谷川岳(西黒尾根→茂倉岳→土樽駅)
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,517m
- 下り
- 1,668m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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その他周辺情報 | 【おすすめ下山後温泉】 谷川岳温泉 湯吹の湯 (土合山の家)入湯レポ https://yu.hashigoyu.com/gunma/1691/ 湯檜曽温泉 湯檜曾の宿・あべ入湯レポ https://yu.hashigoyu.com/gunma/1667/ |
写真
感想
初夏の高山植物シーズンしかしらなかった谷川岳を初めて紅葉シーズンに歩いてみました。こんなに紅葉が凄かったとは驚きました。ますます好きになりました、谷川岳!
今回歩くコースはベースプラザ→西黒尾根→茂倉岳→土樽駅です。
4:35西黒尾根登山口。予定では静かな厳剛新道を歩く予定でしたが、あまりの暗闇にビビって人気の西黒尾根を行くことにしました。ここなら今年2回歩いているので、なんとなく道の状況もわかっているし、前方でヘッドランプの灯りが揺れているのが見えたので少しだけ安心感があります。
夏場の西黒尾根は蒸し暑さで一気に体力が奪われるんですが、この季節では気温も湿度も高くなく快適です。馬蹄や主脈をやるなら序盤での体力消費を抑えられるこの時期がいいなぁと思いました。
5:45樹林帯を抜けました。ここから先は西黒尾根のお楽しみ岩稜帯歩きと爽快な眺めが楽しめます。
鎖のかかった岩場です。全部で三か所の岩場が登場するのですが蛇紋岩がとにかく滑ります。今回よりによってソールの擦り減った古い靴を履いてきたので乾いた蛇紋岩でさえ笑えるほどツルっツルでした。
岩場の上から先月歩いた白毛門方面が見えましたが、山頂付近の稜線が薄っすらと赤く染まっていました。
6:09ラクダの背です。太陽が昇り黄色く谷川岳を照らし始めました。
6:15厳剛新道との分岐「ガレ沢の頭」です。厳剛新道への入口には崩落注意の掲示がありました。厳剛新道は西黒尾根に比べほんの少しだけ荒れた印象はあったんですが、より一層荒れ気味になったって事でしょうか?厳剛新道は細い沢沿いや迫力のマチガ沢を眺めながら歩けるし植物も豊富、鎖場や梯子などコース内容もバラエティに富んでいて、なにより西黒尾根に比べグッと人が少なく静かでお気に入りの登山道なのです。
さあいよいよ山頂へ向けて後半の上りがはじまります。西黒尾根はここからが辛抱どころ。
7:00ザンゲ岩です。その向こうには天神尾根が見えています。今まさにベースプラザからのロープウェイが稼働する時間なので、もうすぐあの天神尾根はたくさんのハイカーさんで賑わうと思います。つかの間の静寂といったとこですね。
7:16雪田です・・・って、なんと雪がありません!!ここで雪が無い光景を初めて見ました。てっきりココの雪は無くならないものかと思ってました。本日は肩の小屋へは寄らず山頂へ向かいます。
主脈方向をみると・・・稜線の新潟側が赤く色づいて、まるで絵画のように美しいです。
7:25トマの耳です。山頂には先客3名のハイカーさんがいました。画像では普通にしてますが、実は山頂部の風が強く、そしてとても寒いんです。じっとしていると耳が冷たくなるほど。おそらく朝だからだと思うんですが。この撮影後にソフトシェルと防寒帽を装着しました。念のためダウンも持って行ったんですが、それは着込まずに済みました。
7:50オキの耳です。こちらには誰もいませんでした。ここで休憩でもよかったんですが風が強い。
8:24ノゾキです。谷を覗いてみると足のすくむような一ノ倉沢の眺め。一ノ倉沢のあの雪はずーーっととけないんでしょうか?
8:52一ノ倉岳です。山頂にはガイドさんとマダム層の団体さんがいました。団体さんの横でカマボコ型の避難小屋を偵察。内部は狭いものの綺麗です。そしてなぜか男体山のお守りがポツンと置かれていました。ここからの眺めもたいへん良く、巻機山、平ヶ岳、会津駒ヶ岳など名だたる山々がズラリ見渡せました。
9:17茂倉岳山頂です。数名のハイカーさんが休憩中でした。
9:28茂倉岳避難小屋です。とても立派な避難小屋で内部は清潔でした。トイレは別棟で個室が二部屋あります。避難小屋にしてはちゃんと管理されしっかりとしたトイレでした。水場は避難小屋とトイレ棟の間を進み、後ろの笹原を下った先にあります。下っている最中、笹が茂り先がよく見えないので「本当に1分で着くのかな?」と思いましたが本当に約1分ほどで着きました。水場は細い塩ビ管から冷たく綺麗な水が流れていました。ただし途中の道は、かなりドロドロ。この避難小屋はいいですね。清潔感があり、しっかりしたトイレも完備、水場も近い。文句なしです。
10:41最後のピーク矢場ノ頭です。・・・出た。谷川連峰お得意の〇〇ノ頭。主脈では次々と出現する「頭兄弟」に悪戦苦闘を強いられました。この山域にはいくつの「頭」があるんでしょうか?
