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Yamareco

記録ID: 5004423
全員に公開
アルパインクライミング
甲斐駒・北岳

黄蓮谷右俣

2022年12月12日(月) 〜 2022年12月14日(水)
 - 拍手
watarun その他1人
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
23:36
距離
29.5km
登り
3,487m
下り
3,468m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:28
休憩
0:16
合計
9:44
9:22
9:38
329
15:07
宿泊地
2日目
山行
8:39
休憩
0:00
合計
8:39
6:00
519
宿泊地
14:39
3日目
山行
5:00
休憩
0:00
合計
5:00
6:43
300
11:43
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2022年12月の天気図
アクセス
予約できる山小屋
七丈小屋
2022年12月12日 07:01撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/12 7:01
2022年12月12日 07:33撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/12 7:33
五合目小屋跡からギアを装着し、黄蓮谷へと下降します。
2022年12月12日 09:31撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/12 9:31
五合目小屋跡からギアを装着し、黄蓮谷へと下降します。
今回の行程の中で、この下降の部分がいくら調べても詳しいことが分からず、スムーズに下降できるか不安でしたが、五合目小屋跡の奥の方へと続く踏み跡があったので、その踏み跡を辿って下降していき、五丈ノ沢の右岸側をずっと降りていく感じで降りていきました。
2022年12月12日 09:52撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/12 9:52
今回の行程の中で、この下降の部分がいくら調べても詳しいことが分からず、スムーズに下降できるか不安でしたが、五合目小屋跡の奥の方へと続く踏み跡があったので、その踏み跡を辿って下降していき、五丈ノ沢の右岸側をずっと降りていく感じで降りていきました。
雪もなく踏み跡が明瞭なので、踏み跡を辿って降りていくと、トポにも書いてある岩小屋が出てきました。
高さがあってかなり快適そうな岩小屋です。
2022年12月12日 10:41撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/12 10:41
雪もなく踏み跡が明瞭なので、踏み跡を辿って降りていくと、トポにも書いてある岩小屋が出てきました。
高さがあってかなり快適そうな岩小屋です。
岩小屋を過ぎてしばらく歩くと、エメラルドグリーンの釜を持った滝が出てきて、無事に本谷と合流。
下降を始めてから1時間10分で沢床まで降りれて、まずまず順調なスタートを切ることができました。
2022年12月12日 10:56撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/12 10:56
岩小屋を過ぎてしばらく歩くと、エメラルドグリーンの釜を持った滝が出てきて、無事に本谷と合流。
下降を始めてから1時間10分で沢床まで降りれて、まずまず順調なスタートを切ることができました。
河原を少し歩くと、すぐに大きな坊主の滝が見えてきます。
2022年12月12日 11:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/12 11:15
河原を少し歩くと、すぐに大きな坊主の滝が見えてきます。
出だしのところの氷が薄くて怖そうなので、よりリスクの高そうな1ピッチ目をMATSUにお願いすることにしました。
近くで見てみると思ったよりも氷は厚く、アックスもよく効いて登りやすく、2ピッチ目の僕のリードも問題なく登れました。
2022年12月12日 11:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/12 11:42
出だしのところの氷が薄くて怖そうなので、よりリスクの高そうな1ピッチ目をMATSUにお願いすることにしました。
近くで見てみると思ったよりも氷は厚く、アックスもよく効いて登りやすく、2ピッチ目の僕のリードも問題なく登れました。
坊主の滝の次の15mの滝。
2022年12月12日 12:28撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/12 12:28
坊主の滝の次の15mの滝。
二俣に到着。
左から流れてきているのが黄蓮谷の左俣です。
2022年12月12日 12:50撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/12 12:50
二俣に到着。
左から流れてきているのが黄蓮谷の左俣です。
2022年12月12日 13:21撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/12 13:21
奥千丈の滝の始まり。
2022年12月12日 13:44撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/12 13:44
奥千丈の滝の始まり。
まさに氷の回廊と呼ぶに相応しい綺麗なナメが続きます。
2022年12月12日 14:09撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/12 14:09
まさに氷の回廊と呼ぶに相応しい綺麗なナメが続きます。
途中からロープを外してフリーソロで登攀。
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途中からロープを外してフリーソロで登攀。
ナメ滝がいつまでも続くので、だんだんふくらはぎが辛くなってきて、右の草付きっぽい方に逃げました。
やっと踵を下ろして休むことができましたが、気が付くとMATSUは左側の方を登っていて、沢の真ん中の部分には氷がないので合流できなくなってしまいました。
2022年12月12日 14:44撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/12 14:44
ナメ滝がいつまでも続くので、だんだんふくらはぎが辛くなってきて、右の草付きっぽい方に逃げました。
やっと踵を下ろして休むことができましたが、気が付くとMATSUは左側の方を登っていて、沢の真ん中の部分には氷がないので合流できなくなってしまいました。
そのまましばらく登って行くと、沢は左奥の方へと続いていて、MATSUはそのまま真っすぐ登っていきました。
仕方ないので、僕はなるべく傾斜が緩くて氷が厚いところを選んで、思いっきり左にトラバースし、なんとか合流に成功。
ここもなかなかのヒヤリハットでした。
2022年12月12日 14:50撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/12 14:50
そのまましばらく登って行くと、沢は左奥の方へと続いていて、MATSUはそのまま真っすぐ登っていきました。
仕方ないので、僕はなるべく傾斜が緩くて氷が厚いところを選んで、思いっきり左にトラバースし、なんとか合流に成功。
ここもなかなかのヒヤリハットでした。
ちょうど合流したところの標高2200m地点の辺りで、三ツ星ホテル級の岩小屋があったので、ここで幕営することにしました。
