シニアでも行けます剱岳
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- GPS
- 13:02
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 3,257m
- 下り
- 3,159m
コースタイム
- 山行
- 3:18
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 3:37
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 3:36
- 合計
- 9:34
天候 | 一日目 晴れ時々曇り。標高が上がると霧。 ニ日目 晴れ。山頂は霧が出やすく不安定。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
剣山荘までは危険箇所はありません。剣山荘から一服剱までは比較的安全ですが、その後は危険箇所だらけです。 |
その他周辺情報 | 今回も下山後にはすぐ帰宅のためどこにも寄りませんでした。 |
予約できる山小屋 |
剣山荘
|
写真
感想
コロナのワクチン接種を済ませたので長く控えていた山小屋泊まりを解禁し、念願だった鹿島槍登頂を果たしたのが去年のこと。以前からの計画で鹿島槍の次は槍ヶ岳とステップを踏んで、テクニカルな山の最終目標である剱岳への挑戦をすべく今回の山行に至った。
奇しくも鹿島槍からちょうど一年後の今日、自分には無理かもしれないと思っていた剱岳への登頂を果たすことができた。
天気予報を慎重に確認し、剣山荘に直前に予約の電話を入れた。ここは剱岳に最も近く、しかも夕食は品数多く、さらに温水シャワーがある。素晴らしくありがたい。
一日目は室堂から小屋までの歩きなのでコースタイムを計算してちょうど良い時間の電気バスに乗れるように自宅を出発した。2週間前に槍ヶ岳に登り、その後乾徳山で岩場訓練を積んで十分な準備をしてきただけに足は良く動く。余裕を持って剣山荘に到着した。
小屋ではゆっくり休息し体調も良いのだが、明日はいよいよ剱岳かと思うと眠りが浅く、早くから目が覚めて二日目が始まった。3時には起きて準備を始めたのだが、外をのぞくと早立ちの人たちはもうリュックを背負って出発しようとしている。
はやる気持ちを抑えて朝食を食べ準備にかかる。大きなザックに不要な荷物を詰め山荘に預けると、サブザックに雨具と飲み物と行動食の最低限の物だけ詰め準備は完了した。ヘルメットにヘッドライトを付けるとストックは持たず、まだ暗い中を出発した。
一服剱までは比較的安全だが、その後は全く気が抜けない。危険を感じるという意味では西穂や宝剣なども怖かったが、3時間もの登りの間ずっと緊張感が続くというのはやはり剱は別格だ。でも槍を楽しく登れたという自信を胸に慎重に慎重を重ねて一歩一歩進んだ。
山頂に着いたときの達成感も他の山とは別格だ。無事に登頂を果たした登山者はみな共通の思いを持つと思う。
この山は鎖場が危険なのではなく、無いと危険だから鎖がある。ハシゴがあるところは本当に安心できる。何もないところこそ気が抜けないのだ。
でも十分な準備と自己鍛錬、そして天候に恵まれればシニアでも登れると思う。もちろん体力とバランス感覚がある若いうちに登ったほうが良いに決まっているが、挑戦心を忘れず精進できれば何歳でも山頂に立つことは可能だ。かつては誰も登れない山だった山頂に自分の足で立つことができれば、これからの自分の人生を生きる上で大きな自信になると思う。どうぞ十分な訓練と研究をし、でも決して無理はせず挑戦をしてください。50歳から登山を始めた還暦の私でも登れました。あなたも登れます。
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