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Yamareco

記録ID: 4940232
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
飯豊山

一本松・小川ノ頭・黒手ノ峰

2022年11月20日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.8km
登り
1,078m
下り
1,075m

コースタイム

日帰り
山行
7:31
休憩
0:24
合計
7:55
6:40
152
ししのくらの森登山口
9:12
9:12
10
オカツラ(810m)
9:22
9:25
5
一本松(815m)
9:30
9:32
64
オカツラ
10:36
10:42
31
小川ノ頭(820m)
11:13
11:25
55
黒手ノ峰(827.8m)
12:20
12:21
49
小川ノ頭
13:10
13:10
85
オカツラ
14:35
ししのくらの森登山口
※参考文献
 ・「山の遊学道」三遊亀 著
 ・「新潟からの山旅」 〜一本松〜 さすらい人 著
   http://myoko.ken-shin.net/000/0056.html
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2022年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
奥胎内に向かう県道(胎内二王子公園羽黒線)は、12/1より冬季閉鎖予定(胎内第二発電所から先の区間)
風倉トンネル手前で胎内第一発電所方向へ直進
風倉トンネル手前で胎内第一発電所方向へ直進
深谷橋の左岸側より深谷沢へ降りる。「山の遊学道」に掲載の深谷沢からの一本松へのルートが気になる。
深谷橋の左岸側より深谷沢へ降りる。「山の遊学道」に掲載の深谷沢からの一本松へのルートが気になる。
少し進んでみると暗いV字谷が続いているが河原は穏やか。頻繁な渡渉と取付き困難な側壁に諦め撤退。
2
少し進んでみると暗いV字谷が続いているが河原は穏やか。頻繁な渡渉と取付き困難な側壁に諦め撤退。
橋近くまで戻り登れそうな右岸壁を登攀。
橋近くまで戻り登れそうな右岸壁を登攀。
かなりの高度感の中、潅木につかまりよじ登る。朝から余計な神経と労力をすり減らす。
かなりの高度感の中、潅木につかまりよじ登る。朝から余計な神経と労力をすり減らす。
送電線のある台地に飛び出す。一面の枯れたワラビ原。
1
送電線のある台地に飛び出す。一面の枯れたワラビ原。
杉林を通過すると
杉林を通過すると
カツラの点在する沢地形に出る。桂の落ち葉から甘いにおいが漂う。
2
カツラの点在する沢地形に出る。桂の落ち葉から甘いにおいが漂う。
カツラの大木
適当な斜面に取付き尾根を目指す
適当な斜面に取付き尾根を目指す
尾根に上がると比較的明瞭な踏み跡が続いている。ありがたい想定外。
尾根に上がると比較的明瞭な踏み跡が続いている。ありがたい想定外。
冬枯れのブナ林がきれい
1
冬枯れのブナ林がきれい
山頂部が白い、二王子岳
山頂部が白い、二王子岳
踏み跡は明瞭で、登りではまず迷うことなし。所々ピンクテープあり。
踏み跡は明瞭で、登りではまず迷うことなし。所々ピンクテープあり。
平坦な笹原のオカツラ(810m)に到着。一本松の南峰。
平坦な笹原のオカツラ(810m)に到着。一本松の南峰。
さらに薮の広尾根を北上すると一本松の小ピークが現れる
さらに薮の広尾根を北上すると一本松の小ピークが現れる
一本松から北方向展望。地形が複雑。
一本松から北方向展望。地形が複雑。
再び、オカツラへもどり小川の頭を目指して尾根を下る。笹が軽く覆うがしっかり踏み跡あり。所々ピンクテープもあり。
再び、オカツラへもどり小川の頭を目指して尾根を下る。笹が軽く覆うがしっかり踏み跡あり。所々ピンクテープもあり。
切り付けも時々あり。
切り付けも時々あり。
南方向、深谷沢上流域のパノラマ(元サイズ)
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南方向、深谷沢上流域のパノラマ(元サイズ)
踏み跡に助けられ軽快に歩を進める
踏み跡に助けられ軽快に歩を進める
東方向のパノラマ(元サイズ)。黒手ノ峰(中央の三角)、小川の頭(右の台形)
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東方向のパノラマ(元サイズ)。黒手ノ峰(中央の三角)、小川の頭(右の台形)
正面の小川の頭に向かって吊り尾根状を進む。時々イヌツゲが幅をきかせている。
正面の小川の頭に向かって吊り尾根状を進む。時々イヌツゲが幅をきかせている。
きれいな三角形、黒手ノ峰
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きれいな三角形、黒手ノ峰
真っ白な朝日連峰をズーム
真っ白な朝日連峰をズーム
最低鞍部付近まで来る
最低鞍部付近まで来る
鞍部付近。南西側斜面(深谷沢源頭)はスマートなブナ林が美しい。
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鞍部付近。南西側斜面(深谷沢源頭)はスマートなブナ林が美しい。
北東側斜面(小川源頭)は潅木薮
北東側斜面(小川源頭)は潅木薮
小川の頭の直下の登り。薮の中にしっかり踏み跡。
小川の頭の直下の登り。薮の中にしっかり踏み跡。
急登が始まると、踏み跡の脇にはイワウチワが多い
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急登が始まると、踏み跡の脇にはイワウチワが多い
ヤセ尾根上の小ピーク、小川の頭に到着。
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ヤセ尾根上の小ピーク、小川の頭に到着。
低潅木しかないので眺望は全方位素晴らしい。南東方向、朳差岳パノラマ(元サイズ)
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低潅木しかないので眺望は全方位素晴らしい。南東方向、朳差岳パノラマ(元サイズ)
