朝日山ー平森山ー白倉山


- GPS
- 26:58
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,608m
- 下り
- 1,612m
コースタイム
天候 | 曇りときどき雨(ちょっと晴れ間) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
お盆休みは天気が悪くて、みなさん困ったですよね。
はじめての南アルプス深南部:朝日山ー三俣山ー鶏冠山ー池口岳往復ー犬切尾根下りて周回を楽しみにしていた。でもこの天気予報では行けそうに無い。かと言って代わりに行く所も考えつかずに家を出発。
途中のSAでももっと手軽な山候補を16も書き出してはみた。(臨機応変に対応できるよう地図は積みこんでいた)・・・結局雨は小降り状態がつづき、登り口まで来てしまった。そして行かない理由が無くなってしまい、歩き出す。そうこの地域の心配はヒルもあった。地面に視線を集中させて歩く。いないじゃん、と思う頃1匹のヒルが視界に入る。お、こんな小さいんだ、注意していこう。
尾根は作業の行き来もあるようで、まずまずの歩き良さだ。休憩時にふと気づくと右肘内側にヤツがいた。慌てて振り払ったが、うわさ通り血は止まらないもんだ。どこから取り付いたんだろう。しばらく行くと今度は左腕に!
高所に行けばいなくなるだろう、と恐怖を払いのけるように前進。今日も視界は無いが、気持ち良い尾根がつづき、県境尾根に到着。今までより目印・境界杭などが格段に増える。
ところで進行は思いのほか遅く、この天気ではさすがに意気もあがらず、白倉山往復までで、あすは午前中に下山という計画が頭のなかで固まってきた。
やがて「↑朝日山三角点」の道標。微妙にカーブした矢印の意図を読みきれずに前進するが、どうもおかしい。GPSのお世話になると、やはり行き過ぎているようだ。彷徨って三角点へ。そして道に戻って朝日山最高点に。さてここからも難儀だった。ここまで目印があったのだから、これからもあるだろうと楽観したのだけど、平原を2周した末に尾根の出だしがわからずここでもGPSを見る。ぴったしコース上に立っていて勘が良いなとも思うが、それもGPSがあってこそわかること。二重山稜を右に乗り換え左に戻り。 進むと次には笹が出てきたが、基本的には伐り開かれている。たまに笹がかぶっている箇所もあり、傘をさしている意味があるのかなぁと思いながら。
平森山頂上はテントを張る適地だな。でももっと良いところがあるかもしれないから、荷物をもったまま前進。さあ、とうとう倒木のお出ましだ。太い倒木をまたぐのはまだ良い方で、枝が残っている木はやっかいだ。鞍部からは膝丈の笹に覆われた斜面。シカ道が縦横に走っているが、これは良いという道を見つけられずに苦戦。それでも何とか、辺りより高い所に到達して満足。それにしても山頂標識が皆無だなぁと、念の為にGPSを見ると、とんでもなく手前のピークだ。大ショック。なおも同様の笹原を歩く。ふと左の方に入り込むと目印や人らしい道があり、楽になった。
白倉山頂上。赤・黄のテープ5つのある倒木と立ち枯れのある「頂上」に到着。翌日HPで山名表示があることを見たが、これはどこだったのか? やや疑惑が残るが、頂上に行ったことにします。正面に三俣山ー中ノ尾根山。あそこまで行くつもりだったが、とてもとても。今回は計画があまいのか、荷物を持つと亀の歩みで諦めざるを得ない。みるみる青空が広がってきた。
帰り道、稜線の右寄りを進むとかなり明瞭な道がある。これをたどればずいぶん楽だったのに。その次の大倒木地帯も、稜線右に捲き道があり楽ができた。
平森山でテントを張る。こわごわ体中を点検すると、腹部とスネの衣類に血が滲んでいる。あぁヒルにやられたんだ。でも個体は見られない。潰れたのかなぁ。
夜間は雨。古いテントは雨が染み出し、朝にはシュラフが水浸しになってしまった。テント生活にもっと慣れなければなぁ。とテントをいいかげんに新調するべきか。
