甲武信岳、かなり疲れた雪山の甲武信岳
- GPS
- 07:02
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,605m
- 下り
- 1,617m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
山行記録
2008年2月21日(木曜日)6:20-17:45
単独=Y
山=甲武信岳
甲武信岳は好きな山。今年1月17日に行こうと思い、西沢渓谷まで車を進めたが、強風に少し雪も混じり、気弱になって大菩薩に変更した苦い思い出がある。2月16日に工場長が甲武信岳を試したが、ラッセル状態と設定していた時間切れで、2200m地点で戻ったと聞いていた。その日は、他の登山者もあり、甲武信岳までトレースがあるらしく、それを期待して、雪が多い時期であるが、あえて、甲武信岳に挑戦とした。夏道であれば、総計8時間くらいで往復しているが、果たして? スノーシュートアイゼンを持参。結局、スノーシューはおおいに役立つことになる。
4:00起床
4:50自宅発。
食料も買ってあるので、コンビニによる必要はない。なんか、今日は、暖かい。車の中の温度計も下がっても-1℃だ。
6:00道の駅「みとみ」駐車場
甲府バイパスから、R140 で西沢渓谷へ。順調に進む。凍結も心配したが、大丈夫であった。車は道の駅「みとみ」に止めた。トラックだけが止まっている。
6:20出発。道路わきを西沢渓谷入り口に向け歩く。もう明るい。西沢渓谷沿いの鶏冠林道は、雪が圧雪された状態だ。徳ちゃん新道入り口まで進む。
6:50徳ちゃん新道入り口。かなり雪が見える。いつもの急登。工場長やその他の方が歩いているので、トレースができているものの、やはり雪で歩きにくい。風の強いところは、トレースが完全に消え、20cmももぐりながら、進んだところもある。左に見える鶏冠山がすごい。
1760m辺りでアイゼンをつけた。
近丸新道を合わせるまでには、かなりのやせ尾根、岩尾根も通る。慎重に。
8:56近丸新道との合流点。やはり、時間がかかっている。
9:20合流点発。
1,800mから2,100mくらいにかけては、石楠花が群生しているが、これが歩く時に邪魔になる。それでなくても細い登山道に石楠花の枝がうるさい。足元には、常に雪もあるし。やはり、風の強いところは、トレースが吹き消されている。自分でトレースをつくる。この辺りから、風が強くなってきた。とはいえ、極端な寒さは感じない。石楠花を過ぎると樹林帯。風が穏やかだろうと思いきや、やはりトレースが消えているところがたくさん。その上、吹きだまりもあり、一歩一歩が大変になってきた。2,100m辺りでスノーシューを装着。この辺りで工場長は引き返しただろうなと、手元のGPSの時計で2,200mを指した辺りで考えていた。
富士山や、八ヶ岳などを見張らせる場所を過ぎ、トレースがあるとはいえ、雪で難儀な細い登山道を進む。やっと、縦走路へ。ひとまず戸渡尾根とも分かれ、木賊山を目指す。縦走路は人が歩いた跡はあるが、ほとんど吹き消されている。トレースは殆どないといってよい。この辺りはスノーシューがなかったら、どうなっていたことかと思う。
11:25木賊山
11:35木賊山発、木賊山の標札も半分以上雪で埋まっていた。
しばらく行くとやっと甲武信岳が見えてきた。穏やかな表情に見える。
なんか、久しぶり。
一旦甲武信小屋まで下らなければならない。スノーシューで慎重に下る。時折、膝上までもぐる。平均してスノーシューでも20cmはもぐっている。風が吹き抜ける場所があるが、雪も吹き飛んでいる。
12:05甲武信小屋。雪が50cmも屋根に積もっている。屋根が弓なりに反って見えるほどだ。吹き消されたのか、甲武信小屋の周囲には、人の歩いた跡もない。
すぐに頂上に向け出発。
甲武信岳の頂上まではトレースはほぼゼロであった。一部に歩いた跡があっただけ。時折、スノーシューを履いていても、腰まで雪にもぐりながら、木や、枝につかまり、何とか脱出したり、あと標高で40mのところで引き返そうかと思ったりしたほど、甲武信小屋から甲武信岳への登りはつらいものとなった。1m、1mをやっと進む感じだ。それも息も絶え絶えに。普通であれば、15分もあれば、小屋から頂上にたどり着くのに、40分もかかってしまった。スノーシューがなければ、あきらめていただろう。
12:45甲武信岳山頂。景色は抜群。気温-1℃。風は強い。北アルプスもよく見える。あいにく双眼鏡を持参しなかった。
12:55甲武信岳出発。既にかなり遅い。17:00までには、西沢渓谷に着きたいのだが。
13:10甲武信小屋戻り
13:20甲武信小屋出発。水分を補給した。
ここから木賊山まで、つらい登り返しだ。巻き道もあるが、トラバース気味だから、雪も多いだろうし、やはり来た道を戻る。
つらい登り。
13:44木賊山
13:54木賊山発。
2066m辺りで、スノーシューを脱ぐ。今日はよく活躍してくれた。もっと履いていても良いのだが、登山道は狭いので、アイゼンに履き替えた。
時間が気になり始めた。本日唯一の登山者が上がって来た。甲武信小屋の冬季小屋に向かうという。彼もスノーシューで登ってきていた。どうも私がスノーシューを装着した辺りで、彼もスノーシューを装着したようだ。その足跡から、判断できた。
15:25近丸新道との合流点
15:49合流点発。
今日は暖かいのか、雪がかなり朝より緩んでいる。滑り易くなっていた。
細尾根も注意して進む。
17:04徳ちゃん新道入り口
アイゼンを外した。
17:15徳ちゃん新道入り口発。
17:45道の駅「みとみ」
気温は2℃であったが、からだを拭いて着替えた。すっかり暗くなった。でも何とか、真っ暗になる前に戻れてよかった。
頂上を踏んだ達成感はあるが、なんともいえない後味の悪い登山となった。無理をしたからであろう。時間的にも甲斐駒ケ岳の黒戸尾根を往復できるくらいの時間がかかってしまった。疲れすぎて、ビールもあまりおいしくなかった。
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