北西方向パノラマ(元サイズ)。中央にきれいな台形の一本松。
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北西方向パノラマ(元サイズ)。中央にきれいな台形の一本松。
黒手ノ峰方面に向けても踏み跡は続くが潅木薮が少々邪魔に感じる。
黒手ノ峰方面に向けても踏み跡は続くが潅木薮が少々邪魔に感じる。
目指す黒手ノ峰、端正な三角形。
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目指す黒手ノ峰、端正な三角形。
丸山(大石ダム左岸スラブ)〜689m〜黒手ノ峰パノラマ(元サイズ)。この尾根上に金鉱運搬道が通っていた。
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丸山(大石ダム左岸スラブ)〜689m〜黒手ノ峰パノラマ(元サイズ)。この尾根上に金鉱運搬道が通っていた。
東斜面は急峻なスノ沢の流域
東斜面は急峻なスノ沢の流域
鞍部付近はやや西斜面をトラバースする踏み跡
鞍部付近はやや西斜面をトラバースする踏み跡
黒手ノ峰直下の登り
黒手ノ峰直下の登り
踏み跡(鉱石運搬道)は黒手ノ峰の山頂を通らず一段下の西斜面をトラバースしている。無駄のないコース取り。
踏み跡(鉱石運搬道)は黒手ノ峰の山頂を通らず一段下の西斜面をトラバースしている。無駄のないコース取り。
踏み跡を外れ僅かな薮こぎで黒手ノ峰山頂へ。かつて刈り払われていた山頂広場は一面の笹原。
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踏み跡を外れ僅かな薮こぎで黒手ノ峰山頂へ。かつて刈り払われていた山頂広場は一面の笹原。
笹をかき分けると三角点あり。三等三角点、基準点名「黒手」。
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笹をかき分けると三角点あり。三等三角点、基準点名「黒手」。
三角点の数メートル先(北側)に主三角点もあり。
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三角点の数メートル先(北側)に主三角点もあり。
山頂広場からの眺望、関川村中心部方向パノラマ(元サイズ)
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山頂広場からの眺望、関川村中心部方向パノラマ(元サイズ)
西俣川上流方向、朳差岳パノラマ(元サイズ)
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西俣川上流方向、朳差岳パノラマ(元サイズ)
十貫平のブナ林をズーム。十貫(37.5kg)に小分けされた金鉱石は背負い籠に担がれ小川ノ頭〜黒手ノ峰〜丸山〜金俣と尾根道を運搬された
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十貫平のブナ林をズーム。十貫(37.5kg)に小分けされた金鉱石は背負い籠に担がれ小川ノ頭〜黒手ノ峰〜丸山〜金俣と尾根道を運搬された
陽の当たる朳差岳。
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陽の当たる朳差岳。
小川の頭の東側は険しいスラブ斜面。
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小川の頭の東側は険しいスラブ斜面。
小川の頭へ戻り、一本松を望む。形の良い山!
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小川の頭へ戻り、一本松を望む。形の良い山!
オカツラに戻り、登って来た尾根を下る。厚く積もった落ち葉で何度も尻もちをつく。
オカツラに戻り、登って来た尾根を下る。厚く積もった落ち葉で何度も尻もちをつく。
橅平橋を俯瞰
深谷沢方面へ下る尾根は急峻でヤバそうなので、杉林を横断して「ししのくらの森」の遊歩道を目指す。
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深谷沢方面へ下る尾根は急峻でヤバそうなので、杉林を横断して「ししのくらの森」の遊歩道を目指す。
異形のブナの巨木
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異形のブナの巨木
遊歩道を降りて県道へ
遊歩道を降りて県道へ
遊歩道入口 いつも通過して気付かなかった
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遊歩道入口 いつも通過して気付かなかった
遊歩道にあった看板
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遊歩道にあった看板
遊歩道入口にあった看板(奥胎内にもヒルが出没するとは)
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遊歩道入口にあった看板(奥胎内にもヒルが出没するとは)
「新潟からの山旅」に掲載の、橅平橋からの一本松ルート。ししのくらの森から周回するのも面白そう。
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「新潟からの山旅」に掲載の、橅平橋からの一本松ルート。ししのくらの森から周回するのも面白そう。
(おまけ)権六ノ峰から望む黒手ノ峰。どこから見ても三角の山。
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(おまけ)権六ノ峰から望む黒手ノ峰。どこから見ても三角の山。
(おまけ)2000年夏にスノ沢を遡行して黒手ノ峰へ登頂した際の画像。山頂広場はしっかり刈払いされていた。
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(おまけ)2000年夏にスノ沢を遡行して黒手ノ峰へ登頂した際の画像。山頂広場はしっかり刈払いされていた。

