【白馬】不帰嶮を横断

2014年08月13日(水) 〜 2014年08月15日(金)

• GPS: 43:42
• 距離: 18.5km
• 登り: 1,709m
• 下り: 2,299m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:18
• 休憩: 0:28
• 合計: 2:46

13:03 八方池山荘
13:24 13:31 八方山
13:52 13:58 八方池
14:39 14:43 扇雪渓
14:58 15:09 丸山
15:49 唐松岳頂上山荘

2日目

• 山行: 6:47
• 休憩: 0:40
• 合計: 7:27

6:59 唐松岳頂上山荘
7:11 7:14 唐松岳
7:40 7:40 不帰嶮（不帰二峰南峰）
7:53 8:09 不帰嶮（不帰二峰北峰）
8:50 8:56 不帰嶮（不帰一峰）
9:10 9:13 不帰キレット
10:04 10:13 天狗ノ大下り
10:47 10:48 天狗ノ頭
11:08 11:09 天狗山荘
13:17 13:17 大出原
14:20 14:21 白馬鑓温泉小屋
14:26 宿泊地

3日目

• 山行: 1:58
• 休憩: 0:08
• 合計: 2:06

6:38 宿泊地
6:52 6:53 鑓沢
7:04 7:04 崩沢
7:07 7:08 杓子沢
7:23 7:24 サンジロ(三白平)
7:48 7:51 小日向のコル（1824m）
8:15 8:16 中山沢
8:23 8:24 猿倉台地（1502m）
8:29 8:29 水芭蕉平
8:44 ゴール地点

天候

曇り 時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

白馬駅 - 八方尾根リフト - 猿倉荘

コース状況／危険箇所等

唐松岳から向かって、不帰嶮の2峰南から危険箇所の核心部へ当たります。
当方はこれまでの登山経験を踏まえ、3ヶ月ほどボルダリングを週に2・3回程通っており、ハーネスとスロープを駆使して危険と判断する場面には鎖に支点を1つ確保しながら進みました。
その岩場の高度感か息を飲むもので、岩のホールドがひび割れていて、丈夫に見えても掴んでみると、ガタガタとしていて危険です。
安易に掴まないことを奨めます。
まずはその強度を確かな感触で確かめようにして掴みましょう。

因に、聞いた話だと落ちる人は声も出せずに落ちるそうです。。

写真

8/12 22:38

パッキング完了。
重さは12kgになる。

8/13 12:41

八方尾根ゴンドラ

8/13 12:45

兎平

8/13 12:47

8/13 12:48

8/13 13:26

8/13 13:43

8/13 13:45

8/13 13:53

八方池。
視界は残念、そして荷物が置いてあるので画的には諦めました。。

8/13 13:55

8/13 14:02

8/13 14:04

8/13 14:05

8/13 14:08

8/13 14:18

ガスは抜けません

8/13 14:19

8/13 14:19

もやもやと

8/13 14:37

8/13 14:40

雪がこんなに残っている

8/13 14:48

8/13 14:55

8/13 14:59

8/13 14:59

8/13 15:01

8/13 15:01

8/13 15:01

8/13 15:04

8/13 15:06

8/13 15:13

8/13 15:15

8/13 15:15

8/13 15:19

8/13 15:26

8/13 15:33

8/13 15:33

8/13 15:33

8/13 15:39

8/13 15:41

この子はきっといい山好きになるはず＾＾

8/13 16:32

下のLAWASONで調達したエリンギ。
炙ってそのまま食べてお酒のツマミに◎

8/13 16:34

テントのお隣さんは酒豪でした。
なのでそのまま宴会開催です♪

8/13 16:50

頂き物。
京都の人気菓子だそうで、デザインも味も素晴らしい＞＜

8/13 17:41

お酒がすすみつつ、景色も最高になっていくのでした

8/13 17:58

唐松岳

8/13 18:26

宴会が突如開催ときて、ワイン祭りです。
主食を食べる隙ができないほど男二人で呑みます。
お連れさんがいましたが、テントでまったりでした。
素敵なお二人＾＾

・インドワイン・スペインワイン・イタリアワイン・白馬ワイン

そしてバーボンも♪

8/13 18:35

綺麗に夕暮れです。

8/13 19:15

夜は風も静かで穏やかでした

8/14 5:12

朝はラーメンとあんぱん＆ローストコーヒーではじまります。

8/14 5:12

五竜岳方面。
みな続々と出発かな。

8/14 6:15

まずまずの撤収タイム。

8/14 6:16

唐松岳のテント場はこういう整地が多くてソロには優しいです◎

8/14 6:16

やっぱりみなさん五竜岳へ行く人が多いかな。

8/14 6:16

8/14 6:57

8/14 6:57

8/14 6:57

8/14 7:00

いよいよ目的の不帰嶮です。。

8/14 7:01

近くなっていきます。

8/14 7:06

あの尾根を上がってきたのかと。
リフトは楽チンでした(笑)

