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Yamareco

記録ID: 485589
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大雪山

大雪山/旭岳

1996年08月08日(木) 〜 1996年08月10日(土)
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tadomasa その他1人
GPS
56:00
距離
12.9km
登り
1,127m
下り
1,193m

コースタイム

8/8 曇り  平塚駅→羽田空港−(JAS123)→旭川空港→旭岳ロープウェイ駅→旭岳キャンプ場(泊)
8/9 曇り後晴れ  旭岳ロープウェイ駅→姿見駅→旭岳<2290>→間宮岳→北海岳<2149>→黒岳石室(泊)
8/10 晴れ  黒岳石室→黒岳<1984>→7合目ロープウェイ駅→層雲峡駅→JR上川駅→網走(泊)
天候
8/8 曇り
8/9 曇り後晴れ
8/10 晴れ
アクセス
利用交通機関:
電車 飛行機
8/8。旭岳ロープウェイ駅より旭岳を望む。が、ロープウェイは動かず。
8/8。旭岳ロープウェイ駅より旭岳を望む。が、ロープウェイは動かず。
運行中止の旨。
レストハウスで計画を練り直すK谷さん。
レストハウスで計画を練り直すK谷さん。
旭岳キャンプ場でEurekaの初舞台。
旭岳キャンプ場でEurekaの初舞台。
8/9。姿見から旭岳を望む。
8/9。姿見から旭岳を望む。
砂礫の急登。左にあるのは通称金庫岩。
砂礫の急登。左にあるのは通称金庫岩。
強風の旭岳山頂<2290>。
強風の旭岳山頂<2290>。
旭岳を下りつかの間の晴天に憩う。
旭岳を下りつかの間の晴天に憩う。
間宮岳に向かう途中で旭岳を振り返る。
間宮岳に向かう途中で旭岳を振り返る。
熊ヶ岳。対称形の山容と対称形の雪渓。
熊ヶ岳。対称形の山容と対称形の雪渓。
墓標のような松田岳<2136>山頂標識。
墓標のような松田岳<2136>山頂標識。
北海岳<2149>に達する。未だ風強し。
北海岳<2149>に達する。未だ風強し。
コマクサ。
北海岳直下で見た花。
北海岳直下で見た花。
リシリヒナゲシ。
リシリヒナゲシ。
北海岳からの下降路で見た花。
北海岳からの下降路で見た花。
大雪渓の舌。雪渓ビールの雪はここから運んでいくようだ。
大雪渓の舌。雪渓ビールの雪はここから運んでいくようだ。
チングルマ。
桂月岳から黒岳石室のテント場と烏帽子岳。
桂月岳から黒岳石室のテント場と烏帽子岳。
桂月岳<1938>。
8/10朝。北鎮岳<2244>を望む。
8/10朝。北鎮岳<2244>を望む。
出発準備。
黒岳山頂<1984>にて。
黒岳山頂<1984>にて。
森林パトロールの立派な砦。
森林パトロールの立派な砦。
森林パトロールの豪邸。
森林パトロールの豪邸。
リフトから来し方を仰ぐ。黒岳。
リフトから来し方を仰ぐ。黒岳。
上川駅前のメインストリート。
上川駅前のメインストリート。
上川駅でオホーツク3号を待つ。
上川駅でオホーツク3号を待つ。

感想

北海道百名山巡りツアー第1弾・大雪山横断山行である。

8/8:大雪山旭岳の麓まで

この日は旭岳ロープウェイに乗り旭岳石室に幕営する徒歩10分の行程を計画していた。
好天とは行かないまでも悪くない日和ではあったが、旭岳ロープウェイ駅に到着してみると強風のため運行中止となっていた。かといって、幕営装備で2時間半掛けて徒歩で登るのも日が落ちるのと競争で苦しい。
仕方なく、少し下ったところにある旭岳キャンプ場で幕営し、明朝一番で上がることでキャッチアップしようと相成った。
しかし、麓からははっきりと旭岳のシルエットが手に取るように見えるのに口惜しい。
キャンプ場ではこの日のためにK谷さんの仕入れたユーリカを張り、中で早々と落ち着く。
キャンプ場はすこぶる広く、また、奇麗に地面をならしてあり至極快適である。このキャンプ場の素晴らしさは北海道では驚くべき事に当たり前のようである。(つまり、どこを見てもこのような高水準なキャンプ場であった。)
明日からの山行を楽しみに早々と就寝した。