感想

県道が冬季閉鎖される前に奥胎内側から西俣川流域の峰々を堪能しようと一本松〜小川ノ頭〜黒手ノ峰とルートを辿ってみる。黒手ノ峰から金俣集落へ続く尾根は、昭和初期から朳差金山で採掘された金鉱石の運搬道として利用されてきたという。また朳差岳の西俣コースは既に廃道になっている。今回は歴史ロマンと晩秋の雰囲気を味わうことを目的に、意外にも明瞭な踏み跡を辿り、期待以上の小川の頭からの大展望に巡り合えて満足の山旅であった。薮山に興味のある方にはお薦めコース。

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コメント

くろでのみね えぶりの鯛が見たい。と、5月に行きました(むかーし)。小川沿いの林道から。歩いているとジモティー氏から「どご行く?、てめえがマクれたら俺らが忙しなるんだっけな!この田んぼで忙しい時期に!わがってんだか!!」と。ま、お手数かけずに帰ってこれましたけどね。

ホント「山の遊学道」、読み返していると やまごころ 刺激されます。奥様描いたカバーも秀逸。さすらいびと氏のサイトも重宝させていただいてます。お二方、リビングレジェンドです。
2022/11/26 22:10
やっぱり古径を辿り雰囲気を堪能するには降雪直前の今頃がベストのようです。ヒルもいなく、ベアもおとなしくなっているようで。
さすらいびと氏のサイトは特に県内の山岳においては山行記録のデパートのような存在です。
山遊亀氏の「山の遊学道」は永久保存版です。
どんどんSNS化して進化していく?山岳アプリ。より長距離、より短時間の山行がもてはやされる時代の流れの中で第二のレジェンドが登場することはないような気がする。
2022/11/27 6:57
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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