年に一度は上越の沢に…湯檜曽川本谷
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,533m
- 下り
- 1,519m
コースタイム
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 7:40
- 山行
- 7:01
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 8:34
天候 | /11 晴れのち曇り /12 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
翌朝、土合駅の階段を避けるため、バスで土合橋までと思い始発バスを待つと、上毛高原から来たバスは超満員。乗車拒否され30分後の水上発に乗ることになる。だったら電車乗っていけばよかった。 八王子 21:36(八高・川越)22:20 高麗川 21:24(八高・高崎)22:42 高崎 23:05(上越・水上)0:11 水上 /12 土合橋 15:12(関越交通バス)15:46 上牧駅前 16:53(上越・高崎)17:50 高崎 18:57(八高・高麗川)20:18 高麗川 20:32(八高・八王子)21:17 八王子 |
その他周辺情報 | /12 不和の湯目的のため土合橋から上牧駅前までバス。1200円くらいだった。時刻表は携帯のギガが足りていないことから何も検索ができず、厳しかった。 風呂は駅から200m程、泉質もよし、空いていて最高でした。結構寄るのですが、水上駅周辺は立ち寄りの値段も高く、ここはお買い得だと思います。 |
写真
感想
今年は沢に力を入れたいと思い、スタートは早目に切ったつもりだった。ところが梅雨明けが読めず、夏の悪天続きにビビりが入り、結局大した成果が残せないでいた。今後の天気もわからず行けるときに行った方が得策、さらに年に一度以上は上越の沢に行っておきたいということもあったし、また18切符が最終日を迎えるというのもあり、無難に湯檜曾川本谷に行くことにした。かといって別に飽きている場所ではなく、毎回素晴らしい景色を見せてくれるこの谷が好きだ。
上越線の水上行き最終列車に乗り込み、0時過ぎに水上着。ひとり登山者が駅の軒下にいたが、終電ということで追い出されていた。以前、車を土合まで歩いて取りに行きたいため、荷物を外に置かせてほしいと頼んだことがあったが、完全に外でも断られたことがあった。結構厳しい。もうそんな時代じゃないんだろう。そのこともあってSBするために湯檜曾駅まで歩いた。無人だからいいってことでもないけれど…
始発で土合まで行こうかと思っていたが、あの階段はかったるいので、バスに乗れば土合橋で降りられることから、8時半くらいのバスで行く予定で深夜2時に湯檜曽に着いても余裕だなと思っていた。
/11
高崎でほんの少しの乗り換え時間でコンビニに行っておいて正解だった朝、バス待ちをしていると予定時刻のバスが来た。なんだか様子がおかしい。上毛高原から来たバスはパンパンの乗客だ。ステップにも人が乗っていて乗車拒否されてしまった。日曜日の山は最近おかしくないか?結局30分後の水上発に乗って土合橋へ向かった。こんなことならJRの方が早かった。
土合橋で降りたのは自分だけ、そのまま林道を歩き始めた。ここの林道はブナの大木が多く豊かな森が感じられるので好きなところだ。駐車場まで20分、今の自分の車ではここまで入れない。紅葉の時に散策で十分楽しめると思う。いつものように巡視小屋で足回りを沢靴に変更、普段ぬかるんだ上にボサがすごいのに、仮払いが行き届いて歩きやすい。途中、小滝を横切るところは相変わらずヌメヌメだ。武能沢から本流に降り、沢装備を整え12時に入渓する。さすがに天気はいいがこの出合のトロで泳ぐ気にはなれない。
