにレコなんか見てても「初心者向き」だとか「デート沢」だとか書かれてるね。

でもさ、距離と累計標高差を見る限り、これまでやってきた沢と比較するとかなり厳しそうなのよね。

(S)ハイキングの10kmとはワケ違いますからねー。

9/4 5:46

(S)では行くです！

(ka)今日もよろしくお願いします！

9/4 5:48

(S)「米子沢からの巻機山登山は遠慮願います」という割には入渓点の案内まである不思議。

(ka)……巻機山へ登頂するには脱渓してからさらに150ほど上がるわけで……そういう意味ではむしろ、ご遠慮したいところ。

9/4 5:50

(S)先日戦場ヶ原で初めて見たカリガネソウだけど、ここにはこれでもかってくらいたくさん咲いていた…灯台下暗し。

(ka)お花はタイミングもあるものね。

9/4 5:51

(S)伏流だけどいざ入渓！

(ka)水がなーい( ；∀；)

9/4 6:28

(S)少し歩くとしっかり水流となります。
沢水は思ったほど冷たくないけど、気温がそれほど高くないので胸まで浸かるような遡行は避けたいところ。

(ka)水、キター。゜+.ヽ(´∀`*)ノ ゜+.゜

9/4 6:30

(S)最初の2m滝。

(ka)滝、キター。゜+.ヽ(´∀`*)ノ ゜+.゜

9/4 6:32

(S)ここは左岸から。

(ka)楽しい！楽しい！

9/4 6:38

(S)ゴーロ帯の向こうに9:1くらいの2条が見えている。

(ka)きれいねー。

9/4 6:38

(S)小滝や緩いナメはとても楽しそうね。

(ka)そりゃあね！緩いのはね！

9/4 6:39

(S)数年ぶりに見た、チョウジギク。

(ka)おー、はじめまして♡

9/4 6:40

(S)極めて順調な遡行が続くのだ（´ω｀）

(ka)ここまでなら困難なところは皆無なのであります。

9/4 6:42

(S)途中に咲く花も、余裕があれば撮影しながら。

(ka)ダイモンジソウ！

9/4 6:42

(S)もう名前忘れた( ‘ω’ )

(ka)こちらも初めましてのクロクモソウ！

なかなかに見られるところが限定される花なのでは？

9/4 6:44

(S)とても美しい渓相で、人気なのも頷ける。

(ka)ほんとね。じっさい、何パーティかと抜きつ抜かれつ。

9/4 6:46

(S)遠くからでも目立っていたトリカブト。

(ka)ものすごく鮮やか(*´∇｀*)

9/4 6:54

(S)沢日和になりそうな青空がうれしい。
この先の連瀑は困難なので左から巻き。

(ka)どんどん空が明るくなってきてるね。

9/4 7:03

(S)うーん…巻いて正解（´ω｀;）

(ka)こんなの登ろうものなら、初心者沢などと言われませんな。

9/4 7:15

(S)5〜10m程度の滝が次々と現れ、楽しめます。

(ka)こういうのは、恐楽しい( ´罒`*)♡

9/4 7:19

(S)傾斜が緩くてもぬめりがあり、昨夜の雨がまだ乾いていないので、気楽にスタスタ行けるところばかりではないね。

(ka)だがしかし、それが沢(๑•̀ㅁ•́๑)✧

9/4 7:21

(S)広くて明るい渓相でとてもすばらしい！

(ka)沢のことはまだまだ知らないことばかりだけども、これぞ思い描いてた沢♡

9/4 7:23

(S)ここは階段状だが、傾斜が強くぬめっている部分もあるのでフォローのためにロープを出した。

(ka)行けそうで、行けないって感じね。

9/4 7:39

(S)振り返ると陽が射して明るくなってきたー（´ω｀）

(ka)すごいスケール感！

9/4 7:44

(S)ちらほらとイワショウブが見られるようになりました。
この後イヤってほど咲いていたけど。

(ka)この子も初めまして。
かわいいねー。

9/4 7:45

(S)そのイワショウブを撮っているのですが、風に揺れて全滅(泣)

