甲斐駒ケ岳
- GPS
- 08:34
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 1,191m
- 下り
- 1,200m
コースタイム
8'30(8.5km)
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
<コース状況> 北沢峠から双児山のルートをスタートコースとする。基本的にはいずれのルートも非常に整備されており歩きやすかった。危険な箇所も特別見当たらなかった。ただし悪天候など見通しが悪い時は、山頂付近の白砂礫のところは登山道が分かりにくいかもしれない。また、仙水峠から仙水小屋からまでにある累々と積み重なる岩場は少し歩きにくい。加えて、山頂直下の直登ルートも意外と大味(少し危険)だった(笑)。 <アクセス> 車を利用。南アルプス林道がマイカー規制のため、仙流荘からバスに乗り換え。仙流荘の横に無料駐車場あり。バスは片道1200円+荷物代200円(登山用ザックは料金かかります(笑))。北沢峠発→仙流荘戻りは16時が最終バスだった(09年は6/15〜11月中旬まで運行) <登山口> 北沢峠にトイレあり、長衛荘に売店・水場が有るかも。登山ポストは仙流荘のバス停にあり。 <道中> 往路の双児山経由は何もなし。復路の仙水小屋・北沢駒仙小屋に水場あり。特に仙水小屋の水は超おいしかった(笑)。 <下山後の温泉> 今回私達は、仙流荘を利用した。500円。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
百名山チャレンジの13座目は甲斐駒ケ岳。
いつもの山仲間と今年の夏の間に南アルプスに是非行っておきたいということになり、休み予定を頑張って合わせることにする。ただし仕事の関係上、連休にするのは難しいので、相変わらずの京都深夜発の日帰り弾丸ツアーで行ける範囲でということになった。
私の強い希望を聞いてもらい、今回は甲斐駒ケ岳に行くことにする。とてもきれいな山だと聞いていたので、前からどうしても行きたかったのだ。さらに本音を言うと、なんとか連休にして、北沢峠泊の甲斐駒ケ岳と仙丈岳の両方に行けないかなと最後まで考えていた…(笑)。
ベッド機能が強化された我が相棒のハイエース号で京都を11時に出発。2時くらいまではなんやかんやと喋っていたが、冷静に考えるとやっぱり無駄に疲れるので、交替運転制にして残りの人は寝ることにする(笑)。
4時過ぎに仙流荘横の駐車場に到着。すでにかなりの台数の車が止まっている。バスの始発時間を再確認して仮眠。5時半に起床。睡眠時間は短かったが、意外と良く寝れたと思っていた…。
6時の始発バスに乗る。意外に人が多くて1台では乗り切れなかった。しかし始発のバスは2台連続で運行してくれたので、待ってる人は全員無事に乗ることができていた。
50分程バスに乗る。その間中バスの運転手さんが南アルプスのことを一生懸命説明してくれていた。熱心さは伝わったのだが、どちらかと言うと、そっと寝かしてくれている方が有難かったかも(笑)。
今後も拠点となりそうな北沢峠に無事到着。趣のある良い場所だ。今度こそは北沢峠にある長衛荘に泊まってみたいと思う。
北沢峠を出発し、樹林帯の中を双児山に向かう。やはりアルプスの樹林帯はコケの感じなどが趣き深く、とても良い雰囲気だ。ジグザグの道をドンドン進むとダンダン視界が開けてくる(笑)。となりの仙丈ケ岳や鋸岳がきれいに見え出す。
最初のポイントになる双児山に到着。ハイマツに囲まれた狭いスペースだが、ここから甲斐駒ケ岳がきれいに見え、おのずとテンションが上がってくる。
双児山をさらに進むと、すでに森林限界を超えているのか、ハイマツだけになってきて、足場もガレ場になってくる。このガレ場あたりで、なぜかもうバテる。時間にして1時間半くらいしかたっていないのにバテている。他の2人に聞いてもまだ大丈夫とのことだが、なぜか私だけがかなりシンドイ。こんな私のせいでかなりペースがダウンする。ご年配の団体さんにも抜かれそうになる。いつもはこんなこと無いのに…。
なんとか駒津峰に到着。なぜか私だけフラフラ(笑)。ここからの景色が最高だったので、なんとかテンションを盛り返すことができた。甲斐駒ケ岳はもちろん、鳳凰三山や北岳・間ノ岳などがきれいに見えた。
余談ではあるが、駒津峰にも三角点があるらしい。しかし今回は相当の疲労のせいか、すっかり確認するのを忘れてしまっていた。いつもはコース上の三角点は結構必死になって全部探して見つけてきたのに…(笑)。
いったん下りになってから山頂を目指すことになる。ここからは岩場がメインになってくる。
六方石に到着。私だけさらにフラフラ(笑)。長めの小休止を入れてもらった後再出発するのだが、少し先の直登ルートと巻き道の分岐でまた立ち止まってしまう。どちらのルートにするかを決めかねたのだ。今日のコンディションを考えれば、本来なら安全な巻き道にするべきなのだろう。しかし今回のコースは山頂〜駒津峰間を往復するコースなので、少しでも色々なコースを行ってみたいという思いも強かったのだ。悩んだ揚げ句、結局直登ルートにする。下りでこの岩場を通ることは今の私たちにはあり得ない(笑)。
結構大味?な岩場を登り始める。早くも少し後悔(笑)。3人で声を掛け合って慎重に登る。何箇所か危険を感じるところがあった。
岩場を超え、山頂直下の白砂礫のところを進むうちに私だけが完全にバテてしまう。岩場の緊張が疲労を加速させたようだ。ほとんどよぼよぼに近い状態で歩いている(笑)。山頂が見えているから耐えることができているのだろう。
なんとか甲斐駒ケ岳山頂に到着!