8/14 7:06

テント場からトイレへ行く時はあのジグザグを上がるのでキツイです。特に昨日は酔っ払い二人にはきつかった〜

8/14 7:14

待ちに待った 不帰嶮 を背に。
気を引き締めていきます。

8/14 7:15

ほほう

8/14 7:16

ほう

8/14 7:16

ふむ

8/14 7:23

ふむふむ

8/14 7:23

うほー

8/14 7:28

ほう....

8/14 7:28

ドドン

8/14 7:29

おや

と、ここでこの先の情報をGET。

8/14 7:31

なるほど2峰南峰からが核心とな？

8/14 7:42

さてここからです。
気を最大に引き締めます。
死にたくないのでハーネス装備。
要所の点検を入念に済ませます。

8/14 7:43

かっこよすぎる

8/14 7:43

8/14 7:49

8/14 8:01

しっかり確保です。これがあるのとないのとでは気持ちの安心感が違う....

8/14 8:01

この方角は雪渓がたっぷりと残っていてガスガスしています。
落ちたら THE END です。

8/14 8:07

8/14 8:14

かっこよすぎる嶮の刃先！！！

8/14 8:14

8/14 8:21

確保を怠りません。

8/14 8:24

因に、写真でみるよりも、実際の場所を見ないとわかりません＾＾；

実際のところ、疑心暗鬼になっていたのでクライミングするつもりで来ました。

8/14 8:24

胸が高鳴る高度感です。

8/14 8:29

8/14 8:29

滑落なんて絶対したくないですね。

8/14 8:30

8/14 8:30

8/14 8:43

難所を渡りきって、安堵。

何回見てもかっこいい刃先です！

8/14 8:50

天狗の大下り

ガスが左から右へ流れ、雲となるガスがかっこよく流れているのです。

8/14 8:51

不帰嶮

またいつか、若いうちに行きます。

8/14 8:53

唐松岳から一緒した旅の道連れ。
大きな達成感を得た僕らです。

8/14 8:54

残すは天狗の大下り。

無心で登る気持ちで挑みます。

8/14 9:28

後ろを振り返ればうっとりする 不帰嶮 ...