(ka)いつもの通り、かわいいお花を見つけると必死になって撮影にかかるヤマオトコなのである(* ˘꒳˘)⁾⁾

9/4 7:51

(S)きれいなナメに陽が入る！

(ka)こんなところ歩いてるなんて、とってもしあわせ❀(*´▽`*)❀

9/4 7:55

(S)昨夜の雷雨でまだ乾いていない部分もあるけど、陽が当たればすぐ乾くでしょう。

(ka)あとで知ったのだけど、なかなかの雷雨だったんだってね。

9/4 7:59

(S)小滝とゴーロの繰り返しが続く感じ。

(ka)基本的にはるんるんいける♪

9/4 8:02

(S)ゴーロもこれくらいの大きさだと疲れますわなー。

(ka)ぐぬぬ、たしかにそれは否めないな。

9/4 8:09

(S)写真だと左側の藪に入って4〜5mの滝を巻こうという目論見のかすちん。

(ka)おほほ、薮なら任せて♡

(S)ゴルジュっぽくなってきたー！

(ka)これこれ！越後の沢！

(S)ここはこのまま左を登れそうだったけど、かすちん自信なさそうだったので、少し手前の左壁を登ってバンドに乗る作戦。

(ka)オナシャス……(*´-`)

9/4 8:29

(S)そしたらその左壁がなかなかで、しかも残置を見逃してしまい、ここまでフリーで登った。
後からかすちんにロープを投げて確保してから登ってもらった。

(ka)やたらつるんとした岩に見えるんだけども先行したパーティもフリーで登ってた。
だけどかすちん、いまだ靴のフリクションに頼れない……(´・ω・｀)

9/4 8:46

(S)ぬめりのあるホールドと水流の中の足。少し怖いかも知れない。

(ka)ここはね、ぜったい自分で越えてやるって気合入れたの！

9/4 8:48

(S)これが米子のすばらしさ。燕岩にも登ってみたいものです。

(ka)あの岩！？なるほどね( ≖ᴗ≖)

9/4 9:11

(S)完全に沢日和になりましたね(´ω｀)

(ka)お天気持つといーねー！

9/4 9:21

(S)この後はこれでもかってくらい滝の連続。

(ka)もう楽しくて、とにかく夢中。

9/4 9:23

(S)ここは右の細いトイ状を登りました。

(ka)ここ、めちゃくちゃ楽しかった！

9/4 9:37

(S)人気の米子なので他PTともよく出会います。右のバンドを登ります。

(ka)登山道で人と会うとキョドるのに、岩とか沢だと、なんだかうれしいのはなぜなんだろう。

9/4 9:42

(S)途中、水流を直登する方を撮影。最後は左に逃げたのかな。

(ka)なかなかのチャレンジャーよね。

9/4 9:47

(S)こんな感じで次々と滝を突破していきます。

(ka)ここ、意外と渋滞発生してた。

9/4 10:01

(S)時間が掛かりそうなところは潔くバンドで巻きました。

(ka)そもそも長いからね、行程が。

9/4 10:08

(S)登っている途中から滝を撮っています。

(ka)iPhoneをジップロックに入れるの、卒業したんだけど、そもそも沢でカメラを構える余裕は、それほどない。

9/4 10:08

(S)こんな感じで階段状。

(ka)階段って手、使うっけ(。´・ω・)？

9/4 10:09

(S)あまりにきれいに咲いていたので撮ったイワショウブ。

(ka)さすがのSMセンセイも沢に一眼は持参しないか……(๑•́ ₃ •̀๑)