甲斐駒ケ岳の山頂は、花崗岩の岩盤に白砂を敷き詰めたようなところで、白くてきれいなだけでなく、とても幻想的で不思議な感じのするところだ。また標高も3000M近くあるので見晴らしも最高だ。今まで登った山の中では上位に入るお気に入りの山になりそうだ。ただ、こんなにしんどかったのは本当に久しぶりだったので、日帰り弾丸ツアーはこれを最後にしようと心に誓う(笑)。
長めの昼食時間をとり、体力回復を目指す。初めて山頂で寝てみる。少し眠れたが、体力の回復度合いは不明(笑)。
巻き道を使って下山開始。こっちのコースも白い砂がとてもきれい。晴天による空の青さとのコントラストが最高だ。ただ視界不良時は登山道が不明瞭になるおそれはあると感じる。
摩利支天の分岐に到着。フラフラだったが私は貪欲なので(笑)、摩利支天にも当然向かう。ところがここでツレの一人が突然ダウン。摩利支天には行かないとのこと。確かに景色を見て帰ってくるだけなので、懸命な判断かもしれない。山行記録を書かないといけないことが恨めしい(笑)。
摩利支天から戻り、再び3人で進む。美しい甲斐駒ケ岳を振り返りながら直登ルートとの分岐に戻る。再度六方石にて休憩し、駒津峰に向かう。ここのちょっとした登りで息を切らせながら登っていたら、「がんばりや〜」とご年配のご夫婦に笑いながら声を掛けられた。よほどしんどそうに見えたのだろうか(笑)。
駒津峰から仙水峠経由で岐路に向かう。ここからは下りのみなので大丈夫だろうと思っていた…。
かなりの角度で下っていく。これが登りならと思うとゾッとする(笑)。また樹林帯の中に入ってゆき、木陰が涼しく感じる。しかし疲労が回復していないのか、ペースが上がらない。ドンドン抜かれる。
仙水峠に到着も、栗沢山や摩利支天を見上げる元気が出ない。この段階で少しでも早く帰りたい気持ちが強くなってきたので、先に進む。
ところが仙水峠から仙水小屋までの間は岩が累々と積み重なるところで非常に歩きにくい。通常の登山道でもフラフラなのに、こんな岩場ならフラフラ度合いが倍になってしまいそうだ(笑)。
この岩場を慎重に歩いているつもりだったが、突然スリップ!なんとか間一髪で体勢保持。緊張感で疲労度マックスになる。
仙水小屋に着いた時にはすでに何もかもが嫌になっていた(笑)。ここの水が冷たくておいしかったのが唯一の救いだ。
冷たくおいしい水は名残惜しいが、早く帰りたかったので、先に進む。沢沿いの道などを通ったはずだが、あまりのしんどさにあまり記憶がない(笑)。
ガイドブックの標準時間を初めてオーバー(1時間近くも!)して、起点の北沢峠に到着。なんとかバスの時間にも間に合ったのでほっとした。多くの人がいたが、最終バスにも乗れてなんとか無事に山行を終えることができそうだ。当然帰りのバスでは疲労困憊のため爆睡だった(笑)。
無事に駐車場に到着。なぜか猛烈に疲れた山行だったが、甲斐駒ケ岳の美しい姿を改めて思い出すことで本当に来て良かったと心から思えた。また絶対に来ます、今度はもっと元気な状態で(笑)。
余談だが、最近みんなで山行に行く時は、地元の名物を食べるようにしており、今回は伊那名物ローメンなるものを食べた。それはなんとも不思議な味がした(笑)。
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