ここまで来て重要な事を思い出しました。土樽に抜けた後は電車に乗って土合まで帰らなきゃならないんですが土曜日の上り土樽駅発は12時29分。そして山と高原地図の土樽駅までのコースタイムは約2時間。果たして間に合うんでしょうか?もし間に合わなかったら次の15時24分発ってのがあるんですが、周囲に何も無い無人駅で3時間も時間を潰すってキツイな〜〜。何としても12時台に間に合わせたい。
矢場ノ頭を下ると、やがて樹林帯に突入します。これがかなり厄介でした。というのも、おそらくクロベの木だと思うんですが、奥会津の山にあるような大きな木の根が登山道を覆うようにウネウネと這っているんです。コレが歩きにくいのなんのって。木の根から次の木の根へと渡り歩く箇所もあって滑らないように慎重に足を運びます。
やがてブナ林になるんですが油断してはいけません。ところどころ足元が粘土の滑り台状になっていて滑る滑る。このパターンでは登りではそれほど問題ないと思われますが下りでは数倍厄介です。何度もズルっとコケそうになりました。途中で擦れ違った単独男性が「新潟側は昨日雨が降った」と言っていたので、それで滑るのかもしれません。標高を下げるにつれて近くを走る関越道の走行音が大きくなってきます。
11:52やっと茂倉新道の登山口に着きました。意外にも広々とした駐車場があったのにはビックリ。ツアーバスまで待機していました。おそらくは一ノ倉岳にいた団体さんのお迎えかな。この先は土樽駅まで舗装路を歩きます。実はこの時点で土樽発の時間を12時29分ではなく19分と記憶違いしてました。なので「こりゃあマズイ!乗り遅れるっっ!」「ここまできて12時台に間に合わないのは嫌だ〜〜!」と、かなーーり焦って重く走りにくいトレッキングシューズでバタバタとノンビリと釣りを楽しむ人の横を駆け抜けてゆきました。しかも駅の近くの道がわかりにくくて「ここで間違ったら絶対間に合わない!」と、山より真剣に地図を確認。
12:10無事、土樽駅に到着しました。いや〜〜焦った、焦った。改めて時刻表を確認すると「あれ?29分?なんだ、もっとゆっくり歩いてくればよかった・・」
まずは待合室にある自動販売機で炭酸飲料をプハーッと一本。美味しかった。暑さ対策のため水は多めに持っていたので2.5リットルほどザックの中に余っていたけれど、やっぱり炭酸の爽快感は格別です。
土樽駅には男性ハイカーさんがひとりいらして「ここまで迷いませんでしたか?」と聞いてきます。やっぱりわかりにくいよね。
のどかな空気の流れる土樽駅は周囲に民家や商店などは見当たらす、野原にポツンとあるような無人駅で、登山客と釣り人のための駅なのかな?といった印象です。登山カードの提出場や登山気分を盛り上げる谷川連峰案内図もありました。
やがて電車が入線してきました。汗臭くベトベトドロドロになった姿で乗り込みますよ。まぁ地元の人にしてみたら見慣れた光景だと思います。車内は一般の人に混ざって越後湯沢から乗って来たと思われる登山客数名、鉄道マニアさんとおぼしき姿も。土樽は無人駅なので車内で車掌さんに運賃を支払います。・・・それにしても、日常の中ではまず利用する事のないこの列車にほんの数か月の間に二回も乗る事になるとは。(前回は主脈縦走時)
土合駅に到着後はベースプラザ駐車場までトボトボ歩いて車を回収、帰路の途中で上牧温泉に浸かりサッパリと汗を流して帰りました。
初めて歩いた秋の谷川岳、夏の湿り気を帯びた熱帯地獄とは全然違って空気は軽く爽やかで天敵のブヨもいません。夏場と比べ体力的には相当楽と感じました。紅葉も綺麗で、まさに「近くてよい山」でした。
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