皇海山(クラシックルート)
- GPS
- 12:18
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 2,017m
- 下り
- 2,016m
コースタイム
- 山行
- 11:26
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 12:18
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
《往路》 前橋駅近辺ビジネスホテル04:04発→銀山平登山者用駐車場05:28着 走行距離61.2km 《復路》 銀山平登山者用駐車場18:08発→トヨタレンタカー前橋駅南口19:43着 走行距離61.7km 総走行距離122.9km |
コース状況/ 危険箇所等 |
庚申山から鋸山までは厳しい岩場の難ルート、六林班峠から庚申山荘まではかなりロングルートに感じました。 鋸山から六林班峠までの笹薮はそれほど大変ではありませんでした。 銀山平登山口に登山ポストがあります。 |
その他周辺情報 | 直帰 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ポール
ヘルメット
|
---|
感想
〇皇海山(2144m)
皇海山は群馬県側の栗原川林道が台風により閉鎖されたため、栃木県側の銀山平からのクラシックルートしかありません。このルートは百名山の中でもトップクラスのロングルート&難ルートであり、群馬県側のルートが閉鎖されてからずっと意識していました。今回ようやく意を決して登ることになりました。
詳しい感想は後述しますが、何とか登頂することができてほっとしました。
〇登山コースの概要
【前橋市宿泊地〜銀山平登山口】
午前4時過ぎに前橋市からクルマで約1時間30分ほどかけて午前5時半頃、銀山平駐車場に着きました。登山者は少なく、銀山平の2か所の駐車場にはそれぞれ3台程度しか停まっていませんでした。
【銀山平登山口〜一の鳥居】
銀山平駐車場から車両通行止めのゲート脇を通って庚申川沿いの林道を歩きます。途中にまたゲートがあり、そこからは舗装されていない道になります。途中、猿の大群に会いましたが、気にせず歩いて行ったら逃げていきました。それよりも今回の山行が無事にできるか不安を抱えながら歩いていましたが、気を強く持って臨むこととしました。後半もペースを落とさず歩くようにするため、前半はいつもよりペースを上げず意識して自重しました。
【一の鳥居〜庚申山荘】
一の鳥居を過ぎると鏡岩などが現れ、勾配がだんだんきつくなります。敷石の道に入ると猿田彦神社跡(火災で焼失)に入り、すぐに庚申山荘に着きます。この辺りはまだ序の口でした。
【庚申山荘〜庚申山】
早朝の庚申山荘は静かでそこのトイレを借りた後、休憩し、おにぎりなどを食べました。この先は厳しい登山道になるということだったので、ヘルメットを着用しました。さすがにこれ以降、ハシゴやクサリ場などがあり、途中道を間違えて崖を下りました。この時はかなり焦りました。
その後、一の門や大胎内などを通り、急登を過ぎると勾配が緩やかになり、庚申山山頂に着きます。
【庚申山〜鋸山】
庚申山山頂から2分ほどで展望が開けた所に出ます。そこからはようやく皇海山が見えます。右を見ると日光白根山も見えました。そこから激しいアップダウンが始まります。この辺りで初めて登山者2名と会いました。御岳山、駒掛山、渓雲岳、薬師岳、白山を越えて、鋸山が正面に見える所に来ると、垂直に下るクサリ場が現れます。ここでは落ちるかもという不安に駆られました。いったん鞍部に下り、鋸山に登るとりつきに来るとロープのある岩場の核心部に到着します。ここから手袋を付けていったんロープ伝いに横へ移動し、数本のロープがある岩場を垂直に登ります。ロープが伸びるのであまり頼りたくありませんでしたが、これがないと登れません。ようやく登るとすぐに短いアルミの階段がありますが、反対側にはもっと長い階段があります。そこから10分ほどで鋸山山頂に到着しました。
【鋸山〜皇海山】
鋸山山頂から皇海山を見るとまだかなり距離があるように見えました。皇海山山頂に行って、レンタカーを返却する午後8時までに戻れるか不安になりました。鋸山からの下りの岩場もかなりの勾配でロープのある岩場は足が置ける場所が少なく大変でした。苦労しながら不動沢のコル(皇海橋との分岐)に着き、そこから皇海山までの急登を登りきり、青銅の剣を越えるとすぐに皇海山山頂に到着しました。山頂到着時に別の2名の登山者が下山を開始され、山頂では一人でした。ここで休憩し、昼食を摂りました。
