アプトの道と旧中山道〜旧18号周回・紅葉の道を駆け抜ける
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- GPS
- 06:35
- 距離
- 32.5km
- 登り
- 1,074m
- 下り
- 1,062m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 6:36
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
自転車:旧碓氷峠見晴台にデポ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・安中市HPからアプトの道の紹介 https://www.city.annaka.lg.jp/kanko_spot/aputonomiti.html ・めがね橋〜栗ヶ原:旧中山道から碓氷峠へ明治天皇御巡幸路の一部。崩壊した箇所を5年前に整備して復旧。渡渉や沢からの水で泥濘箇所あり。素晴らしい紅葉のトンネルを歩く。サル、カモシカに遭遇。サルは吠えて威嚇するので注意。 ・旧国道18号:カーブNo.120から紅葉最盛期。特にカーブNo.100からめがね橋手前までが素晴らしかった。 |
その他周辺情報 | ・明治天皇御巡幸とは? 大政奉還から自由民権運動へと劇的に政が変化、各地へと足を運んだ明治天皇の苦労がうかがえる。 https://kotobank.jp/word/%E6%98%8E%E6%B2%BB%E5%A4%A9%E7%9A%87%E5%B7%A1%E5%B9%B8-1599824 ・明治天皇御巡幸録。東北地方の記録。国立国会図書館のデジタルコレクション。移動の様子などがよく分かる。 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1223017 |
写真
感想
今朝部屋から見える赤城山が白くなっていた。ライブカメラで見てみると、今季初の霧氷。白砂山や横手山方面も白くなっており、谷川や武尊は雪雲のなかで、雪山シーズンの始まりを告げていた。
昨季は休日が天候に恵まれず、武尊山と谷川岳へ行っただけだった。今季は北アや八ヶ岳に行けると良いなと思う。最近嵌っている東北方面はすでに宿を予約した。ラニーニャ現象が続き寒い冬だが、暑苦しい男が雪をかき分けて歩いていく。
毎年恒例のアプトの道と明治天皇御巡幸から旧中山道、新旧碓氷峠を経て旧国道18号をサイクリングで戻る周回を予定した。今年の紅葉は不作と言われているが、最近は寒暖差が大きいので、色付きが鮮やかでとても良いと思う。
自宅を5時に出発。薄暗い国道17号から18号へ。妙義山が鈍く輝いていた。五料交差点信号待ちでkijimunaさんの車を発見。妙義山中間道へ行くと言っていた。碓氷バイパス入山峠から朝焼けを眺める。
落葉が舞い上がるプリンス通りを北上し、ひと気のない本通りから峠道へ。旧碓氷峠見晴台に自転車をデポ。朝日と険しい西上州の山並みがきれいだった。浅間山はガスに半分覆われていた。踵を返して旧国道18号で横川へ。
下見で紅葉を眺めながらゆっくり走っていると、林の中を歩くホンドキツネを発見。しっぽで分かった。道脇に路駐して静かに近づく。距離にして7mほど。私に気が付いたので、おはようと声をかけた。やはり挨拶は大事。
なんだか分からずに、立ち止まり不思議そうに見つめ返してくる。2秒ほど私を見て人間と分かったのだろう、さっと逃げて行った。ホンドキツネは臆病で警戒心が強いが、生後1年の生存率が4%と超低い。野生の厳しさ。
横川駅に戻り、碓氷鉄道文化むらの東側駐車場に停めた。最近は鉄道ブームで混雑しており、入り口前には停めない方が良い。もしくはその先の松井田町営駐車場。装備して7時30分に出発。気温8℃で風が冷たい。
散歩する近所の方々と挨拶。緩い登りなので、峠の湯まで往復6km行くと良い運動になる。信越本線上り線をアスファルト埋めしてある散策路。峠の湯からはアプト式鉄道跡となり砂利道となる。
碓氷湖に立ち寄るが、紅葉も終盤で散り始めていた。湖面が波立つておりリフレクションが見られず周回せずアプトの道へ戻った。めがね橋まで来ると観光客が数名いた。9時で人も少ないので真ん前で記念撮影。
そのまま作業道を北上し碓氷川を渡渉。明治天皇御巡幸路に入る。明治時代は碓氷湖の先から道が造成されていたが、昭和に入るとアプト式鉄道建設などで、めがね橋からの変更となった。確かに途中から崩壊したが道のような所がある。
沢をいくつも横断していくので、泥濘箇所が多い。またサルの群れと突然バッタリして奇声をあげ威嚇された。サルはクマ鈴なんて気にしない。クマよけのおもちゃピストルで連射すると逃げて行った。威力は絶大。
下から見上げていた紅葉ゾーンに入る。今年も素晴らしい紅葉に出会えた。先ほどのサルに真似て思わず歓声の声を上げた。この道は東電歩道、富士見下林道、裏巻機渓谷に匹敵する素晴らしさ。全く足が進まなくなった。歩けば見上げてばかりいるので、泥濘に足を突っ込んでしまった。この紅葉は栗ヶ原手前のスギ林まで続く。