8/14 9:28

8/14 9:50

8/14 10:04

8/14 10:05

天狗の大下りを登りきります＞＜
タイムは中々よく巻けました◎

8/14 10:13

これまでにこんな達成感が夏山で味わえただろうか。
不帰嶮 を越えたからには残りの三大キレットを踏みたくなりました。

8/14 10:31

ここらは"僕らの北アルプス"です

楽勝ハイキング♪

8/14 10:33

8/14 10:33

8/14 10:35

8/14 10:42

上にもこんなにたっぷりと雪渓が残っています。

8/14 10:48

天狗シリーズ

風が強いポイントはだいたいにおいて天狗と名が付くんだとか。

8/14 10:49

まもなく天狗山荘の近くの予感がしてきます。

8/14 11:04

コマクサの挨拶

8/14 11:04

山荘見えました

8/14 11:31

中華丼を頼んでいました。
めちゃくちゃ美味しそうです、、
ちなみにスタ丼もありました。今度の機会はそれが食べたいです。

8/14 11:45

私は昨夜に食べ損ねた和ボロネーゼソースのパスタを＾＾
レトルトでありながら具材がしっかりしていて、これはこれで美味しいのです♪

8/14 12:27

おや、あれは？

8/14 12:30

なんと雷鳥です！

8/14 12:30

5羽の子雷鳥を引き連れた家族＾＾

8/14 12:31

なんと臆することなく近づいてきます。
ラッキーなことに登山道を横断してきたので、
立派なカメラを持った方がここぞとばかりにシャッターきります◎

8/14 12:31

ついに可愛い雷鳥に会えて感動でした＾＾
その場には10分は留まったでしょうか。
雷鳥には見惚れてしまいますね〜

8/14 12:40

ガスガス再びです、、

8/14 12:51

ここでお別れとなります。
当方はこのまま鑓温泉小屋を目指し、
彼は白馬岳を目指すことになりました。

いつか、またどこかでお会いしましょう＾＾

8/14 13:15

8/14 13:15

温泉マーク！

ということは近い？
なんてわけないのですが、期待が高まります。

8/14 13:16

8/14 13:16

8/14 13:27

8/14 13:33

8/14 13:34

8/14 13:34

8/14 13:38

8/14 13:41

8/14 13:45

PTはどんどん追い抜きますよ〜

8/14 13:47

ほほう

8/14 13:50

雨が降ったらこんなとこは通りたくないものです

8/14 13:58

滑落事故の現場だったそうな

渡るときは個々かつ、鎖に頼りきらない方法でいきましょうね◎

8/14 14:13

雪渓が再び現れます。
鑓温泉小屋に繋がる雪渓です。

8/14 14:15

落ちれる細い道の下。
落ちたらあの雪渓のクレバスでそのままどかへ キャニオニング 、、そんなの御免です；

8/14 14:15

これがさっきの上から流れているのです。

8/14 14:20

小屋が見えました。
コースタイムを巻いての到着です。

8/14 14:20

正直、ここから登るのは嫌ですね...

8/14 14:25

これがかの有名な鑓温泉ですな

8/14 16:28

テント場はどこもいっぱいです。
どこも傾斜があります。。

ソロテントは小さいのでその点は有利にポジショニングできます。

8/14 16:28

いい湯加減です。
多分、45℃くらいかな？

8/14 16:28

お湯はそのまま沢に流れていきます。

8/14 17:21

風呂あがりまずは生を頂きます◎
またしてもテントのお隣さんが宴会していたので、
先日と同じ調子で呑み、話が弾みます♪

8/14 22:09

変な時間に食欲が湧きます。先に呑んでしまうとどうもズレますね；

キーマカレーに生パクチーをどっさりで幸せカレーのできあがり◎◎◎

8/14 22:38

スマホの写真では限界な1枚。

星空が綺麗な夜でした。

8/15 4:31

素敵な朝焼けの空。

エリンギをこのときやっと完食。
チリトマトによく合います◎

8/15 5:44

眩しい朝です。

8/15 6:25

朝にもう一回入りたかった〜
しかしまた今度！

8/15 6:25

ほとんど撤収です。
みなさん、猿倉へ向かいました。

この日は雨予報だったからかな。
それで正解だと思います◎

8/15 6:37

支度完了です。

向こうのテントはかなり傾斜がキツくてちゃんと寝れたか不明です(笑)
だって夕方に着くのは遅すぎでしょう？＾＾

8/15 6:38

お世話になったお隣さん。
またどこかで！

8/15 6:39

さて、8:59のバスに間に合いたいところだが、その行方はいかに。。。

8/15 6:45

進みます。

8/15 6:47

こういうのがちょいちょいありますね。

8/15 6:54

雪渓を渡ります。

8/15 6:54

クレバスあったらどうしようとか考えちゃいますね....

8/15 6:54

雪、たっぷり残っています。

8/15 6:57

どこもかしこも沢つたいに雪渓。

8/15 7:00

8/15 7:04

8/15 7:05

恐ろしい沢ですね。。。

8/15 7:06

これも怖いわ。。。

8/15 7:06

ここを渡るの？と思いきや。

8/15 7:07

ここです。

8/15 7:12

8/15 7:16

8/15 7:16

8/15 7:17

温度はどんどん上がっていきます。
そして、プーさんの気配が漂います.....

8/15 7:19

いまにも出てきそうな予感。

8/15 7:21

8/15 7:34

道ですからね、これ。
茂ってます。

8/15 7:41

8/15 7:47

8/15 8:22

この道の横からいきなりプーさんきてもおかしくないです。
地元タクシーの運転士さんも近隣で見てるので＾＾；

8/15 8:37

なんとこの時間で登山口へ出れました。
これならバスに間に合う◎

8/15 8:40

むむ、雨降り出してるから行かない方が。。。
健闘を祈ります。

8/15 8:40

8/15 8:48

8:59のバスにセーフです。
その代わり、膝が案の定、痛いのでした(笑)

撮影機器：

iPhone 5s Apple

装備

個人装備

　ザック★50-80L/SPINZACK50(FREELIGHT)
-----[ 各装備]-----
※...□カメラ(NIKON D90 -26-200mm-)
※...□小型三脚(SLIK)
■ザックカバー(red/GREGORY)
■ドライバッグ(35L/SeaToSummit)
■ドライバッグ(13L/EXPED)
■サコッシュ(cmfl/ateliere-bluebotlle)
■ハイカー財布(yelw/ateliere-bluebotlle)
■ナイフ(OPINEL)
■温度計(SUN)
■ヘッドライト(BLACKDIAMOND)
■バッテリー（iPhone/単４）
■応急処置セット(Deuter)
■タオル(nanotowel/SeaToSummit)
■食料 [ 4000 ?分 ]
■水1.0L(PLATYPUS)
■給水チューブ(PLATYPUS)
■コッヘル(PRIMUS)
■燃料(PRIMUS 110)
■バーナー(PRIMUS P114)
■防水マッチ 1箱


