塩見岳


- GPS
- 09:08
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 2,275m
- 下り
- 2,279m
コースタイム
天候 | 雨のち晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鳥倉林道:完全舗装されており基本的には通行しやすい林道ですが、一部段差ができており、また所々に落石や木の枝が散らばっていますので、あまりスピードを出さないほうが良いと思います。夜間にここを通行する場合は様々な野生動物(シカ、ウサギ、タヌキ、アナグマ、イタチ、ついでにネコも)が道路を横切るので要注意。 ゲート - 鳥倉登山口:舗装路を歩きます。登山口まで30分程度。 鳥倉登山口 - 三伏峠:登山道の取り付き直後はやや急な登りですが、それ以降は比較的ゆるやかな登りが続きます。随所に設けられている丸木の桟道は濡れていると滑りやすいので要注意でしょう。 三伏峠 - 本谷山 - 塩見小屋:この区間はアップダウンが多いですが、標高自体は塩見小屋まであまり変わりません。塩見小屋への登りに雪が多少残っており、気温が上がると踏み抜く可能性があります。 塩見小屋 - 天狗岩 - 西峰 - 東峰:西峰への登りがこのルート中で最も注意を要する箇所だと思います。それほど難度の高い岩場ではありませんが滑落すると危険な箇所もあり、ザレ箇所を通過するときは落石にも注意が必要です。 |
予約できる山小屋 |
塩見小屋
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写真
感想
「6時以降は降水確率10%」という天気予報を信じて、断続的に降りしきる雨の中5時間をかけて鳥倉林道のゲート前まで来たのが前日の夜10時前。現地に着いた頃には雨も完全に止んでいました。時間に余裕があれば小河内岳へもピストンという欲張りな計画だったのでアラームを3時にセットし、明日の晴天を信じつつ焼酎を飲んで眠りにつきました。
アラームの音で目を覚ますと同時に耳にしたのが激しく降る雨の音。一気にテンションが下がり、とりあえずアラームをセットし直して1時間後に起きるとまだ雨は降り続いています。「このまま雨が止まなかったら今日の山行は中止だな」「しかしここまで来た高速代とガソリン代が無駄になるなあ」などと考えている間にうとうとしてしまい、はっと気がついて時計を見たらすでに5時半でした。あわてて車の外に出てみると雨は止んでいます。まわりを見渡すとすでに出発準備をしている人が数人いました。
先週の谷川岳でひどい目にあった直後なだけに天気には敏感になっていました。厚い雲に覆われた空を見上げつつ悩むこと十数分、下した決断は「行ってみよう」。ただしこの時間では小河内岳はもう無理なので塩見岳へのピストンのみとします。
準備を済ませゲートをくぐって出発したのが6時ちょうど。ほぼ同時に出発したトレラン装備の6人ほどのパーティーの後を歩き登山口へ向かいます(このパーティーとはこの日何度も顔を合わせることになりました)。
登山口から最初の登りは結構きついです。トレラン軍団を先導するかたちで登っていましたが、斜度が落ち着いたところで先に行ってもらいました。その後三伏峠までのルートは比較的ゆるやかな登りが続きます。頻繁に現れる丸木の桟道を慎重に渡りつつ歩いているとあっさり三伏峠小屋に到着。小屋では先ほどのトレラン軍団が休憩していましたが、私が着いたのとほぼ同時に出て行きました。私も5分ほど休んで出発。
三伏峠は日本一標高の高い峠を標榜しているそうですが、ルートはこれから先何度かアップダウンがあるものの、塩見小屋直下の登りの地点まであまり標高を変えずに進みます。三伏山、本谷山からは今日の目標塩見岳がよく見えるはずですが、今日は午前中のガスで山頂は隠れて見えません。どちらかというと単調な樹林帯の中のコースを淡々と進み、沢沿いに歩き、斜面にところどころ残っている雪の上を歩いて登って行くとほどなく塩見小屋に着きました。ちょっと休憩しようと小屋の前へ行くと、何とここでも先ほどのトレラン軍団と遭遇。私も驚きましたが向こうも驚いていたようで、「平坦なところと下りは全部走ってきたのになぜ?」などと話しかけられました。そう言われてもただ普通に歩いていただけなのですが、私の見たところこのパーティーは、休憩中ワイワイガヤガヤ冗談を言いあいながらまったり過ごしていたようで、必然的に休憩時間も長くなりその間に私が追いついてしまったという面白くもない話になってしまうのです。
小屋の前で10分ほど休憩した後いよいよ塩見岳の山頂へ向かって出発。トレラン軍団の少し後について歩き出します。途中天狗岩を西峰と勘違いして山頂標識を探すという阿呆なことをやってしまいましたが、歩くこと数十分で天狗岩のコルから本当の山頂を目指して最後の岩場の登り。前日の雨で岩が濡れていたら厄介だなと思っていましたが、幸い特に濡れた箇所も無く無事に西峰へたどり着きました(岩場の登りが慎重を要することは言うまでもありません)。西峰から東峰は目と鼻の先。東峰のほうが標高が高いのでそちらへ向かいます。
ここは晴れていれば360度の大展望が得られるはずですが、あいにくこの日はところどころにガスが残っており展望は限られていました。それでも久々の三千メートル峰からの眺めに十分満足です。
ここでトレランの方々のためグループ写真を撮影。その中の一人はこれで3000m峰21座登頂だとのことでした。実は登山口での出発前にも写真撮影に協力していましたから、私はこの日カメラマンとしてトレラン軍団に同行したようなものです(笑)。
山頂では40分近く粘りましたが結局ガスの晴れる気配はなく、下山することに。今度もトレラン軍団が出発した少し後から歩き出します。往復ピストンなので帰路はここまで歩いてきたルートをそのまま引き返すだけですが、午後から晴れ間が広がったので往路では見ることのできなかった景色を楽しみながら一人旅。ところが三伏峠に着くとまたもや休憩中のトレラン軍団と遭遇(笑)。これには双方苦笑するしかありませんでした。私は山で走ることはまずありませんが、休憩時間をあまり取らずに歩き続けていると結果的には早く着いてしまうということが図らずも実証されたのかなと思いました。
今回山頂でガスが晴れなかったのは少し残念でしたが、雨に降られず事故も無く無事に下山できただけで満足です。帰りの高速で悪名高い小仏渋滞にはまり、帰宅したのは9時半過ぎ。長い一日でした。
終わり
campさん、お疲れ様です。 今回は天候も体調も何事もなく、3000m級の山から無事下山
塩見岳は去年の夏の終わり頃に義兄と甥っ子が登りましたが、私は未だ3000m越の山に登ったことがありません
hisanoさんこんばんは。毎度コメントありがとうございます。
3000m級といってもスタート地点との単純標高差は1400m程度、大倉から蛭ヶ岳の往復と体力的には大差ありませんよ。ただ天候が崩れたときは低山には無い危険がともなうでしょうから、むしろそちらの心配が大きいでしょうか。
ルート中には小屋もありますからこの夏あたりトライしてみてはどうですか?
今週末は天気が微妙ですね。晴れなくても良いからせめて雨だけでもあがってほしいものですが・・・
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