北八/天狗岳(雪山基本講習)
- GPS
- 23:35
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 814m
- 下り
- 810m
コースタイム
渋ノ湯14:15−
15:25唐沢鉱泉&渋ノ湯方面への分岐点(幕営)
12/20
03:40起床
05:25発−
07:00黒百合平07:30−
09:30東天狗岳09:45−
10:50黒百合平11:25−
12:15唐沢鉱泉&渋ノ湯分岐点13:05−
13:30渋ノ湯(入浴)
天候 | 12/19 曇り 12/20 曇り(中山峠から東天狗岳間は風速10m程度の地吹雪) |
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過去天気図(気象庁) | 2009年12月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
■講習会情報 http://homepage3.nifty.com/kanagawatozanschool/yukiyama.html ■渋ノ湯 ・駐車場は渋ノ湯御殿の手前に有料駐車場あり。 一日1,000円を渋ノ湯御殿に事前に支払う。 16台。 きれいなトイレが隣接。 ・当日は冬型の気圧配置のため路面状態が気になっていたが スタッドレスタイヤで何とか渋ノ湯まで辿りついた。 ・日帰り入浴は10:00〜15:00。 入浴料800円。 泉温42℃と26℃源泉2つの浴槽。 石鹸、ボディシャンプーはあるがシャンプーはなし。 ph2.7。硫黄臭で温まる。 ■渋ノ湯〜黒百合平 ・渋ノ湯御殿を通り過ぎれば、登山計画書提出ポストがあり その横の橋を渡ると、左が高見石方面、右が黒百合平方面で いずれもトレースあり。 ・区間内はしっかりしたトレースになっているが 平日の降雪のあとは注意したい。 ・黒百合ヒユッテのトイレはペーパー付きで有料(200円)。きれい。 ・12/20到着時の気温は−20度(冬型のため)。 ■黒百合平〜東天狗岳 ・中山峠から天狗岳方面へトレースを辿ると樹林が切れてくれば ヒユッテとは比較にならないほど風が強くなる。 ・冬季はほぼ西側(右側)から風がくる。 目出帽だけだと右目の縁が凍傷になる可能性あり。 (下山時は逆に左目がそうなる) ゴーグルなど対策が必要。 ・東天狗岳直下にニセピークがあり、岩場通しに左手(東側)に進んでしまうと 岩が切れているので、右手(西側)に一旦10mほど降りて 岩場を巻いた方がよい。 ・東天狗から根石岳方面へのトレースはほとんどない。 ・下山時、ニセピークを過ぎて少し下降した斜面は非常に迷いやすい。 特に吹雪やホワイトアウト時は、東側(右側)にできる雪庇に注意しながらも 所々露出している緑ロープを見つけながら下降する。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
この12月、最近ではめずらしく寒気が居座る傾向である。
八ケ岳連峰にも強い冬型特有の雲で覆われ
さぞかし稜線上は吹かれるであろうことが予想された。
ちょっと出発が遅れてしまい
渋ノ湯に到着したのは午後1時過ぎ。
果たしてここまでのアプローチ道が実は心配されたのだが
スタッドレスタイヤでどうにか来ることができた。
今日の幕営地は当初予定の黒百合平は諦め
八方台からの稜線上に張ることにする。
受講者3名を交代で先頭を歩かせる。
皆、順調に高度を稼いでくれる。
今回の主目的は雪山における生活技術。
幕営地に到着してから優先的に行うことを順次実践していく。
さて夕食は「すき焼き」!
ご飯はもちろん炊き米。
卵は予めペットボトルに入れてきた。
牛肉800g用意したのだが、今回ほぼ20歳代中心のメンバーであったので
きれいに残さずなくなってしまった。
この気温で雪を融かして水を作るのに、どれだけの熱量を使用するのか
おおよその目安を確認しておくことも大事。
翌朝3:30起き。
5:25出発して東天狗を目指す。
黒百合平まで風はほとんどないが
やはり中山峠の少し上から時折耐風姿勢が必要になる強風が吹いている。
黒百合ヒユッテの温度計が−20℃を表示していたから
10mの風でおそらく体感温度は−30℃くらいあったろう。
目出帽は被っているものの
隙間となる眼の周りが凍てついて痛ささえ感じる。
頂上直下で引き返してくるパーティもあったが
皆頑張ってくれて9:30東天狗岳登頂!
記念写真を撮って下山。
自分の眼鏡も凍ってしまい一時地吹雪の中、ルートをロスするが
目利きのある受講者がリカバリーしてくれた。
講習などはついつい先頭に何も考えずついていってしまいがちだが
自発的登山とコミュニケーションの積極的実践を意識してくれたようだ。
次回は主峰赤岳。
冬型ならば、文三郎尾根から登った稜線上から山頂までの強風、
展望荘付近コルの強風がポイントになるであろう。
また過去の事例から、文三郎尾根上部の雪崩、地蔵尾根の雪崩などにも
注意が必要となる。
今回および次回講習で理解していただきたいこと
「装備はパーティ全体で持ち上げる」
「個人の体力、能力はパーティに帰属する」
「みんなで意志を統一し助け合いながら行動を決めていく」
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