【着用衣類】
・レインJKT/-TrailHoodie-(yelgrn/TNF)
・ソフトシェルPNTS/-LIZARDPNTS-(blu/HAGLOFS)
・ドライTシャツLS/-intense-(org/HAGLOFS)
・ドライボクサー(UNIQLO)
・混化繊ソックス(靴下屋)
・ハイカットブーツ/-PeakPointHikerPlus -(DANNER)


-----[ 着替衣類]-----
・ドライタイツ(UNIQLO)
・ドライTシャツ(TNF)
・ウルトラライトダウン(UNIQLO)
・厚手ソックス(Mont-bell)
・長袖シャツ/-QDdacron-(chk/TNF)
・長袖パーカー/-Pile hoodie-(olv/AndWander)
・レイングローブ(org/TNF)
・インナーグローグ(blk/caravan)
・ビーチサンダル(nvy/MUJI)


-------[ 環境装備 ]-------
☆時計/ProTrek3000 (org/CASIO)
☆サングラス/sherpa (Julbo)
☆レインスーツ/-ThunderStorm-(blu/MAMMUT)
☆ヘルメット/VECTOR (BLACKDIAMOND)
☆ハーネス/MOMENTUM (BLACKDIAMOND)
☆カラビナ2個 ロングスリング1本 (BLACKDIAMOND)


-------[ 住居装備 ]-------
■テント/R126 (DUNLOP)
■スリーピングマット(captain-stag)
■シュラフ/FP800 #3 (Mont-bell)
■テント用ソックス(Mont-bell)
■エア枕(Mont-bell)

備考

ハーネスセットを持っていって大正解でした。
安心感がちがいますね、あとはボルダリングで基本的な動きを予習できたことがよかったです。
ちなみに当方はボルダリングの４級を難なくこなせるレベルです。

感想

sleeps88

"計画書どおりに進められた初めての山行"
結果的に素晴らしい山行になりました。

この日のためにボルダリングで重ねた練習、
ハーネス装備の用意が最大限に活きました。

不帰嶮アタック前日の予報では雨が午後に降るとなっていたのですが、
当日は雨予報が消えて、空も好転したのです。
悪天候なら中止していたのですが、
天気にも恵まれた自分は山に感謝の気持ちで一杯です。

要所の事前準備がもたらした結果がこの縦走を可能にしたのです。

この山行は以前の白馬岳 主稜ルートの教訓から学んだもの。
あの時の死の緊張感は今も忘れられないから。

不帰嶮　はその名とおり、帰り難い峰という意味から付けられた名前です。
人々が安易に足を運ばないために。
どれだけその峰に敬意を払うか。それによって生存率は変わるでしょう。
正直、不帰嶮ですれちがった半分の方はヘルメットすら被らず、
さらにハーネス装備なんて僕と数名だけでした。
それらの個人的な感想、正直「危ないやつら」だと思う。
荷物なんて20kg級の重さがあるザックを背負った人なんて特に。
僕なんかより危なっかしい人で溢れていたと記憶している。

先の山で臨死体験を経た自分だからこそ考えられることがる。
これからの山行はもっと確かなものにすることが出来るという確信が持てる素晴らしい機会となりました。

これからも安全第一の登山を送っていきます！

コメント

echigonogaku

やったね不帰嶮
やったね不帰嶮踏破
ボルダリングでしっかりと鍛えてきただけあって難なくクリアー出来たようですね。
正に段階を踏んだステップアップですね。
実は、今夏、我々も不帰嶮越えをしていたのですよ。記録を参考にしてもらえたかな。
益々の活躍を期待しています。ただし、あくまで安全に危険を楽しんでね。

sleeps88

Re: やったね不帰嶮
師匠、ありがとうございます、不帰嶮踏破やりました！
ボルダリングに精を出してることとか、よく知らなかったんです。。＾＾；
先に不帰へ行ってたこと、知りませんでした。僕のと逆ルートでしたね？
ありがたいお言葉です。きちっと、最悪のことを想定して安全に危険を楽しんでいきたいと思います！！