苗場山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 1,643m
- 下り
- 1,907m
コースタイム
6/25 苗場山頂ヒュッテ→赤湯→赤倉林道→元橋バス停−(バス)→越後湯沢
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
写真
感想
梅雨のさなかの週末に越後の名山苗場山を目指した。
「苗場山は良き山」とは日本百名山にもあるのだが、未だ筍山に掛かる苗場スキー場には詣でたことがあるものの苗場山にはとんとお目にかかったことが無い。
天気予報は芳しくはないものの何故か意気込んで山行を計画した。
新幹線(!)を越後湯沢で降車しタクシーを使ってかぐらスキー場の祓川登山口(第2リフト町営駐車場)に至り、ここから登山が始まる。
ここから500m程はスキー場のリフトに沿っての登高である。町の人がそこここで山に入っているが、どうやら筍採りのようだ。湿っぽい霧の中湿気をいっぱいに含んだ道を上がって行く。まだ標高は高くないがショウジョウバカマやイワカガミ、コバイケイソウのような高山植物が路傍に見られる。
中ノ芝でリフトは終点となり樹林帯が晴れる。神楽ヶ峰までは穏やかに標高を稼いでいく。神楽ヶ峰で昼食を摂るが、この辺りからシラネアオイの群生が見られるようになる。先年日光奥白根山に登った時にはまったく見ることが出来ず、非常に残念であったが、予想外にも苗場山でとんだご褒美に出会った。
神楽ヶ峰からはだんだんと尾根がやせてくる。小1時間歩くと急登になり、喘ぐうちに不意に苗場山の頂上に飛び出る。
苗場山の頂上は台地上になっており、1キロ四方以上もその平らな部分が続いている。いずれが最高点かはとても判別できないが、この特異な場所が山頂であることには間違い無い。
頂上には小屋が2軒ある。遊仙閣と苗場山頂ヒュッテであるが、今宵の宿は苗場山頂ヒュッテと決める。山開きから1週間経ったばかりで登山客は多くない。外には六日町高校ワンダーフォーゲル部が幕営している。
夕飯は筍の味噌汁が美味であった。
翌6/25は前日とは打って変わって梅雨の中日の日本晴れとなった。
朝からご来光を仰ぎ、朝靄の立つ山頂域を散歩したりし、美しい楽園の景色をひとしきり楽しんだ。
六日町高校WV部が出発してから1時間後のんびりと宿を出て、南へとシラビソ廊下を辿った。池塘が広がる台地の木道を通り、テーブルから降りると正に急降下である。ひたすらに尾根を下り、清津川の支流に出合う標高1100mの辺りまで3時間余り。更にしばらく歩き清津川に出たところに1軒宿の秘湯赤湯山口館が在る。
ここで六日町高校に追いつくものの折角なので露天風呂を馳走になり、また置いていかれる。赤湯と言うだけあり、鉄分が多いようだ。宿の方は平成2年に新築したようで非常にモダンで奇麗な宿となっている。しかし、露天風呂の方は野趣溢れるものであり、伝統を感じる。
折角汗を洗い流したもののここからの3時間半の林道歩きは赤湯での心地よさをだいなしにした。ひたすら暑く、また、沢を4回ほど横切るがその度に50mから100mほどの登高を強いられる。
最後に浅貝川を徒渉し堤を息付きながら上がると国道17号だ。余り待たずにバスが来るが、林道の途中で抜かした六日町のメンバー2名が走ってきてバスを止めようとするが敢え無く運転手に拒否された。トホホ。
前述のとおりすっかり汗をかき直してしまったので湯沢駅前のコマクサの湯でまた湯に浸かることになってしまった。
苗場山は正に名山であった。ヒュッテの小屋番の話では紅葉の頃はまた素晴らしいと言う。山頂ヒュッテは秋山郷が運営しているが、秋山郷小赤沢は三合目まで車で入れるため最も山頂まで近いルートである。
カメラ:Nikon F-601, レンズ:28mm/f2.8, 55mm/f2.8
フィルム:Ektachrome Dyna 100(EB)(1-6), Kodachrome 64(KR)(7-11), Fujichrome Velvia (RVP)(12-24)
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