9/4 10:29

(S)ここは左奥の見えていない一部泥壁から登るんだけど、どこからでもいけそうな気がする。

(ka)そう、泥壁も得意分野。

の、はずなのだけども先行PTにトラブル発生してるのを見てたら、じわじわと恐怖心が芽生えはじめてしまった。

9/4 10:41

(S)この滝の左側の水流からフリーで直登する方がいて見守った。登るとしてもフリーはイヤだなぁ〜。

(ka)これは手に汗を握ったね(꒪⌓꒪)

9/4 11:16

(S)ついに『天国のナメ』に（´ω｀）

(ka)通常は「天国」なのでしょうがじわじわだった恐怖心が爆発した結果、ここで転倒して2mくらい滑り落ちてしまった。

そこからはもう、むしろ地獄……。・゜・(ノД`)・゜・。

9/4 11:50

(S)相変わらず滝もしばしば現れるが、全部登れます。

(ka)ふだんだったらなんでもないところもヌメりの恐怖に支配されてじょうずに登れない……

9/4 11:50

(S)ここを登るとほぼ源頭の雰囲気になってきます。

(ka)そんなわけだから、景色を楽しむ余裕もなく……

9/4 11:54

(S)青空に向かって登る感じの爽快感(´ω｀*)

(ka)ふいー！ようやっとヌメヌメ地獄から抜け出したぞー！

9/4 11:55

(S)かすちんに笑顔が戻る！

(ka)うひょーーーーーーーーーーーー\( ˙▿˙ )/

空、あおーい！

9/4 12:05

(S)そろそろ景観や花を楽しむ余裕が出てきた様子。

(ka)と思うでしょ？

でもこれは「また滝？もう、おなかいっぱいだよ……」って、ちょっとくたびれているかすちんの図。

9/4 12:15

(S)まだ滝は残っていた。

(ka)でもね、がんばって進むよ！

9/4 12:20

(S)もうおそろしいところはないよー。

(ka)うんうん！冷静になってきたらどんどん登れる٩(。˃ ᵕ ˂ )و♪

9/4 12:45

(S)牧歌的な景色にも見えます。

(ka)わたしがもたもたしてたから、すっかりガスが上がってきちゃった。

9/4 12:46

(S)ここまで登ってくるとキンコウカもまだ元気に咲いています。

(ka)きれーい！

9/4 12:47

(S)グリーンベルベットにイワショウブがぽつぽつと。

(ka)良いぞ！

9/4 12:52

(S)まだイワイチョウも残っています。

(ka)大好きな花のうちのひとつ！

9/4 12:54

(S)なんでもなさそうだけど、少し悩んでいたよね。

(ka)ここね。ガバが左にしかなくて身体をぐいっと起こしながら水流に足を置かなきゃだったから、ね。

9/4 13:00

(S)これ初めて見た！ヒメウメバチソウ！

(ka)これ、めちゃくちゃかわいかった！
最初、モウセンゴケかと思ったんだけど葉っぱがウメバチソウっぽかったんだよね！

9/4 13:01

(S)いちご狩り園のようにもりもり実があった。

(ka)食べる勇気はなかったね(´Д` )

9/4 13:03

(S)ここまで来ると余裕ぶちかましのかすちん。

(ka)まったくもって、ゲンキンなものです・:*+.\(( °ω° ))/.:+

9/4 13:09

(S)避難小屋へのエスケープ。ここで沢ともお別れです。

(ka)いざ、脱渓！

9/4 13:16

(S)途中のキンコウカ畑がすばらしすぎるぞ！

(ka)えーーーーーーー*・゜゜・*:.。..。.:*・'(*゜▽゜*)'・*:.。. .。.:*・゜゜・*

9/4 13:16

(S)こんなのなかなか見れないよね。

(ka)大草原にお花畑が広がってる！

9/4 13:17

(S)ところどころにタテヤマリンドウもたくさん咲いています。

(ka)ちっちゃくて、この淡いブルーがたまらない。

9/4 13:17

(S)オヤマリンドウかエゾリンドウか…いずれにしても秋が近い雰囲気になってきました。

(ka)ああ、リンドウかあ。秋ね。

9/4 13:18

(S)イワショウブも赤くなってきたものが。

(ka)すごいね、このグラデーション！

9/4 13:42

(S)巻機山、今度はいつ来れるかな…

(ka)避難小屋でお昼ごはんにしたよ。

途中までは順調だったからピークハントもイケるかとおもったんだけど、ね。

9/4 13:46

(S)もう登りはカンベンしてよ(泣)