【皇海山〜鋸山】
皇海山山頂での休憩後、下山を開始し、不動沢のコルまでは危険箇所もなく、すんなり歩けましたが、鋸山への登りは相変わらず大変でした。途中、皇海山山頂ですれ違った2名の登山者の方を追い抜かせていただき、鋸山山頂に戻ってきました。ちなみにこの2名の登山者は庚申山荘で前泊し、後泊も予定しているとのことでした。最初に出会った2名の登山者の方はすごいスピードで追い抜かれましたが、登山のスピードは個人差があると感じました。
【鋸山〜六林班峠】
鋸山差山頂からすぐに六林班峠との分岐があり、そこからすぐに笹薮の登山道が始まります。ここでトレッキングポールをリュックから取り出し、それで笹をかき分けながら進みました。これが功を奏し、背丈より高い笹薮があっても道がわかるので、歩きやすかったです。足元が見えないと倒木も多いので足を痛打しますが、一度もありませんでした。ただ、意外と長く感じられました。
【六林班峠〜庚申山荘】
六林班峠からは笹薮も低くなり、途中何度も沢を越えます。この間、景色も良くなく変わり映えもないので非常に長く感じられました。コースタイムは2時間20分ですが、2時間半かかり、メンタル的に疲れました。道も笹薮を切り開いた所が多く、斜めになっていて足が痛くなりました。また沢も歩きにくく、一度大きく滑り落ちましたが、泥だらけになっただけで幸いケガはありませんでした。天下の見晴など展望のよい所の分岐が途中ありましたが、寄る体力も気力もなく、時間もないのでスルーしました。
【庚申山荘〜銀山平登山口】
庚申山荘に着くと少し休憩し、おやつを食べました。庚申山荘に宿泊している登山者の方と会話した後、まずは一の鳥居を日没時間前までに戻ることを目指し、急いで下山を開始しました。途中、登ってくる登山者とすれ違い、何とか日没時間(17時30分)前までに一の鳥居に着きました。その後、どんどん暗くなってくる林道を歩き、銀山平駐車場にたどり着いたときはかなり暗かったです。
【その後】
急いで荷物を片付けて、宿泊先の前橋市まで戻り、前橋駅南のトヨタレンタカーに何とか午後7時43分到着することができました。
【総括】
やはり言われているとおり、かなりの難ルート&ロングルートで岩場は十分に整備されていないので、その分、アルプスの岩場より大変だと思いました。これまで多くの方のレコを見させていただき、しっかりと準備して登頂することができました。
ありがとうございました。
それも日帰りとは恐れ入りました。凄いですね。見事です。
庚申山の少し先から見える皇海山を撮った一枚は最高ですね。
私はこの角度から皇海山を見たことがありません。見入ってしまいました。これこそスカイブルーですね。
赤城山も天候に恵まれて良かったですね。
岐阜からの遠征も含めて本当にお疲れさまでした。
皇海山は、皇海橋までの林道が事実上廃道になって、百名山の中で日帰り最難関の山(途中、庚申山荘がありますが、登山口に近いので、宿泊する効果が薄いです。)になり、なるべく若いうちに登らなければならないと意識しておりました。しかし、大変な山行が想定されたため、なかなか意を決することができませんでした。実は今回も越後駒ヶ岳と平ヶ岳の登山を計画しておりましたが、宿が確保できなかったのでやむを得ず皇海山に登ることにしました。
皇海山クラッシックルートの登山道は、十分な整備がなされておらず、庚申山荘から鋸山のまでの岩場は安定した鎖よりも伸びるロープが多くて、かなり危険でした。一つ間違えると滑落する恐れがあり、雨が降っていたら無理だったかもしれません。
下山では、鋸山から六林班峠までは背丈を超えるずっと笹薮がありました。六林班峠から庚申山荘までの道は長く景色もかわり映えがないため、メンタル的にとても疲れました。何と言っても登山者がほとんどいないので、余計長く感じたかもしれません。
良かったことと言えば、快晴でしたので皇海山はじめ日光白根山など周りの山々がきれいに見えたことでした。
これでようやく肩の荷が下りた気がしました。
ありがとうございました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する