ちょっと遅い出発、魚留を巻いた先の河原は、いつものように美しいナメ床を交えて続いている。すると驚いたことに釣り人2名発見!足跡は彼らのだったのか…聞けばウナギ廊下手前までは魚がいるとのこと。場を荒らさないように状況を聞いて通過する。ウナギ廊下は右岸から泳ぎ始め、左岸に斜めに進む。半袖なのに全然寒くない。水が暖かい。ヘアピン奥の8mは右岸の乾いた岩から登る。ラバーの快適さを感じる。越えると抱返り沢の50mが正面に見える。十字峡までがこの沢のハイライトといっても過言ではない。『関東周辺の沢』の表紙になっているだけはある。本当に素晴らしい景観だ。
十字峡で休憩後、狭く細長いゴルジュを通過した先に抱返り滝が落ちているが、先行者2名が右岸を登っていた。単独ではリスキーなので当然のように巻いて越える。もっと巻き道がはっきりしていた記憶があるが、こんなもんだったか?滝落ち口より上流側の湿地から本流に戻る。その後渓相は平凡になり、次に出てくる三条の滝は左のチムニーから越えると河床の低い七ツ小屋沢が左岸から出合う。
次の滝は10m斜上バンド滝、もう濡れついでで突っ込んだが、この時間からザックが乾くはずもなく、ザックカバーしておけばよかったと後悔。ここで先行Pを抜かせてもらう。小ゴルジュ状を通過し連瀑がかかっている。岩肌に小石が詰まっているような壁に囲まれた滝は、一段目は左から割と容易に突破できた。二段目を見た瞬間思い出した。直瀑で壁も立っていることから登れなかった記憶がよみがえってきた。そして一段目のクライムダウン中、スリップして滝つぼにはまりデジカメを水没させた記憶も…沢に行くのに防水カメラを持っていないのはどうなんだろう。でも容易に嫁は予算を出してはくれない。高巻くもできずどうしようかと壁を見つめると、残置を発見!よくよく見れば空身なら何とかこなせそうか?でも時間的に迷っている暇はない。おっかなびっくり登ってお助けでザックを吊り上げるが、ちょっとしたハングに引っかかってなかなか持ち上げられない。かなりパンプアップして何とか回収。
この後に40m大滝出現、ここでも荷揚げに失敗。ザイル使っておけばよかった。ハーケン1枚打って揚げた分を固定しなんとか回収。腕はパンパンだがもうそれほどの悪場はない。河原状を進み峠の沢を通過。以前トラがあったんだけど…左岸からの扇状ナメの前で休憩する。
夕暮れ感ありあり、大きい滝は容易に越えられるが、なんでもないところでヌメに足をとられ転倒し肩まで水に浸かる大失態。ゴロタとナメの繰り返しで二俣に到着すると、一番手前の最良物件で幕営した。ほかにもいくつか天場はあるがここが一番まともだろうか?薪を探してみるも、前日の焚火跡を見るとかなり貧弱なもので、まるで薪がない。あの転倒は痛かった。
/12
思いの外ヌメる源流部を進む。河原時々小滝とナメを繰り返し左俣を通過。天気は上々、振り返れば茂倉・一ノ倉稜線が素晴らしい。傾斜がましトイ状の滝が連発、だましだまし登る。次第に水涸れが近づいてくる感じでもなかなか水が枯れない。そのため汲みやすそうな1775ガレの所で給水し、ボサのかぶる詰めに突入した。やっぱり稜線に出るところは充実感がある。朝日Pで装備替えし下山開始するが、鹿島槍でこけてぶつけた膝が結構痛くなってきた。笠ヶ岳までの稜線で群馬県警ヘリが何度か巡回した後、大倉沢源流部でホバリングを始めた。訓練なのか遭難なのか?
だんだんガスが増えていき、白毛門は人が多かったので松ノ木ノ頭まで進んで休憩。土合が見えるけれど『下り忍耐』の時間帯が続く。土合から登ってくる人は尊敬に値すると思う。汗だくになって東黒沢の橋まで到着、携帯の電源とギガがまるで足りず、家にラインでバスや電車の時刻を送ってもらっており、バスまでは少し時間がある。水上での風呂は結構遠かったり値段が高かったりだったので、上牧駅近くの不和の湯に行くことが効率的と判断。駅からは200m、かけ流し、600円。素晴らしい。ただ、バス代はちょっと高かった。高崎駅ビルで夕飯を食べて帰宅したが『絶メシ』が気になった。
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