(ka)だいじょぶ、だいじょぶ！
すぐ終わりそうだよ。

9/4 13:53

(S)今日のところはこれで許していただこうではないか。

(ka)「ニセ」……(*´д｀*)

9/4 13:54

(S)ナナカマドが少し色付いてきたのかな。

(ka)だね！

9/4 13:56

(S)コケモモかと思ったけどこれはアカモノかな？

(ka)おお！アカモノか！

(S)んでがっすー。

(ka)青空ならば絶景散歩な道でしょうに。

(S)アカモノの実？

(ka)かな？

(S)飯士山だけがスポットを浴びていた。

(ka)恨めしい、とてもとても、恨めしい。

9/4 14:10

(S)登山道にコクワガタくんがいらっしゃったので、藪の葉の上に退避させておきました。

(ka)昆虫博士のSMさん、虫さんの扱いもさすがなのです。

(S)これはナルコユリあたりの実？

(ka)と思って調べてみるとタケシマラン説が浮上してきた！

この春、花は見つけられなかったのに……

9/4 14:21

(S)たわわな実をつけた立派なナナカマドにかすちんも反応！

(ka)わたしが鳥さんならごはんに困らないここに住むね！

9/4 14:22

(S)天狗岩が見えてきた。あれもどこかから登ってみたいとは思うものの…

(ka)とあるレコユーザーさんから打診されてますが、これは……

9/4 14:26

(S)ここにきてぱらぱらと雨が降ったり青空が出たり。

(ka)なんでよ！やめてよ！

9/4 14:39

(S)モウセンゴケもいたね。

(ka)沢で高巻き中にも見かけたけども撮る余裕なかったからよかったー！

(S)これはマイヅルソウなのかな。

(ka)どうやらそうみたい！
熟したらとってもきれいな赤い実になるみたいよ。

9/4 14:57

(S)天狗岩の正面の稜線通しなら登れそうな気がする。

(ka)や、やるの？:( ;´꒳`;):

9/4 15:08

(S)うんうん、越後のブナ林ね。

(ka)などと、前半はわーきゃーしながらの下山となるも、ひどい急降下の悪路にだんだんと口数も減ってゆくのであった……

9/4 15:18

(S)疲弊しまくりの二人は、もう花を撮るためにしゃがむのがほぼ出来ません(´ω｀;)

(ka)だ、大好きなツルリンドウだから……がんばった……

9/4 15:38

(ka)そんな中、SMさんが「すごくきれいな紫のきのこ！」と果敢に撮影！

わたしは実物を見に戻るのも、もはやムリ……

9/4 15:51

(S)コウヤボウキさんお久しぶり。

(ka)晩夏の花の代表選手！あとはぽわぽわになった姿が待ち遠しい♡

9/4 16:30

(S)もうつま先は痛いしお腹空いてきたし早く着かないかな！

(ka)沢でいっしょになった方々に軽々と追い抜かされて、体力の無さを痛感させられる(ノД｀)