クロスオーバードームがぴったり収まるサイズで、目の前の沢で水も汲めて、携帯の電波もバッチリ、ギアラックまで完備している最高の岩小屋です。
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ちょうど合流したところの標高2200m地点の辺りで、三ツ星ホテル級の岩小屋があったので、ここで幕営することにしました。
クロスオーバードームがぴったり収まるサイズで、目の前の沢で水も汲めて、携帯の電波もバッチリ、ギアラックまで完備している最高の岩小屋です。
2日目は4時に起床。
夜から雪が降っていて、テントの入り口には10cmほどの雪が積もっていました。
2022年12月13日 06:02撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/13 6:02
2日目は4時に起床。
夜から雪が降っていて、テントの入り口には10cmほどの雪が積もっていました。
ここなんかも雪の斜面にしか見えませんが、実際は雪の下に氷瀑があり、きちんとアックスとアイゼンを使っていかないと登れません。
雪の下が岩なのか氷なのかもよく分からないので、とても神経を使います。
2022年12月13日 06:37撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/13 6:37
ここなんかも雪の斜面にしか見えませんが、実際は雪の下に氷瀑があり、きちんとアックスとアイゼンを使っていかないと登れません。
雪の下が岩なのか氷なのかもよく分からないので、とても神経を使います。
出発してからも雪はずっと降り続いていて、登るにつれて雪の量が多くなっていきます。
雪面のあちこちにクラックがあり、非常に怖いです。
2022年12月13日 07:12撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/13 7:12
出発してからも雪はずっと降り続いていて、登るにつれて雪の量が多くなっていきます。
雪面のあちこちにクラックがあり、非常に怖いです。
奥の二俣を左へ進む。
2022年12月13日 08:26撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/13 8:26
奥の二俣を左へ進む。
最後の氷瀑となる奥ノ滝。
傾斜は緩めですが、見るからに氷が薄く、しかも真ん中から上は雪が積もっていて氷の状態が全く分かりません。
2022年12月13日 08:48撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/13 8:48
最後の氷瀑となる奥ノ滝。
傾斜は緩めですが、見るからに氷が薄く、しかも真ん中から上は雪が積もっていて氷の状態が全く分かりません。
さすがにこんな滝を登るのは危ないのではないかと思いましたが、「真ん中辺りは氷も厚いし、ふくらんでるところにスクリュー打てそうです!」とMATSUが果敢にリードで登攀し、見事に登り切りました。
2022年12月13日 08:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/13 8:58
さすがにこんな滝を登るのは危ないのではないかと思いましたが、「真ん中辺りは氷も厚いし、ふくらんでるところにスクリュー打てそうです!」とMATSUが果敢にリードで登攀し、見事に登り切りました。
最後の滝を登り終えると、沢が広くなってきて、雪の量も多くなってきました。
風も強くなってきて完全に吹雪の中、黙々とラッセルしながら高度を上げていきましたが、雪面にクラックがいくつも出てきて、雪崩リスクが高すぎる状態になってきました。
2022年12月13日 11:03撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/13 11:03
最後の滝を登り終えると、沢が広くなってきて、雪の量も多くなってきました。
風も強くなってきて完全に吹雪の中、黙々とラッセルしながら高度を上げていきましたが、雪面にクラックがいくつも出てきて、雪崩リスクが高すぎる状態になってきました。
斜面を登っている途中でも雪崩の発生跡があり、いつ雪崩が起きてもおかしくない状況でした。
2022年12月13日 11:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/13 11:42
斜面を登っている途中でも雪崩の発生跡があり、いつ雪崩が起きてもおかしくない状況でした。
無事に登山道に出たところで、高度計を見ると2940mの表示で、すぐそこが山頂のようでしたが、僕の疲労が酷いのと、吹雪で視界も悪くて本当にすぐそこが山頂なのかも分からないので、山頂は踏まずに下山することにしました。
2022年12月13日 13:43撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/13 13:43
無事に登山道に出たところで、高度計を見ると2940mの表示で、すぐそこが山頂のようでしたが、僕の疲労が酷いのと、吹雪で視界も悪くて本当にすぐそこが山頂なのかも分からないので、山頂は踏まずに下山することにしました。
体調が悪いので、僕はここでMATSUとお別れして七丈小屋に泊まることにしました。
2022年12月13日 17:04撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/13 17:04
体調が悪いので、僕はここでMATSUとお別れして七丈小屋に泊まることにしました。
七丈小屋の朝ごはん。
2022年12月14日 05:31撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/14 5:31
七丈小屋の朝ごはん。
お世話になった小屋の人たちに分かれを告げて、日の出と共に下山開始。
2022年12月14日 06:41撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/14 6:41
お世話になった小屋の人たちに分かれを告げて、日の出と共に下山開始。
途中に出てくる垂直の鎖場も、すっかり雪に埋まってしまっていて、すごく怖い感じです。
2022年12月14日 06:56撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/14 6:56
途中に出てくる垂直の鎖場も、すっかり雪に埋まってしまっていて、すごく怖い感じです。
五合目小屋跡まで降りてきました。
2022年12月14日 07:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/14 7:58
五合目小屋跡まで降りてきました。
3日目も天気が悪くて、下山中もまぁまぁの吹雪でしたが、出発から5時間ほどで下山できて、なんとか夕方には家に帰ることができました。
2022年12月14日 09:39撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/14 9:39
3日目も天気が悪くて、下山中もまぁまぁの吹雪でしたが、出発から5時間ほどで下山できて、なんとか夕方には家に帰ることができました。

感想

詳細はHPに記載しています。

ナイスマウンテンズ
http://www.nicecats.sakura.ne.jp/mountains/2022/221212.html



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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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