十石山 晴れた日に登りたい穂高連峰の大展望台


- GPS
- 05:40
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 1,047m
- 下り
- 1,032m
コースタイム
10:30森林限界
11:25十石山避難小屋
11:35十石山山頂12:05
13:50分岐
13:55駐車場所
歩行時間5時間15分
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道158号線で上高地を目指し約34kmで 県道300号線に入り、約4kmで白骨温泉入口、 入口右側にある観光案内所を過ぎてすぐ右折すると 有料林道の料金所があります(現在通行止めの為、無人) 100m先のヘアピンカーブの左側駐車余地(2台程)に駐車 同じ左側にピンクテープが枝から下がっているのが見えます 雑木林の中に踏み跡が見えるだけで、十石山登山口標識はありません この林道を更に先に行くと、まもなく通行止めのゲートで行止り 工事用車両が通行するという看板があります |
コース状況/ 危険箇所等 |
樹林帯の様相が徐々に変化して行く姿をじっくり見られ、 静かな素晴らしい登山道だと思います 笹も良く刈られ、最近刈ったばかりの跡もあって 頻繁に手入れをしていただいていることがわかります 登山者にはとても有難く、感謝します 分岐から尾根に取りつく雑木林と、 標高2000m付近に急坂がありますが長くなく、 緩やかな道が交互に現れるので、気分転換になります 咲き始めた高山植物が道端を彩り、疲れを癒してくれます 森林限界を越えると、豊富な残雪帯が待っていました 軽アイゼンを携行しましたが、使わず歩けます ただし、夏道があちこち分断されていて、 二回も夏道を見失って残雪帯を登り、這松帯に突入しました 一回目は夏道まで下り、ほぼ水平な対岸の道を発見 二回目は、山頂に近いはずと思い、そのまま藪漕ぎを続け、 避難小屋の屋根を発見、小屋の前まで藪を漕ぎました 特に危険箇所はありませんが、残雪帯での道迷いにご注意ください |
写真
感想
ずっと行きそびれていた、
どこにあるのと聞かれそうなマイナーな山「十石山」。
穂高、乗鞍の隠れた大展望台と聞き、是非晴れた日にと狙っていました。
そうでなくともこの梅雨の時期…
仕事をしている日にはからりと晴れ、休みの日にはいじいじ雨降り。
休日、晴れそうな予報を信じて、登ってみる事にしました。
白骨温泉は、山に登らなくても温泉に来るだけで価値のある登山口。
山と温泉が同時に楽しめるという贅沢さも十分魅力的です。
温泉入口に近づくと、微かな硫黄臭がしてきました。
林道の通行止め地点まで、工事用車両通行の注意書きがあちこちにあり、
適当な駐車スペースもなくて、引き返してくると
ヘアピンカーブに電力の関係らしい鉄柵で囲まれた建物があり
横に2台程の駐車余地がありました。
登山口標識はないものの、すぐ傍にピンクテープが目につき
林の中に入る踏み跡が登山道に見え、車を停め、準備をしてスタート。
遊歩道のように整備された道を15分足らず歩くと
至十石山と書かれた明白な分岐標識に出会いました。
これが見つかれば、今日の山行は八割方成功、と分岐を分けます。
そこからの長い道のりは記録を読み、覚悟していますから、
気分任せ、足任せ、高山植物を撮ったり、熊鈴を鳴らしたり
マイペースで、休憩も取らず、焦りもせず。
雑木林から、植林帯、針葉樹林帯、小灌木帯と林が移り行く姿を
ゆっくり眺めながら歩ける道ほど素晴らしいものはないと思います。
雪が斑に覆う笹原が見えて来ると、いよいよ森林限界。
登山道の上にも雪が残っていて、行きと帰りに一回ずつ踏み抜きました。
片足を引っ張り上げるだけで済んだものの、
1m近く落ちるとやはり、怪我でもしたらと怖さが付きまといます。
這松と笹原の比較的緩やかな斜面を、切れ切れの夏道を探しながら行きます。
どうしても、残雪帯に出会うと上へ上へと行きたくなり
トラバースしている夏道に目が行かず、這松帯に突入。
這松の枝に阻まれ、身動きが取れなくなりながら、
過去の這松との格闘シーンを不思議に冷静に思い出しておりました。
というのも普段は携行しないカーナビを兼ねたGPSを持っていたからです。
斜めになった身体のまま、現在位置を確認、
それほど自分が登山道から外れて居ないとわかり、ほっとします。
ですが、全く視界のない緩やかな斜面、
思う方向に行ける訳のない、枝の絡み合った這松と闘っても勝ち目はなく
すごすご夏道まで引き返しました。
更にもう一回、夏道を見失い、這松帯に突入、
今度は、自分の位置をGPSで確認後、無理矢理這松を押し進むと
目前の笹藪の向こうにいきなり小屋の屋根が見え、どきりとしました。
自分の勘とGPSに助けられ、事なきを得て、なかば唖然。
十石山の三角点は小屋から乗鞍方面に向かう踏み跡を辿り
100mほど平坦な尾根(右は切れ落ちています)を歩いた場所にあり、
行き止まりの如く、笹と這松に囲まれていました。
笹藪の陰で強くなってきた風を除け、
時折雲の中から姿を現す笠ヶ岳や穂高連峰を眺めながら昼食休憩。
小屋を覗いて、いつかここに泊まりたいとの思いを新たに
後ろ髪を引かれながら、山頂を後にしました。
晴れた日に登りたい、静かな穂高連峰の大展望台としてお薦めです。
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