旧中山道と合流。その先もミズナラなどの黄色い紅葉が南側に、北側は植林されたスギ林やカラマツ林がある。V字状に削られた道をバックホーで整備していた。ありがたい。江戸時代に整備され誕生した中山道。400年後の令和も道として人に歩かれている。
陣場ヶ原分岐を旧中山道へ。右は安政遠足コース。化粧水跡付近でカモシカと遭遇。沢で水を飲んでいた。ゆっくりと近づく。私に気が付き少し沢を登って行った。今朝のホンドキツネ同様「こんにちはカモシカ」と挨拶。すると立ち止まり私を見つめる。さすがマブダチ。しばらくするとノロノロと尾根へ歩いていった。
思婦石を過ぎると旧碓氷峠。道草食って碓氷川源流を見学。下流にはワサビ田にネットがかかっていた。清流に育つ。力餅の誘惑に打ち勝ち熊野神社へ。県境でもあり、東が群馬で熊野神社、西が長野で熊野皇大神社。御朱印帳で混んでいた。
両神社に参拝し熊野神社でおみくじを引き、熊野皇大神社で犬おみくじを買った。ヤマレコユーザーさんの愛犬で私が大好きな三犬。nanakoちゃん、さくらちゃん、岳ちゃんの祈願。みごと犬大吉で、今年も元気に過ごせそうです。
見晴台に行き東屋の所で昼食。天気も良いので屋外でひとり焼肉。浅間山を目の前に美味しく頂いた。エバラ焼肉のたれ黄金の味は魔法だな。付けるとなんでもうまくなる禁断の液体。南魚沼産コシヒカリは高いだけあって、冷めてもご飯が甘い。
デポした自転車を回収し自転車装備に換装して峠道を下る。道には落ち葉が堆積し、カラマツが雨のように降っていた。これが濡れていると、凍結路並みによく滑る。矢ヶ崎川の手前から再び旧中山道。いにしえの道は続く。
橋を渡ると景色が一変する。別荘地から商業地へ。本通りは歩行者天国と勘違いしているくらい人の波。苛立った車がクラクションを鳴らす。ハイブリッド車は気が付かれない。店舗ばかり見ている人は周りを見ないので危険。
本通りに入り駅前を旧国道18号方面へ。矢ヶ崎公園のカラマツは終わっていた。アウトレット方面は大勢の観光バスが待機していた。軽くヒルクライムで碓氷峠へ。自衛隊の車両が停まっていた。なんだろう?
坂本宿までのダウンヒル。左手に歩いて来た旧中山道の尾根が見える。右手は矢ヶ崎山と中尾山の稜線。森のすき間からに安中市街地が見えた。カーブNo.100周辺から素晴らしい紅葉。止まっては観賞し撮影する。自転車の機動力の素晴らしさ。エコでもある。
紅葉彩る旧国道18号、錦色の隧道を駆け抜け、照葉の屏風が視界の後に流れていく。自然と一体となり風を切って走る爽快感。カーブを抜けるたびに出逢う美しい景色に心がときめく。日本の秋を満喫した。
坂本宿を抜け横川駅に到着。美しい景色で足止めされ、旧碓氷峠から1時間20分かかった。予定していた妙義山への撮影に向かう。ちょうど私以外の月曜の男たち三人が妙義山に居るから逢いに行く。
道の駅みょうぎは平日でも紅葉時期なので混雑していた。県道沿いのサルをあまり見なくなった。県や市などの対策の効果だろう。一本杉の先の定番ポイントで撮影。奇岩群と紅葉の美しい景色。中ノ嶽神社第二駐車場で三人と合流。紅葉と妙義山を撮影していた。
やはり対面での会話は楽しく嬉しい。私は幼い頃から協調性がなく独り行動を好む性格で野生種そのもの。それでも休日が合う三人とは仲間意識が非常に強く結束している。カメラと言う武器が繋がっているから。自分らしさを追求するには良い兵器。
艫岩撮影する三人にフォトポイントを知らせてお別れ。私はさくらの里をぶらぶらして寒桜を観賞して帰路へ。混み合う国道18号。江戸時代の道はさらに混雑しただろう。美しい紅葉の景色を眺めたいにしえ人に準え、私も美しい都市の紅葉を見上げた。
コメント
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毎年恒例の旧中山道と旧国道18号をの紅葉の道を廻ってきました。きび団子がないのでキツネとカモシカをお供に連れて行くことは出来ませんでした。昼食の焼肉か焼きそば食べさせてやるよと誘えば良かったかな?
写真には撮りませんでしたが、サルとクマにも遭遇しましたよ。サルはバッタリで威嚇されましたが、クマは尾根向こうで一瞬見ただけでした。どうも野生動物とは縁があるようです。私も獣みたいなモノですからね(笑)
明治天皇御巡幸路は、碓氷湖の先辺りから斜面をトラバースするように当時は作られたようです。明治時代にはアプト鉄道も碓氷湖もありませんでしたからね。昭和に入り御巡幸路を遺すべくめがね橋から道を整備したようです。そこがこの美しい紅葉です。毎年行くのを楽しみにしています。
月曜の男たちですが、私は自分が行きたい所を最優先に行くので、4人集まることは私の行動次第が多いです。私には協調性がありません。小学校や中学校の通信簿にも毎回記されていました。(笑)また自転車を使った周回や長距離が多いので、三人以外でも誰も私と一緒に行くと言ってくれないでしょう。お昼に焼肉ごちそうするんですがね。
月曜の男たちは、いつも週末にLINEで行先などを連絡し合うのですが、今回は事前まで全く知らず、たまたまkijimunaさんの車を見かけたからです。妙義山への撮影も予定していたので、寄ってみることにしました。やはり山友と直接話をすると嬉しいですね。
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