2日目、小雨で傘をさしながら、2.5時間位で下りれるだろうと気楽に出発。調子よく下りたが、いきなりの道間違い。静岡県に下りるところだった。県境尾根から右へ分かれていくが、尾根が広いし踏跡不明瞭でまたGPSの登場だ。地図&コンパスも手放さないが、GPS(スマホ)を多用するようになった。道迷いも楽しいが、まぁ適度に使うのが良いだろう。往きと同じような心地良い尾根の次は広く不明瞭な杉林。ピンクリボンに導かれたが、突如その先を見失った。右へトラバースして2つ目の尾根でまたピンクリボンを見つけ安心する。まだ7時台というのにすごい汗と足もガタガタしてきたので気をつける。また道を見失い、沢状地をガラガラ下りて沢に到着。石垣跡もありこれで安心、と思ったがこの先で沢と急傾斜地に囲まれ窮する。現在地は?GPSが現在ポイントは指すが、肝心のその中央部だけ地図が表示されず現在地がわからん。どうして?沢の中だから? ・・・・何とか地図を読んで脱出、今度こそ明瞭な作業道に出た。あまり使われていないか、最近の雨でか崩れかけて安全とも言えなかったが、数分で道路に出て、4分で車へ。2.5時間と思っていたのが、3.5時間、疲れました。
10時開店のかぐらの湯へ。スネがまた出血しているので、あわてて絆創膏を貼って入店。洗い場に座ったら、ナント脇腹にヤツが吸いついていた!・・・・(気味のワルイお話でごめんなさい)
悪天予報だったが行動の妨げになるほどでは無かった。にもかかわらずゼンゼン予定通り進まなかった。テント山行に慣れないので、いつもの日帰りのつもりで計画を立てているんだよな。
数度の道迷いは想定内だが、いささか多すぎか。
はじめての深南部は、ちょっとほろ苦い経験となりましたが、いろいろな面白い経験でした。また赤線をつなぎに来ます。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
おはようございます。
南ア深南部,いろんな意味で奥が深いですね
道なき道を,お疲れ様でした。
鹿道が多いと,楽なのでついつい歩いてしまい,
変な所に,よく行ってしまいました。気をつけよう。
ここにも,ヤツが!
下栗の里で,ヤツが出るとは聞いていましたが,
深南部,恐るべし
待ってました、とうとう深南部ですね。
ヤマビルは 基本的には 湿気は好きだけれど水は嫌いなんだそうです。 だから 雨が降ると木などに登って葉の裏側などに潜むらしいですよ。 だから雨や雨の後は 下ばっかり見ていてもダメみたいです。でも 血の気の多い人は 献血もイイかも・・
・・怖いものなしか・・・・・
この時期はまずいのですね、やっぱり
でもコノくらいなら大したことないジャン、と思ったりも
奥深い深南部のホンの端にたどり着きました。またお伺いします
深南部とヒルちゃんに大歓迎されたようで
まさか半袖?私も先日は半袖で行ったのでアブに何度も刺されてエライ目に会いました
yama-takeさんの頭、アブには要注意ですね
私も4月までか、10月以降でなければ入る気がしません。
足回りはさすがに短パンでは無く・・・・
スパッツは左右違う色で・・・・どうせ人に見られることは無いのでよいのダ
デビュおめでとうございます
この夏に私も大好きな犬切尾根からの池口への周回をしたかったのですが
凡人の脚では日帰りでは難しい時期になってしまいました
熊伏山や池口辺りの地形図を眺めてるとどうしてもこの辺りの稜線にも目が行っちゃいますが
朝日山ー三俣山ー鶏冠山ー池口岳往復ー犬切尾根下りなんて、一泊でも考えてもなかったですね〜
ヒルちゃんはあまり好きではないけど、また私もチャレンジしたいトコです
んで、テントは来月新調ですか
さすが、凡人でない健脚kokuzooさんですね。
お久しぶりです。また健脚レコお待ちしていますヨ。でももうキノコの時期になっちゃいますね
鶏冠ー池口を済ませたら、その南の方にも行ってみたいものです。
お疲れ様でした。
やっぱりいましたか・・・5月にお目にかからなかったのは奇跡だったのかも・・
って思いました。
朝日山は怖いとこですね・・
今まで二回・行って二回とも違うとこで彷徨いましたよ。
白倉山の山頂標識はあそこから100mぐらい先の目立たないとこにありました。
標識のとこから見てもyama-take さんの行かれたところのほうが、山頂らしいです
よ・・僕も其処が山頂かと思ったぐらい・・
letsさんのコメントいただかないと、このレコも終わらない気がして・・・・
はじめての深南部でしたが、天気のせいか「ちょっと様子見」みたいな感じになってしまい、失礼いたしました。
深南部は広くていろいろなコースがとれそうなので、人の記録も見て研究したいと思います。(それらを辿らないように)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する