雨乞岳〜イブネ〜御在所岳周回
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,324m
- 下り
- 1,316m
コースタイム
- 山行
- 7:54
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:24
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
地図に記載のルートは概ね赤テープ、道標などしっかりしているが、沢筋のルートは渡渉箇所など確認しながら進むべき。 イブネからコクイ谷分岐方向に下るバリルートは、かなりの急勾配で滑落に注意すること。 崩落跡もあり、入り込むと非常に危険。 |
写真
感想
紅葉のきれいな谷筋を歩きたいと思い、鈴鹿に向かった。
武平峠は平日でもそこそこの台数が停まっていて、少々のんびりし過ぎかと思いながらのスタート。
沢谷峠を経て雨乞岳に向かう。
山中に入るとすぐに森が赤と黄色に染まり、逆光気味の光に輝いて気持ちがいい。
写真で切り取った映像よりも歩いている目線からの動く光が美しい。
動画できれいに残す腕があればとも思うが、足元をおろそかに歩くとろくなことがないのでスマホを片手に歩くのはやめておく。
このルートを歩く人は多い。
同じ方向を歩くので、抜きつ抜かれつしながら言葉を交わす。
色づいた山ときれいに晴れた空に囲まれて上機嫌な言葉が飛び交う。
谷を詰め、景色が笹原に変わって東雨乞岳へ。
360度の景色に癒される。
さらにコルから登り返して雨乞岳。
鈴鹿の峰から遠く北アルプスまで、視界の広さに疲れを忘れての栄養補給。
山頂から北に下って杉峠へ。
自分の中では鈴鹿のランドマーク的な景色の峠の杉の木。
出逢ったハイカーがイブネに向かうのを聞いて、ちょっと気になりながらも予定通り谷へ下り出したのだが、途中やっぱりと気が変わり、横の斜面を稜線まで無理やりよじ登ってイブネへのルートに合流した。
日本庭園のような緑の苔が覆うイブネでふかふかベッドのテント泊の妄想をした後は、北端からバリルートの尾根を下る。
下りだしてすぐの1125mピークまではなだらかな歩きやすい尾根だったのが、その先は勾配が急になり、踏み跡も消えて一気に危険モードになった。
途中尾根の一部が下まで崩落した崖があり、そこをトラバースしていると足が身体を支えきれなくて土砂ごとずるずる滑りだした。
手を伸ばせば木の枝か根っこに届くところに立つよう意識していたので慌てる必要はなかったが、その枝一本でぶら下がるシーンは2度あった。
その跡は広くはなかったので無事に移動することができ、尾根を少し離れて勾配を見極めながら立ち往生せずに下れるルートを見つけながら進んだ。
体力、時間に余裕がある時ならば、こういうチャレンジはテンションが上がっていい。
ただし、じぶんのできることをしっかり把握しておくのは絶対条件だと思う。
勢いだけで一線を越えると後戻りできない窮地が待っていることも事実なのだから。
無事に谷に下り、当初のルートに合流したら、谷沿いを上水晶谷へ。
イブネに寄り道した分時間はすっかり押してしまっているので、あと体力の余裕によってはコクイ谷からに設定したエスケープルートを選択することも意識しながら歩いた。
途中で一度食事休憩を取り、地図を確認。
残りの予定ルートが、時間、体力ともに問題ないことを自分なりに納得して、カラ元気もプラスして再スタート。
上水晶谷の登りが想像以上にきつく感じたが、なんとか国見峠から御在所岳の山頂公園に入ることができた。
紅葉シーズンの観光客がロープウェイで上がる山頂で、その一般の方たちの様子を見て登頂を実感するというちょっと変わった達成感を味わった。
山頂の看板の前で、こっちが三重県、こっちが滋賀県!なんてはしゃぐ人たちの横を通り過ぎながら、自分も癒されて表情が緩む。
少し離れた展望台の岩の上で、観光の人たちと一緒に景色を眺める。
言葉は特に交わさないけど、登山者「同士」の連帯感はないけど、多様な人たちが同じ景色を見て同じ風に吹かれているのはいつも気持ちのいいものだ。
あと、それぞれ自分が喜んでいる分、山にも喜んでもらおうと思うようにすれば、ゴミも減っていくように思う。
山頂公園を離れてまた登山道へ。
少し日が傾いて立体感を増した鎌ヶ岳を正面に眺めながら武平峠へと下る。
自宅近くの湖南アルプスの土壌を連想するようなざれた岩肌を歩く。
少々時間をかけた周回、予定外のイブネ寄り道を考えるとその分の余力を残したプランは組めていたんだろう。
毎回即席のプランで見切り発進の山行だが、それなりにボリューム感や難易度の感覚は持てていそうな気もする。
そのプランニングの情報元はやはり地形図の等高線であると思うので、現場で頼ってしまいがちなデジタルとは別に、紙の情報を使いこなせる登山を目指したい。
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