9/4 16:35

(S)やっとのことでたどり着いた！

(ka)こんなに疲れたの、低山ロング縦走やってたとき以来だ！

(S)もうへろへろで駐車場…駐車料金払って帰ろう。

(ka)からあげ棒食べたい……

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

iPhone XS 64GB SIMフリー Apple

感想

SM100C

探せばあるのだろうが、越後の沢は難しく厳しい沢が多く、難易度がちょうど良いところなんてあまり思い付かない。

強いて言えばこの米子かなぁと以前から思っていて、以前遡行経験もあったし登攀系の沢の練習にはちょうど良かろうと今回向かってみた。

大人気の沢なので他のPTも多いが、沢の規模が大きく、ひらけている所が多いのであまり気にならず、たくさん出てくる滝登攀を充分楽しめた。
とは言ってもロープで確保するような難しい滝はほとんどなく、また、確保が必要な滝を攻めるとなれば時間も気になるので、今回は潔くそういう場所は巻いた。

避難小屋に詰め上がって完遂するこのルート、かすちんが沢靴のフリクションをまだ信じ切れずにナメで時間を費やしたということもあったが、それほど遅くならずに帰って来れて良かった。


見た感じで登れそうにない、もしくは先がどうなってるかわからない、そんなところに挑戦することもしばしばある。
そして目的地に到達出来ないことは頻繁にある。

それは人から見れば無謀に見えることだろうと思うが、山登りというのは「この先はどうなっているんだろう、ぜひ見てみたい」という、人間の本能とも言うべき好奇心から発展したものではなかろうか。
今の時代、そんなことはバカげていることなのかも知れないが、しっかりと準備をし、生き残る術を身に付けて臨めば、また次がある。

ザイルをつなぎ、そんな山を一緒に登ってくれる仲間は何ものにも代え難いと改めて思った沢登りだった。

kastin52

やばい。

と、思ったが先か、ナメ滝を遡行中に転倒した。

まずい、止まらなくちゃ。
このまま行ったら滑落だ。

幸い、ナメから垂直に落ちる滝の、落ち口のわずかな岩角に足がかかり滑落は免れた。
と同時に気が付けばSMさんもその落ち口まで滑り降りてきていて、わたしの身体を全身で支えていた。

この沢の日帰り遡行は、わたしにとっては今年の最大の目標だった。

避難小屋で一泊するのを前提とすれば難なくこなせる。

だけど、ときどきこのヤマオトコは核心をついた、重い一言を投げかける。

「できないと思ってやらないでいたら、いつまでたっても成長できないよ」

その言葉の裏には、何があってもわたしを落とさない、生きて下山する、という自信があったのだと今回の滑落未遂ではっきり分かった。

わたしをこの世界へ連れ出してくれた桃奈々師匠はこう言った。

「自分が登りたい人がほとんどだから、初心者を教える人が少ない世界なんだ」

改めて、これまでわたしと同行してくださったエキスパートの方々への感謝の念が込み上げる。

それはわたしが山に入るようになって4年になる夏の終わりの日のことだった。

コメント

桃奈々

kaschinさん
「桃奈々さん曰く・・」
が、感想に出て来て泣けたね〜
桃組ジュニアが出来そうです。
その節は、一番弟子として、サポート宜しくです。

SM100Cさん
桃組ジュニア編成のさいは、サポート宜しくです(*^^)v

SM100C

momo7nanaさんこんばんは、以後経過はいかがでしょう…妙義のシーズンインを今から楽しみにしていますよ（＾ω＾）

かすちんから軽く話を聞いています。
その時はやる気満々で行きますので、ぜひお声掛けくださいませ(´ε｀ )
そして新たなお仲間にも宜しくお伝えくださいね！

また以前のようにみんなでワイワイと試行錯誤する様子のおかしい壁や、メンバー全員でサポートする練習ルートも楽しみです。

体調が良くなっているようでしたら、ゲレンデ的ではありますがそちらに打診する予定もありますので、予定が合えば是非ともお願いします。

kastin52

桃さーん！気になってたんだよね、あのコメント！
このレコの桃さんの言葉を読んで「このひとに教わりたい」ってなってくれたならいいのにな。

さっそく石垣特訓行くのかな？
ジュニアったって、すでにわたしより登れるか、もしくは、ぐいぐい成長して、あっという間に追い抜かされちゃいそう( ；∀；)