高度馴致? 乗鞍岳 リベンジの代償は大きかった
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 400m
- 下り
- 414m
コースタイム
7:45 肩の小屋(スポーツドリンク)
8:58 山頂小屋
9:10 山頂(大休止、大福、スポーツドリンク)
10:11 肩の小屋
10:29 花畑散策
11:01 畳平駐車場バスターミナル
天候 | 上空は晴れているが、周りはほとんど見えず。 下界では畳平の気温は4℃とコールされたが、実際の畳平は半そで一枚でも寒くなかった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ここから山頂畳平までバスが出ている。 3時台にご来光バスが出た後は6時台までバスはなし。毎時05分に出る。人数によっては増便も出る。 往復料金2500円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
基本は火山灰のザレた道+岩石。登山靴が望ましい。 畳平駐車場までバスで一気に高度を稼ぐので、すぐに動きだと高山病っぽい症状に襲われる。畳平に着いたら最初はのんびりと散策や休憩に充ててから行動するのが望ましい、というがすぐに行動に移してしまいたがるのも性分。 今回は剣ヶ峰のみにしか上らなかったがさまざまなピークに登山道がついている。たくさんのピークを登りながら乗鞍を愛でるのもよいなあと思った。山頂にいくつかある宿泊施設に泊まれば乗鞍でもっと遊べるなあと思った。 温泉は乗鞍高原観光センター横の「湯けむり館」720円 単純硫黄泉(硫酸泉質)、温泉成分表を見てみると硫酸イオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオンが豊富。白く見える浮遊物はカルシウムイオンであると思われる。非常によく温まる。 内湯から乗鞍の姿が見えるというナイスな風呂であった。 |
写真
感想
実は、乗鞍岳には一度来ている。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-391797.html
【過去の記録】 富士山(富士吉田口より) 高山病と戦いながら登った山
この記録の翌日、私は畳平駐車場にいたのだ。当時はマイカー規制もなく、日本で一番高所まで運転できるところとしてよく知られていた。富士山に登った後も、「乗鞍ぐらいだったら行けるっしょ。」と安易な気持ちでここに来たわけだ。
で、結果は車から降りて準備をしようと思ったが全身筋肉痛で断念、さっさと下界に降りてしまったのである。あれから10年以上、私はここに来ることはなかったのだが、昨年から登山を再開させて日本で一番楽に標高3000mを越えられる山に来ることになったのである。
2日前に、日出ヶ岳、八経ヶ岳を歩いている。(詳しくはレコ参照)
1日おいてここに来た理由は、もちろん高度馴致である。前回とは逆コース、ここで楽に登れたならば次の日には富士山に行ってみようと思ったわけである。
前日は松本近くの道の駅で車中泊をするが、夜通し落雷と降ったりやんだりの雨、「大丈夫か?」と思いながらも気象庁のHPを信じることとする。21日は午前中は天気が持つらしい。それを信じながら大雨洪水警報が出ている松本付近で眠りにつくのである。
私は迷っていた、ご来光バスに乗るか朝一の6時台に乗るかである。
ご来光バスは3時台に出てご来光を見ようというバス。そのまま早朝から登山に入ることができる。しかし私はパタゴニアの雨合羽を持ってきて配する防寒服は持ってきていない。したがって時間は惜しいが6時台の朝一のバスに乗ることとする。
朝の乗鞍高原はのどかであるがアドレナリンが出ているような感じの人が多かった。朝から散策する人、車の中で眠る人、バスの係員と話をする人。そんな中乗鞍山頂がきれいに見えていた。「ご来光バスの人は最高だったでしょう。」バス係員がそう言っていた。
朝一のバス、6:05発、増便が出て2台体制。約1時間私は眠りにつく。大雪渓あたりで目覚めて、畳平にたどり着く。「ああ、リベンジしに来たなあ。」と懐かしい思い出とともに出発する。
バスで一気に1000m以上高度を稼いできたのだ、高山病が怖い。私は周りの人よりもゆっくりと歩みを進める。もうすでに近くの幼児が「息が苦しい・・・お母さん!!!」と泣きじゃくっている。
乗鞍は最高だがそれ以外はほとんど見えない。槍が見えたので撮影しておく。ゆったりと歩み、植物やコロナ観測所を撮影しながら肩の小屋にたどり着く。少々休憩。
ここからは急である。一歩一歩確実に、冷静に、丁寧に登っていく。当然抜かされっぱなしだ。私にも高山病独特の症状が出てくるので20歩ごとに休憩して息を整える。それでも、めまいのような症状に陥り岩に座り込む。年齢が高い方とおほぼ同じペースの様だ・・・「これで富士山なんて大丈夫だろうか・・・。」
しかし、歩みは確実に山頂に向かう、「時間はかければいいさ、まだ午前中なのだもの・・・。にんげんだもの。」と思い、雲を楽しみながら山頂に向かっていく。山頂付近は一方通行だが気にせず降りてくる人、下り道を登る人、めちゃくちゃであった。私は律儀に登り道を登り山頂に到達し写真撮影、休憩、喫食を始める。
Tシャツを取り替える。私はピンクの「げんべいTシャツ」を着ていたのだ。
http://www.genbei.com/index.html
げんべいは私の地元の葉山でビーチサンダル屋さんを開いている、その関連グッズとしてTシャツやらパーカーやらいろいろ出しており、お土産や地元の普段着として親しまれている。このオーソドックスなシャツも下地の色10色、ロゴの色10色の組み合わせで、たくさんの種類がある。旅行で私はよく来ている。
下りは快調であるが、前方に登山道一杯に進撃してくる女性の姿が・・・。近くの教師と思わしき人に聞いてみる。
私 「集団登山ですか?」
教師 「はい、そうなんです。」
私 「中学生ですか?」
教師 「いえいえ、これでも高校生なんです。」
私 「ああ、そうですか。可愛らしいと思ったので。」
生徒A「えっ、あたいら中学生に見えるって?」
生徒B「ちょちょっと、何それ。C,Aセクシーポーズ決めたりな!」
生徒C「あっはーん」
生徒A「うっふーん」
教師 「ほれ、はしたないからやめなさい。」
生徒B「全然色っぽくないわ。」
生徒C「これだけ見たらやっぱり中学生だな。」
変な関西の乗りを聞いてしまった。
その後、高山病の症状は無くなり、肩の小屋、花散策、バスの出発4分前に畳平にたどり着く。
バスの中ではみんな熟睡。温泉もよかった・・・。
しかし、温泉に入っている間、右足のハムストリングスの違和感と痛みを感じる。どこかでひねったかなあ、下山で自分の体重を受け止めすぎたかなあ・・・。
かくして、次の日に富士山に登るという計画(というか希望)は打ち破られたのである。
その後は松本、諏訪の方まで下りてきて観光に費やす。
乗鞍岳リベンジはできたが、右ひざ裏のハムストリングスの痛みにより富士山は辞退せざるを得なかった一日でした。
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