8/9:旭岳から黒岳石室へ

朝一番のロープウェイで姿見に上がる。
ロープウェイでは晴れていたものの姿見では既に薄ぼんやりとしており、登るにつれ風も強まり怪しい雰囲気である。
旭岳へは2時間余りの登り一方の道であるが、後半ほど急登になっていく。
左手の方ではふつふつと硫黄臭い煙が上がっている。地獄谷である。
金庫岩と呼ばれる四角い岩まで来るともう一息である。
砂礫の急登を登り切ると北海道最高峰2290mに立つことが出来る。
しかし、すごい風でどんどんと体温を奪われてしまう。記念写真もそこそこに裏側の斜面を転がるように降りていった。
不思議にこの斜面に居る間は晴れ間が見えたりした。
旭岳は大雪の西の入口である。北の方にも2000m台の山々が残雪を抱いて連なっている。遠く南の方にも2000m近い山々が連なっている。ピークとピークの間の鞍部は総じて高く、それぞれは丘のように見える。
山々は緑色のベルベットに白いカーペットを点々と敷いていったようである。
非常にスケールが大きい風景で、まるで大陸にでも来たかのようである。
その丘のようとも言えるお鉢平の南の縁を間宮岳(2185m)、荒井岳、松田岳(2136m)、北海岳(2149m)と辿り、南の白雲岳へ向かう道を分けて北西に黒岳石室へと向かった。
北海岳から山すそに降りていくに従い天候は好転していった。
と、同時にここからは高山植物の回廊である。実に多様な高山の花々が咲き誇っており、雪渓との対比が素晴らしい景観を創り出している。
これを見れただけで歩いた価値がある、と感じさせる。
黒岳石室には未だ日が高いうちに到着した。
キタキツネがうろうろしている。営林署のパトロール小屋で雪渓から取ってきた雪で冷やした「雪渓ビール」を売っている。キタキツネに靴を攫われないよう、とのことである。
余りに時間が早いので隣に如何にも溶岩がせりあがったような姿を晒している桂月岳(1938m)にカメラだけ携えて登ってきた。

8/10:黒岳経由層雲峡へ

8/10は朝から晴天に恵まれた。
行程はのんびりしたものである。先ずは黒岳を目指し、そしてロープウェイで層雲峡に下りる。山行としてはそれだけである。
黒岳は大雪山の東の玄関口である。遠くからもそれと解る非対称な形を見せている。
山頂に居座っているのかリスが人懐っこい。
山頂から下りていくと先ず7合目から5合目まではリフトで下りる。
この位の標高になると目に入る植生も変化してくる。
次いでロープウェイに乗り継いで層雲峡へと至る。

網走まで(番外編)

層雲峡からはバスで上川駅に出る。石北本線で旭川から50km程のところの町である。
一応、名前は聞いたことがあるので余り心配はしていなかったのだが、到着して余りの淋しさに仰天した。未だ、昼の腹ごしらえはしておらず上川で仕入れようとしていたのだが駅前には何も見当たらないのだ。
メインストリート(?)をどんつき迄歩いて惣菜屋らしきものを発見しそこで何とか握り飯と惣菜を手に入れることが出来た。
上川からは石北本線オホーツク3号に乗って網走を目指す。
遠軽はハイカラな駅舎であったが、それ以外の駅はすべからく高倉健が駅員を勤めていそうな枯れた雰囲気を漂わせている。正に意味は違うが「異国情緒」だ。
網走ではグリーンホテルというビジネスホテルに宿を取ったが、裏に湾に注ぐ川が流れその向こうに知床の山々が見える中々良いロケーションだ。次に目指す羅臼岳もはっきりと見える。
夜は「かじか」という居酒屋に出掛けたが、この選択も絶妙だった。図らずもここでは東京から稚内へと写真を撮りに目指す建築写真家とカメラアーティザンとでも言うのであろうかカメラ加工を専門とする2人に出会った。写真家は仕事ではない8×10の「人の居ない」風景を撮りに行くと言う。
写真家は山屋でもあった。カメラアーティザンはニッコール付きのニッカを現役で使っていると言う。ということで山とカメラを巡っての談義で大変に盛り上がった。
海の幸も酒も上手く網走は最高の夜であった。

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